Laub🍃

Laub🍃

2012.09.06
XML
カテゴリ: .1次メモ
廃棄されていくごみ、潰されていくゴミ収集車の後ろを見ているとなんとも言えない気持ちになる。
自分を見ているような気持ちになるからだ。

今年で私は35になる。
もう結婚は諦めている。
仕事だけが生きがいだ。それでいい。

同級生の友人のA子は未だに演劇の夢を追いかけ続けている。
そのチケットを買ってあげるたびに心の中で優越感とチケットを握りつぶす映像が浮かぶ。
何にもならない夢のかけらはゴミ同然。
それでも見に行ってしまうあたり私もお人よしだ。


あんな産業廃棄物のごみではなくて、今私の足元にある色とりどりのくるくると回る落ち葉のように見えた。

そして私はくるくると回る落ち葉を踏み潰しながら歩いた。
気付けば私は泣いていた。
彼女の夢を潰してしまいたかった。
体は地に落ちているくせに心は空高くを飛び回っている彼女が痛々しく、それでいて羨ましかった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.10.31 21:38:30
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: