everything will be allright,tomorrow will be fine♪

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おじいちゃんへ

☆★おじいちゃんへ☆★

もしおじいちゃんに もう一度会うことあれば

言えることはただ 「ありがとう」


中国へまた留学しよう と決心できたのもおじいちゃんが死んでから

おじいちゃんが死ぬ前の日に

おじいちゃんは異常に汗をかいていた

もう大っっっ嫌いだったはずなのに

そのときだけ 自分でも不思議だけど

汗拭いてやろうと ひとり ビオレの汗拭きシートでおじいちゃんの体の汗を拭いてやった

最初 乾いたタオルでやると 皮がボロっって剥けて 焦った

で 湿ったビオレの汗拭きシートでほてった体を冷やしつつ汗を拭いた

ついでに頭も剃ってあげた

重かったなあ おじいちゃん

全然動かない

目だけがキョロキョロ 

あ~思い出すなあ~

脳梗塞で左側が閉じてから いがんですごい顔してたけど

何か かわいい顔 だったんだよね

赤ちゃんみたいな顔してた

ただ「あ~」「う~」しか言えなくて


死ぬ数日前 なんはいず兄が一年アメリカ留学を終えて帰国した

それを待っていたかのように

実の娘(なんはいず母)、孫二人に看取られて死んだおじいちゃん


死ぬ前日 なんはいずが髪とひげを剃ってあげた

なんはいずが唯一 おじいちゃんにしてあげられたこと

お葬式 お坊さんの格好がキマッてた

何年ぶりの お坊さんの格好だったんだったけ

おじいちゃんは やっぱり衣が似合う


残してくれた 精神的な財産は なんはいず一家の大きな財産だ


介護生活終了後

なんはいず母 :リンパの病気で入院、手術 そして 前向きな鬱ライフ
なんはいず父 :それまでの奥さんへの言葉の暴力が無くなり家族サービス増える
なんはいず兄 :それまで拒んできたお坊さんの道を選択 修行中
なんはいず :再度留学を決めて中国東北へ


介護を終えて
家族は確実に変わってきた
それぞれに おじいちゃんの介護に対して抱く思いがあって
それぞれに おじいちゃんの死に対して抱く思いがある
そしてそれぞれに その後がある

おじいちゃんは
世間、特にお坊さん世界の裏では ダメ坊主と言われている
浮気 家庭内暴力 どんぶり勘定な金銭感覚…
元気な頃 色々すごいおじーちゃまでしたのよ
でも95年の人生の大半 自分の寺を守り続けてきたのも事実
できそうでできない長年の住職生活
やっぱりおじいちゃんはすごい人
おしゃれさんで 男前で 背が高くて ガタイ良くて モテた
浮気 するわなあ(-_-)
しかも か~な~り~ 几帳面で 直筆経本を読めばどんなにすごい人かわかる
お経を読み上げる声は地元でも評判だった
植物好きで いつも花が咲いてる そんな素敵なお寺にしていた
猫 犬 牛 ヤギ 鶏… 動物を大事にしてる人だった
(最近特に なんはいず兄がおじいちゃんに似てきた…)

いま やっぱり なんはいずはおじいちゃんが好き

物質的な財産は何も無かった

人間 精神的な財産が残せれるってのは なかなかデキないことだと思う

介護して おじいちゃん看て ホンマに精神的な大きな財産を得た

だから

「ありがとう」


よく言うのが

「死んだんちゃうねん みんなの心の中で生きとるんよ」  という言葉

いや まじで そう思います

ここ(こころ)に おじいちゃんは生きてるなあ て思う

いまもこうして書いていると

「うん いるいる 生きてる」

って感じる

人間の死って 不思議ですね

死ぬ=一切消滅 なんてことは絶対無いのでしょう

やっぱり生き続けるんです

何かのかたちで 誰かのこころに 生き続ける

それが 死


おじいちゃんの遺言 「見えざるものを見、言わざるものを聞く」
中国好きのなんはいずに残してくれたこの言葉は 老子の言葉だそうです

いまやっと おじいちゃんの言葉の感覚 つかめてきたで~

おじいちゃ~ん

なんはいず 何とかもみくちゃにされて生きてるで~\(^0^)/♪♪
見守っとってえな~☆


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