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脳が働き過ぎると睡眠物質がたまる

脳が活動している時、脳細胞は様々なホルモンを分泌しますが、働き過ぎるとホルモンの使いカスのような物質がたまっていきます。
このような物質は疲労物質と呼ばれ、そのなかには睡眠物質も含まれています。そして、それらは脳の働き過ぎにフィードバックをかけて休息させる役割があります。頭を使い過ぎて眠くなるのはこのためです。これまでに20種類以上の睡眠物質が発見されています。
更に、人間が活動するためにはエネルギーが必要ですが、睡眠は無駄な動きを抑えて新陳代謝を減らし、エネルギーを節約する働きもあります。
つまり睡眠は、人間が心身ともに健康な状態を保つために欠かせないというわけです。

「居眠り」は右脳を活性化

睡眠の質といえば、約90分でワンセットになっているレム睡眠(体の眠り)とノンレム睡眠(脳の眠り)があります。そのリズムを気にする人もいますが、実際には個人の生活によって違いがあるので、あまり神経質になることはないようです。
ぐっすり眠れないから疲れも取れないと気にするのは、かえって脳にプレッシャーをかけて疲労が増える原因になります。
それよりも、脳は絶えず働いているので「居眠り」で細切れの休息を与える方が良いといわれています。
なお、居眠りは右脳を活性化させるというデータも報告されています。

睡眠の質は、その時間よりも深さで決まるといわれます。
睡眠の深さは普通4段階に分けられます。このうち段階1、2は浅い眠り、3、4は深い眠りと分類され、1回の眠りの中でその深さは周期的に変化します。
眠りの総量は、この眠りの深さと時間の乗によって決まるといわれ、多少睡眠時間が短くても、眠りが深ければ「たっぷり眠った」ことになるのです。一度の睡眠中に深い眠りが規則的に訪れるのが質のいい眠りなのです。

〈レム睡眠〉
浅い眠りの時、大脳皮質はまだ興奮しています。その代わり、肉体はし緩してリラックスしています。そんな状態の人をよく観察すると、寝返り一つ打たずに精神の活動を表す瞳だけが動いているのが分かります。
このような状態をレム睡眠といい、体の疲れを取るには欠かせない眠りとなっています。

〈ノンレム睡眠〉
深い眠りの時は、体はそれほどし緩していないのですが、大脳皮質の活動が鎮まって精神的なクールダウンが行われていると考えられます。これがノンレム睡眠です。
この2種類の眠りがゆったりと交互に訪れるのが、精神と肉体のリラックスとリフレッシュには重要な意味を持っています。

頭の中の睡眠・覚醒リズムを作る時計

人間がなぜ眠るのかまだ完全に解明されていない今、不眠の原因を特定するのは難しい問題です。
現在では、睡眠・覚醒のリズムが規則正しい24時間の周期性を失ってしまうのが大きな原因だと考えられています。
睡眠・覚醒リズムをつかさどる生体時計は、脳の中の視床下部の近くにある視交叉上核というところにあります。そのため、視床下部を経由して全身に伝達されるストレスなどの心理的な影響を受けやすいのです。

悪い奴ほどよく眠る、の真実

不眠ストレスという言葉があるほど不眠は大きなストレッサーです。
長時間労働によって感じられる疲労感の中で、睡眠不足が加わった場合は週2日程度の休息では疲れが解消されないという調査結果もあります。
一方、不安や緊張の程度によっては、眠りに対する欲求が高まる傾向もあります。眠りが心の疲労を癒やすことを体が一番よく知っているのです。
「悪い奴ほどよく眠る」は映画のタイトルですが、悪事のストレスによって睡眠欲求が高まっている状態と考えれば、真実をついているといえます。

秋の夜長。たまっている本も読みたいし、DVDも見たい。たっぷり楽しみたくなるこの季節。でも、もし、寝たくても寝付けない、あるいは眠ったはずなのに寝たりない気分が残るとしたらどうだろう。今、そんな状態が続く睡眠障害の人が増えている。不眠は集中力の低下やイライラを招くだけでなく、疲労が蓄積されて、うつ、肥満、生理不順その他さまざまな病気を引き起こす可能性がある。週に何回も眠れない日がある、いつも十分眠った気がしない、など不眠が続いている人は、医師の診断を受けて適切な治療を受けることが必要だ。でも、その前に、寝室をチェック。寝室の環境を変えるだけでぐっすり眠れるようになるかもしれない。今回はその中で、マットレスや掛け布団などの寝具に注目したい。
人間の背骨は、まっすぐに立ったときになだらかな S字型を描く。マットレスや敷き布団は、このS字型を保持できるものが望ましい。人は眠っているとき、こきざみに体を移動させてまんべんなく布団に接触させる。そうすることによって、ある部分だけが圧迫されて血行が悪くなるのを防いでいるのだ。ところが、無理な姿勢で寝るしかない布団だと、体の特定部分に負担をかけて、不眠はもちろん、腰痛などを引き起こすことがある。布団は固すぎても柔らかすぎても体に負担がかかる。適度な固さを持ち、体の重さをたくさんの点で支える体圧分散型の布団が理想的だ。固さの目安は布団を手で押して3センチメートル沈むくらい。ただし、その人の肉付きによって変わるので、できれば一度店で寝てみて寝心地を試して欲しい。
眠れるベッドの選び方
適度な固さのマットレスを選ぶことが大事なのは、敷き布団と同じ。それに加えて、幅も重要だ。ベッドの幅は、少なくとも90cm以上がなければ、寝返りを打ったときに体が外に飛び出してしまう。理想的には両手を広げた長さ。眠っているときに自然に寝返りを打つことができ、よく眠れる。90cmを下限に、身長に合わせて幅の広いベッドを選ぼう。
掛け布団選びで大切なポイントは、保温性や保湿性。そして体に負担をかけない軽めなものが望ましい。眠っているときは、意外なほど汗をかいている。夏ほど汗はかかないにせよ、吸湿性に優れた素材の布団を選びたい。ウールや羽毛などの天然素材は、寝室の温度変化や湿度の変化に対応して快適な状態を保ってくれるのでおすすめだ。
布団の中の温度は33度、湿度55%が快適とされている。室温が5度上がるか下がるだけで、深い睡眠の時間が20%近くも少なくなり、途中で目覚める回数も5倍になってしまう。特に寒いと寝苦しくなるので、暖かい環境で眠れることが望ましい。かといって、一晩中、無理に体を温め続けると、生体リズムが乱れて体調を崩すことがあるので、電気毛布を使う場合は、できれば寝る前や寝入りばなだけに使って、あとは体から自然に発する熱で眠るのが望ましい。

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