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「よし、次は古代ヴァンパイアだな。」
「待って、まずは街に帰ってポーションを補充してから行く方がいいよ。」
「そうだね。一旦戻ろう。」
ブリッジヘッドに戻って再び準備を整えることにした。
回復アイテムを購入していた場所から、コジが見えた。彼はまだがたがたと震えている。周囲を見回しながらなので、その震えが熱だけによるものだとは思えない。彼は何かを恐れている。何かから逃げているのではないか?だから道や安宿に身を横たえず、人の多い場所で立っているのではないだろうか?
今、彼に聞いてもそのことに答えてくれはしないだろう。私が力をちゃんと示せれば・・・彼を救えるのかもしれない。
ソルティケーブB8へは位置記憶があるからすぐに行ける。それに、いつも狩りに行っている場所だ。迷うことはないはず。
記憶のある場所に飛び、タドコロさんに教えてもらった通路へ向かった。細い通路が十字に交差している場所、その東へ続く道の先は行き止まりになっていた。しかしそこは攻撃で壁が壊れるはずだ。
さっそく笛で壁を叩き始めたのだが、力が無いためなかなか崩せない。すぐに腕が、手が悲鳴を上げ始めた。
「ね、ね。ちょっとは手伝ってよ。」
「それが・・・これは僕らは手が出せないようになってるみたいなんだよね。」
何故か嬉しそうに連理が言った。
「えええ、そんなあ~。」
「たまにはいいんじゃないの?お前が動いて俺らが見てるだけってのもさ。」
比翼もまた、何が楽しいのかにやついて壁にもたれている。
「よくないよぉ~~!!」
少しべそをかきながら、殴り続ける。鍵があればいいんだけど・・・。
ガッ、ガッ!
まだ?早く崩れてよ~。
ガタッ。
小さな音がして、目の前の壁が切り取ったようにきれいに無くなった。
つ、つかれたよ・・・。腕がしびれている。戦う前からこんなに疲れるなんて・・・大丈夫かな。
「これも修行のうちなんじゃねぇの?」
「さ、行くよ。」
冷たい男だよね、あなたたち・・・。
細い道を抜けると、壁の奥にこんな大きな空間があったのかと驚くような広間があった。鉄格子のようなもので区切られていているので、中の様子はよく見える。
見たところ、ヴァンパイアとエクソシスト・・・。ここ以外の部屋とモンスターの構成は変わらないみたいだ。
「いっぱいヴァンパイアがいるみたいだけど、古代ってどれかすぐに分かるのかな?」
「とりあえず中に入ってみようぜ。ここでグダグダしてても始まらねぇし。」
恐る恐る部屋に足を踏み入れた。
一気に攻め込まれると不利になるので手近な敵から倒していき、部屋の真ん中まで来ると、見たことのないモンスターを発見した。
青白い肌、暗紫色の髪をもつ妖艶な美貌の男が宙に浮かんでいた。赤紫の上着、闇色のパンツに体を包んでいる。たくましい体躯、異常に細く長い手足、小さな顔、そして大きな手のひら。風のない室内でマントが始終翻っているのがとても不気味だ。
「あれだよね。きっと。」
「みたいだね。行く?」
「お願い・・・します。」
この言葉を機に、二人の暗殺エルフが紫のヴァンパイアに踊りかかった。古代ヴァンパイアは特別驚いた様子も見せず、闖入者をねめつけた。
暗殺モードに入った連理・比翼、彼らの攻撃は激烈なはずだったが、古代の回避・攻撃も凄まじく、彼らのHPを着実に奪っていった。
暗殺エルフを仲間にしてから、今までこれほどの苦戦はなかったと思う。間違いなく、彼はコジが警告した恐ろしいモンスターだった。
治療もポーションも追いつかない!
そんな極限状態なのに、連理も比翼も臆することなく攻撃を続けて行く。
一度引くべきなんじゃないか?彼らを死なせるわけにいかない・・・。
それなのに彼らはときどき私に笑みを寄越す。
「大丈夫。そのままで・・・。」
「そんな!」
「ちょっとは信用しろよ、俺らを。」
私自身は何も出来ないまま、彼らは古代ヴァンパイアを床に横たえた。
「死んで・・・るの・・・?」
「たぶん。」
クエに必要なのは、その眼球。しかしどうすればそれを取り出すことができるのだろう。
「ちょ・・・代わろうか?」
比翼が訊ねた。優しいね、お前はいつも優しい。
「ううん、これは私への試練のはずだから・・・。」
指を瞼の下へ滑り込ませ、眼球を抉り出そうとした。
「剣でテコの要領で出すってのはどう?」
連理が聞いた。
「ダメ、眼球がつぶれちゃうよ・・・。」
覚悟を決めて球体に指を添わせる。ずぶ、ずぶずぶ・・・。眼球の3分の2のところまで沈めていていった。
本当に、気持ち悪い。眼球の柔らかさとぬめりが手に伝わる。救いといえば、彼からは体温が感じられないことだ。
これは物・・・物・・・。
視線を彼から背け、呪文のように繰り返した。
指が目の裏側にまで達した。これを一気に引き抜けばいいはず・・・なのに勇気が出ない・・・。
「どうでもいいが、早くしてくれぬか?」
!!!
反射的に手を引っ込めた。
目をかっと開いて、死んでいるはずの古代ヴァンパイアが身を起こした。
「お前のようにじわじわやられたのではかなわぬ。不死の身だとて、痛覚は人並みにあるのだぞ。」
慌てて連理と比翼が剣を構えるが、途端に困りきった表情になった。
「攻撃・・・できない。」
「死んでいる敵には攻撃できないんだ・・・。どうなってんだ!あいつ。」
死んでる?でも彼は動いてこうやって話している。
「驚くこともあるまい。わしは不死だと言っとろうが。倒れたからといって死んでいるとは限らぬよ。そして動いているからといって生きているとも限らぬ。ふ・・・ふふふ・・・。」
そう言って、ぞくっとするような笑みを浮かべた。
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つづき
古代ヴァンパイア、攻略サイトには『修正で弱くなっている』と書いてあったのですが、強かったですよwwww(´;ω;`)ブワッ エシェリキアもアスペルギルスもお手伝いあってやっと狩れたって感じでしたし、アウレウスはソロで瞬時に撃沈(  ̄ロ ̄)アボン
それなのにソロで倒せたプッチニア・・・。だってあのきっつい攻撃もPETが受けてくれるんですもん。正直「テイマってずるいよぉwwww!」と思っちゃいました。テイマ使ってるのにね(* ´艸`) ムププ
ネタがないから小説第七弾~翼の行方編そ… August 21, 2009
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