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旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家
≪天井桟敷の人々≫
ここらで、この名作中の名作に触れてみようと思いました。
最初に観たのは45.6年前の小学生。
もちろん、この作品の良さなどわかる年齢ではない。
が、その豪華さだけは心に残っていた。
その後、何度か観ているが、観るたびにその奥行きの深さに
只々、新たな発見に感動するばかり..の作品である。
この作品については、もう、いろんな方が取り上げられていて、
今更、書く必要も無いかもしれないが、
ひとぞれぞれ、取り方、感じ方は違うと思うので
触れてみることにしました。
今回観まして、強く感じたのは、
これは大メロドラマであるということ。
ナチ占領下の巴里で、マルセルカルネが、
何ものにも屈しない、自由への叫びを渾身の力を振り絞って
三年何ヶ月だかの期間を費やして、作り上げた
世界最高の作品...と、おおよその方が解説していらっしゃる。
核心である。
全編に溢れるセリフは一つ一つをメモしたいくらいの
すばらしい哲学でもある。
一部は≪犯罪大通り≫..
どんな犯罪が起こっても不思議ではないし、
また、起こることが当たり前の巴里。
19世紀.レ.ミゼラブルの舞台、時代とも重なる。
二部は≪白い男≫..の構成となっている。
まずは、ストーリーから
一部..犯罪大通り..
19世紀、ルイ.フイリップ治下の巴里。
プールバル.ドユ.タンプルは
芝居小屋の建ち並ぶ歓楽境である。
小屋の中は溢れんばかりの人で、
天井桟敷まで鈴なりであった。
当然のごとく、
この街にも人間同士の歓び、哀しみが渦巻いていた。
多くの事件や、犯罪が生まれ、
人はーー犯罪どおりーーと呼んだ。
ここに、絶世の美女.ガランス(アルフレッテイー)が登場する。
見世物小屋のタルの中の美女を演じて人気をよんでいたが、
あるとき、ある小屋の前で演じられているパントマイムを
見ていて、
スリの濡れ衣を着せられたところを
パントマイム役者のパチスト(ジャン.ルイ.バロー)に
助けられた。
彼は台の上から一部始終を見ていたので、
証人となってパントマイムを演じたのだ。
感謝したガランスは赤い花を彼に投げ与えて熱い想いを伝えた。
その騒ぎで失業したガランスを
パチストは自分の一座に入れてやった。
パチストはガランスに恋焦がれたが、彼女には多数の男たちが
取り巻いていた。
無頼派の作家、ラスネール(マルセル.エラン)、
俳優のルメトール(ピエール.ブラッスール)など・
純情なパチストは彼女に思いのたけを伝えることが出来なかった。
パチストに
思いを寄せている座長の娘ナタリー(マリア.カザレス)は
心を痛めていた。
パチストはある雨の夜、
偶然会ったガランスを宿屋へ連れて行き、
愛を告白した。
男に身体を与えることに抵抗の無いガランスはパチストにも
そうしようとした。
パチストは言う。”ガランス、僕が君を愛すような愛しかたで
僕を愛して欲しい”...と帰っていった。
たまたま隣の部屋に住んでいたルメトールが窓越しに、
ガランスを見つけ、
ガランスも彼を部屋へ招き入れ、やすやすと結ばれたのである。
パチストの愛はあまりにも幼く、純情であった。
そして、ガランスの心はパチストを捉えて離さなかった。
無頼派の作家、ラスネールは虚栄心はないが、自尊心はある。
絶対の自由とは・・・
彼は恋にも興味はないという。恋は実ったときから
恋ではなくなるからだいう。
傍観者的に人々を観察しているが得体の知れない無頼漢。
ルメトールとの付き合いにも愛の無いガランスの前にまたもや
一人の男が現れる。
モントレー伯爵で芝居小屋で、パチストの無言劇を
毎夜観劇するガランスに一目ぼれしたのだ。
彼は彼女を庇護したいと申し出る。
ガランスはお金にも押し付けの愛にも
決して屈指はしない自由の人だ。
自由こそガランスの生きがいであり、救いであったから。
しかし、またもや、ラスネールと知り合いだったことから、
彼の犯罪に巻き込まれ、
伯爵の助けを借りるしか逃れる方法が無かった。
第二部..白い男。。
5年の歳月が経っていた。
今では伯爵の囲いものではあるが美しさは一層増し、上品で
優雅になったガランスがいた。
そして、相変わらず大勢の取り巻きの男たちと
恋のさやあてを演じていた。
パチストも座長として自分の小屋を持ち、
無言劇(パントマイム)の
一人者として名を馳せ、
ナタリーと結婚して、男の子にも恵まれていた。
彼の小屋に、毎夜、観劇に通うガランス。
それを見つけたルメトール。
かれも自分の小屋で名優として成功していた。
パチストと違って雄弁でくどき上手で、如才ない彼は
ガランスに近づいた。
5年前、何の別れの言葉も無く、
忽然と姿を消したガランスがそこにいた。
ルメトールはまだガランスを想っている旨を告げるが、
ガランスは”私の胸には只一人の人しかいない”と応える。
パチストがこんなにも成功していなかったら、
嫉妬心も起こらなかったかもしれないがと言いつつ、
伯爵にも会いたいという。
オセロを演じるルメトールのすばらしさに伯爵は
彼に会い賛辞を贈るがそこに来合わせたラスネールを
嫌い侮辱したため、
ラスネールも伯爵に”あんたはコキュだ”という
意味のことを言って侮辱した。
ラスネールは侮辱した伯爵に憎しみを持つ。
ルメトールはガランスがパリに帰っていて、
毎夜、この小屋に観劇に、いや、
パチストを観にきていることをパチストに告げた。
動揺するパチスト。
彼女への純粋な愛は失ってはいないパチスト。
ナタリーは子供を使ってガランスの席へ言付けを...
”僕とパパとママはとっても幸せなんだよ”...
その言葉を聞いて恥じたガランスは姿を消した。
しかし、みなの前で侮辱を受けたラスネールは、
伯爵を殺害してしまった。。。
やっと、
身体の自由を手にした(心はいつもパチストに)ガランスは、
初めてパチストに身を任せたのであった。
ナタリーは恋に身を焦がすパチストを見ながら、
今は何を言っても無駄だ、でも熱が冷めればきっと帰ってくると
見守ることにしたが..
やはり翌朝、ナタリーは子供を連れて、パチストに会いに来た。
恋の喜びに酔いしれたガランスは、母と子の姿を見て、
今度こそ自分は身を引かなければならないと、その場を
去っていった。
折りしも、タンプルのお祭りで、
町は渦潮のような人出であった。
パチストは狂気のようにガランスを追って
潮の中を追い求めるが、
ごった返す陽気な群集にもまれて、
自分もただ、その中におぼれこむしかないのであった。
パチスト、
ガランス、
ルメトール、
ナタリーと大体基本的にこの4人の男女のタイプに
人は当てはまるのではないだろうか。
ーー風と共に去りぬーーの4人がそうであったように。
男性の観客の多くはパチストに感情移入して観るだろう。
面白いのは殆どの女性はナタリーのタイプに属するのに
勘違いして自分をガランスと思った目で見ていることだ。??
絶対にガランスにはなれない女性が殆どである。
”恋なんて簡単よ”とガランスがパチストに言うシーンがある。
ガランスにとって恋は簡単なのである。が、愛は簡単ではない。
ガランスを誰も所有することは出来ないし、出来なかった。
どんな大金持ちでも、純粋なパチストでも。
いつも背中を見せて去ってゆく。
これが恋なのですね。
恋っていうのは、だれにもつかまえることは出来ない、
つかまえた瞬間に恋ではなくなる.
別のもにになってしまうのですね。
パントマイムでどんな表現もできるのに自分の思いだけは
伝えることが出来ないパチスト。
そこに男性は共感するわけです。
ルメトールというやたら図々しくておしゃべりな彼は
すぐ女性をモノにしてしまう。
こういうタイプは結構、周りに多いのでは?
だけど、パチストっていうのは理想だけれど、
意外といない。
だからより美しく感じる。
ナタリーも貞淑でまじめで地味な妻。
これも基本的にいるタイプ・
ガランスっていうのは、
一種の娼婦性を持っていて、
普通の暮らしをしていなくて、
それでも男があこがれる。
普通の女性は大体ナタリーに属するのに、
恐ろしいかな、
女の人は自分をガランスだと思ってしまうところ。
パチスト、ルメト-ル、ラスネトールという19世紀初頭に
実在した三人の人物を中心に展開したドラマです。
小説家のバルザックはパチストのフアンでもあったそう。
この作品の時代背景はバルザックの≪人間喜劇≫の時代と
ほぼ重なり合っています。
ラスネールという人物...
れっきとした(笑い)犯罪者で、
36歳でギロチンにかけられている。
この殺人者が人の興味を引いたというのが、
ダンデイで、逮捕されてからも、
裁判で挑発的な言動を弄することを止めず、
獄中で、自分の反社会的な生涯を≪回想録≫に綴り、
詩作にもいそしんだインテリであったということです。
ユゴーやカミユ、フローベル、プルトン、などなど
多くの文学者が彼の人間と作品に魅せられて、
賛辞を贈っているということです。
この作品に登場する彼の一句、一句のセリフはカルネの
ナチに対する隠れた抵抗(わかる人にだけわかるというもの)や
自由に対する大いなる賛辞、フランス総合芸術への自負を
代弁するに他ならない役割だと思います。
そんなこんなをいっぱいいっぱい詰め込んだ演出の極上の
メロドラマであると私は思います。
アレクサンドル.トローネルという美術監督は
ハンガリーからの亡命者。
巴里の屋根の下では美術監督助手を、
カルネとは北ホテルや悪魔は夜来るで組んだ後の、
天井桟敷である。
彼はユダヤ人で、同郷生まれの同じユダヤ人の
ジョセフ.コスマが(映画、夜の門で枯葉を作曲した人)
この天井桟敷の人々の音楽を担当した。
コスマと共に、公の活動を禁じられていたトローネルは
ニース近郊の山に隠れて、デッサンをし、作品のセットの完成に
導いたそうです。
あのすばらしいオープンセット。
世界大戦下の製作だからして、撮影は難航を極めた。
特に連合軍のイタリア上陸が迫ったときには、
スタッフは、セットを放棄して、巴里に戻る。
あわや、空中分解に。。。というときに、
フランス大手の映画会社パテが
製作を引き継ぎ、なんとか続行できた。
1945年3月9日、ドイツ軍から解放されたパリの
シャイヨー宮殿で、≪天上桟敷の人々≫のプレミア上映。
それはフアシズムに対するフランス映画の
決定的な勝利の日であったのです。
フランス人が求めてやまぬ人間精神の自由を謳い、
ドイツに屈しなかった渾身の作品の上映であった。
そこの所を充分にわかってから、鑑賞すれば、
この芸術の規模の雄大さ、ーーー精神の雄大なる叫びーー
喜びも哀しみも残酷さも、皮肉も反戦思想も含まれ、
なおかつ、それらを飛び越えて、我々の胸に響いてくるのは
ーー人間の自由とはいかによきものか、
すばらしきものかーーという
メッセージが伝わってくると思います。
フランス人にとっての”自由、博愛、平等”は
決して観念ではなくて、知識人から庶民まで、敏感に反応する。
日常生活に深く浸透した言葉なのである。
酸素や水と同じように、自由は彼らの生活に根付いている。
それはあの革命から以降、ずっと引き継がれた精神なのである。
私たち日本人の自由という観念とは違っているからこその
≪天上桟敷の人々≫なのである...
この作品に比肩する映画はない
といって良いと思う私であります。
自由の意味を見つめなおしての、
その背景を熟知しての、
鑑賞を...
心してご覧あれ!!
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