【ゲド戦記】全6巻(アーシュラ・K.ル=グウィン)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ゲド戦記。
……というと、自分の中ではあまり良い印象はありませんでした
きっと、同じように感じている方も沢山いると思うのですが、あの映画のせい。
この本の存在を知るまで、原作が長い歴史を持つ作品だという事すら知りませんでした。
でも、尊敬するファンタジー作家さんの「人生を変えた本」の紹介で、
「指輪物語」「ナルニア国物語」に続き、なんと「ゲド戦記」があったのです(笑)
かなり訝しく思ったのですが、まずは一度読んでみなければ!と挑戦してみました。
あまりにも壮大な世界観でした。一読では到底理解できないかも~…
≪オススメPoint≫ ファンタジー 映画原作 竜と魔法 大人向け?
映画を観た時は 「ゲド戦記なのに、ゲドが主役じゃないじゃん!」
と思っていました。
むしろ、王子アレンが主役みたいなものでしたよねぇ。。。
でも、原作を読んで納得。この作品は、明らかに大賢人ゲドの一生を描いたもの。
映画化されたのは、シリーズの中でも3巻目のみ。 (しかも内容もかなり違う・・・)
これじゃ、原作者が映画を観て怒るのも当然だよなぁ、全く別物だもの!
1~3巻目までは、ファンタジーとして素晴らしい出来です~
魔法使いの能力ばかりがあり、思慮深さと知恵が足りなかったゲドの少年~青年時代。
恐ろしい影を生みだしてしまったり、闇の墓所で囚われた巫女との出会いがあったり。
し・か・し・・・!!!
な、何て事だ…
4巻に入ると、途端に哲学の要素が入り込んでくるんです。正直大人でも難しいです。
これを子供に面白く読ませるのは、とてつもなく難しい気がします…(笑)
まぁ3巻から4巻が出るまでに16年も経っているというから、ねぇ。
個人的には、3巻で完結していても良かったのかなぁと、ちょっぴり思ったけれど、
でも王子アレンの逞しく成長した姿を見られたなら、読んだ甲斐があったというものです!
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