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March 11, 2009
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カテゴリ: 映画
劇団四季のミュージカルでもお馴染みの
『マンマ・ミーア!』映画化作品です。

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アフロディーテの泉 」の伝説を持つカロカイリ島に住む ソフィ は、
もうすぐ結婚式を控える、幸せいっぱいの少女。

しかし、 ソフィ には、一つの悩みがありました。
それは、自分の父親が分からないこと。

彼女は、母 ドナ の日記をこっそり目にして、
ドナ が恋した三人の男性をつきとめます。

この三人のうちの誰かが父親に違いない、
そう考えた ソフィ は、びっくりするような作戦を企てます。

自分の結婚式に、母 ドナ にも恋人 スカイ にも内緒で、
「父親候補」の三人を呼び出そうというのです。



何も知らずに、かっての恋人 ドナ に会えると、島を目指す三人の「父親候補」。
カッコ良い建築家の サム 。堅実な銀行家の ハリー 。冒険家の ビル

そして、友人 ドナ の娘の結婚を祝うために、島へとやってきた
独身主義の料理研究家 ロージー 、結婚&整形を繰り返す百戦錬磨の ターニャ
そんな個性的な友人達も加わって、ミュージカルの幕が上がります。



かって愛した三人の男性の登場に、動揺を隠せない ドナ
自分の娘かも知れないの結婚に、嬉しくてたまらない男三人。
結婚を寿ぐ街の人々。

明るく楽しい、ABBAの音楽に乗って、
エネルギッシュに、皆が歌い、踊る、
とってもハッピーなエンターテインメント!




==========
娘の結婚式を控えた母親として、そして、
かっての恋人達を前に恋する女性として、
悩める ドナ に、名女優 メリル・ストリープ

本人が希望して実現した企画というだけに、
ドナ 役を演じます。



建築家の サム には、先代007の ピアース・ブロスナン
銀行家の ハリー には、 コリン・ファース
冒険家の ビル には、『パイレーツ・オブ・カリビアン』で
「靴紐のビル」(!)を演じた ステラン・スカルスガルド



そして、 ソフィ 役は アマンダ・セイフライド

ポスターに使われている絵そのままの、綺麗な顔立ちの女の子で、

説得力を持って、というより、自然に演じるのはすごい。



独身主義者の料理研究家 ロージー 役に、
『ハリー・ポッター』のウィーズリー役、 ジュリー・ウォルターズ

背の高い整形美人の ターニャ 役には、
『シカゴ』にも登場の クリスティーン・バランスキー



かなり豪勢な役者陣ですが、この映画の見所は、
何と言っても、様々に展開される群集ミュージカルシーン。

そして、影の主役は、ギリシャの美しい海。
それこそアフロディーテがどこかにいるとしか思えない、
そんな美しい風景を背景にしたミュージカルは、
悔しいけれど、舞台では味わえない、映画ならではの醍醐味です。

特に女性陣による「ダンシング・クイーン」のシーンは圧巻。

==========
うーん。しかし。
役者 」は「 歌手 」でも「 ダンサー 」でもないわけで…

時に、「 歌手 」や「 ダンサー 」の「 演技 」に首をかしげてしまうように、
役者 」は、「 歌手 」あるいは「 ミュージカル俳優 」には敵わないよね、
と苦笑せざるをえない部分があるのは、ご愛嬌。



…とは言え、 ピアース・ブロスナン は、この出演で
2008年の ラズベリー賞(最低助演男優賞) を受賞してしまいました。

いや、うーん、この不名誉な受賞を、あえて擁護するなら、
キャスティングした人が悪いと言うほかないです。

小粋なセリフを、軽やかに決めるのは上手くても、カラオケはダメなのね…。
日本人の私が観ていても、「 この歌はどうかと? 」と思ってしまうくらいですから、
英語圏の人達には耐えがたかったんだろうな。

ピアース・ブロスナン は、「俳優の歌」なのにもかかわらず、
役柄上、歌う曲目が多いんですよね…

メリル・ストリープ をはじめ、女性陣の歌は、それなりに聞けるのですが…。
歌が上手くてカッコいい俳優さんなんて、他にいただろうに。
てか、 サム ビル なら、曲目少なくて済んだのに。
なんか、むしろ、 ピアース・ブロスナン が可哀想。

このハッピーなストーリーの最大の悲劇かもしれません。


==========
蛇足ながら、「 マンマ・ミーア! 」はイタリア語で「 なんてこった! 」の意味。
そもそも、直訳すると「 お母さーん! 」なので、
この題名は、両方のイメージをあわせた感じですね。



歌の楽しさだけで、十分に満足できる映画でしたけど、
正直、ストーリーの最後の「結論」がイマイチ理解出来てないです。
うーん? なにゆえ、ああいう展開になるのであろう?

そして、野暮を承知で言うならば、そもそも、父親が分からないって、
なんて言うか、ちゃんとしようよ、とかも思わないではないです。



とは言え、そんな疑問に伴うジメジメした感じは全くなく、
むしろ、カラッと、明るく、楽しく、そんな深刻さを吹き飛ばしてくれる
問答無用のハッピームービーでした。

==========
『マンマ・ミーア!』
Mamma Mia!

2008年 米 108分

http://www.mamma-mia-movie.jp/

監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ / ジュリー・ウォルターズ / クリスティーン・バランスキー /
    ピアース・ブロスナン / コリン・ファース / ステラン・スカルスガルド /
    アマンダ・セイフライド  他


★★★★☆

==========
ついでに言えば、実は、舞台版は観てないんですよね…

しかし、「 舞台版より映画の方が良かった。
舞台版だと、日本語での会話から英語の歌になるから。

という話を聞いて、なるほど、と納得。

いずれにせよ、生の舞台はそれだけで迫力があるでしょうし、
機会があれば、舞台版も観たいものですけど、四季版で予習して、
いつかブロードウェイ、いや、ウェストエンドで観るって夢もアリ、かな?




劇団四季版『マンマ・ミーア!』公式サイト:
http://www.shiki.gr.jp/applause/mammamia/index.html

ロンドンオリジナルキャスト版CD:







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Last updated  March 12, 2009 01:36:12 AM
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ご無沙汰です!  
sneg0609  さん
わたし、ミュージカル版の『マンマ・ミーア!』かなりハマっておりました。ただ四季版はたしかに、微妙な日本語訳のセリフや歌詞に、それはいかがなものか…と脱力することもしばしば。でも保坂知寿のドナがよかったんです!

映画版は見ていませんが、どこかのお店で有線でかかっていたサントラを聞くと、ウェストエンド版ミュージカルのサントラより少々落ちるかな、という印象を持ちました。

でも、ABBAの楽曲だけくみあわせてストーリーを作ったというのは、この作品の公開当時は相当の「技アリ!」感があったんだと思います。最近は他にもそういう作品がありますけどね。 (March 12, 2009 10:54:11 AM)

舞台も♪  
jimo さん
舞台もなかなか良いですよ!
私は舞台のみしか見てないのですが
ライブ感で盛り上がります。
日本語歌詞は確かに微妙な時がありますが・・・笑 (March 12, 2009 02:53:31 PM)

お二人とも、さすが(笑)  
mrtk@jp  さん
観てますねぇ。

やっぱり舞台の勢いってすごいんだろうなぁ。

名古屋公演が終わって、しばらくやらないみたいですけど、次の関西公演を楽しみに待つとします。

>ウェストエンド版ミュージカルのサントラより少々落ちるかな、という印象

映画の最大の見所は、ロケ地の美しさです(笑)
あれだけは、どんな舞台も敵いません。

歌の方は、本文にも書きましたけど「俳優」の歌なので、期待しすぎると、ちょっと(苦笑)

この映画を観た後、レコードで(!)ABBAの原曲を聞かせてもらったのですが、原曲はやっぱりすごいですねぇ。
楽しくて楽しくて。さすが「世界の恋人」!


>ABBAの楽曲だけくみあわせてストーリーを作ったというのは、この作品の公開当時は相当の「技アリ!」感があったんだと思います。

既にあるヒット楽曲から物語を作るって、難しそうですけど、これだけピタッと嵌めていけるのは、すごいですよね。

「ロック・ユー」も観なきゃ、だわ(笑)
それとも、これも舞台を観る前に、映画化されちゃったりして。
(March 13, 2009 01:52:28 AM)

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そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
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