日々草

日々草

2010.08.18
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カテゴリ: Danjoseの南米紀行
アルゼンチンの富みの源泉
豊かな農牧・農耕の平原・パンパ
アルゼンチンの首都・ブェノスアイレスを中心に広がる平原は、
19世紀までは、背の高いイネ科植物が一面に広がる草原であった。
その木のない平原のことをパンパ(pampas)という。
パンパスグラス(ヴエノスアイレスの観光牧場で)
( パンパスグラス:学名Cortaderia  argentea イネ科の多年草。パンパに生える草なので
この名がある。高さ1~3m、叢生し、雄大な株となる。花期9~10月。和名・白銀葦)
そのパンパに
 16世紀始め、スペイン人やって来て、
原住民と抗争したが敗れた。
その時、スペイン人たちが持ち込んだ牛馬が野生化し、
急速にその数を増やした。
なんと、1541年に放たれた12頭の馬がパンパの草をたべて自然に繁殖した。
19世紀始めには、牛はラ・プラタ地域全体で2000万頭にも達したという。
それを狩猟する職業が成立した。
それがガウチョである。
彼らは、野生の牛を捕獲し、皮を売ることで生計を立てていた。

19世紀末、その原住民が討伐されてから、
パンパは、ヨーロッパ人たちによる開発が進み
広大な農耕地、牧場地帯に変化した。

現代では、もう、あまり見かけなくなったガウチョの暮らし、
そんなガウチョの暮らしぶりを今に見せてくれる
観光牧場
観光牧場(gaucho fiesta)
(観光客を馬に乗せ、牧場内を歩く)
 ブエノスアイレスからバスで1時間半ぐらいにある観光牧場。

ブエノスアイレスから1日のバスツアーで、
色々な国(10カ国以上)からやって来た人々と
ガイチョの暮らしを楽しみました。
牧場でのアトラクション 、
ガウチョが馬術を披露してくれました。
観光牧場の馬(Gaucho)
これは、全力疾走の馬上から、
小さな輪を突き刺すという技です。

 その馬術を漫画として描いたものが下の絵です。
ガウチョ(牧童)の馬術
 草原を疾走して、狩をして暮らしていたガウチョたちの
これは、きっと馬術自慢を披露する
娯楽だったのでしょう。
人馬一体、その躍動感が、画面にあふれています。
 この牧場で出された昼食・アサド
アルゼンチンの焼肉料理です。
焼肉(ヴエノスアイレスの観光牧場で)
 いかにも素朴な焼肉
肉の旨みをそのままに食べることができる
狩猟民族の料理そのままです。
観光牧場の焼肉(アルゼンチン)
肉といっしょにジャガイモも丸ごと焼いています。
この料理をワイン(アルゼンチンはワインの名産地でもある)と
いっしょに食しながら、フォルクローレ・ダンスショーを楽しみました。
フォルクローレを踊る(観光牧場にて)
 観光牧場の周囲には
こんなやさしげな草花が
秋の風にゆれて咲いていましたよ。
ヴエノスアイレスの花
水辺に咲く花
イヌタデ(Polygonaceae)類の仲間かな?
日本の秋にも、湿地には草紅葉となるイヌタデが繁茂しているが
アルゼンチンではこのような姿では?
ヴエノスアイレスの花
 こんな可憐な花も水辺に咲いていた。
日本のミゾソバにも似て。
朝、閉じていた花
ヴエノスアイレス・観光牧場(gaucho)に咲く花
午後、日が差すとこんなにも一面が、
黄色の花園となりました。
ヴエノスアイレスの花(観光牧場にて)
 これは、馬肥やしの花では?

牧場の牧草として、はびこっている野の草ではないかしら。
そして、その湿地には
甲高い声をあげて、水鳥が戯れていました。
ヴエノスアイレスでみた鳥
 19世紀まで、パンパスグラスが一面に生い茂る草原は、
今は、湿潤な豊かな農耕地や牧場。
アルゼンチンの富みの多くをを生み出すパンパ地帯。
ヨーロッパ諸国や日本にも、小麦やトウモロコシ、牛肉などを輸出している。

そんなパンパに生える草花たちは、
以外にも、日本の湿潤な田や畑のあぜや沼地に生きる草花に似た
野の花たちであるのを知って、ちょつと感動。

アルゼンチンは私にとっては、文字通り遠い国。
地理の教科書レベルの知識しかない馴染みの無い国。
しかし、Mr.Danjoseの写真のおかげで、
かなり深い関心を持ち始めている。

ブエノスアイレス近郊のパンパに咲く
野の花たちには親しみを覚えた。

パンパが、世界の穀倉のひとつともいえる
肥沃な土地であるとは。
認識を新たにしたことである。
今、日本は猛暑、今までありえないような高温多雨。
この気象異常は世界各地に起きており、
南米のブラジルやアルゼンチも異常気象に見舞われている。
今、寒波が猛威をふるっているという。
南米各地で、寒波のため200名以上の死者が出ている。
ボリビアでは降雪記録のない地域で雪が降り、
チリでは、各地で吹雪により停電で交通が止まった。
アルゼンチンでも、寒さで少なくとも14人が死亡し
、ホームレスの人を屋内に収容するなどの対策に追われているという。
ブラジルでは、寒さで家畜が2万7千頭が死に
損害額は400万ドルに上るという。
インディアから奪い取り、開発されたパンパは、討伐軍の将校たちに
分け与えられために、大農園エスタンシアが発生し、大地主と牧童として
雇われたガウチョや小作人として入植した移民との間に、著しい貧富の
格差が生まれ、このことがさまざまな社会問題を引き起こしてきた。
今日においてもこの問題は引き継いでいる。中間層が形成されにくく
、都市(ブノスアイレス)への人口の流入が極度であり、
貧困による都市問題が極めて深刻な国でもある。
気象異変による寒波なども、
このような貧困層を直撃していることであろう。





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最終更新日  2010.08.22 21:14:47
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