夢の場

鬱蒼とした木々があって、その中は昼間でも薄暗そうで、
古びた平屋の病棟が、広い敷地内にいくつか建っていました。

ここは、肝だめしをするには、もってこいのところだと、
小学生までが言っていたようです。

実際、夜の不法侵入が絶えないようで、毎月のように、
病院側から被害届けが出ていたようでした。

有刺鉄線が張り巡らされているのですが、
それを切って敷地内に入られてしまうそうです。

そして、霊の見える人が言うには、
その鬱蒼とした木々の方には、たくさんの霊がいるそうです。

廃院とはいっても、夜はいつも管理人がいるんだそうです。
でも、テレビを見てたりしてるので、

「こっそり忍び込んでも、バレない。」
とは、実際に入り込んだ人の話です。
(あっ、私じゃないですよ～～)

でもね～～、
なんだか、あんまり良くないと思ってたんですよ。

学校に馴染めなくて、ちょっとはみ出した高校生とか、
見た目アブナイような若い子達が、
そんな子達がよく行ってたりもしてたみたいだし。

そういう話を、お巡りさんと
いつまでも、あんなふうにしてないで、

木をバッサリ切って、建物も壊して、サッパリさせたらいいのに、
そうしたら、不法侵入とかなくなるんじゃないのかね～～って、
１ヵ月くらい前に話してたのでした。


で、今日たまたま、その病院の脇を通ったんですが、

木が無い！！

森のように鬱蒼としていた木々が切られてる！！

建物も全てではないですが、だいぶ取り壊されて片付いている！！

う～～ん、コレって。。。 と、
ビックリしている私に、娘が、

「でも、あそこまだ地下室が残ってるよ。」

と、呟いたのでした‥