@ななをのごはん(再)

あんた、おもしろいねぇ



そう思うことにしてます。私の場合。

困ったときとか、苦手な人とか。

発端は反抗期で夜になったら元気に騒いだりする子供の
相手をしていた時の事です。私は寝たい(子供の相手で寝
不足)、やりたいことがある(パソコンだったり物書きだ
ったり)、でも子供が寝ない。

どーしたもんかなー、と。無理に寝せようとすればまた騒
いだり泣いたり。暴力反対で体罰なんてするのはもっての
ほか。怒ってもわかんないし、相手はこっちの事情をおも
んぱかってくれて「そら、えろうすんませんなぁ、ほな寝
まっさ」なんて寝てくれるわけはないし・・・ちょっと途
方に暮れてしまって、あー、やっぱり親子とは言えども全
く違う人間な訳できっと考え方もちがうわけだしと思った
ときに口から出たのが「あんた、おもしろいねぇ」と言う
言葉でした。

不思議ですねぇ。口に出したとたん心も体も軽くなって
「なんだ、おもしろいんじゃん、こいつ」と思えました。
心の中で何か重い塊が消えていきました。

自分と違う人間なんだから考えはもう全く違うわけです。
そのことをすっかり忘れて自分の「・・・しなきゃいかん」
と言う概念にとらわれてがんじがらめになって行き場のな
い気持ちで自分の心をきざみつけてたことに気がつきまし
た。そしてその痛みに苛立ちを募らす。なんかもったいな
かったなぁ。苛立ってたその時間が。

そのときのことを踏まえて、苦手な人やいやなことを言う
人なんかにちょっとちくちくやられた時も「なんだ、こい
つ」とか「いやだなぁ、だからこの人嫌い」なんて思わず
に「面白い人だな」と考える事にしてます。

嫌だ嫌だと思ったらその心は絶対伝わります。その気持ち
は「好き(ノ ̄▽ ̄)ノ~~~~{恋心} 」よりも確実に。す
るとお互いマイナスの気持ちを投げつけあう事に、結果な
ってしまうこともあります。自分が気づかないいいところ
ももちろん山ほどあるはず。

だからそれを見ないのは勿体無いから「嫌い」という目の
細かいフィルターをちょいと粗めの「面白い」に取り替え
てみたら意外や意外、いいものがたくさん通り越して見え
てきたりするから不思議です。

で、「面白い」と思えたら気持ちも軽くなって、お互い歩
み寄れたりして「こいついい奴じゃん」と思えるようにな
るから不思議です。

寝なかった小僧もその「あんた面白いな」と言った、その
すぐあとパタッと寝てしまいました。私のイライラオーラ
が伝わって眠れなかったのかもしれないなと思うとかえっ
てこっちの方が申し訳なくなっちゃいましたね。すまん、
小僧。

今ではこの面白いっていう考え方でずいぶん心が救われる
ことがあります。教えてくれた小僧にはとても感謝です。

小さいながらもこやつは私の心の師です。



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