【南の島の魔法の話】安房直子
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電灯が消えてまっくら闇の中におかれた青年が、ろうそくの妖精の声にさそわれて翻訳中の美しくふしぎな物語の世界に入っていく「南の島の魔法の話」、愛の悲哀を抒情約に展開した日本児童文学者協会新人賞作「さんしょっ子」や、「鳥」「きつねの窓」など、鋭い洞察力と鮮やかなイメージで人生の真実をえがいたファンタジー童話十二編を収録。
初版が刊行されたのはなんと1980年
随分昔の本ですが、去年新装版が出ていたので思わず購入してしまいました
幻想的でちょっと不思議なお話ばかりを集めた短編集です。
特にnanacoの好みだったのはこちら
「南の島の魔法の話」
ある台風の日、暗がりの中で翻訳の仕事をコツコツとこなしていた青年。
激しい雨風でとうとう家の灯りも消え、真っ暗闇の中を手探りに歩いていくうちに…
いつの間にか本の世界に入り込んでしまった者の話。
「夕日の国」
父の手伝いでショーウィンドウの飾りつけをしていた僕の前の現れたのはある一人の少女。
彼女はオレンジ色の液体を縄跳びに振り掛けて飛ぶと、夕日の国が見えてくると言うのです。
縄跳びを飛んだ僕の目にも、遥か彼方の砂漠の情景が見えてきて…
「きつねの窓」
いつもの山道を歩いていた若者は、ふと自分が見知らぬ土地に立っているのに気付きます。
それは見渡す限り青い、青い、桔梗の花畑。
そこで彼は"そめもの、ききょう屋"という店がポツンと佇んでいるのを見つけ…
「だれも知らない時間」
時間を持て余している長生きのカメと、貧乏でいくら時間があっても足りない良太。
良太は酒をカメにあげる代わりに、毎日真夜中の12時から、1時間だけ余分な時間をもらうことに。
誰も入ってこれないはずのその時間に、良太の元にある一人の少女が訪ねてきます。
上で紹介したのはごく一部の作品です
物悲しさを帯びた作品もあれば、心に灯りがともったようにほんわかする作品もあり。。。
どの作品にも共通するのは、その 鮮やかな色合い
が目に浮かんでくること
真っ青な桔梗の花畑、砂漠を染めるオレンジ色に輝く夕日、青々と茂る新緑の木々の香り…
幻想的な安房ワールドをたっぷり堪能できた作品でした~![]()
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