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2016.10.18

「THE WAVE　ザ・ウェイブ」をみて

テーマ： DVD映画鑑賞(14650)

カテゴリ：映画鑑賞

「THE WAVE　ザ・ウェイブ」

2015年ノルウェー映画、原題は"Bølgen"です。

アカデミー賞外国語映画賞ノルウェー代表作品(受賞せず)です。

4つの受賞があります。

アメリカでR指定、日本でのレーティングは不明です。

THE WAVE ザ・ウェイブ [ クリストファー・ジョーナー ]

あらすじ

1905年1月15日、ノルウェーのノールフィヨルドの岩盤が崩落しローエン湖に押し寄せた

高さ40mの巨大津波により63人が犠牲になった、崩落してもおかしくない不安定な山腹は

ノルウェー国内に300も存在する、次はガイランゲル・フィヨルドなのかも、と報道する

テレビ番組。

キョード(クリストファー・ジョーナー)は、石油会社への転職を決め帰宅します。

妻のイドゥン(アーネ・ダール・トルプ)、ティーエイジャーの息子ソンドレ(ヨナス・ホ

フ・オフテブロ)、幼い娘ユリア(イディス・ハーゲンルド・サンデ)は、都会に引っ越す

荷造りをしていました。

クリスチャンは職場に顔を出し、同僚たちと最後にお茶を飲みます。

地下水位が急に下がって通信が途絶えたという同僚に、クリスチャンは帰宅後も気になっ

てしかたありませんが、お前はもうこの仕事を辞めたんだから心配するなと上司に言われ

てしまいます。

荷物をトラックで送りだし、隣人に別れを告げたクリスチャンは子供2人を車に乗せてフェ

リー乗り場へ向かいます。

イドゥンは自転車で職場の観光ホテル、ホテル・ガイランゲル(海抜1.7m)に向かい、フロ

クリスチャンは、フェリーに乗らず、警戒センターへと車を走らせます。

子供たちにはこのまま車の中で待っててと言ったクリスチャンは、元同僚らと調子が悪い

ケーブルの設置箇所に向かうためヘリでフィヨルド観測ステーション(海抜874.1m)へと

向かいます。

クリスチャンとヤコブは岩山の裂け目に入って行き、ケーブルを確認、やはり不自然な

センターに戻ったクリスチャンは、もし岩盤が崩落したら、海抜80mの高さまで津波が来て

たった10分でガイランゲルは消えるんだ、住民や観光客のためにも避難警報を鳴らすべきだ

と所長に言いますが、気軽に警報を鳴らしてもし津波が来なかったらどうするんだ、24時間

体制で監視するから大丈夫だと反論されます。

クリスチャンはようやく自分の車に戻ってきますが、子供たちの姿はありません。

待ちきれなかった子供たちは徒歩で山を下り、母が働くホテルにおりました。

フェリーに乗り損ねたため、翌朝出発することにしようと、ソンドレは夜勤の母がいるホテ

ルにとどまり、クリスチャンはユリアと空っぽの自宅に帰って寝ることにします。

ソンドレはヘッドフォンをつけ音楽を聞きながらホテルの地下室に勝手に入り、スケボーを

始めます。

センターでは山の隙間が収縮を始めた観測データを見て驚いたスタッフらが、山のステー

ションに待機していたヤコブとアルヴィドに連絡、2人は山の裂け目に様子を見に入ります。

地震が来て、野鳥の群れが飛び去り、地下水が意外なところからでてきたことに気付いた

クリスチャンは、ゴミ置き場に捨てた仕事のファイルを取りに行き、センターのマーゴット

に電話をします。

過去のデータを見たら、それは岩盤が崩落する値だ、警報を鳴らすんだというクリスチャン、

山の裂け目に入っていたヤコブとアルヴィドは崩れ始めた岩盤に巻き込まれます。

マーゴットはようやく避難警報のボタンを押します。

クリスチャンはユリアを起こし、車に乗せます。

娘だけは必ず安全なところに避難させてとイドゥンに言われたクリスチャンは、ホテルの

方角ではなく山道へと向かいます。

イドゥンも津波到着までの猶予は10分しかないと知っていて、宿泊客を起こしてまわり、

観光バスに皆を乗せ避難させようと走り回りますが、どうしても自分の息子ソンドレだけが

見つからず、バスを先に出発させ…。

私の感想

どうせＢ級映画だろうなあという当初の私の予想は見事に覆されました。　w(￣▽￣;)w

本国で大ヒット、アカデミー賞ノルウェー代表作品に選ばれただけあるリアルな描写がお

見事なディザスター映画でした～。

そして、九死に一生を得たクリスチャンが、消息が分からない妻と息子を探しにたった一

人でホテルの場所に向かい、妻のイドゥンも冷静な判断力と強い精神力で生き抜こうと

懸命に困難に立ち向かっていく様は、胸を打ちます。

すぐには到着しない救援隊を待っていたのでは手遅れになっていたでしょうが、クリスチ

ャンの判断と行動はとても早いものでした。

大災害に見舞われた時、私達も自分で家族を探す、助けに行くという行動を起こさねばな

らない事態があり得るかもしれません。

是非参考にすべき姿勢だと思いました。

南海トラフも恐ろしいけど、不安定なフィヨルドも恐いって本作で初めて知りました。

(￣□￣;)

クリスチャン役を演じたクリストファー・ジョーナーは、 「レヴェナント：蘇えりし者」 に

出演していたのだそうです。

どこにいたのかわからないけど。(￣∇￣;)

ローアル・ユートハウグ監督は、本作が評価されたのでしょう、ハリウッドの「トゥーム

レイダー」リブート版の監督に抜擢されたのだとか。

期待しましょう。( v￣▽￣) ♪

☆☆☆☆