阪神タイガース  われら猛虎党





藤浪援護や!阪神・新井、五回先制1号V弾

 (セ・リーグ、阪神5-0ヤクルト、6回戦、阪神4勝2敗、21日、甲子園)聖地の青空に、高々と舞い上がった白球がよく映えた。左中間へと伸びていった打球が、そのままスタンドへと突き刺さる。大歓声の中、新井が悠々とダイヤモンドを一周した。今季1号ソロを含む4打数3安打3打点で、藤浪を援護した。

 「藤浪も頑張っていたし、いい結果が出たね。(投手コーチの)中西さんからも『点を取れ』って言われてたんでね」

 今季初めて上がったお立ち台。手に残る感触が笑顔にさせた。猛打ショーの幕開けはスコアレスで迎えた五回先頭だ。ヤクルト先発・八木が投じた7球目、外角の136キロの直球をたたいた。打球は一直線に左中間席へ。均衡を破る一発に、一塁ベンチで黄金ルーキーも「やった!!」と叫んだ。

 第3打席の六回二死一、二塁では内角高めのボール球に腕をたたみながら左前へ適時打。八回一死三塁でも三遊間を破るタイムリーを放ち、今季初の猛打賞。通算安打数を1697本とし、並んでいたミスタータイガース・藤村富美男氏を抜いて歴代77位。昨年の8月17日のヤクルト戦(神宮)以来となる1試合3打点に、和田監督も「出遅れた分を取り戻す状態になってきた。新井の状態が上がると打線もすごく厚みがでる」とうなずいた。

 4月上旬。水谷チーフ打撃コーチの助言で、構えたバットを少し投手側へと傾けるフォームに変更した。だが、すぐに結果は出ない。それでも、「やっとることは間違っとらんからな」といわれた言葉を信じ、打席に立ち続けた。そしてこの日、灯った3つのHランプ。水谷コーチが「続けていってくれれば」と言えば、新井も「自分としては上がってきている。結果として出てうれしい」。その背中には、もう悲壮感はない。背番号「25」のバットで、チームをさらなる快進撃に導く。
(西垣戸 理大)










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Last updated  2013年04月22日 15時40分08秒
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