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2006年05月29日
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カテゴリ: お酒の話
『夏子の酒』で知られる漫画家の尾瀬あきら氏が、今再び日本酒の漫画を手がけられている。

日本酒に魅せられた外国人・クロードが蔵人として働く姿や、母親と居酒屋を切り盛りする
ヒロインが日本酒の魅力に目覚めていく姿が、平行軸で描かれている。

さすがに日本酒には非常に造詣の深い尾瀬氏だけに、いろいろなところに彼のこだわりが
散りばめられているが、今回この物語を読んでいて特に印象的だったのが、「お燗」に対する
こだわりをさりげなく描き出しているところだ。

ただ熱々にして出せば良い、というこれまでのお燗のスタイルから脱却した、彼なりの新しい
提案である。

向かないという認識の打破などなど、私も自分なりにお客に対して訴えていることが裏付け
されたようで、うれしかった。

確かに数年前から一部のグルメ雑誌などで、こういった新しいお燗に対する認識が語られ
始めてはいたが、如何せん一般的にはまだまだ認識が低いと言わざるを得ない。
恥ずかしながら私も昔は、「いいお酒(=特定名称酒のような高いもの)は冷やで飲んで、
お燗するなら普通酒で」という、今考えればいい加減な勧め方をしていたし、同業者の中にも
いまだにそのような感覚でおられる方も多そうだ。

話は変わるが、イモを中心とする本格焼酎のブームは底を打ったと言われ始めている。
確かに焼酎ファンの裾野は広がり続けてはいるが、伸び率は鈍化しているし、焼酎自体が話題に
上がることも以前に比べて少なくなった。

業界では次なるブームは何か、ということに誰もが気を揉んでいるが、私には日本酒の復権が

それを予感させるのが尾瀬氏のこの作品であり、そういう意味でも非常に期待している。

ただブームになったからといって手放しで喜べないのもまた事実で、単なるミーハーの人たちが
こぞって押し寄せて、ブームが去った後には何も残らなかったというのではあまりにも悲しいし、
またメディアで取り上げられた一部の銘柄だけが“まぼろし化”してしまい、偏ったいびつな
ブームとなってしまうことも危惧される。


今の日本人というのは概して、ブームになってメディアに注目でもされない限り、消費者が自分の
興味の対象外のものをなかなか見ようともしないという性質があるのだ
(もちろんそうでない人たちも多いとは思うが)。

とにかく私自身、焼酎よりも日本酒の方が好きということもあり、なんとか今以上に日本酒に
目が向けられることを願いたいのだ。
そして今一度お燗を見直すきっかけにもなってくれればと思う。









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最終更新日  2006年05月30日 21時57分39秒
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