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May 3, 2006
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カテゴリ: 美術
実業家 松岡清次郎氏が蒐集した美術品を中心にした松岡美術館。
古代オリエント美術から近代画まで、幅広く収蔵されています。
蒐集者のセンス、趣味、教養の幅広さが感じられる収蔵品の数々。

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入ったホールのところに『ミネルヴァ』とか『アフロディテ』の像。

しかし、これら「美人」を象った作品より、小品ながら ジャコメッティ の『 猫の給餌長 』が、抜群に可愛らしい。
うわぁ。


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コホン。さてさて。

「エコール・ド・パリ」展とあったので、館内一色パリかと思えばさにあらず、常設は常設のまま、2Fの二室でエコール・ド・パリを展開。

なので、一室目はギリシア・ローマ・エジプトの古代オリエント系美術、ニ室目はヘンリー・ムア、エミリオ・グレコの現代彫刻、三室目はクメール・ガンダーラ・インドの仏教彫刻です。

ヘンリー・ムア の『 』が優美で良かったですね。

なだらかで優しい曲面、とぼけた味を出している目の位置、決して「リアル」ではないのですが「リアリズム」に満ちた作品です。

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さて、2Fに上がって唐三彩の展示。
すげぇ。唐三彩すげぇ!

馬の写実性、色彩のセンス、躍動するリアリズム。


いや、別に唐三彩を見るのが初めてではむろんなく、何度も色んな所で見ているのですが、唐三彩は、いつ見ても私に「新鮮」と言って良い感動を与えてくれます。

正直、現代美術で、このレベルを超えることができてる作品って、そうそうありません。
色彩センス、造形美、分かりやすさ、評価軸としてはこのあたりでしょうが、そのどれもが素晴らしい。

「古典だからすごい」でも「すごいから古典」でもなく「すごいからすごい」のです。

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ユトリロ やその母、 フジタ の作品も並ぶ中で、気になったのは、 ボーシャン の『 海岸 』と ローランサン の作品。

全体として、落ち着いた、品の良い作品が集められている感じです。

そういう意味では、教科書通りで面白味に欠ける、かな?
でも、逆に、安心してゆっくりと作品を鑑賞できる大人な雰囲気があります。
混んでいないですし。

自転車で行ける距離ですし、面白い特集をやっていたら、また足を伸ばしたいですね。

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『エコール・ド・パリ展』
同時開催:陶俑の美 展

松岡美術館 (目黒 / 白金台)

[会期]2006.04/29(土)~09/03(日)

作者:-

★★★☆☆





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Last updated  May 29, 2006 12:34:42 AM
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RonaldBus@ Transforming your landscape with gorgeous blue stone slabs. Understanding the Benefits of Choosing …
mrtk@jp @ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
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