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2007年03月04日
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カテゴリ: 映画・テレビの話
見終った後、とても重苦しさの残る映画だった。
席を立っても、なんだか体が重かった。

遠いアイルランドで、かつてあった話だ。
アイルランドといっても、日本人にはさほど馴染みがない国かもしれない。
私にしても、アイリッシュコーヒー、アイリッシュウイスキー、
それにギネスビールとアイリッシュパブ、この程度の認識しかない。

この国がかつて大英帝国の支配下に置かれていたことくらいは、おぼろげに知ってはいたが、
そこからの独立闘争、その直後の内乱のことまでは、まったく知る所ではなかった。
歴史の授業でも聞いたことはなかったと思う。


その渦中に主人公は居る。
結果的に何とか英国がアイルランドとの停戦に応じ、条約を結ぼうとするが、
その内容をめぐって今度はアイルランド国内が、「賛成派」と「反対派」に二分されてしまう。
主人公の居る「反対派」に対し、かつての同士であった彼の兄は「賛成派」の立場を取り、
兄弟が相対立し合うこととなる。

アイルランドの台地の中で繰り広げられる数々の惨劇は、派手な演出も無しに淡々と描かれていて、
アイルランドの曇った大空(天気はたいてい「曇り」だ)と相俟って、かえってリアリズムに溢れている。

時には同胞に銃口を向けたり、最終的には兄弟で敵対したりと、民族の誇りが逆に悲劇を引き起こしたりもするが、
そこで流される涙も、アイルランドの荒涼とした自然に包み込まれた中では、余計に切なさを醸し出している。

またこの映画のタイトルは、同名のアイルランドの伝統歌から採られており、
その歌はかつて英国支配に対する抵抗から生まれたものだ( 公式サイト
その歌を老婆が淡々と歌うシーンがあるが、この物悲しさを誘う独特な旋律が、
妙に耳にこびり付いて離れない。

なんだかいろんな感情がないまぜになっている分、文章も支離滅裂になってしまってるようだが、
心の中にいろんな宿題を背負ったような気になった。
何のために闘うのか...........、人類史上、常に付きまとう課題だろうが、

真の「幸福」をもたらすものではないということを、今一度考えなければならないと思った。

かといってこれがお定まりの「泣かせる映画」で終わっているわけではないということは、
映像のリアリズムゆえではないか、とも思う。
いろんな人に一度見てもらいたい映画だ。





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最終更新日  2007年03月04日 21時56分39秒
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