MY HIDEOUT ~私の隠れ家~
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7/15(土)より全国順次ロードショーです。"LITTLE BROTHER" 監督・・・イム・テヒョン 原作・・・キム・ヘジョン出演・・・パク・チビン、ペ・ジョンオク、パク・ウォンサン、オ・ジヘ、他。 ・物語序盤・9歳のハニは元気一杯の腕白少年。3歳年上の兄ハンビョルと両親で、平凡だが幸せな生活を送っていた。しかしある日、ハンビョルは頭痛を訴え、学校を早退する。初めは単なる子供の仮病と思っていた母親だが、病院で検査をしてみると、ハンビョルの脳には腫瘍があった。小児病棟に入院し、脳腫瘍の摘出手術を受けるハンビョル。手術は一応成功するが、それからハンビョルと家族の長く苦しい闘病生活が始まるのだった。 親子試写会という事で、吹き替え版を観ました。観ていて、この映画って、どの層をターゲットにしているのか、その点が謎でした。小さな子供達は、うんこネタにウケて笑っていましたが、単にそれだけで、話の筋など全く興味が無いようでした。大人にとっては、だらだらとかったるいだけで、泣けるでもなく感動できるでもなく、結構苦痛な時間が流れます。吹き替えだったからかもしれませんが、ドラマが薄っぺらくて、感情移入できません。殆どが小児病棟の中での遣り取りなので、メリハリが無くて単調なんですよね。幸せに暮らしていた一家に、突然降りかかった、病魔という災難。病気のハンビョル本人は当然苦しい訳ですが、家族にとっても、それは大きな苦しみです。まだ幼い弟のハニは、病気の事をはっきりと理解できず、我儘な行動が目立ちます。ハンビョルと同じ病室にいる少年に対しても、最初は嫌いで反発します。コメディアンになるのが夢である少年が、一時退院した事で、彼の実家に訪れる事になったハニ。ハニは少年と過ごす内に、少しずつ心の中が変化してゆく…。要するに、ハニの成長と、難病の苦しさ、難病の子を抱える家族の悲しみ、などを抑揚の無い脚本で描いた作品です。実話を元にして作られた話なので、面白く作れと言われても困るのかもしれませんが、もう少し感動的な脚本は書けなかったのでしょうかねぇ…。子供が死ぬシーンがあるのに、こんなに何とも思わない映画も珍しいですよ。字幕版で観たら、また違った感想が持てたかもしれませんが。小児癌の体験談として観る以外、あまり意義は無いです。劇中人気コメディアンとして出てくる人物は、本当に韓国では人気のコメディアンだそうです。またモデルになった一家も、彼の出てくるシーンに顔を出しているとか。難病モノと言えば韓国映画の十八番ですが、これもその1本という事なのでしょうか?中途半端に実話なので、ドラマとして盛り上がらなかったのは残念ですね。↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
Jul 2, 2006
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