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2013.12.17

「ロイヤル・アフェア　愛と欲望の王宮」をみて

(6)

テーマ： DVD映画鑑賞(14650)

カテゴリ：映画鑑賞

デンマーク王室で実際にあったとされる王妃と侍医の不倫を描いた作品です。

ベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)・脚本賞受賞した他、計18もの賞を受賞

しています。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたものの、受賞は

逃しています。アメリカでR指定、日本ではPG-12指定です。

【送料無料】ロイヤル・アフェア愛と欲望の王宮［マッツ・ミケルセン］

あらすじ

18世紀末まで貴族の圧政が続いていたヨーロッパ。

1766年、イギリス人女性カロリーネ・マティルダ(アリシア・ヴィキャンデル)は、

若きデンマーク国王クリスチャン7世(ミケル・ボー・フォルスゴー)の元にたった

一人で嫁ぎます。

クリスチャン7世は、「演奏をやめろ、いつまで弾いてるんだ!?」と怒鳴りつけ、

カロリーネはショックを受けます。無礼で突拍子もない言動を繰り返す夫が心を

病んでいることをやがて知りますが、憎しみさえ感じたといいます。

ほどなく懐妊したカロリーネ王妃が無事出産すると、クリスチャン7世は1、2年外遊

してくると言い出し、カロリーネ王妃は私の知ったことではないと返答します。

1768年、町医者のドイツ人医師ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセ(マッツ・

ミケルセン)は、ランツァウ伯爵から、病気で旅が続けられずにいるクリスチャン7世の

侍医にならないかと声をかけられ、思いがけず、クリスチャン7世に気に入られたスト

ルーエンセは採用となり、国王の旅に随行したのち、1769年にコペンハーゲンに戻った

国王と共に宮廷に入ります。

国王はストルーエンセが大のお気に入り。それがますます気に入らなかったカロリーネ

エンセからルソーの本を借り、一緒に遠乗りに出掛けたりするなどするうち、ベルン

ストルフ外相らに仕切られている貴族優遇の国政を改革するにはストルーエンセの力が

必要だと考えるようになります。

ストルーエンセも自身の与える国王への影響力を意識し始め、王妃の勧めの通り、これ

までなおざりにされていた国王の枢密院での発言を強めていき…。

私の感想

(￣∇￣;)

しかも、実在のデンマーク国王・王妃・侍医の話なんだそうです。

スキャンダラスな内容でしたが、貴族のための政治から国民のための政治に

デンマークを大きく変えようとしていた王妃とストルーエンセの愛と闘いの

物語でした。

自らの啓蒙思想を著作にもまとめて匿名で発行していたストルーエンセが進めた

改革は、ゴミがあふれドブネズミがいっぱいたむろする不衛生な街にゴミ回収業者を

増やしたり、天然痘の予防接種を国民も受けられるようにしたりと、代表的な啓蒙

思想家のヴォルテールから賞讃する手紙が来るほど当時輝かしいものであったそう

ですが、貴族などの反対勢力からすれば、自分たちの利益を大きく損なわれたのだから、

その反撃も手加減なしのものになったのでしょうねえ。

クリスチャン7世の難しい役を演じたデンマーク人俳優ミケル・ボー・フォルスゴーは、

ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞していますね。

カロリーネ王妃役を演じたアリシア・ヴィキャンデルはスウェーデン人女優で、

以前ご紹介したキーラ・ナイトレイ主演作「アンナ・カレーニナ」にも出演していました。

「愛さえあれば」でピアース・ブロスナンと好演していたデンマーク人女優トリーヌ・

ディルホムが、クリスチャン7世や王妃らを快く思っていないユリアーネ・マリ―エ

皇太后役で出ていましたよ。

最後の最後までドラマチックなお話しでした～。

☆☆☆☆