9月5日に、最後を書き加えました。
日本ではゲテモノ扱いのために、ほとんどのマスコミが無視をした変則マッチですが、米国では記録的な興行となりました。
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、フロイド・メイウエザーが得る額は3億ドルを超え、コナー・マクレガーは1億ドル。
「36分間(3分×12ラウンド)で3憶ドル(約330億円)や3億5000万ドル(約385億円)を得る機会を得て、なぜ受けないというんだい?」(メイウエザー談)
五階級を無敗で制したまま引退状態だったメイウエザーと、UFC史上初の二階級制覇して人気NO.1(=稼ぎ頭)のマクレガーの、ボクシングルールによる変則マッチの真実とは!?
「もちろん(メイウエザーに)頭にきていたさ。ツイートはボクシングというスポーツを守りたかったからしたこと。メイウェザーとマクレガーの試合は詐欺と言ってもいい。メイウェザーはあの試合の最初の4ラウンドで何もしていない。10ラウンドで試合は終わったが、報道によると、メイウェザーは10ラウンドで自分が勝利することに金を賭けていたというじゃないか。みんなは騙されているんだよ。メイウェザーはこういう男なんだと声を大にして言いたいね。本当にうんざりしているよ」
メイウエザーは、マクレガーが後半はスタミナが持たないのが分かっていた。つまり自滅する。
「MMAは25分だから、それ以降はスタミナが持たないだろう」(メイウエザー)
25分=ボクシングでは8~9ラウンド。
メイウエザーは10ラウンドまで待って、(KOする)時を見計らっていたということでしょうか? 言われてみれば、大した見せ場もなくダラダラと試合が経過していくといった感じ……。
「4ラウンドまで何もしていない」(デラ)というのは、単にスタミナ消耗を狙ってのことなのでしょう。
そして、(メイだけで)3億ドルといわれた報酬以外にも自らの試合を博打に賭け、金儲けした。ということでしょうか? 果たして、その金額はいくらだったのか?
毎週水曜掲載のスポーツ報知:ジョー小泉さんのボクシングコラムによると、
「人は、茶番だと分かっていても観てしまうことがある。40歳のメイウエザーは全盛期の体の切れがなかった。もう彼の時代は終わった」
と書かれてありました。
しかし、「メイウエザーが10ラウンドに賭けていた」(デラホーヤ談)と聞けば、また見方も違ってきます。
当初私は、マクレガーはもっと猪突猛進で闘牛のように突っ込んでいくと思っていました。
ポール・マリナッジ(スーパー・ライト級、ウエルター級の2階級制覇)とのスパーリングをユーチューブで見ましたが、マクレガーが攻撃しているシーンしか動画にアップされておらず、接近して手で押し倒した場面が何回かありました。(その写真を、まるでパンチで倒されたかのごとく紹介されたために、怒ったマリナッジはスパーリング・パートナーを辞退したらしいです)
それでも、マクレガーの強烈な左ストレートがマリナッジにヒットしていて「ボクシングも、かなり実力があるな」と思いました。
マクレガーはメイウエザー相手に離れてボクシングをして、軽いパンチやフェイントをかけたりして思いっきり強打しなかった(できなかった)のは、当たる気がしなかったからです。
だから、フェイントをして(メイウエザーの)出方を見るしかなかった。思い切って強振したら、外されて(メイのパンチの)的にされるだけ。
そしてメイウエザーといえば、これまた端(はな)から倒しにいく気がないし、ボクサー現役時代の悪しき慣習ともいうべき《安全運転》で、相手の動き(や疲労度)を計算しつつ、あくまで(憎らしいほどに)自分は冷静に(自らが賭けていたKOラウンドまで)時間稼ぎした。
こんな楽な試合で3億ドル+賭けで、天文学的に儲けてしまった。
デラホーヤの「うんざり」も、納得がいきます。
確かに、ボクシングルールで10ラウンドは行き過ぎ!
ただし、総合ルールならメイは1分もたないでしょう。蹴りだけ(立ち技)ならともかく、寝技に持ち込まれたら対処のしようがないからです。
とはいえ、キックルールだけでも1年くらいはローキックのカットや戦術を練らないと勝負できない。メイが一発で倒すだけのパンチ力を持っていれば、まだ判らない部分はあるが。
それでも、メイウエザーの報酬が3倍なのは、それだけ格上という証。
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