わたしのなかに ありました 

December 12, 2004
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12月11日(土)、1つの挑戦をやり遂げました。(ちょっと大げさ^^;)

1ヶ月程前、友人の osaru mamaさん が発起人となって始まった企画、

『中越地震 チャリティーバザー』。

わたしも実行委員として主催者側に立ち、非常に微力ではあったけど

皆と一緒に協力して、このイベントのために準備を進めてきました。

わたしがこのチャリティに踏み出すきかっけとなったのは、

大切な友人で仲間であるosaru mamaさんからの呼びかけ、という事もあったし、

わたしの町の仲間が某サイトでボランティア日記を立ち上げ、



「わたしにも出来る事があるのでは・・・」と、

わたしの心で渦巻いていた想いとのタイミングがぴったり合ったからでした。

今回のチャリティーバザーの合言葉は「今、私たちに出来る事を!」。

地域の2つの児童センター、子育てサークルのお母さん達が協力し

自分に出来る事で参加する、というスタンスで準備を進めていきました。

地元の商工会や企業も応援してくださり、バザーで使用した食材なども

皆さんからの寄贈でほとんどをまかないました。

チャリティーに協力したい、と地域の手品名人のおじさんや子供エイサー隊、

高校生のダンスチームも応援参加。

1人1人が、1つの想いのもと、自分に出来る事を持ち寄って楽しく頑張りました。

おかげで当日は大盛況。お天気にも恵まれ、11時~15時という4時間イベントも



幕を閉じたのは今回のイベントであって、支援への想いは参加者の心に芽吹いたばかり。

これからそれぞれの心で育まれ、カタチを変えて、またどこかで新しい種を蒔く事でしょう。

ところでわたしが今回このチャリティーで当日やったのは

『琉球藍の染物体験ワークショップ』。

ん?と思われるかな・・・



沖縄の伝統的染織文化の『琉球藍』の体験コーナーで奮闘しました。

今回のチャリティーイベントは児童センターで行われたのですが

お客さんは、チビッコ。もちろん親子連れも多いのですが

子供達が対象のイベントだったので、子供向けのコーナーがほとんど。

はっきり言って、『藍染』なんて子供が興味持たないだろうなぁ・・・

とは思ったのですがね^^;たくさんある子供向けコーナーの中に

1つくらい沖縄の伝統継承文化を紹介するコーナーがあっても良いかも!

チャリティーイベントの中で、自分たちの住む島の伝統工芸に触れるってのも

子供にとっては得るものがあるのでは・・・と思ったのでした。

そもそも、少し前に行われたお祭りの際、義母が琉球藍のワークショップをして

その時使用した泥藍(琉球藍草を水に漬けて自然発酵させた液体に

消石灰を加え攪拌し、色素成分が沈殿したあと上水を捨て泥状にしたもの)

が、まだ使えるので「今度、お友だちも誘って藍染しよう」と言ってくれており

そうだ!このイベントでそれを実現させてみては!?とひらめいたのでした。

そんなわたしの単純なひらめきで義母にチャリティーイベントでの

ワークショップを持ちかけてしまったのですが、義母は子供が対象・・・

ということで最初、かなり戸惑っていました。

伝統ある沖縄の琉球藍・・・イベントのついでにやっちゃおう!なんてものではない。

という心配から義母は師匠である染織家の先生に相談したそうです。

わたしも勝手な想いで義母を悩ませてしまったことに反省・・・。

でも、義母の師匠から

「子供たちに沖縄の貴重な伝統文化を知ってもらうのは素晴らしいのでやってみなさいよ」

というお言葉を頂き、その後義母も快くOKを出してくれたのでした。

とはいえ義母にとっては、染色に対して知識のないわたしがアシスタント、というなんとも頼りない状況で

当日、1人で指導しなくてはならないことでかなりのプレッシャーだった様子・・・

もともと、人前に出るのも、初対面の人と絡むのも苦手な義母だけに

今回はかなり気疲れしたことだと思います。

それでも協力してくれた義母に感謝の想いでいっぱいです。

体験はタペストリーを染めたのですが、材料込みで500円。

琉球藍の価値を考えると、これは破格値なのですが子供向けのイベントなので

これでも、ギリギリ押さえた値段。100円前後で楽しめるコーナーの中

500円、というのはそれでも子供には手が出しにくかったと思います。(実際、大人の体験者がほとんどでした)

それでも、琉球藍の臭いを嗅ぎ(臭すぎる~という子もいたけど)

古来より継承され続けた沖縄染織における伝統の『青』色を実際に見て、

「へぇ~、こんなのがあるんだ」
「こうやって染めるんだ」

ということが少しでも心に残って、いつかまたどこかで琉球藍に出逢った時

「あぁ、これがあの時チャリティーバザーでやってた琉球藍かー」

と思い出してくれたり、興味を持ってくれると嬉しいと思うのです。

めまぐるしいスピードで次々と新しいものが生み出される今の時代においても

1つ1つ心を込め、手仕事により生み出されるものの素晴らしさを

子供にも大人にも忘れないでいて欲しい。

沖縄にはそういうものがたくさん残っていることを誇りに思って欲しい。

そう言うわたしも、ほんとうに最近勉強し始めたばかりで偉そうな事は言えないのですがね。

でも沖縄に住んで、生き物や大地、いのちとの触れ合いが増えたことによって

ものに対しての価値感も変化し、以前よりこころ豊かに暮らせる喜びを知り

子供達にも伝えたい・・・という想いが強くなっています。

思うのですが『ボランティア・チャリティー』ということを前面に押し出すより

今回のようにイベントで皆が協力し合い、それぞれ学び、成長し、

心から楽しみながら1つのことを成し遂げた結果出た収益を支援として送る・・・

これって何だか素敵だなぁ、気持ち良いなぁ、と心から思いました。

苦労してかき集めたものを送るのも凄いことだとは思いますが、

今の現状(子育て・家事に追われる日々)でそういう苦労はわたしには出来ませんでした。

皆が出来る事を少しずつ持ち寄って、楽しい心でする支援に参加させていただく。

それが今、わたしに出来る事でした。

これなら微力でも長続き出来ます。

言うなれば、幸せの分かち合い、ってところでしょうか。

今回のチャリティーバザーがわたしにとって、募金箱に少しのお金を入れたり、

募金口座に振り込んだりする以外の、初めて1歩踏み込んだ支援でした。

今回芽生えたものを、これからも大切に育てて、今後起こるかもしれない事態において

自分に出来る事をまた1歩踏み出すきっかけとなり得る大切なイベントでした。

こんな機会に参加することを導いてくれたosaru mamaさんや、町内の仲間達、

またチャリティーイベントの場で、沖縄の素晴らしい伝統を紹介してくれた義母に

こころから感謝すると共に、これから厳しい寒さの中、年末年始を迎える新潟の皆様に

沖縄の『ゆいま~る』の心が温かい風となって届けられますように

心より祈ります。


わたしにおいても、これでひと区切り。

支援についてはゴールではなくこれからスタート!ですが

ひとまず無事イベントを終えてほっとしています。

これからまた、子連れお母さんの楽しみの場作り『ワークショップ*てぃだ』の活動や

個人的に勉強させて貰ってる『まちやぐわ~(個人商店)の販促応援』、

来年に予定されている子育て講座(セルフラーニングネットワークの平井雷太先生をお呼びするのです!)

の準備などなど、楽しく学ぶ♪ことに張り切っていきたいと思います。

少しずつですが、1つ1つ自分が納得しながらプロセスを大切に

前に進んでいきたいと思います。

ありがとうございました。













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Last updated  December 13, 2004 11:49:14 AM
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