今日の素敵 ~猫の散歩日記~

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ねこの散歩

ねこの散歩

Calendar

Comments

ねこの散歩 @ Re[1]:ルノワール・ルノワール(11/05) @ロッタさん 本当にお久しぶりです。 …
ねこの散歩 @ Re[1]:ルノワール・ルノワール(11/05) 哲0701さん この展覧会は、本当に哲…
@ロッタ @ Re:ルノワール・ルノワール(11/05) おひさです。 また新しい名所ができたの…
哲0701 @ Re:ルノワール・ルノワール(11/05) 「ルノワール・ルノワール」ですか! そ…
SUPERKEYS @ Re:欧州憲法否決!(05/29) お久しぶりです。 投票率70%と言うの…

Freepage List

October 30, 2004
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
国立図書館で、「海」というタイトルの展覧会が、2週間ほど前からやっています。


この国立図書館は、故ミッテラン大統領の命を受け、4,5年前に建設された超近代建築。
パリの中心にあった国立図書館は、版画・写真部門のみを残し、それ以外は、ミッテラン国立図書館の方へ移されました。

この展覧会「海」ですが、海にちなんだ事柄全てが展示されています。

会場自体は、全体が海の深いところにいるように、薄暗く、海草がゆらゆらと揺らめいているような照明、そして、なんとなく海中でポコポコと泡が吹き出るような音がして。

海と天地が切り離された、聖書の第2日目、3日目のエピソードから始まり、それにまつわる絵画、特にそれはそれは美しい15,16世紀の細密画、初期の各国における海洋地図、世界地図など。

やはりポルトガルやオランダが強いのだけれど、ペルシアのものとか、チュニジアのものとかもあったりして。
ハート型の地図とか。



青や赤の色の出具合、独自の解釈を上質の紙に施した地図は、はっとさせられるほど美しく。

地図でも、このあたりには、何々の神様がいますよ、みたいなのをあらわしたものもあって、海の厳しさをまざまざあと感じさせられたり。
(でも、それぞれの聖人が描かれていてこれも美しい)

ここには、こんな怪物がすんでますよ、と図解された中世の地図や。

16世紀に日本がちゃんと載っていたりするとうれしくなったり。

特に、昔の貴重な本、それこそ15世紀くらいの手書きの本の展示が結構多くって、印刷物ではわからない、本物の繊細で上品な本が目の前で見れたのは、なかなかうれしく。

そうそう、1907年の4分の無声映画もやってました。
作者は誰かわからないようですが、ある漁師が海の底の竜宮城みたいなところで、楽しむ、風なもの。
なんとなく西洋の海のイメージの原型になっているような、そんな映画でした。

それから、北斎の浮世絵があったのは、まあ驚かなかったけれども、日本の絵巻もありました。
浦島太郎のと、住吉と。


最後には、海に関する専門家、海洋学者とかナヴィゲーターなどのインタヴューもあり、これが意外と面白く。
本当に自分も6000メートルの海底で、不思議な現象、生物をみているような気になったり。

そんなこんなで、私はなんと3時間も過ごしてしまいました。
一緒に行った友達は、1時間で出たらしく、ぐったりとして待っててくれましたが。

科学と美術と技術が織り交ざったような展覧会、すっかり楽しめちゃいました。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  November 2, 2004 06:32:37 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: