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2008.04.10
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カテゴリ: 映画-さ・た行
-1954年作品-

[監督] 黒澤明
[出演]  (島田勘兵衛) 志村喬、 (片山五郎兵衛) 稲葉義男
(七郎次) 加東大介、 (林田平八) 千秋実
(久蔵) (岡本勝四郎) 木村功
(菊千代) 三船敏郎


三船敏郎さん



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NHK・BSで黒澤全30作品放送というのが始まりましたネ。
さすがに全部観る根性はないので、気になる作品を何本か観てみようかな、とおもっています。

そして9月に放送予定の『七人の侍』。
傑作が多い黒澤作品の中でも特に傑作であり、代表作の一つにあげられる作品です。

見所の一つが『七人の侍』というだけあって、魅力的なキャラクターたち。
実は初めて観た時、侍集めのシーンは「ちょっと長いな~。」と感じたのですが、それぞれの性格を知った後で観直すと、これがまたおもしろいのです。
多くの戦を戦ってきた老侍。
そして共に戦ってきた女房役の侍。

そしてただひたすらに剣の道を極めようとする侍、などなど。
個人個人のキャラクターが、とてもしっかり描かれていたとおもいます。

【赤ん坊】
菊千代役の三船敏郎さん、やはり輝いてますネ~。
とても良いです。

(菊千代という名も本当の名前じゃないんですけど。)
目がギラギラしていて、本当チョットおかしい人じゃないかと感じるくらいでした。
そして作品の中では侍と農民をつなぐ役でもありました。


七人の侍1


野武士との戦いの最中、村外れの水車小屋に立てこもった家族を助けに行く勘兵衛(志村喬)と菊千代。
水車小屋はすでに火だるまとなっていたが、建物の影から赤ん坊を抱いた母親が現れる。
しかし母親はすでに重症を負っており、赤ん坊を菊千代に手渡すと、息絶えてしまう。
逃げようと声をかける勘兵衛に対し、菊千代は一歩も動こうとしない。
そして赤ん坊をじっと見つめ続け、「こ、こいつは俺だ!」と叫ぶと、赤ん坊を抱きしめ泣き崩れる・・・。


このシーンはドーンとこたえましたネ~。
それまでコメディ・リリーフ的な役柄でもあった菊千代ですが、この一言で彼がしまい込んでいた深い悲しみが一気に浮かび上がった気がして。
それまでの陽気さとの落差が激しかった分、胸にきてしまいました。

(「今夜はたっぷらとオッカアを可愛がっておけ!」の演説などは大爆笑でしたから。)


七人の侍2


【雨】
そしてなんと言っても最後の雨の決戦でしょうな~、迫力が違います。
もしかしたら、今の特撮やワイヤーアクションになれた人々には、ものたりないと感じるかもしれません。
けれど変な小細工がない分、戦ってる人々の生の感情が感じられるような気がしました。


七人の侍3


どしゃ降りの雨の中、泥だらけになりながらも、野武士達を倒していく農民と侍達。
けれど彼等もまた傷ついていく。
久蔵(宮口精二)が倒れ、銃で撃たれながらも菊千代が最後の野武士を倒し、自らも倒れてしまう。
そして激しく降り続く雨の中、「野武士は!野武士は!!」と叫びまわる勝四郎(木村功)。
「野武士はもうおらん」と静かに言う勘兵衛の言葉に、勝四郎はガクリと崩れ落ちる。


まさしく糸の切れた人形のように崩れ落ち、激しく泣き続ける勝四郎の姿。
その姿にそれまでの張り詰めた気持ち、生と死しかない戦いの緊張感みたいなのが、とても強く感じられました。


七人の侍4


『七人の侍』というこの映画、黒澤作品の代表作としてだけでなく、日本映画として、そして世界の映画の中でも、歴史に残る作品だと思います。


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七人の侍






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Last updated  2010.04.20 12:43:51
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