Nanweiqing's Website

デビューまでの簡単なプロフィールを
学生の時専攻が声楽でピアノも学んでいました。卒業してから明歌レストランで弾
き語りのアルバイトをしているとき、上華（What's Music International）のプ
ロデューサーにスカウトされ音楽界に入りました。

歌手になろうと思われたのはいつ頃？
最初のアルバムが出てから歌手になろうと。やはりその時に自信がつきました。

影響を受けたミュージシャンや歌手は？
初めはやはりトーリ・エイモスやケイト・ブッシュが好きで、歌手になっていろん
な音楽を聴きました。
スザンヌ・ヴェガ、リサ・ローブとかカーディガンズ、フレンティ、ガービッジ、
テキサスなど流行っている音楽が好きになりました。
何故かというと流行っている音楽はみな個性があり、自分のスタイルがあるからで
す。特色があるという感じで。

特色があるという所で、ケイト・ブッシュについてはどう思われますか？
私がケイト・ブッシュが好きだということをみな不思議に思っています。全く異な
るスタイルなので。私もそう思います。でも彼女の個人的な精神面、表現の仕方、
歌い方、思い入れ方とかすごく不思議で、あんなに自由に自分の思うことを自由な
やり方で表現していることに感心しています。それに彼女の歌は年令を限定しない
という面があると思います。

あなたの歌はとても感情が込められていてすごく伝わってくるのですが？
ラヴ･ソングを歌える人は元々とてもセンシティヴなタイプです。もちろん自分でも
恋することがありますし友達の経験とかも聞いてそうした感情を思って歌います。

アレンジとか歌詞とかについてご自身の意見はどのくらい？プロデューサーの比重は？
ミーティングとかは私も参加します。「この歌詞はあまり好きじゃない」とか「こ
のアルバムはこういうスタイルにしたい」とか「その様にはできません」とか意見
を入れます。
私はプロデューサーの仕事をしたいと考えていますので、コミュニケーションは多
いです。

３rdの１曲目”突然想愛ｲ尓”（ヴァレンの作詞・ 作曲）はどんな風にしてできたのですか？
デビューしてからほとんど休むことがなくて２年ぐらいで煮詰まっちゃって、気持ち
がすごく悪かったんです。
体が疲れて心が悩んで大変疲れるから、ああどうしよう、何を書きましょうか。そ
ういうふうにして書いたんです。気持ちとか悪かったその時に。じゃあ夢を書こう
っていうことで”突然想愛ｲ尓”と書きました。
４枚目の「日光機場」はジャンルとか関係なくすごい傑作だと思います。トータルな
作品として完成されていると思うのですが。
自分の個性、自分個人に一番似ていると考えています。写真とか歌詞とか曲とか。
そのなかで私の書いた“金絲雀”という曲があるんですが、これが一番好きなの。
ちょっとクラシックな感じが入っていて、自分の気持ちや考えに一番近いと思います。
私の出発点はクラシック＋流行的なものと考えているので、そういうものを作りた
いと思ってます。

５枚目の「我依然愛ｲ尓」は前作に比べてかなり明るく前向きになった印象を受けるのですが？
心境の変化はもちろんあります。私はラヴ･ソングやロマンティックな曲が好き、歌
うのが好きです。暗いラヴ･ソングでも明るいラヴ･ソングでも別に構いません。表
現する形がちがうだけです。そして私は流行の中に自分の考えが入ると考えていま
すから、いつでも皆に新しいものを与えたい、受け入れてもらいたいと思います。
だから常に変わっていきます。

特に気に入っている曲とか重要な曲は？
全部大好きです。私のポリシーは好きじゃない歌は歌わないこと。気持ち悪いとか
感じの違う歌も歌えません。自分の歌が大好きです！

日本の市場とか意識されていますか？
UAとかチャラ、中島華代、小島麻由美、ドリームズ・カム・トゥルーとかが好きで
すが、小室ファミリーはあまり…でも安室奈美恵は特徴があって誕生日も同じなの
で注目しています。

小室さんにプロデュースされたらやる？
それはないよー。だめだめ、ナイナイ。（爆笑）でももしチャンスがあれば日本の
プロデューサーと一緒に仕事をしたいと考えています。

ダンスミュージックについては？
台湾の人達にもダンスミュージックが受け入れられました。それがファッションに
なっています。でもそれはただブームになっているだけだと思います。私は今まで
やってきたスタイルが好きなので影響されることはありません。

齊豫、孟庭葦、許景淳といった歌手の印象は？
齊豫のように幸せな家庭をもっていてさらに自分の理想とする音楽が作れるスタン
スがすごくうらやましいです。わたしもチャンスがあればそういう形でやりたいと
思います。

あなたにとって音楽とは何でしょう？
生活の中で一番大切なことです。仕事と趣味が一致する、そういう仕事がしたい。
今の仕事は歌うことですが、これからは製作方面を理解し自分のアルバムを製作す
ることが最終的な目標です。あと何年も時間がかかるかもしれませんが･…。

1998.10.14　台北：上華唱片にて
Euro-Rock Press Vol.2より抜粋（一部表記を変えた部分があります）