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2006.03.31
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カテゴリ: 映画-さ・た行
帝都物語

[監督] 実相寺昭雄
[出演]  (加藤保憲) 嶋田久作、 (幸田露伴) 高橋幸治
(辰宮洋一郎) 石田純一、 (目方恵子) 原田美枝子


似顔絵:帝都物語

▲似顔絵は加藤保憲役の嶋田久作さん
(実はこの絵、公開当時に描いたものなんです。)


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ちょっと前、ウルトラマン・マックスで、「狙われない街」という回が放送された。

(夕焼けの街に立つメトロン星人、BGMとして童謡がつかわれ、途中に鐘の音がゴ~ンと鳴る。イイですね~。)
おもわず、「帝都物語」を借りてきて、何年かぶりに見直しちゃいました。

映画が公開される前、小説を読んでいてあの奇妙というか、摩訶不思議な世界がなんとも大好きだった。(丸尾末広さんのカバーイラストがまた良かった。)
それが実相時監督で、加藤保憲そのままの嶋田久作という役者で映画化された。
そしてできた映画も実に摩訶不思議な映画であった。

とにかく原作が長いので、テンポが速い。
ついてこれない奴は別にイイぜ、というような感じ。
テンコ盛りのエピソードをそれぞれ楽しめ!という映画。
そして実相寺監督の映像の美しさ、影と光の強烈なコントラストが、明治、大正という時代背景、陰陽道ととてもあっていたと思う。

【やさしい映像】
映画はド派手な映像がバンバンでてくるのだが、その間にとてもやさしい静かなシーンがあり、そういう所も印象に残った。

風の吹く林の中、ポツンとある平井保昌(平幹二朗)のお墓に参っている幸田露伴(高橋幸治)の姿。

短いシーンだが、そのカメラのスピード感、林の緑、音楽が実に良い。

加藤を結界の中に追い詰める恵子(原田美枝子)。
しかし人質の雪子(山本清美)を傷つけようとする加藤に、恵子は仕方無しに結界を解き逃がす。
何事もなかったような街の中。
急に降りだした雨をさけようと走る人々の中、一人たたずむ恵子を雨が濡らしてゆく。

戦いの緊張感と、それがプッツリと終わり、ザーという雨音と濡れていく恵子の姿が良い。

夜道を歩く恵子。
道で占いをしている泉鏡花(坂東玉三郎)と出会う。
恵子の不思議な運命を感じとった鏡花は声をかける。

二人はそのまま歩いていくのだが、その二人のシルエットと静かな話声が良い。

*****

登場人物はオールスターキャストなのだが、けっこうみんな良いのである。
恵子役の原田美枝子さんの美しさ。

ちょっととぼけた、それでいて帝都の危機を危惧している風水師、黒田茂丸の桂三枝さん。
そして画面に写るだけで存在感バツグンの澁澤龍彦役の勝新太郎さん。
などなど、実在の人物、空想の人物、それぞれ演じている役者さんはみんなイイなぁと思った。

全体的にみるとごちゃごちゃで、何が言いたいのか分からないような映画である。
(クライマックスも今ひとつ盛り上がりにかけるような・・・。)
けれどそのごった煮のような、混沌とした物語が、帝都、東京という舞台にあっていたと思う。


パンフ:帝都物語

▲パンフと前売の半券





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Last updated  2006.03.31 12:48:43
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