Laub🍃

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2017.04.14
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カテゴリ: .1次小
予測され過ぎた未来はもはや過去だ。

僕は何人も何人もーこれから関わっていく人のピンチを、よく夢に見る。
未来の世界の僕の、断末魔が聞こえてくるようなそんな感覚。

だから僕は今日も走りだす。


その人の正体が誰なのかをいつも僕は知らない。

だけど断片的にだけ未来が見えるから、そこに繋ぐ糸を僕は探す。

その人が死なないように。

繰り返しているわけじゃない。それが答えだから実行してるわけじゃない。
むしろ何度も痛い目にあった。



その人が手伝ってくれて、結果ちょっとだけタイミングがずれて、その人が助かるから。

そんなことを何年も繰り返している。

勘がいいっていう域を超えて。もしかしたら僕が起こしているんじゃないかと思うこの必然性が僕は怖かった。
僕の神経質のもとに成り立つ平和。僕が居なかったらみんなのピンチ。
始めのうちはヒーローみたいでかっこいいと思ったけど、今ではそんな余裕ない。

だけど諦めた僕は、いつかぽきんと折れた僕は、きっと沢山後悔したんだろう。
だから未来から見た過去ー今の僕の心のどこかに住み着いて、そうしなければいけないとささやくのだ。

立ち止まっても気付いたらレールに乗せられている。
僕は何の為に頑張ってるのか分からない。
だけど今日も、走らないと。





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最終更新日  2017.05.01 02:24:31
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