日本顎関節症リハビリ研究室 /より安定した快適咬合を求めて

日本顎関節症リハビリ研究室 /より安定した快適咬合を求めて

顎関節症 医学の連携がとれいてないのだ






顎関節症は,何らかの原因でアゴの関節に負担がかかり「アゴ関節が痛い,関節から音がする,口が開かない」などの関節の症状と,「頭痛,肩こり,首筋がはる,腰痛が起こりやすい,姿勢が悪くなる」という「咬合関連症候群」とも呼ばれる筋肉の症状などの一連の症状をもったアゴの関節と筋肉の症候群のような病気の総称名です.
 今,顎関節症の有病率は,潜在患者を含めて小学生で10 %以下,中学生で13%ぐらい,高校生で20%,日本の総人口の中で約20~40%であり,そのうち300~500万人が治療が必要と報告されていてるいます

 自己診断方法と自己リハビリ方法,運動生理に基づいてアゴの体操やスプリント治療の紹介いたします.

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下記は ほぼ 20年前の1987年の新聞記事です

朝日新聞 コラム  1987年 9月 日曜日(変曲点)長倉功 解説員 

医学の連携が取れていない
 分断されたままの診療知識
顎関節(がくかんせつ)症という、  体の故障がある。
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歯科治療などで歯のかみ合わせが狂い、顎(あご)の関節がやられる。痛い、開かない。上手に治してもらわないと、手を加えるほど悪化する。運にもよるが、厄介だ。


 顎関節症で、顎の症状は出ず、頭痛や肩こり、首の痛み、はては腰痛まで起こるタイプもかなり多いらしい。らしいというのは、実態をだれも知らないからだ。歯科とそれ以外の医学とが、別の領域だから、全容を捕らえている人がいないのだ。

 医師(歯科医ではない)は、歯科を知らない。頭痛、肩こり、腰痛が、かみ合わせから来たとは、思ってもみない。薬を出し、けん引療法などを試みる。治らない(治るはずがない)で、神経がおかしいと診断する。

 「本当に私は神経がおかしいのだと、何度も思いました」。患者が何人もいう。

 たまたま歯科知識のある医師に出会うか、他の治療でかみ合わせに熱心な歯科医を訪れるか、新聞を読むなどで思い当たるかで、やっと治療の道が開く。治療も厄介だが、入り口から苦労が多い。

 頭痛、肩こりのかなりの原因が、かみ合わせだという。なのに実態も、有効な治療法も進まない。歯科と、まったく別々の内科、整形外科などとの連携は、現状では無理とあきらめざるを得ない。

 と言うのは、これほど極端でないのに、診療科ごとに知識が分断され、患者に最新知識が届かない例が、実に多いからだ。時には同じ科でも、他分野の知識が伝わらない。

 痛風はいい薬ができて、プリン体を含む食物の制限は通常不要になったのに、心臓病の名医が「動脈硬化に痛風が関連しているなら、プリン体を控える」などと言う。前立せん肥大手術の名手が、がんの温熱療法を知らない。われわれが取材する研究熱心な医師でさえ、こうだ。

 医学の知識は、患者まで到達しないと、効果がない。個々の研究は、業績などの動機で進む。いまやそれ以上に、「分野間の連携」を進める動機づけを、みんなで大いに考える必要がある。いい知恵がないものか。
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日本での顎関節症の噛み合わせからのリハビリ治療は、昭和61年に、厚生労働省の高度先進治療に指定されて、専門学会から治療のガイドラインが発表されていますが、今だにすべての治療の段階が健康保険に入っていません.第一段階のスプリント治療(マウスピースのような装置、3割負担5千円ぐらい)の製作ができ一個のみが保険診療できます.二個以上は、保険適応していません.また第二段階の接着性のプラスチックでのリハビリ的な補整治療は、現在のところ保険診療ができずに自由診療です.申し訳ありませんが、第二段階のダイレクト・スプリント治療を御希望の時は、患者さんの自己負担が数万円から20万円ぐらいかかることがあります.

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