2005年5月、《地球が揺れる日》で二人合わせて総額600億の報酬(ボクシング・マガジン)ともいわれた史上最大のパッキャオ戦 を終えたメイは、 同年9月のアンドレ・ベルト戦を最後にボクシングを引退。
・16年4月、1勝1敗のティモシー・ブラッドリーとのラバーマッチ(決着戦)で判定勝利。(いったん引退)
・16年11月、ジェシー・バルガスと復帰戦で判定勝利。(パッキャオ、4億3千万の報酬)
・17年7月、ジェフ・ホーンに判定負け。(この判定には批判が集中)
・18年7月、ルーカス・マティセ(39勝36KO4敗1無効試合)に7回KO勝ち。2009年コット戦以来、9年ぶりのKO勝利。5敗となったマティセはパッキャオ戦後に引退。
・19年1月、メイウェザー2世といわれたエイドリアン・ブローナーに判定勝ち。(パッキャオ11億)
・19年7月、無敗のWBA王者キース・サーマン(29勝22KO1無効試合)に判定勝利。強豪のショーン・ポーターやダニー・ガルシアに勝っているサーマンは当時、実績&実力ともにウエルター級のトップと評されていた。(パッキャオ11億、サーマン2億7千万は安くね?)
・21年8月、WBC・IBF王者エロール・スペンス(27勝21KO無敗)は31歳、パッキャオは42歳。
……以上、最後の3戦で410億を得たメイと、パッキャオは7戦でおそらく100億に満たないでしょう。(スペンス戦がどれくらいになるか分かりませんが)
他競技の選手を自分に有利なボクシングのリングに引っ張り込んだメイとは対称的に、あくまでボクサーとして世界のトップと激闘するパッキャオ。
より高い報酬がとれる=選手としての評価。
であるならば、やはりメイは凄いと言わざるをえないですが、メイはウエルター&S・ウエルター級で14勝中、KOは2つ。しかもその1つのオルティス戦は、4Rレフェリーに注意を受けながら両手を下げた状態の相手(オルティス)にパンチを打ち込んでの勝利という後味の悪い結末だった。
勝利者インタビューでもインタビュアーに悪態をついて罵詈雑言を浴びせた。
もう1つは、当時英国のスーパースター、リッキー・ハットン。(10回KO)
特筆すべきは『カネロ・サウル・アルバレス』(当時S・ウエルター級王者で、その後L・ヘビー級王者になり、現S・ミドル級王者)に勝っていること。
つまりメイは、ボクシングの上手さで勝利を重ねていった。ポイント稼ぎのボクシングといえど、華麗なる(ボクシング)スタイルの彼は、ボクシング界の顔として君臨していた。
しかし、個人的にレナードやハーンズには勝てないと思うし、どうしてそこまで報酬が上がるのか? 理解できない部分はあります。
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