なんでんかんでん。

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polo7831

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polo7831 @ purea24さん いやいやいや・・・ ヒール突っかけて転ぶ…
purea24 @ Re:おおーー 復活おめでとうございますぅ~!! コンサ…
polo7831 @ Re[1]:君子蘭(05/02) 楽天ssさん こんばんは。君子蘭の命…
October 2, 2010
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カテゴリ: カテゴリ未分類
地元大学で行われる一般市民向けの生涯学習公開講座、


会場がわからずに、時間ギリギリに教室のドアを開けたら
ソコに待っていたのはたった二人!
募集が50名だったのに、応募があったのは7名で、
受講料を納めたのは5名らしい。
すごい!なんと贅沢な集中講義になってもーた!
よく、中止にしなかったなあ・・・と思いつつ・・・

第1回目のテーマは「声の不思議」。

「カストラートの世界」を講義。

導入でスラヴァや米良美一の歌をきいて、
それでは、次にお聴かせする曲を歌っているのは
男性でしょうか女性でしょうか?と3曲。

「ワタクシ、趣向を凝らして難しい曲を選んで参りましたから」
と仰る通り、私は3問とも不正解!
ナタリー・シュトゥッツマンってあんなに太い低音が出たんだ・・・。

で、本題。
カストラートの起源や歴史は勿論、医学的特徴や歌唱技術、
そして歴史的にも音楽的にも意味のある最後のカストラート、
「アレッサンドロ・モレスキ」の歌声を聞かせてもらいました。


キリスト教がなぜ、自分の身体を切り取るという罪を犯してまで、
(むしろ率先していたかも)カストラートの存在を認めていたのか?
という疑問がありました。

その答えは「コリント人への手紙」にありまして・・・
第33節から36節:

というのは、彼女たちは語ることを許されていない。
もし、学びたいと欲するのならば家で自分たちの夫に尋ねなさい」

レディスは教会では声を発してはいけなかった・・
だから女性が歌えばなんてことない高音を歌う、
カストラートが存在していた、ということらしい。
深いなあ!

意外でした。キリストの教えにしては、女性蔑視だ。
こんな内容が聖書に書かれているということ自体、解せないけど、
まあ、それは今回の講座とは別問題。

それだけカストラートの声は魅力的で、
スターだったし、収入も魅力的だったので、
貧しい家の子ども達は親の欲望と口減らしの為、
変声期前に去勢手術に連れて行かれたけれど、
当時の医療技術では、感染症や後遺症も防げず、
命を落とす子どもが多かったのでは、と推測され、
カストラートに育成されたのは100人のうち1人いるかいないか・・・。

骨格は男性で声帯だけ少年のままのカストラートの歌声は音域も広く、
それも裏声ではなく地声で、息も長く続き、パワフルだったらしい。

聖歌隊やオペラで活躍していたカストラート、
バロック時代のヘンデルのオペラを歌っていたそうですが、
古典派の時代に音楽の様式が移行していったこと、
そして、ナポレオンが「非人道的である」と去勢を禁止したことで、
衰退していったそうです。
(もともとフランスではカストラートの存在すら否定、拒絶されていた)

素朴な疑問にお答えするコーナー。
「カストラート達は何歳まで歌えたの?」
・・・歌手生命も、寿命も比較的長かった。
今日の講師はわかる範囲でカストラート29名を追跡調査したそうです。
彼らの寿命は30歳~84歳。平均64歳は当時としては長生き。

「結婚は?」
・・・カトリックは禁止していた。
18Cには、プロテスタントの女性との結婚は許されていた。

最後に聴かせてもらった、モレスキーの歌うグノーのアベマリア。
これ、全部地声なんだ・・・と思うと、ヒッジョーに違和感あり。
うっとりと聴き惚れるような歌声ではなかった・・・

カストラートは音楽史において奇異な存在でありつつ、
見過ごすことはできない大きな足跡を残した、と結ばれました。

第2回は「音で会話を楽しもう」というテーマ。
自分が演奏出来る楽器を持ってきてください、と言われたが
受講生5名の講座で、マンドリンを持っていくわけには行くまい。。。





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Last updated  October 3, 2010 09:12:05 AM
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