Nanweiqing's Website

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ワインに萌える女4


元来、どんなに好きな小姐でも一週間に数回通うということはなかった。むしろ深い付き合いになるに従い、私は店に行きたくない、小姐は店に来て欲しくないという願望が強くなる。
愛美の場合はあまりにもお客ができないため、私の心の中には多少は協力してあげたいという気持ちがあったと思う。
ときどき、愛美に「来年の今頃は千客万来で忙しいんだろうね!?」
「私、日本語も仕事も上手ないから、お客さんできない」と言うが、愛美は絶対人気者になると私は予想していた。
閉店後、一緒に店を出て池袋に送り届け、帰途中、必ず愛美から電話がくる。
「今どこ?まだ家に着かないの?着いたらメールしてね?家に帰ったら安心して寝るから」
愛美はマンションのトイレの中でいつも電話した。
私は家に着く直前に「剛剛回到家、晩安、夢裏相見!」とメールを送る。
しかし愛美からの返信はない。
(もうすでにご就寝の場合が多いようで…)
逆の立場だったら「起きてろよ!バカヤロー!コノヤロー!殺すぞー!」と言うんだろうなぁ…
2人が結ばれたのは初めて会ったときから1ヵ月後、愛美23歳の誕生日だった。
AとBは初めて会った夜に済んでいたが、いつも愛美は「AもBも初めて、もちろんCも。
Cは痛いし怖い…」と言っていた。
私は「えー、愛美は処女!?」と心の中でつぶやいた。
「私の両親は男との付き合いに厳しかったので、今まで男と付き合った経験がない」という意味のことを拙い日本語で説明していた。
私は昔と違い今時の中国人は経験するのは早いと思っていたので正直信じられなかった。
誕生日の思い出にと2週間前から覚悟していた愛美だったが、いざ本番の日を迎えると尻込みした。
「痛いし、怖い、怖い!」と不安そうな表情をする。
「あそこで歩いている女性も、愛美のお母さんも、マンションに一緒に住むお姉さんも、最初は痛かったんだよ」と私は必死に愛美をなだめる。
愛美はやっと覚悟して私の前で体を開いた。間違いなく愛美は処女であった。
「痛~い痛~い!バカヤロー!コノヤロー!殺すぞー!」とお得意の日本語が出た。
小柄であったがスタイルもよく美脚を改めて確認した。
「あなたが初めての男です。悪い人!」
また再度「バカヤロー、・・・」が出るのかと思ったが、さすがにそれは発せず、一筋の涙が頬を伝わって落ちた。
以来、私と愛美は会うたびに身と心ともに愛し合った。
愛美は回を重ねるごとに“非常爽!!”と悦びを感じるようになった。
『愛美、おめでとう!良かったね』

5に続く  


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