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タラゴナの港はたくさんの船舶が停泊する。大きなクルーズの旅客船が来ることもある。客船には見えない豪華な船も多い。日頃からどんな人物が所有しているのかと疑問だった。今回のEUの経済制裁の対象になった船がそれらの中の一つだった。ロシアの新興財閥の富豪、いわゆるオリガルヒの一人の資産である。現在移動禁止の措置を受け、港に留まっている。
2022.03.21
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また小さな農村を歩く。スーパーではまだ小麦粉やサラダ油が品薄だ。価格の高いメーカーのものは残っている。外国では価値観や宗教、イデオロギーの違う人とよく出会う。そんな中には全く妥協の余地がないという人もいる。話し合いにならないので争うか一方が離れるかしかない。なかなか日本ではできない体験だ。
2022.03.16
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通りが一つしかない集落を歩く。スーパーではサラダ油が買い占められた。ウクライナ周辺の海を通る輸入船が動けないそうだ。家庭では目玉焼きを作る時卵が浮くぐらいの油で焼く(揚げる)。それほど大量消費する生活必需品だ。我が家ではそれほど油を使わない。しかし加工品にも影響が及べば、値上げや品薄になる商品もでるだろう。ついでにパスタや米も品切れになっていた。コロナの時のようにパニック買いが起こっている。パスタは小麦なのでまだわかるが、米はなぜだろう。
2022.03.14
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小高い山の頂上の城址経済制裁はガソリン価格に影響している。1リットル2ユーロ近い。ここにロシア人の知り合いもいるが、国にも帰れない(帰る気になれない)し家族にも会えない。国内の生活も厳しくなるそうだ。権力を持った一人の意思で世界中が得をしない戦争が始められてしまう。
2022.03.11
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少し暖かくなった日の散策コロナの影響もほとんどなくなり国内は正常に戻りつつある。店内のマスクや消毒に気をつけるくらいだ。ようやく社会に安定が戻るかと思いきや始まった戦争イベリア半島は中央ヨーロッパからは遠いが同じ大陸であることは変わりない。逐次ニュースを確認しながら心配な日々を過ごす。
2022.03.10
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コロナ禍で店舗の人数制限がながらくあったが、この制限がなくなった。レストランなどは定員100パーセント入ることができる。通りではマスクをしていない人も増えてきた。すぐ以前のような生活に戻るのは心理的抵抗もある。
2021.10.27
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感染者が増えたり減ったりする中、対策も頻繁に変わる。規則・制限には常に罰則がある。
2021.08.23
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最近は日本でもお洒落で豪華なスペインバルが流行っているが、バルは元々地元の人の社交場で酒と簡単なつまみがある軽食処だ。朝は目を覚ますために濃いコーヒーを流し込んで仕事へ向かい、夕方は友人達と集い酒を飲みながらしばし過ごす。こんな生活様式の中に「バル」という空間が溶け込んでいる。
2021.08.10
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7月5日にやっとコロナワクチンを接種した。数日前に接種可能対象者として携帯にメッセージが届き、オンラインで日時を予約して、当日会場で接種できるという流れ。電話や書類の手続きは全くない。会場でも名前と過去のコロナ感染の有無を確認されるだけで流れ作業のように進む。受けたのはジョンソン&ジョンソンのワクチン。一回のみの接種なので周りの人からは羨ましがられている。接種後は少し腕が重く感じられたくらいで副反応はなかった。念の為、前もってパラセタモルを飲んでおいたが。接種済の証明書もオンラインで取得できる。夏休みを控えて接種可能対象者が15歳から30歳までにも広がった。これから海外旅行をするにはこのワクチンが必要条件になるかもしれない。
2021.07.07
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そろそろ40歳代のワクチン接種が近づいているとのこと登録した携帯番号にメッセージがきた。屋根付きの競技場での大規模接種になる。アプリから都合のいい日時を選べるらしい。行った人によると流れはスムーズで混乱はないそうだ。数年間通った町、ビラセカいつもは町はずれにある音楽院へ行ってそのまま帰るだけだった。旧市街を見てみると目立たないが興味深い歴史の跡が残っている。
2021.06.18
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平日の早朝、散歩に出る。一応ハイキングコースだが断崖を抜けると灯台がある。この日は風もなく海も穏やか。野ウサギにも出会い、心和む散策になった。
2021.06.06
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隣町のトーレデンバラ今ではビーチリゾートが主な地中海の町だ。しかし、千年前はバルセロナ伯国が南下をする足ががりになる土地だった。イスラム勢力に支配されていたイベリア半島を再征服するための運動だ。小さな集落に要塞と教会があり、この地域での初めての村に成長した。領土を広げるとは土地を支配し、その後人々を定住させ、住民が生活を営むということ。イスラエルがヨルダン川西岸に入植するなど現代でも見られる事象だ。その後この集落にあるクララ城は個人の邸宅となる。スペインでは古い城が個人の所有というケースが多い。今でも貴族階級が細々と残っている証だ。
2021.06.01
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スペインは日本をコロナ安全国に指定したそうだ。検査さえすれば隔離なして入国ができるはずだ。夏のバカンスシーズンのかき入れ時に遅れないように観光客を受け入れる準備をしている。国民のワクチン接種もその一つ。6月には私にも順番が回ってくるそうだが。朝の浜辺は人も少なく一人で無想するにはとてもいい。
2021.05.29
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タラゴナの隣町、アルタフージャ長い浜辺を有し、かつては漁村として栄えた。17世紀に村が成長し始めると教会を建設しようという気運が高まった。漁師の一人が発起人として、その他の仲間と教会の建立を始めた。大抵、教会はその権力を誇示しようとしてデザインが華美で派手なものが多い。しかし、山の上に完成した教会は村人の手で完成したため簡素だ。当時の人々の思いが感じられる。
2021.05.19
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タマリットと言う地名はタラゴナのはずれにあるが、ほとんど意味をなさない名前だ。(と思っていた。)小さな古城とリゾートキャンプがあるだけで住民はいないからだ。この浜辺は隣のアルタフージャの浜辺と繋がっていて、とても長い。カメラとジンバルを持って長い砂浜を歩くのはいい運動になった。風が強いと雲や霧が晴れて空と海が一層青くなる。
2021.05.15
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海辺に行って静かな時を過ごす。今週末は非常事態宣言が有効な最後の土曜日だった。非常事態宣言では国や地方が強制的に私権を制限できる。日本のように曖昧な緊急事態宣言とは違う。(酒の提供自粛とか店の営業8時までとかどんな法的根拠に基づいて行われているのか?)すなわち非常事態宣言なしでは個人を強制することはできない。夜間外出禁止令も解除された。大方予想されれことではあったが、夜には通りに人が溢れどんちゃん騒ぎが始まった。半年も宴会を禁止されていたので当然だろう。近所でも街を練り歩いて叫ぶ声も聞こえた。人生で稀な夜間外出禁止令が経験できた。
2021.05.10
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ビラセカは音楽学校があり毎週通った町だが、お世辞にも面白い街とは言えない。他の町とは離れて野原の中に孤立しているという印象だ。しかし、周辺のリゾートや石油化学コンビナートのおかげで財政的には潤っている。だから市立音楽学校に立派なホールが併設されているのだろう。今回見た教会は元は要塞だった。中世、イスラムがイベリア半島を支配していた頃ここはちょうど支配地域の境界線で、誰もいない空白地だった。頻繁に衝突や紛争が起こる土地には危なくて住みたくないだろう。さらにサラセン人の海賊の略奪なども多く、再植民化が困難だった。勝手な想像だが、この一帯が何か寂しげなのはそのせいではないか。5百年前のことではあるが。
2021.05.05
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タラゴナの港で南蛮船を見た。ガレオンという種類の船らしい。16世紀から18世紀にかけて活躍した。ちょうど日本にザビエルが来た頃(1549)だ。天正遣欧使節団や慶長遣欧使節団でもこんな船で旅したのだろう。たとえ当時の大型船であったとはいえ、この船で数千キロメートル航海するのは心もとない。航行中は悪天候や事故などで死者が出ることも珍しくなかったとか。まさに命がけの旅だ。
2021.04.20
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セマナ・サンタ(聖週間)が明けるとまたすぐに移動制限か強化された。以前と同じように郡域内のみの移動が可能だ。ICU患者の増加が原因だ。高齢者のワクチン接種は大分進んだようだが今は60歳から65歳のワクチン接種が行われている。久しぶりに行った隣町音楽学校があり長年通ったところだ。特に珍しいものもなく滅多に訪れることはない。久しぶりに行ったら以前は高い壁で囲まれていた城が綺麗に改装され一般公開されていた。
2021.04.14
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非常事態宣言から約1年一般人にもワクチン接種の機会が訪れようとしている。先日公的医療機関への登録へ行ってきた。留学を始めてからずっとプライベートの医療保険を利用してきたがワクチンは国や地域で管理するため公立病院での接種が望ましい。登録は居住許可さえあれば無料だ。
2021.03.24
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スペインで非常事態が出されたのがちょうど1年前。はじめは、ことの重大さに気づいていなかった人がほとんどだ。15日(2週間)の予定が結局2度延長され約1ヶ月半ロックダウンが続いた。徐々に制限は厳しくなり、生活に直結する仕事以外は外出できなくなった。外国にいながらもまた別世界へ行ったようだった。日頃から大して外出する方ではないにもかかわらず、好きな時に気ままに外出できないというのは心理的負担(圧迫)になる。今年も去年に続いて聖週間(セマナ・サンタ)の行事は中止になった。
2021.03.14
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ここのところ頻繁にデモが行われている。今日は国際女性デーということでデモがあった。さらに数週間前にあるラッパーが逮捕・収監されたことで激しい抗議運動が起こっている。そのラッパーが書いた曲やツイッターがスペイン王室を侮辱したという罪だ。これは表現の自由が侵害された判決ではないかよいうことで物議を醸している。カタルーニャの市民は特にスペイン政府とは異なる意思を示すことが多いのでデモが起こりやすい。多くのデモは合法的に安全に行われるが、中には混乱に乗じて店舗や公共物を破壊したりする不届き者が混ざることがある。悪評を広めるための反対陣営の工作員だったりもする。ただただ損害や被害者を出すだけで、このようなデモは果たして意味があるのだろうかとも思う。
2021.03.09
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地中海の町でも春になると多くの花が咲く。梅や桃、桜など日本でもよく見る木々だ。周りの人に「花が綺麗だ。もう春だね。」と言ってもピンとこないようだ。誰にも道に咲いている花を愛でる習慣がない。綺麗な花が咲いているのにかわいそうだなと思う。こういうところで日本人との自然観の違いを感じる。私はもう16年春に日本へ帰国していないが春になると花を探してしまう感覚は失われない。
2021.02.27
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町を歩くと何の変わりもない光景のようだが、まだ地方間の移動はできないし、広域行政区間の移動もできない。スペインでは4月の聖週間の連休が旅行やレジャーの稼ぎ時だが、そのタイミングはもう逃した。ワクチンはある一定の効果を出していて、さらなる接種率の向上が目標だ。暖かくなって感染は収束するのか。そうだとすると去年はなぜ春から流行が始まったのか。ロックダウンは経済活動の犠牲に見合った効果があるのか。日常生活の人々の意識(健康管理・衛生意識など)は変革したのか。いろいろわからないことだらけだ。
2021.02.22
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2012年よりカタルーニャでは闘牛が行われることはない。世論の高まりと議会での議論によって禁止された。闘牛はスペインの伝統文化と言われるが、今世紀に入ってはその人気も凋落している。昨今の動物愛護の観点から好まない人も多い。私が留学した当初、スペイン語のクラスで闘牛をテーマにして討論することがあった。「闘牛はあまり好きではないがここまで存続しているということはなんらかの理由や意義があるはずなのでスペイン人たちが自主的に判断すべきだ。」と意見を述べた。容易に他国の文化や伝統に口出しできるものではないと思ったからだ。しかし、このようなどっちつかずの日本人的意見は全く評価されなかった。
2021.02.19
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2月8日、一ヶ月ほど続いた市外移動制限が緩和された。町をまとめた広域行政区の範囲で移動ができるようになった。また、スポーツクラブも条件付きで営業ができるようになった。そんな中2月14日にカタルーニャ州議会の選挙が行われる。コロナ禍の中なんでわざわざ感染の原因を作るのかと批判もある。延期の話もあったが裁判所はそれを認めなかった。立会人は抗体検査をして感染防止をするという。というわけで、町の中は選挙運動期間になって各政党の広報が目立つようになった。外出を控えようと言いながら街頭に各党のポスターが貼ってある様子は皮肉だろうか。
2021.02.09
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クリスマス休暇が終わった1月7日からずっと市外への移動が禁止されている。この外出制限は不公平感がある。大きい町に住んでいれば不便さはないが、小さな村の人々は隣町の大きいスーパーに買い物に行けない。また、通勤・通学のための市外の移動は可能で仕事や学校のついでに買い物もできる。しかし何もしていない人は全く外に出られない。また、警察が全てで検問をできるわけもなく、移動の制限は各自の倫理観によるところが大きい。そんな窮屈な生活の中、外出する気も起きなかったのだが、寒さが和らいだので散策に出た。日本は非常事態宣言が延長されるようだが、この宣言による感染軽減の効果はないと思う。スペインの昨春のロックダウンはあれだけ厳しかったのに収束に6週間かかった。効果があったのかも疑わしい。自粛による経済への打撃の方が深刻だろう。
2021.02.03
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クリスマスシーズンに一部緩和された規制が1月7日から再び強化された。1月6日に「東方の三博士」のお祭りが終わってからのことだ。このお祭りでは子供にプレゼントを与えるのが習慣だ。それまでに家族間の接触が増えたことで感染が増えたとされる。これはクリスマス以前から予想されていたことだ。かといってクリスマス中に規制を続けたなら政権を失うほどの非難を浴びただろう。クリスマスのお祝いはどうしても避けられない大イベントなのだ。結局人間は欲望を抑制することは出来ない。この状況は新しいおもちゃを与えられて、その後勉強しなさい(制裁あり)と言われているようで気分が悪い。子供も大人も精神年齢など関係ないかもしれない。
2021.01.14
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クリスマス週間に入って新しい外出規制が出された。バタバタと更新されているので理解するのが大変だ。ほとんどの人が家族と過ごすので人の移動が多くなることを警戒している。スペインでは24日25日、カタルーニャでは25日26日と二日間祝われるクリスマス。大抵、一日は妻や母方の家族と過ごし、もう一日は夫や父方の家族と過ごすので、移動せずにはいられない。初めて見たクリスマスは珍しさもあって、興味深かった。しかし、毎年この地で師走を過ごして行くなかどうしても馴染めないことに気づいてきた。日本の年末とちがうのはクリスマスがメインで年越しはおまけだということ。日本ではクリスマスは華やかなイベントであくまで外国のお祭り。そして、正月は気持ちを新たに新年を迎えるという厳かさがある。30年日本で暮らしていたので、その感覚は未だに抜けない。この模型は今年は見られない。教会でのミサも人数制限が設けられている。
2020.12.21
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今日、クリスマス休暇についての規制が一部明らかになった。クリスマス期間は家族と休暇を過ごすための州内外の移動を可能にする。食事などの集会は家族のみ10人まで。まるであってないようなきまりだ。家族と過ごすことをどうやって証明するのか。集会が家族同士であることをどうやって証明するのか。結婚していないカップルは家族と見なされないのか。だからいっそのこと今年はクリスマス禁止でいいと思う。今年はこんな光景は見られないだろうか。
2020.12.04
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今年のクリスマスはコロナのせいで特別な形になるだろう。目下のところクリスマス休暇に感染拡大を防ぐためにどのように過ごすべきかが検討されている。なんの規制も設けないと大人数のどんちゃん騒ぎで家庭内クラスターが起こるだろう。しかし、クリスマスの祝祭を禁止すればコロナの恐怖以上に精神的ダメージが大きい。ここでは家族が集まる一年で最も大事な行事、絶対に欠かせない習慣だ。彼らにとって「クリスマスを祝うな」というのは日本人が「米食うな」と言われるようなものだ。今、何人まで集まれるか、夜間外出禁止をどうするかを州ごとに検討している。規制が決定すれば日本のように自粛要請ではないので違反者に罰則・罰金が科される。この時期は町全てがストップして生活のリズムが崩れるし、暴飲暴食を強いられるし、プレゼントを用意しなければならないし、個人的にはイベントは嫌いなので、いっそのことクリスマス全面禁止になればいいのにと思う。
2020.12.03
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今日金曜日からカタルーニャにて再び感染拡大防止の措置が取られる。レストラン、喫茶店は持ちかえりだけ。店は人数制限が設けられる。遊園地は営業禁止。など。喫茶店はコーヒーを買うよりたまり場の要素が強い。人が集まれない場合は客も来ないので、店を開けない所が多い。遊園地は屋外だから感染の危険は低いのかなと思うけれど。大人数のグループで行動するから危険度が高まるかの知れない。娯楽やレジャーは気が緩むので要注意ということか。
2020.10.16
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いつものようにこの時期秋らしさがない。朝は寒くて冬のようで、昼は暑くて夏のよう。この為いつも多くの人が体調を壊す。今年はどうだろうか?みんなマスクと手洗いをするようになったのでその効果で普通の風邪は減るかもしれない。秋といえば栗。しかし今年はこのイベントは出来ないだろう。時折々の風物が無くなり時の流れの感覚を失う。
2020.10.04
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今日はタラゴナの祭りの正式な開催宣言日いつもならこんな感じの盛り上がり方今年は群れを避けるために主要な催しは中止された。伝統舞踏や音楽など、この日の祭りのために活動しているグループも多いが、今年はお披露目できない。彼らにとっては悲しい年になってしまった。
2020.09.22
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6月に試験に合格し、8月に仮の免許(紙の即席のもの)が手に入り、今日やっと本物の免許が届いた。ここまで去年の一月から始めたので約1年9ヶ月かかった。途中、自動車学校が夜逃げしたり、コロナ禍で教習や試験ができなかったり、二回も路上試験に落ちたりしたからだ。嬉しさより安堵感の方が大きい。(もうこれ以上無用な出費することがないので。)有効期限は始めから10年間。
2020.09.20
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例年、今頃はタラゴナの町がそわそわする時期だ。9月の「サンタ・テクラ」の祭りが催されるからだ。10日間ほど町中でいろんなイベントが行われる。クライマックスが近づくと夜通し、まさに「お祭り騒ぎ」で盛り上がる。今年は例のコロナのせいでイベントの中止や規模縮小を余儀なくされた。いつもなら祭りで発散されるエネルギーが今年は蓄積され不完全燃焼だ。祭りのメインイベントでもある人間の塔「カステリェース」ご覧の通り「密」は避けられないので活動ができないでいる。彼らにとって「カステリェース」は命と同じ。「カステリェース」のない人生など考えられない。それだけに問題は深刻だ。
2020.09.12
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ここのところ涼しい天気が続いている。急に気温が変化するので体調を崩しやすい。こちらでは9月から新学期が始められるかどうかがもっぱらの話題。3月にコロナ禍が始まってから学生たちは一度も登校していない。これ以上の休校は社会的損害も大きくなるのでなんとか授業を再開したい。机の間隔をあけたり、マスクや消毒を徹底したりするそうだ。高速道路からタラゴナ市街に入る時かすかに目に止まる小ぶりな水道橋がある。見るたびに気になっていたが、町の歴史観光ガイドなどでは一切触れられていないのでいつも不思議に思っていた。今回近くを探索してみてその理由がわかった。この水道橋(水路)は要するに失敗作だった。1607年に完成したが水源からの水量が足らずに採算が合わず運用中止になったのだ。だからその後はただ放置され時の流れに埋もれてしまった。当時の資料や情報も少ない。400年前(日本なら江戸時代初期にあたる)の建造物なら十分歴史遺跡になりそうだが、タラゴナは町のあちらこちらに2000年前の遺跡が溢れている。そのため、この中途半端な古さの廃墟は見向きもされないのだ。
2020.09.09
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先週末深夜に大雨が街を襲った。最近は日本同様都市の集中豪雨が多い。今回は転居してから初めての嵐だった。風呂場からやたら音がするので覗いてみた。配管が露出しているので普段から排水が流れる音は良く聞こえる。たくさんの雨水が流れている音かと思ったが、排水溝からの水しぶきの音だった。水はあふれてこなかったので安心したが、最中はあわや水浸しかとヒヤヒヤした。この大雨後、季節が変わったかのように涼しい日が続いている。
2020.08.31
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今年は夏のイベントは軒並み中止。いつもの夏を感じることがないので不完全燃焼の感じ。人間の生活は節目がないと無意味に時間が過ぎていきそうだ。近所に水道橋というバス停があった。付近には目に付く水道橋はない。いつも不思議に思っていた。その名の由来を追って散策した。
2020.08.24
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日本のお盆休みに似てこの時期に休みを取る人が多い。店なども夏休みのため休業になる。今年はコロナの影響でいつもより静かだ。海沿いで夏は日本と同様高温多湿で、何もする気がおきなかったが、去年買ったクーラーでだいぶ過ごしやすくなった。沢山あるデリケートな楽器たちのためにもいいだろう。汗をかかないで弾けるようになった。
2020.08.17
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実技試験合格から早1ヶ月半やっと手元に免許が届いた。これは一時的なとりあえずのもの(紙きれ)で、本物はさらに1ヶ月ほどかかるそうだ。通常ならこの簡易的免許は合格から数日で手に入る。しかし、このコロナ禍のせいであらゆる手続きが停滞している。2・3か月すべての作業がストップしたので、その後の混乱は想像に難くない。人々の生活は通常に戻っているようだが、いろいろな変化もある。私が住んでる集合住宅の一階は店舗が並んでいたが、最近、喫茶店・文房具店は廃業、英語塾は規模縮小と目に見える影響が出ている。
2020.08.09
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6月中に非常事態宣言は解除されたが、コロナウイルス感染の状況が解決したわけではない。徐々に規制は解除されたが、再びクラスターが多発したりすると地域ごとに外出・移動制限がなされ、段階が後退する。先日合格した運転免許は一ヶ月経つがまだ発行されていない。3ヶ月仕事がストップしていたために事務作業が大幅に遅れているそうだ。
2020.07.16
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先日、普通運転免許の実技試験に合格した。約1年半かかった。日本では合宿で18日だったが。去年の1月に学科試験の勉強を始め最短2ヶ月で合格した。自動車学校はほとんど個人経営で路上教習に入るまで待たされる。1ヶ月から2ヶ月待つように言われるが、なかなか連絡がこないのでオフィスに行ってみるともぬけの殻になっていた。いわゆる夜逃げ状態。自動車学校が突然消えるというのはしばしば聞いていた。幸運にも追加の料金はまだ支払っていなかったので被害はゼロだった。夏が明けて9月に新しい学校を探し、路上教習を始めた。20時間ほど練習してから12月に試験を受けた。結果は不合格だった。理由は「待ちすぎる」ということだった。慎重さを見せようとしたがそれが逆にぎこちなさに見えたようだ。その後、1月に2回目の試験を受けるも試験官の指示を聞き間違える。左に曲がるところを右に行ってしまった。運の悪いことにそこが進入禁止だった。大きな違反があると試験が強制終了になる。そこから再び試験を受けるまで3月まで待たなけらばならなかった。試験を受ける為の教習を始めようという時にコロナ禍に見舞われた。6月初めに教官との教習が再開され、再開後初めての試験でなんとか合格した。免許のシステムやプロセスが異なるので、全く比較ができないが、とにかく忍耐が必要だ。長い間、胸につかえていたものがとれたようだ。
2020.06.24
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今週から外出規制緩和の第3ステップに入った。学校では生徒の数を減らして登校したりしている。一般店舗は人数を制限して営業が可能になっている。7月1日のスペイン観光解禁に向けて急いでいるようにも見える。夏のバカンスシーズンの儲けを失うとお先真っ暗だ。ただ、外国人がウイルスを気にせず旅行を楽しめるのか疑問も残る。潔癖気味の日本人は警戒するかもしれない。今は市内の歴史観光施設が入場無料なので、この機に散歩がてらカメラを抱えて行ってみる。入場者はほとんどが地元の人。まだ他県に移動が出来ないので、当然だ。貴族の家が博物館になっていることがよくある。大体が同じ造りであまり面白くない。部屋ごとのドアや仕切りがなく寝室が丸見えなのだが、どうやって寝たのだろうか。
2020.06.10
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"Circ" は 「サーカス」の語源となった言葉。元は「見世物」だったが今では「曲芸」という意味に変化した。当時の見世物とは馬車で競争する競馬のようなものだった。もちろんお金も賭けられたのでレースは白熱した。身分の差は関係なく誰でも楽しむことができた。ここでは娯楽は万人に与えられた権利だ。金銭に余裕がある人だけの特権ではない。この感覚は今のヨーロッパの娯楽の原点に思える。すべての労働者にバカンス休暇が与えられ、それが当然の習慣になるには元になる歴史がある。
2020.06.09
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30年以上ギターを弾いているが、本当は「禁じられた遊び」が何なのかはよくわかっていない。古いフランス映画でその挿入音楽をイエペスが弾いたということ。オリジナルは聞いたことがない。そしてド・ヴィセーのニ短調組曲の「サラバンド」も挿入音楽の一つだった。(ということを最近知った。)元はバロックギターのフランス音楽。オリジナルの」響きをどうぞ。
2020.06.03
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政府は7月1日からスペインの入国を隔離なしで許可することとした。夏のバカンスシーズンに多くの外国人観光客を逃したくないという思惑がある。観光は唯一のスペインの重要産業だ。しかし、この1ヶ月でこの混乱を収束させて世界の信頼を得ないと海外から隔離なしで無事スペインへ入国しても、帰国した際、各国で隔離を求められるという事態になり元も子もない。保健衛生と経済産業の綱引きが続いている。
2020.06.01
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今週からタラゴナ地方は規制の緩和段階がまた上がり、第2段階になった。レストランや書店などの収容人数の制限が緩くなり、商売は少しやりやすくなったようだ。でも、未だに小さい店舗は採算が合わなかったり、安全基準を満たせなかったりして営業できないところも多い。このまま収入もなく補助もないとそのまま廃業や倒産というところも多そうだ。今日は自宅近くの考古学の散歩道に行ってみた。野外の施設は密集が起こりにくいのでいち早く開放され入場が可能になった。ただ、今は他地域への移動はできないので、観光客も旅行者もいない。珍しく誰もいない静かな時間を堪能できた。
2020.05.29
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このスペイン人ギタリスト、サンチャゴ・デ・ムルシアの曲集は当時のメキシコ音楽を多く含んでいる。あるスペイン人がスペイン領であったメキシコの文化に通じるのは道理だ。この"Los Impossible"は元はベラクルス周辺の民謡"Son Jaracho"の"La Lorroncita"という歌だった。"Son Jaracho"はメキシコ先住民・スペイン・アフリカの音楽が融合したものだ。サンチャゴがメキシコに実際に行ったかは定かではないが、音楽的な交流があったことは認められる。このように文化が伝播する経路を見るのは興味深い。
2020.05.19
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ホタといえばアラゴンのホタ "Jota Aragonesa" が最も有名だ。しかし、ホタと言われる舞踊様式はスペインの至る地域に存在する。ホタが初めて文献で言及された時代は16世紀まで遡る。このバロックギターで残されたホタは18世紀初頭のものと考えられる。まだオリジナルに近く、スペイン各地に伝播してそれぞれのスタイルに変化する前のものかもしれない。
2020.05.12
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