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テレビのクイズ番組を観ていると、回答が人名の場合に「〇〇〇〇さん」とさん付けで回答するのをよく聞く。昔はほとんどつけてなかったような気がするし、このところ急に増えてきたような印象もある。そんなことが背景にあるのか、先日ネット上のとあるコミュニティで、「クイズの回答が人名の場合にさん付けするべきか?」といった問いかけがなされていた。そしてその回答としては「現在存命中の人にはさん付けした方がいい」というのが多数を占めていた。もちろんテレビ番組などのようなオープンの場と、仲間内でやってるようなクローズドの場とではまったく事情が違うだろうが、私は単純に「めんどくさい世の中になったな」と感じた。さん付けをすることが多くなった背景には、クイズ番組自体の変化があると思う。最近はいわゆる「視聴者参加番組」が減って、回答者が芸能人ばかりになってきた。回答者が芸能人だと、クイズの回答が同じ芸能人だった場合、先輩後輩の関係も関係して呼び捨てにしづらい状況が生まれる。そしてそれが一般の回答者にも伝染する。それに加えて今は何かと「無難にやり過ごす」ことがスタンダードな時代だ。呼び捨てにすることでどこかから批判を受けるよりは、さん付けにしておいた方が無難だ、という思考になってしまうのも無理からぬことかもしれない。でもクイズの答えは答えでしかない。「クリープ現象」も「ラムサール条約」も「桑田佳祐」も「御成敗式目」も等しくクイズの回答なのだ。この中で「桑田佳祐」にだけさん付けする必要があるんだろうか? もちろん目の前に当の本人がいる場合はこの限りではないが、そんな状況はまずないだろう。基本的にさん付けしようがしまいが、回答者が好きにすればいいだけのことだ。しかしヘンな忖度が一般化して、単純に「さん付けしないのは非常識」という状況になってしまうのだけは勘弁してもらいたいと思う。
2025年08月19日
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再来年2027年からセ・リーグでもDH制が採用されることが決まった。元々私はDH制があまり好きではなかった。というのもたまに見られる投手のヒットやホームランが、意外性という要素も相まってワクワクさせられたからだ。そんな気持ちは今でも変わらないが、他にいろいろと不都合があることにも気が付いてきた。たとえば投手が出塁してスコアリングポジションまで進んだとする。次の打者がタイムリーヒットや犠牲フライを放った時、本塁突入が微妙なタイミングだと、普通の野手なら突っ込ませるところを、投手だと大事を取って留まらせることになる。そう、要は投手がランナーだと走塁のダイナミズムが損なわれるのだ。あとは前から言われていることだが、打順が来た時にどうしても代打を出す必要に迫られたために、好投していても降板せざるを得なくなることが往々にしてある。これが無くなることは投手には好結果をもたらすだろう。そういうわけで私は今回の決定には大賛成だ。ただ欲を言えばMLBで採用されている「大谷ルール」も認めてほしいと思う。投手といえどもその打撃も見てみたい、と思える選手は少なからずいるからだ。
2025年08月05日
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ヒトラー率いる「ナチ党」が世界史上類を見ない最悪の政党であったことは、今さら誰も否定することの無い事実かと思う。ただその成立と伸長がまったく正当なものであったことも確かなことだ。「ナチ党」こと「国民社会主義ドイツ労働者党」が成立したのは、第1次世界大戦直後の1920年。ドイツは前年に制定・施行された「ヴァイマル憲法」下にあり、「ナチ党」もこの流れの中で合法的に成立した。しかしドイツは当時、第1次世界大戦敗北による多額の賠償金により経済は困窮し、民衆の中には不満が渦巻いていた。そんな中で、「民族主義」「反ブルジョワジー」などといったスローガンを掲げた「ナチ党」が疲弊した民衆の心をつかんだ。折りしも世界恐慌によってアメリカからの資金調達が困難になるに至り、民衆の社会不安を背景に「ナチ党」がどんどんと支持を伸ばし、ついには第1党にのし上がった。そして党首であるヒトラーが首相に就任し、「反ユダヤ」を旗印にして未曽有のホロコーストに及んだことは誰もが知るところだ。以上が「ナチ党」に対する私の認識だ。歴史学者ではないので間違っているところもあるかもしれないが、「当たらずとも遠からじ」くらいのつもりではいる。世界最悪の政党がこうした「社会不安」とか「排外主義」といった要素を背景にしてごく自然にのし上がってきた事実を考えると、今の日本で急激に支持を伸ばしている某政党についても、どうしても不安を隠しきれない。
2025年08月01日
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