Laub🍃

Laub🍃

2011.10.24
XML
カテゴリ: ●書
 子供の頃、マイペース無双していたころに読んだときはなんのこっちゃという気持ちでしたが、育って色々なしがらみに縛られるようになって、現実逃避したり、現実逃避しないようにがんばってがんばって疲れちゃっている時に読むと、ほろりときました。

 あらすじとしては、主人公の少女が勉強やら決まり事やらに縛られ、それでもそのまま頑張って生きていこうと思っている所に、ちょっとくらい休みを入れないと駄目よ、ちょっと昔の事思い出してみな、と魔法使いのおばあさんに言われ、童心に帰って遊んでいた所そろそろ起きろ現実に戻れと目覚まし時計よろしくおばあさんの片割れが出てくる展開です。

 人の良心、理性を司るネネブ。欲望や自分のルールを大事にするデデブ。
 大抵他の巻ではネネブの方がヒーローなんですよ。

 そして今回も、見方を変えてみればデデブは少女の成長を止める、夢の世界に依存するきっかけを作る悪魔のような存在といえなくもありません。
 けれど、周囲から期待ばかりされている子が、理性と良心と思いやりしかずっと働かせられないままだったら、いずれ壊れてしまうかもしれません。

 自分の為に生きる。他のことを考える。そのバランスが大事、きっと双子はどちらかが欠けていないからこそお互いに存在できているのだろうなと思います。

 夢があるから目覚めた時に幸せな気持ちになれる。
 目覚められるからこそ、夢を抱きながら地に足を着けて生きていける。


 久しぶりに他の話も読み返してみたくなりました。
 デデブが、唐突に毎回出てくる悪役ではなくて、姉にコンプレックスを抱き、姉のやり方に不満を持ち、毎回突っ込みどころを待っているとしたら……。そんな、違った見方で読んでみたいです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.09.09 04:47:03
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: