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Mar 13, 2024
建築士の勉強!第104回(構造文章編第19回 RC造(構造計画))
カテゴリ:
建築士受験!!
構造文章編第19回(RC造 構造計画)
構造-25
構造の問題は大きく構造力学(計算問題)と各種構造・建築材料(文章問題)に分かれます。ここでは、計算問題と文章問題を交互に紹介していきます。
構造(文章)19.RC造(構造計画-3)
今回はRC造の文章問題の中から、柱・梁の設計(主に曲げモーメント)の問題をまとめました。ここも、前回のせん断の問題と同様に必ず出題される分野となります!
(問題は、一部修正しているものもあります。誤字・脱字等がありましたら教えてください!)
******************************************************
問題
RC造 構造計画-3
□ 柱の設計(2級)
1
太くて短い柱は、曲げ耐力を増す必要があり、主筋を多く配置する。(2級H15)
2
柱においては、一般に、負担している軸方向圧縮力が大きくなると、靭性が大きくなる。
(2級H19)
3
柱のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合を、0.4%とした。
(2級H20,R05)
4
軽量コンクリートを用いた柱の小径を、その構造耐力上主要な支点間の距離の1/10 と
した。(2級H20)
5
太くて短い柱は、地震時に、曲げ破壊より先に、せん断破壊が起こる場合がある。
(2級H21)
6
柱においては、一般に、負担している軸方向圧縮力が大きくなると、靭性が低下する。
(2級H21)
7
柱のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合は、一般に、0.8%以上とする。
(2級H16,H22,R02)
8
普通コンクリートを用いた柱の小径を、その構造耐力上主要な支点間の距離の1/10と
した。(2級H23)
9
普通コンクリートを用いた柱の小径は、一般に、その構造耐力上主要な支点間距離の
1/15以上とした。(2級H26,H30)
10
柱は、一般に、負担している軸方向圧縮力が大きくなると、靭性(変形能力)は小さ
くなる。(2級H25,H28,R01,R03)
11
柱の圧縮鉄筋は、長期荷重によるクリープたわみの抑制や地震時における靭性の確保
に有効である。(2級R04)
□ 柱の設計(1級)
1
普通コンクリートを使用する柱の小径は、所定の構造計算を行わない場合、その構造耐
力上主要な支点間距離の1/15以上とす。(1級H15)
2
柱のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合は、所定の構造計算を行わない
場合、コンクリートの断面積を必要以上に増大しなかったので、0.4%とした。
(1級H17)
3
柱に対して梁が偏心して取り付く場合、偏心によるねじりモーメントを考慮して柱梁接
合部の設計を行った。(1級H19)
4
地震時に大きな変動軸力が作用する外柱の曲げ耐力及び靭性能は、変動軸力が少ない同
断面・同一配筋の内柱と同等である。(1級H21)
5
柱の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」、
「圧縮鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達したと
き」に対して算定した曲げモーメントのうちの最小値である。(1級H21)
6
他の層と比べて剛性・強度が低い層は、大地震時に大きな変形が集中するおそれがあるの
で、当該層の柱には十分な強度及び靭性を確保する必要がある。(1級H21)
7
普通コンクリートを使用した柱の最小径を、所定の構造計算を行わない場合、構造耐力上
主要な支点間距離の1/20とした。(1級H18)
8
地震時に曲げモーメントが特に増大する柱の設計において、短期軸方向力(圧縮)を柱
のコンクリート全断面積で除した値は、コンクリートの設計基準強度の1/3以上とするこ
とが望ましい。(1級H19)
9
鉄筋コンクリート構造の柱において、帯筋比を大きくすると、一般に、短期許容せん断力
は大きくなる。(1級H17)
10
階高8mの正方形断面柱の一辺の長さを、階高の1/12とした。(1級H25)
11
柱の許容曲げモーメントの算出において、圧縮側及び引張側の鉄筋並びに圧縮側のコン
クリートは考慮し、引張側のコンクリートについては無視して計算を行った。
(1級H26)
12
柱の軸方向の圧縮耐力は、一般に、帯筋によるコンクリートの拘束の度合いが大きいほ
ど大きくなり、最大耐力以降の体力低下の度合いも緩やかになる。(1級H30)
13
柱は、一般に、同じ断面の場合、内法高さが小さいほど、せん断耐力が大きくなること
から、塑性変形能力は向上する。(1級H30)
14
柱のせん断圧縮破壊を防止するために、コンクリートの設計基準強度を高くすることよ
り、コンクリートの圧縮強度に対する軸方向応力度を小さくした。(1級R01)
15
柱及び梁の許容曲げモーメントの算出において、コンクリートのほか、主筋も圧縮力を
負担するものとした。(1級H24)
16
柱のせん断圧縮破壊を防止するために、コンクリートの圧縮強度に対する柱の軸方向応
力度の比を小さくした。(1級H26)
17
柱のせん断圧縮破壊を防止するために、柱せいに対する柱の内法高さの比を大きくし、
短柱とならないようにした。(1級H26)
18
柱部材の靭性を高めるために、コンクリートの圧縮強度に対する柱の軸方向応力度の比
が小さくなるように、柱の配置や断面形状を計画した。(1級H28)
19
柱の長期許容曲げモーメントの算定において、コンクリートには引張応力度の負担は期
待せず、主筋と圧縮コンクリートを考慮して計算を行った。(1級H29)
20
柱の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」、
「圧縮鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達した
とき」に対して算定したそれぞれの曲げモーメントのうちの、最大となるものとした。
(1級R02)
21
コンクリートは圧縮力に強く引張力に弱いので、一般に、同じ断面の柱の場合、大きな
軸方向圧縮力を受けるものの方が靭性は高い。(1級R03)
22
柱が座屈しないことを確認しなかったので、柱の小径を、構造耐力上主要な支点間の距
離の1/10とした。(1級H24)
23
主筋が円周方向に均等に配筋されている円形断面柱の曲げ終局強度を略算で求める際に、
等断面積の正方形柱に置換し、主筋のかぶり厚さを変えることなく全主筋本数の1/2が
それぞれ引張側と圧縮側に1列に配置されているものと仮定して算出した。(1級H27)
24
柱の長期許容曲げモーメントの算定において、コンクリートの引張力の負担を無視して
計算を行った。(1級R03)
25
地上4階建て、階高4m、スパン6mの普通コンクリートを使用した鉄筋コンクリート造
の建築物において、正方形断面柱の一辺の長さを、階高の1/10 以上などを満たすよう
に、600㎜とした。(1級R05)
26
柱の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」、
「圧縮鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達した
とき」に対して算定したそれぞれの曲げモーメントのうちの、最小となるものとした。
(1級R05)
27
鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁の混合構造における柱梁接合部の設計では、柱梁接合部の
せん断破壊や、接合部に連なる柱頭・柱脚の支圧破壊等が生じないことを確認する。
(1級R05)
□ 梁の設計(2級)
1
比較的スパンの大きなはりや片持ちばりについては、曲げひび割れやクリープを考慮し
て設計する。(2級H14)
2
はりに貫通孔を設ける場合には、柱には近接しない方がよい。。(2級H14,H28)
3
梁の引張鉄筋比が、つり合い鉄筋比以下の場合、梁の許容曲げモーメントは、引張鉄筋
の断面積にほぼ比例する。(2級H14,H17,H19,H21,H24,R05)
4
梁のせいは、クリープ等の変形の増大による使用上の支障が起こらないことを計算にお
いて確かめない場合には、梁の有効長さの1/10を超える値とする。(2級H17,H18)
5
せん断ひび割れが生じた後の梁は、ひび割れに挟まれた斜めのコンクリート部分が圧縮
に働き、せん断補強筋と主筋とが引張に働いて、トラス機構を形成してせん断力に抵抗
する。(2級H18)
6
鉄筋コンクリート造のスラブを梁と一体に打設する場合には、一般に、梁の剛性につい
ては、スラブと一体としたT形梁として計算する。(2級H18)
7
梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性については、一般に、梁のスパン長さ等に
応じたスラブの有効幅を考慮したT形梁として計算した。(2級H22,H25,H29)
8
長方形梁の許容曲げモーメントは、圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したと
き、又は引張鉄筋が鉄筋の許容引張応力度に達したときに対して算出される値のうち、
大きい方の数値とした。(2級H23)
9
幅の広い梁や主筋が一段に多数配置される梁において、副あばら筋を使用した。
(2級H23)
10
梁の圧縮鉄筋は、一般に、長期荷重によるクリープたわみの抑制及び地震時における靭
性の確保に有効であるので、全スパンにわたって複筋梁とする。
(2級H21.H28,H30,R01,R02)
11
梁せいは、建築物に変形又は振動による使用上の支障が起こらないことを計算によって
確かめた場合を除き、梁の有効長さの1/10を超える値とする。(2級H25,R01,R03)
12
有効長さの短い大梁において、せん断破壊よりも曲げ降伏の方が先行するように、梁せ
いを大きくした。(2級H26)
13
梁の引張鉄筋比が、つり合い鉄筋比以上の場合、梁の許容曲げモーメントは、引張鉄筋
の断面積にほぼ比例する。(2級H28)
14
梁とスラブのコンクリートを一体に打ち込む場合、両側にスラブが付く梁の剛性につい
ては、一般に、スラブの行こう幅を考慮したT形梁として計算する。(2級R01)
□ 梁の設計(1級)
1
はりの圧縮鉄筋は、一般に、「クリープによるたわみの抑制」及び「地震に対する靭性
の確保」に効果がある。(1級H15)
2
梁において、長期荷重時に正負最大曲げモーメントを受ける断面の最小引張鉄筋比につ
いては、「0.4%」又は「存在応力によって必要とされる量の4/3倍」のうち、小さい方
の値以上とした。(1級H17)
3
梁の曲げに対する断面算定において、梁の引張鉄筋比がつり合い鉄筋比以下の場合、
梁の許容曲げモーメントは、
at(引張鉄筋の断面積)×ft(鉄筋の許容引張応力度)×j(曲 げ材の応力中心距離)に
より求めることができる。(1級H15,H19)
4
鉄筋コンクリート造ラーメン構造の大梁の断面算定に当たっては、一般に、地震時荷重
の応力として柱面位置での曲げモーメントを、断面検討に用いることができる。
(1級H20)
5
梁の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」
及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達したとき」に対して算定した曲げモーメントのう
ち、大きい方の値とした。(1級H26)
6
両側スラブ付き梁部材の曲げ剛性として、スラブの協力幅を考慮したT形断面部材の値
を用いた。(1級H30)
7
純ラーメン架構の梁端部の断面算定において、水平荷重による設計用曲げモーメントと
して、フェイスモーメント(柱面位置での曲げモーメント)を用いた。(1級H30)
8
梁の地震時応力は材端部で大きくなるので、貫通孔を設ける場合、一般に、材端より材
中央に設ける方が、梁の靭性の低下は少ない。(1級H24)
9
梁の許容曲げモーメントの算出において、コンクリートのほか、主筋も圧縮力を負担す
るものとした。(1級H27)
10
梁の長期許容曲げモーメントを大きくするために、引張鉄筋をSD345から同一径の
SD390に変更した。(1級H29)
11
建築物の使用上の支障が起こらないことを確認しなかったので、梁のせいを、梁の有効
長さの1/15とした。(1級H24)
12
大梁の終局曲げ耐力を増すために、コンクリートの圧縮強度を大きくした。(1級H26)
13
大梁の曲げ終局曲強度を計算する際に、スラブ筋による強度の上昇を考慮した。
(1級H27)
14
引張鉄筋比が釣合い鉄筋比を超える梁部材について、梁断面の許容曲げモーメントを、
at(引張鉄筋の断面)×ft(引張鉄筋の許容引張応力度)×j(応力中心間距離)により
計算した。(1級H28)
15
梁の圧縮側の主筋は、長期荷重によるクリープたわみを抑制する効果がある。
(1級R01)
16
片側スラブ付き梁部材の曲げ剛性の算定において、スラブの効果を無視して計算を行っ
た。(1級R03)
17
下階の柱抜けによりフィーレンディール架構が形成されるので、剛床仮定を設けず、
上下弦材となる梁では軸方向力を考慮した断面算定を行った。(1級R04)
18
梁の引張鉄筋比が釣合い鉄筋比以下であったので、短期許容曲げモーメントを大きく
するために、引張鉄筋をSD345 から同一径のSD390 に変更した。(1級R04)
19
引張側にスラブが取り付く大梁の曲げ終局モーメントは、一般に、スラブの有効幅内の
スラブ筋量が多いほど大きくなる。(1級R04)
20
梁の許容曲げモーメントの計算において、引張鉄筋比が釣合い鉄筋比以下であったので、
at( 引張鉄筋の断面積)×ft(引張鉄筋の許容引張応力度)×j(梁の応力中心間距離)
により算定した。(1級R05)
□ 梁の設計(終局耐力の計算)(1級)
1
図-1のような水平力Pを受ける鉄筋コンクリートラーメン架構において、全長にわたり
図-2のような断面の梁の場合、梁の引張鉄筋の降伏が圧縮コンクリートの破壊より先行
して生じた。この時のA点における終局曲げモーメントMuの値に最も近いものは、次の
うちどれか。正し。条件はイ~ニのとおりとする。(1級H16)
2
図のような断面の鉄筋コンクリート造の梁について、上側圧縮、下側引張となる曲げモーメントが作用する場合、終局曲げモーメントの値に最も近いものは、次のうちどれか。ただし、コンクリートの圧縮強度は36N/㎟、主筋(D25)1本当たりの断面積は507㎟、主筋の材料強度は345N/㎟とする。(1級H23)
****************************************************
解説
RC造 構造計画-3
□ 柱の設計
①
柱せいに対して長さの短い柱(
短柱
)は、靭性に乏しい(粘り強さに欠ける)ので他の柱よりも早く、
曲げ降伏の前にせん断破壊する
可能性が高くなる。短柱は、十分な
せん断補強(せん断補強筋の増量、
コンクリート強度を上げるなど)を行う。また、袖壁等によって短柱状態となる場合は、
スリットを設けて柱の可撓範囲(曲がる部分)を長くする
必要がある。
②
柱の靭性は、軸圧縮力が増大するほど低下する
(圧縮破壊しやすくなる)。地震時に曲げモーメントが増大する恐れがある場合は、脆性破壊防止のために短期軸圧縮力を柱の全断面積で除した値を、
1/3Fc以下
とすることが望ましい。
③
柱の小径は
、
普通コンクリート
の場合は主要支点間距離の
1/15以上
、
軽量コンクリート
は
1/10以上
とする。ただし、構造計算によって確かめた場合は、この限りではない。
④
柱の主筋は
、コンクリートの全断面積に対して主筋の全断面積を
0.8%以上
とする。
⑤
柱梁接合部において柱芯と梁芯とがずれている場合、偏心によるねじりモーメントが発生する
。これにより、地震時に柱梁接合部に生じるせん断力が偏心している側に大きく偏るため、
これを考慮して設計を行う
。
⑥
地震時のラーメン架構において、
柱に掛かる軸方向力の変動幅は隅柱の方が大きい
。中柱は両側に梁があるので、軸力方向は両側の梁のせん断力の差となり、小さい。また、長期荷重時には中柱の軸力が大きい。
⑦
柱の許容曲げモーメントは
、
「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」
、
「圧縮鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」
及び
「引張鉄筋が許容引張応力度に達したとき」
に対して算定した曲げモーメントのうちの
最小値
である。
⑧
各階の水平剛性に大きな差があると
、地震時に剛性の小さい階に変形や損傷が集中しやすい。対応策として、
当該階の柱は十分な強度及び靭性を確保する
。
⑨
柱の帯筋の拘束度合いが大きい場合、一般に、
柱部材の軸方向の圧縮耐力は大きくなり、最大耐力以降の体力低下の度合いは緩やかになる
。
⑩
鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁の混合構造における柱梁接合部の破壊を防止するためには
、3つの条件を満たすことが重要である。
・
柱梁接合部がせん断破壊しないこと
・
柱梁接合部に連なる柱頭・柱脚が支圧破壊しないこと
・
柱主筋が柱梁接合部内で付着破壊や定着破壊しないこと
□ 柱の設計(2級)
1
×
太くて短い柱(短柱)は、靭性に乏しくせん断破壊しやすいので、十分なせん断補強
(せん断耐力)が必要となる。柱のせん断補強は、せん断補強筋(帯筋)を多く配置す
る必要がある。 主筋はせん断に対しては効果がない。
誤り
2
×
柱の軸方向圧縮力が大きくなると、硬くなり変形しにくくなる。靭性は低下する。
誤り
3
×
柱の全断面積に対する主筋の全断面積の割合は、0.8%以上とする。
誤り
4
〇
柱の最小径は、普通コンクリートを用いた場合は主要支点間距離の1/15以上。軽量
コンクリートを用いた場合は1/10以上とする。
正しい
5
〇
太くて短い柱(短柱)は、靭性に乏しくせん断破壊しやすい。
正しい
6
〇
柱の軸方向圧縮力が大きくなると、硬くなり変形しにくくなる。靭性は低下する。
正しい
7
〇
柱の全断面積に対する主筋の全断面積の割合は、0.8%以上とする。
正しい
8
〇
柱の最小径は、普通コンクリートを用いた場合は主要支点間距離の1/15以上とする。
1/10としたは、
正しい
9
〇
柱の最小径は、普通コンクリートを用いた場合は主要支点間距離の1/15以上とする。
正しい
10
〇
柱の軸方向圧縮力が大きくなると、硬くなり変形しにくくなる。靭性は低下する。
正しい
11
〇
圧縮鉄筋は、圧縮側のコンクリートがクリープするのを支え、クリープによるコン
クリートの変形を軽減できる。
正しい
□ 柱の設計(1級)
1
〇
柱の最小径は、普通コンクリートを用いた場合は主要支点間距離の1/15以上とする。
正しい
2
×
柱の主筋は、コンクリートの全断面積に対して主筋の全断面積を0.8%以上とする。
正しい
3
〇
柱に対して梁が偏心して取り付く場合は、ねじりモーメントを考慮して設計を行う。
正しい
4
×
地震時のラーメン架構において、柱に掛かる軸方向力の変動幅は隅柱の方が大きい。
誤り
5
〇
柱の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したと
き」、「圧縮鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力
度に達したとき」に対して算定した曲げモーメントのうちの最小値である。
正しい
6
〇
各階の水平剛性に大きな差があると、地震時に剛性の小さい階に変形や損傷が集中
しやすい。対応策として、当該階の柱は十分な強度及び靭性を確保する。
正しい
7
×
柱の最小径は、普通コンクリートを用いた場合は主要支点間距離の1/15以上とする。
誤り
8
〇
脆性破壊防止のために短期軸圧縮力を柱の全断面積で除した値を、1/3Fc以下とす
ることが望ましい。
正しい
9
〇
柱の短期許容せん断力は、せん断補強筋の耐力+コンクリートの耐力(R+C)なの
で、帯筋比を大きくすれば許容せん断力は大きくなる。
正しい
10
〇
柱の小径は、普通コンクリートの場合は主要支点間距離の1/15以上。
正しい
11
〇
柱の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したと
き」、「圧縮鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力
度に達したとき」に対して算定した曲げモーメントのうちの最小値である。引張側
のコンクリートは考慮しない。
正しい
12
〇
柱の帯筋の拘束度合いが大きい場合、柱部材の軸方向の圧縮耐力は大きくなり、最
大耐力以降の体力低下の度合いは緩やかになる。
正しい
13
×
内法が小さい柱とは短柱のことであり、せん断耐力は大きくなるが、塑性変形能力
は低下する。
誤り
14
〇
せん断破壊に対してコンクリート耐力を高くすることは有効である。’σ/Fcはコン
クリート強度を上げることで小さくすることができる。
正しい
15
〇
圧縮側に生じる応力は、コンクリートと鉄筋で分担し、圧縮側の合力は、それらを
加算して求める。引張側に生じる応力は、鉄筋のみで負担する。
正しい
16
〇
コンクリートの圧縮強度に対する柱の軸方向応力度の比(’σ/Fc)は、小さい方がせ
ん断圧縮破壊しにくい。
正しい
17
〇
短柱とならないように、柱の可撓長さを長くすることは変形能力が上がり、せん断
圧縮破壊の防止につながる。
正しい
18
〇
コンクリートの圧縮強度に対する柱の軸方向応力度の比(’σ/Fc)は、小さい方がせ
ん断圧縮破壊しにくい。
正しい
19
〇
圧縮側に生じる応力は、コンクリートと鉄筋で分担し、圧縮側の合力は、それらを
加算して求める。引張側に生じる応力は、鉄筋のみで負担する。
正しい
20
×
柱の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したと
き」、「圧縮鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力
度に達したとき」に対して算定した曲げモーメントのうちの最小値である。
誤り
21
×
柱の靭性は、軸圧縮力が増大するほど低下する。
誤り
22
〇
柱の小径は、普通コンクリートの場合は主要支点間距離の1/15以上、軽量コンク
リートは1/10以上とする。
正しい
23
×
等断面積の正方形に置換し、主筋数をそれぞれ等しく、かつ、各辺の主筋数が同一
となるように置き換えて算出する。
誤り
24
〇
コンクリートの引張力は、構造計算では無視する。
正しい
25
〇
柱の最小径は、普通コンクリートを用いた場合は主要支点間距離の1/15以上とする。
正しい
26
〇
柱の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したと
き」、「圧縮鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力
度に達したとき」に対して算定した曲げモーメントのうちの最小値である。
正しい
27
〇
鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁の混合構造における柱梁接合部の破壊を防止するため
には、
①柱梁接合部がせん断破壊しないこと
②柱梁接合部に連なる柱頭・柱脚が支圧破壊しないこと
③柱主筋が柱梁接合部内で付着破壊や定着破壊しないこと
3つの条件を満たすことが重要である。
正しい
□ 梁の設計
①
スパンの大きな梁
や片持ち梁においては、
曲げひび割れやクリープを考慮して設計する
。
②
梁に設備用の貫通孔を設ける場合は、
梁端より梁の有効長さの1/4以上離れた応力の小さい位置
に設ける。
貫通孔の径は、梁せいの1/3以下
とする。
③
梁の許容曲げモーメントは
、
「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」
及び
「引張鉄筋が許容引張応力度に達したとき」
に対して算出した曲げモーメントのうち、
小さい方の値
とする。
④
引張鉄筋比が釣り合い鉄筋比以下の場合は
、
梁の許容曲げモーメントは、引張鉄筋量に比例する
。
M=at×ft×j (ただし、j=7/8d)
つり合い鉄筋比以下での
終局曲げモーメントMuは
、
となり、
コンクリートの圧縮強度は関係しない
。大梁の終局曲げ強度計算する際には、
スラブ筋の効果を考慮して計算することができる
。
⑤
梁せいは
、原則として、
梁の有効長さの1/10を超える長さとする
。これに満たない場合は、所定の方法にて、建築物の使用上の支障が起こらないことを確認する必要がある。
⑥
スラブ付き梁
、壁付き柱など
の曲げ剛性は
、スラブや壁等板部の協力幅を考慮した
T形断面部材のを用いる
。
⑦
梁の主筋は
、全スパンにわたり
複筋梁とする
。
圧縮側の鉄筋は
、コンクリートの圧縮力を負担し
クリープによるたわみの抑制
及び地震時における靭性の確保に有効である。
⑧
スパンの割に部材の有効せいが大きい
(
せん断スパン比(シアスパン比)が小さい
)と、荷重はせん断破壊として伝わるほかにアーチ機構やトラス機構によっても伝わり、
見かけのせん断耐力は大きくなる
。ただし、
靭性が低下し曲げ降伏する前にせん断破壊しやすくなる
。(柱の短柱と同じ)
⑨
長期荷重時に正負最大曲げモーメントを受ける部分の引張鉄筋の断面積atは
、
「0.004bd(=0.4%)」又は「存在応力によって必要とされる量の4/3倍」のうち、小さい方の値以上
とする。
⑩
応力算定は、柱・梁の
部材中心線で線材として求める
が、
水平荷重(地震荷重、風荷重)による大梁の断面検討においては柱面位置での曲げモーメント
(フェイスモーメント)を用いることができる。
⑪
異形鉄筋の長期許容応力度の引張・圧縮はSD345以上は全て一定
で、
せん断補強は種類(強度)によらず全て一定
。
短期許容応力度は種類(強度)によって異なり、鉄筋の強度が大きくなると大きくなる
。
⑫
下階が柱抜けとなる架構は
フィーレンデール架構
となり、上下弦材となる階の
梁には軸方向力が生じる
。梁の軸剛性と鉛直変形(たわみ)を評価するために、
剛床仮定をしないで梁の断面算定を行う必要がある
。
□ 梁の設計(2級)
1
〇
スパンの大きな梁や片持ち梁においては、曲げひび割れやクリープを考慮して設計
する。
正しい
2
〇
梁に設ける貫通孔は、柱際より有効スパンの1/4以上離れた位置とする。
正しい
3
〇
梁の許容曲げモーメントは、つり合い鉄筋比以下の場合は、引張鉄筋の断面積に比
例する。
正しい
4
〇
梁せいは、原則として、梁の有効長さの1/10を超える長さとする。これに満たない
場合は、所定の方法にて、建築物の使用上の支障が起こらないことを確認する必要
がある。
正しい
5
〇
梁のコンクリートがせん断ひび割れした後は、主筋とせん断補強筋がそれぞれトラ
スの水平材と垂直材になり、ひび割れに挟まれたコンクリート部分が斜め圧縮材に
なるトラス機構を形成してせん断力に抵抗する。
正しい
6
〇
スラブ付き梁の曲げ剛性は、スラブの協力幅を考慮したT形断面部材の値を用いる。
正しい
7
〇
スラブ付き梁の曲げ剛性は、スラブの協力幅を考慮したT形断面部材の値を用いる。
正しい
8
×
梁の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」
及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達したとき」に対して算出した曲げモーメントのう
ち、小さい方の値とする。
誤り
9
〇
幅の広い梁や主筋が一段に多数配置されている梁には、副あばら筋(梁断面中間部に
縦方向に入れる鉄筋)を入れることが望ましい。
正しい
10
〇
梁の主筋は、全スパンにわたり複筋梁とする。圧縮側の鉄筋は、コンクリートの圧
縮力を負担しクリープによるたわみの抑制及び地震時における靭性の確保に有効で
ある。
正しい
11
〇
梁せいは、原則として、梁の有効長さの1/10を超える長さとする。
正しい
12
×
梁せいを大きくすることは、より短梁となり曲げ降伏する前にせん断破壊しやすなる。
誤り
13
×
引張鉄筋比が釣り合い鉄筋比以下の場合は、許容曲げモーメントは引張鉄筋の断面
積に比例する。つり合い鉄筋比以上の場合は、圧縮側のコンクリートが先に降伏す
る。
誤り
14
〇
スラブ付き梁の曲げ剛性は、スラブの協力幅を考慮したT形断面部材の値を用いる。
正しい
□ 梁の設計(1級)
1
〇
梁の圧縮鉄筋は、コンクリートの圧縮力を負担しクリープによるたわみの抑制及び地
震時における靭性の確保に有効である。
正しい
2
〇
長期荷重時に正負最大曲げモーメントを受ける部分の引張鉄筋の断面積atは、
「0.004bd(=0.4%)」又は「存在応力によって必要とされる量の4/3倍」のうち、
小さい方の値以上とする。
正しい
3
〇
つり合い鉄筋比以下の場合は、 M=at×ft×j より求めることができる。
正しい
4
〇
応力算定は、柱・梁の部材中心線で線材として求めるが、水平荷重(地震荷重、風荷
重)による大梁の断面検討においては柱面位置での曲げモーメント(フェイスモーメ
ント)を用いることができる。
正しい
5
×
梁の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」
及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達したとき」に対して算出した曲げモーメントの
うち、小さい方の値とする。
誤り
6
〇
スラブ付き梁の曲げ剛性は、スラブの協力幅を考慮したT形断面部材の値を用いる。
正しい
7
〇
応力算定は、柱・梁の部材中心線で線材として求めるが、水平荷重(地震荷重、風
荷重)による大梁の断面検討においては柱面位置での曲げモーメント(フェイスモー
メント)を用いることができる。
正しい
8
〇
梁に設備用の貫通孔を設ける場合は、梁端より梁の有効長さの1/4以上離れた応力の
小さい位置に設ける。
正しい
9
〇
梁の圧縮鉄筋は、コンクリートの圧縮力を負担しクリープによるたわみの抑制及び
地震時における靭性の確保に有効である。
正しい
10
×
鉄筋の長期許容応力度は、SD345からSD390に変更しても215(195)N/㎟で変
わらないので、許容曲げモーメントは大きくならない。
誤り
11
×
梁せいは、原則として、梁の有効長さの1/10を超える長さとする。
誤り
12
×
梁の終局曲げモーメントは、Mu=at×σy×jとなり、コンクリートの圧縮強度は
関係しない。
誤り
13
〇
大梁の曲げ終局強度を計算する際には、スラブ筋による効果を考慮して計算するこ
とができる。
正しい
14
×
つり合い鉄筋比を超える場合は圧縮側のコンクリートが先に降伏する。この式は、
つり合い鉄筋比以下の場合。
誤り
15
〇
梁の圧縮鉄筋は、コンクリートの圧縮力を負担しクリープによるたわみの抑制及び
地震時における靭性の確保に有効である。
正しい
16
×
スラブ付き梁の曲げ剛性は、スラブの協力幅を考慮したT形断面部材の値を用いる。
誤り
17
〇
フィーレンデール架構は、上下の梁に軸方向力が作用するので、剛床と仮定しない
で梁の断面算定を行う。
正しい
18
〇
鉄筋の許容応力度は、長期は強度により変化しないが、短期は強度が大きくなれば
許容応力度も大きくなる。
正しい
19
〇
大梁の終局曲げ強度計算する際には、スラブ筋の効果を考慮して計算することがで
きる。
正しい
20
〇
引張鉄筋比が釣り合い鉄筋比以下の場合は、梁の許容曲げモーメントは、
M=at×ft×jで計算することができる。
正しい
□ 梁の設計(終局耐力の計算)(1級)
1
MU=at×σy×j (j=0.9d) より
at=500㎟×3(A点は下側引張なので主筋は3本)=1,500㎟
σy=350N/㎟ j=630㎜×0.9=567㎜
Mu=1,500㎟×350N/㎟×567㎜=1.5×350×0.567=297.67KN・m
2番
2
MU=at×σy×j (j=0.9d) より
at=504㎟×4=2,028㎟ σy=345N/㎟ j=630㎜×0.9=567㎜
Mu=2,028㎟×345N/㎟×567㎜=2.028×345×0.567=396.70KN・m
正解
1番
今回は、RC造の構造計画一般から柱・梁の設計(主に曲げに対する設計)についてまとめました。柱・梁それぞれの許容曲げモーメント、小径、圧縮鉄筋の役割、鉄筋の許容応力度、つり合い鉄筋比などが多く出題されています。ここもRC造ではせん断と同じくよく出る所です!!
今日はこんな言葉です!
世間は誰一人として君の成功を邪魔したりせんよ。やれないというのは、外部の事情というよりも、自分自身に原因があるものなんや。外部のせいではない、理由は自分にあるんだということを、常に心しておく必要があるな。(松下 幸之助)
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Last updated Mar 13, 2024 05:56:36 PM
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