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2014.06.29

「恋するリベラーチェ」をみて

(2)

テーマ： DVD映画鑑賞(14651)

カテゴリ：映画鑑賞

2013年アメリカ映画、原題は"Behind the Candelabra"です。

原作は、本作に登場するスコット・ソーソン本人の回想録『Behind the Candelabra:

My Life With Liberace』です。

ゴールデン・グローブ賞2部門、第65回エミー賞作品賞・主演男優賞を受賞した他、

合計で30もの受賞をしています。

日本でのレーティングはR15+です。

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あらすじ

1977年、アメリカ。

里親ジョー(ギャレット・M・ブラウン)とローズ(ジェーン・モリス)に育てられ

一緒に暮らす、ドッグトレーナーの青年スコット・ソーソン(マット・デイモン)は、

人気ピアニスト、リベラーチェ(マイケル・ダグラス)のショーを初めて見て

魅了されます。

楽屋でリベラーチェに紹介されたスコットは、翌日ボブと共にリベラーチェの

宮殿のような自宅に招かれます。

愛想良いリベラーチェとは対照的に無愛想なのは、舞台で連弾していた弟子の

ビリー・レザーウッド(シャイアン・ジャクソン)。

後日、リベラーチェの老犬プードルのために薬を届けたスコットは、リベラー

チェにジャグジー風呂で口説かれ、リベラーチェの仕事の手伝いをしてほしいと

いう提案を受け入れます。

スコットがリベラーチェの邸宅に越してきたと同時にお払い箱になったのは、

ビリー。リベラーチェの敏腕マネジャー、シーモア・ヘラー(ダン・エイクロイド)

スコットは、リベラーチェの個人秘書兼恋人としての生活が始まります。

1979年、リベラーチェは若返りのため、美容整形のジャック・スターツ医師(ロブ・

ロウ)による執刀を受けますが、自分の整形だけでは飽き足らず、美食と食べ過ぎで

太ってきたスコットのダイエットと自分のような顔に整形するように手配してしまい

ます。

私の感想

私はそもそも本作を見るまでリベラーチェと言う人の存在を知らなかったんですが、

「ミスター・エンターテイナー」と呼ばれたヴワツィーウ･ヴァレンティノ･リベラーチェ

は、派手なショーを30年以上に渡って行い、レコードが6つのゴールドディスクを達成、

世界一ギャラの高い音楽家としてギネスブックに登録され、あのエルヴィス・プレスリーに

多大な影響を与えた人だそうです。

そのリベラーチェ役を熱演していたのは、マイケル・ダグラス。

そしてスコット役を演じたのは、マット・デイモンです。

恋人同士ですから、この2人の俳優のラブシーンももちろんありました。(￣w￣)　

お互い口紅を塗り厚化粧をして見つめ合う姿には、見ているこちらが思わず噴き出して

しまいましたが、いたってまじめなロマンス伝記ドラマ作品です。

邦題はちょっとひねっていてナイスアイデアだとは思いますが、作品を見た後では

「恋するリベラーチェ」ではなんともしっくりは来ません。

リベラーチェはいつも新しい恋を追い求めてるんだもん。

とどまることない食欲・性欲・物欲に突き動かされる様は、先月ご紹介した

「 ウルフ・オブ・ウォールストリート 」の主人公に通じるものがあるかも。

同性愛への風当たりが厳しい時代にもかかわらず、狙った獲物を必ず仕留めるように

見えましたから、それはそれですごいことですね。

もっとすごいのは、リベラーチェの下で働く人たち。

リベラーチェの興味の風向きをよく見ていて、落ち目の人は無視、態度が180度変わり

ます。なんとまあ、あからさまな。(￣∇￣;)　

それができないとリベラーチェの下では働き続けられないんでしょうね。

なにせすぐに部下をクビにする人ですから。

と、見ながら余計なことまで連想してしまいました。

リベラーチェを愛し信じ慕い続けたスコットに対し、リベラーチェの方は…?!

本来、愛は報われることを求めるものではないでしょうが。(-ω-;)

原作本の売り上げと本作の(きっと莫大な)映画化権料で相殺できたんならいいなと

思ってしまいました。

☆☆☆

関連作品など

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以前ご紹介した、実在の同性愛者の政治家をショーン・ペンが演じた「 ミルク 」

は、社会からの厳しい風当たりと闘う主人公がとても印象的な作品でした。

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実在のエンターテイナーを描いた作品では、フランスのポップスター、クロード・

フランソワをジェレミー・レニエが見事に演じ切ったフランス映画

「 最後のマイ・ウェイ 」がおススメです。

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最終更新日 2014.06.29 23:04:24
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■コメント

Re:「恋するリベラーチェ」をみて(06/29)

metalrainbow さん

こんばんど～す。

たしか、劇場公開はとても無理な内容とかで、本国では結局テレビ映画になったそうですね。

リベラーチェ役のマイケル・ダグラスがメイクマジックで若返っていて驚き、マット・デイモンの一途な役どころに感動しました（特にリベラーチェの好みの顔になるように整形手術までするところとか……）。

ただ、最後はとても重く感じられたので、立て続けに観賞するのはキツいだすな。

一度レンタルすると、返す前にもう一回観とこって気になるんですが、さすがにでけなかった……。

(2014.08.12 01:48:12)

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Re[1]:「恋するリベラーチェ」をみて(06/29)

ばなびーさん

metalrainbowさん

そうですか、だからアメリカのレーティングがわからなかったんだ。
結局のところ、リベラーチェは自分の顔に整形させるってことは、自分がとても好きだったんですね。
濃厚な内容なので、2度目を立て続けに見るのは確かにできないって理解できます。
娯楽映画はできるんですけどね。
「ホビット」シリーズ2作目なんか、3回も見ました、私。
(2014.08.12 20:07:39)

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