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2005年03月07日

数奇にして模型　　＊森　博嗣＊

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(100282)

カテゴリ： ★★☆な本

Ｓ＆Ｍシリーズもついに９作目！
毎度のことながら、不思議な巡り合わせで事件に関わってしまう犀川と萌絵。
今回は模型のマニアが集う会場と、そこから少し離れた大学の実験室で事件が起こります。
どちらの殺人現場も密室だった・・・と、お約束の「密室」は今回も謎解きのうえでポイントです。
とはいっても「密室」の、文字通り鍵を握る人物がいるのですが・・・。

最有力容疑者である「寺林」がその容疑からどうやって逃れることができたのか？
という書き出しで、物語は始まります。

かなり専門的なことまで詳しく書かれているのが森氏のミステリーの特徴（？）ですが、今回は「模型」についてかなりマニアックなところまで書かれています。
男の子なら誰もが少年時代に一度は作ったことがある「プラモデル」も模型の一種です。

最近人気なのが「フィギュア」ですが、これも模型の一種だそうで・・・
用語的にはあまり難しくないのですが、それにしてもかなりマニアックでした(^_^;)
前作までの軽妙な面白さが少し薄れたような気がするのは気のせいかな？
それと、今回の殺人はかなりグロイところもあるので、それも一因かも知れません。。。

今回新たに登場した萌絵の従兄、「大御坊」という人物はかなり強烈な人で、なかなか面白いです！
萌絵が彼に見事言いくるめられ、引き受けてしまった事とは・・・？
正直この展開が一番笑えました(≧∇≦)

今回、過去最大の危機に出会ってしまう萌絵と、そこにかけつける犀川。
今まで進展らしい進展もない二人だけれど、なんだか、いいなぁ～なんて思ってしまいました（笑）

次回でこのシリーズは最終回なのですが、一体この二人はどうなるんだろう？

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