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今、滋賀の実家に帰ってきています。 ある日の深夜、テレビをBGMにしながらペンタブでお絵かきしていると・・・ 『お前を離さない カニバサミ~♪』ってどんな歌やねん! 思わずツッコミを入れたリアル私です(=゚ω゚)ノコニャニャチハ 深夜番組のエンディングソングだったみたいなのですが、さすが関西! 池乃めだかの「かかりましたな? 飛騨[または、木曽]の山中に篭る事十余年、あみ出したるこの技、 名づけてカニバサミ。もがけばもがくほど身体にくい込むわ! どうや!? 動けるもんなら動いてみぃ~!!」 のギャグが頭の中でリフレインして、真夜中に一人で笑いをこらえるのに苦労しました(≧m≦) ゴールデンタイムの番組は関東も関西もそれほど変わりませんが、CMや深夜番組などはやはり地域性が出ますね~。 個人的にはこのCMを東京でも見れたら嬉しいです↓ 毎日放送(関西)のマスコットキャラクターだから無理だろうけど・・・(´・ω・`) 可愛いし、とても面白いので全国の方が見れたらいいな~と思います。 長らくご無沙汰してしまい、申し訳ございません。 小説が煮詰まりまくっておりましたΣ(ノ∀`*)ペチョリンコ 去年5月28日の記事の通り、小説の残りをすべて掲載次第このブログを終了することを予定していました。 その小説がようやく最後まで書けましたので、今回をもちまして更新を停止させていただきたいと思います。 過去記事を読みたいと言って下さる方のためにブログそのものを消したりすることはありませんが、ときどき間違えたところを訂正したり、読みやすいように整理したり、小説に挿絵を追加したりするくらいで、基本的にもう新しい記事の投稿することはありません。 過去ネタはこちらからご覧になれますヾ(。・ω・。)ノ 長らくご愛読いただいた皆様、本当にありがとうございました。 最後の更新、お楽しみいただければと思います。 リアル日記が読みたい方 ⇒ 新しいストーリー 小説の続きが読みたい方 ⇒ 翼の行方編 その十一 翼の行方編 その十二 翼の行方編 その十三 翼の行方編 その十四 翼の行方編 その十五
August 21, 2009
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私は今、新しいゲームを始めています。 それはまだ誰もやったことの無い、まったく新しいストーリー。 主人公はほの暗い水の中目覚めます。 心地の良いまどろみの中、途切れ途切れに意識を覚醒させる。 ここがどこか分からない。 自分が誰か分からない。 ただ眠り、目覚め、夢の余韻が無くならないうちにまた眠るだけ。 成長がある程度進むと、外から音が聞こえるようになります。 初めてのはずなのにどこか懐かしい声。 生ぬるい水にたゆたいながら、声のする方に手を伸ばすけれど届かない。 手足を無茶苦茶に動かしてみるけれど、それに応えてくれる者はいない。 自分だけが違う世界にいることに、少しずつ気付き始めるのです。 最初のうちはとても広かった部屋。 その壁が日を追うごとに徐々に迫ってくる。 部屋が小さくなっているのか、彼女が大きくなっているのか。 柔らかな壁が纏わりつき、とうとう彼女の動きを縛め始めます。 『狭いの。ねぇ、誰か・・・私を外へ出してちょうだい!』 ドアのない部屋の壁を必死に叩いたり蹴ったりしてみる。 「もうちょっと待ってね。あと少しだから。」 外から誰かの声がする。 『あと少しって、いつなの? 早く光のある広い外の世界へ出たい。 狭い部屋で縮こまっていた手足を、思う存分伸ばしたいの!』 「あと一週間待って。必ずあなたをそこから出してあげるから。」 というわけで私、一週間後 出産(予定帝王切開)します(*´ェ`*) 息子出産から丸5年。 病院で調べてもらっても分からなかった原因不明の二人目不妊でしたが、やっと待望の二人目を授かることが出来ました。 春先に更新が滞ったとき「体調不良で・・・」と書いていましたが、あれ実は悪阻だったんです。 吐きたいけど吐けないという息子の時の悪阻も辛かったのですが、今回はまた盛大に吐くタイプの悪阻で、何度も血ゲロ吐いてのたうち回ってました・・・(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ その他、卵巣が腫れたり、出血したり、子宮ガン疑惑が持ち上がったり(結局その後シロと分かりましたが)・・・。 20代の時と違い、三十路での妊娠・出産は色々あるもんなんですね~(;´▽`A`` 安定期以降は特にトラブルもなく比較的順調で、あとは来週のオペを待つばかりとなりました。 ここまでお付き合いくださった皆様。 ゲームの中で優しくしてくださった方、同じパーティーで協力し合った方、ギル戦で刃を交えた方。 とても・・・本当にとても楽しかったです。 不妊や子育てで悩んでいた時期、色んな人と繋がれるこのゲームとこのおバカなブログのおかげでずいぶん救われたように思います。 小さな女の子がこの世に出てくるお手伝いをするのが、私の次のクエストです。 その後は24時間体制でその子を大きく、強く育てます。 彼女が泣いて、笑って、いたずらをして、ぎゅっと握った手を広げ、よろめきながらも小さな足で一歩ずつ歩きだす。 抱きしめたり怒ったりしながらそれを見守ること。 それがこれから長く長く続くゲーム。 息子と娘、二人の子育て頑張ります! 皆様、またいつかどこかで・・・(*´▽`*)
August 21, 2009
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「あった!これじゃないですか!?」「・・・ん・・・え・・・?マジか!」 地下の隠し部屋に篭って2日目、不眠不休で本を解読していたコジがついに目的のものを見つけた。付き合ってずっと眠らずにいた比翼だったが、ついうつらうつらとしたところをコジの大きな声で夢の世界から引き戻されたのだった。「ここ、『仮死薬』の作り方とあります。その次に書かれているのが『反魂香』。これがおそらくプッチニアさんの仮死状態を解く薬・・・。」 コジが差し出したのは灰色の表紙がついたごく普通のノートのように見えた。中には細かい字でびっしりメモが書かれている。訳の分からない文字で読めないが、コジの言った薬は確かに自分が必要としているものだ。「それ、読んでくれないか?」「ええ。まず材料ですが・・・『大陸の北東、4方から水を注がれる湖に程近き場所にそびえる山の奥に自生する植物の若芽。高さ1~2メートルで茎はやや紫色を帯び、葉は羽状に深く裂けている。』・・・。」「大陸の北東にある湖といえばアラク湖だな。その近くにあるのはタトバ山。そこでその説明の草の若芽を採ればいいわけだ。あとは?」「次は簡単です。『海の神を祭る聖なる場所、その最奥にある美しき水』。海の神殿の地下4階にある噴水の水のことでしょう。その次は『様々な場所へ扉を開き、旅人を惑わせる不思議の森。そこへ迷い込んで出られなくなってしまった死人の魂。』」「様々な場所へ扉を開き・・・か。迷路みたいな森はたくさんあるが、転移装置であちこち飛ばされて困ったのはグレートフォレスト。魂という事はつまり、そこにいるファントムのことだと思う。」「これはなんでしょう?『鉄が多く眠る地中の奥深く、刃のような牙を持つ蜘蛛の糸。』」「鉄が眠るってことは鉄鉱山か。ハノブの近くにある廃坑にいるソードスパイダーの糸ってとこかな。」「素晴らしい!ではこれは?『大陸の南東の深き森、地下の洞窟で赤き目を光らせる誇り高き獣の血。』」「南東にあるのはオロイン森。地下には確か洞窟があって、そこに恐ろしく硬いダイアーウルフっていう赤い目をした狼がいた。そいつの血か。次は?」「『大陸の南東、いくつもの川と海が出会う場所。両方の水で現れた赤い砂。』」「大陸の南東で数多くの川が流れ込んでいるのはハンヒ川/ドレム川付近か。確かあそこは地形の低いところに赤砂の場所があった。その砂だろう。」「『大陸の北西、双子の丘近くに多くの魂休むオアシスあり。魂が置いていった記憶を含む水の中にある草。』」「北西にある双子の丘陵、魂・・・5つの墓があるあたりか。忘れられた記憶のオアシスにある水草だな。」「最後は『迷い森の北側にある砂漠。峡谷の近くに隠された道あり。生者と死者の間をさまよう哀れな骸を覆う帯。』」「さっきの迷い森がグレートフォレストだとすると、その北側はガディウス大砂漠。その辺にある隠された道は・・・セスナの道のことか。そこに確かマミーがいるからその包帯を取ればいいんだろう。」「すごいじゃないですか、比翼さん!」「別に暗号とかじゃなかったしな。ビーストテイマーのマスタークエストであちこち行かされた甲斐があったぜ。」「さっそく集めに行きましょうか。目的のものは各地に散乱しているから、早く出発しないと・・・。」「ああ、分かった。俺が行って集めてくるから、コジ、お前はどこかで休んでいてくれ。」「え、何故ですか?」「何故って・・・これだけのものを集めるにはフランデル大陸の端から端まで旅することになる。お前の体が・・・。」「いえ、こんなに元気な自分は生まれて初めてですよ。今なら何でも出来そうな気がします。どうか、連れて行ってください。」 確かにコジの目には生気が溢れていた。しかしその頬には死の影が忍び寄っている。『もしかしたら、コジは最後に旅をしたいのかもしれない。世界のいろんな場所をその目に焼き付けて死にたいのか・・・。』 連理は足手まといになることを承知でコジを連れて行くことにした。 目的の場所と物は分かっているが、かといってそう楽なものではなかった。どうしてこれほどというほど交通の不便な僻地ばかりだ。気候もいい場所ばかりではない。 しかしコジは死に瀕しているとはとても思えないほどの健脚ぶりを示し、気がはやる比翼をイライラさせないぐらい、しっかりした足取りでついてきた。時々本を取り出し、採取したものが記載された説明や絵と間違いがないか何度も確認しながら丁寧に保存瓶に入れる。薬草の取り扱い方を知らない比翼はやはりコジに来てもらってよかったと胸を撫で下ろした。 5日かけて全ての材料を集めた二人は、急いでロマ村ビスルへと向かった。「ここが・・・赤山ですか。」「炎を吐くモンスターがたくさん生息しているから気をつけて。気配を消し、素早く通り過ぎるんだ。」「分かりました。」 赤茶けた砂煙を巻き上げて通り過ぎる風、眼前に高く聳え立つ山々。枯れた木々以外に生命を感じさせるものはない、砂漠よりもなお乾いた土地。各地で迫害を受けたロマの民が一か八かで越えた死の山だ。「わざわざこんな場所に村を作るなんて、本当に彼らは辛い生活を送っていたのですね。」「ああ。昔よりずっと差別が減った今でも、流浪の生活を送っている民族らしいからな。誰も好き好んで近づこうとしない、こんな場所が唯一の安住の地だったというわけだ。」 コジの盾となりながら早足で山道を進んだ。幸い、早朝で空気が冷たい今の時間はモンスターたちの動きが鈍い。形がトカゲのようなところから言って変温動物の性質を持っているのか、しばらく陽光に身を当てて体温を上げてからでないと活動がしにくいらしい。 ほとんど攻撃を受けることなく赤山の頂上へ、そしてそこから岩だらけの峰を下ってビスルの入り口へ。 村へ入るとそこには背の高い草がたくさん生え、夜露に濡れた花々がお辞儀をし、目を覚ましたばかりの羊たちが柔らかい若草と芳しいその花を露ごと食んでいる。それまで見てきた風景とうって変わって潤いのある風景だ。高地にあるわりに温暖なのは村の真ん中に火柱を上げる聖なる炎のおかげだが、水は一体どうしているのだろうか。 プッチニアの家の前まで戻ると、朝食の準備をしていたレティと目が合った。「まあ!比翼!」「遅くなりました。プッチニアが目を覚ます薬を見つけました。」「・・・!ハンス!ハンス!」 家の奥からハンスが出てきた。心労の為だろう、顔色が悪く比翼が村を出たときよりもやつれている様子だ。「ああ・・・ありがとう・・・ありがとう比翼・・・!」「いえ、俺じゃなくてここにいるコジのおかげです。マスタークエストのときにお世話になり、また今度も骨を折ってくれました。」 コジがぺこっと頭を下げると、レティは涙に濡れた顔でその手をぎゅっと握り締めた。「挨拶は後です。比翼さんが薬の材料を揃えてくれました。さっそく調合しましょう。竈はどちらですか?」 照れて困ったコジはそれを誤魔化すようにさっと手を振りほどき、袋に集めた材料をテーブルに並べ出した。 家に入ってすぐの比較的大きな部屋の中央には暖をとり、煮炊きをする囲炉裏がある。そこでまずコジは鍋に海の神殿の水を注いだ。そしてそこにタトバ山で採取した植物の若芽、忘れられた記憶のオアシスの水草を細かく刻んだものを煮出し始めた。その横でガラスの漏斗にセスナの道のマミーの包帯を敷き、その上にハンヒ川/ドレム川付近の赤砂を入れた。沸騰すると草の煮汁は最初のうちは黄緑、だんだん濃い茶褐色へと変化し独特の青臭い匂いを放ち始めた。30分ほど煮出したところで鍋を火から下ろして設置しておいた漏斗に煮汁を注ぐと、砂と包帯でろ過されて黄褐色の透明な液が出てきた。それをガラス瓶に受け、今度はそこにダイアーウルフの血を加えて注意深く混ぜた。ダイアーウルフの銀の血と黄褐色の液体は混ざると煙を上げ、薄明るく発光する橙赤色へと変化した。次にグレートフォレストのファントムが天に昇る瞬間、周囲に振りまく魂の欠片。その透明な藤色の小さな結晶を瓶へ封入すると、結晶はゆっくりと液に溶けてどろりと粘度のある不透明な赤黒い半固形の物質へと変化した。コジはそれをゆっくりとガラスの筒へ注ぎ、そこにソードスパイダーの糸を何十本も紙縒りにしたものを指した。「このまま冷やして固めます。」 一時間後、出来上がったのは血のように赤いろうそくだった。「反魂香。これに火をつけて漂う香りをプッチニアさんに吸わせれば、彼女の体に再び魂が戻り、蘇るでしょう。」「ありがとう、コジ!本当になんてお礼を言ったらいいか・・・。」「いいんですよ。比翼さん。あなたは無為に尽きようとしていた私の命に最後の仕事を下さった。感謝するのはこちらの方です。」「え?」「さあ、このろうそくをプッチニアさんの枕元へ。」 青ざめた頬、艶をなくしてくすんだ金糸の髪。プッチニアは比翼が出てきたときそのままの姿で横たわっていた。「ああ、なんて御労しい姿に・・・今助けてあげますから・・・。」 コジはそう言うとろうそくを置いて、紙縒りの先に手を伸ばした。 聞き取れないほど小さな声で何か呪文のようなものを唱えると、コジの体から白い煙のようなものが立ち昇り、それがゆっくりとろうそくのほうへ吸い込まれるのが見えた。全てが紙縒りの先に集まり、そこに小さな火が灯るのと同時にコジのか細い体が崩れ落ちた。「コジ!!」 比翼は慌ててかけより、コジを抱き起こした。土色の顔色でぐったりとし、ゆすっても叩いても全く動かなかった。「コジ!どうしたんだ、コジ!!」 急いで脈を確かめたが、そこに生命の証はなかった。 命が尽きたコジの代わりに赤いろうそくの上にはゆらゆらと青い炎が揺れている。「もしかして・・・火をつける材料はお前の命、だったのか?」 反魂香。死者を生き返らせる魔法。 一度死んだものを容易く呼び戻せるはずがない。 何か大きなものを得るためには、何かを犠牲にしなければならない。 そのことにもっと早くに気付くべきだった・・・。 比翼の落胆と慙愧の念とは裏腹に、コジの顔は誇らしく微笑んでいた。『私はどの道死ぬ運命だった。町の雑踏の中で野良犬のように野垂れ死ぬのではなく、こうやって最後に誰かを救って死ぬ事が出来たのです。娘のような彼女の命を。本当にこれほど嬉しいことはない。』 コジの笑みはそう語っていた。⇒つづき
August 21, 2009
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コジの命を使って作った反魂香。 青い魂の炎は小さいながらも力強くゆらゆらと赤い蝋を舐め、その身を躍らせている。蝋からはモンスターの血などから作ったとは思えない馥郁とした香りが部屋中にたちこめている。 反魂香による変化は僅かずつだが確実に現れ始めた。プッチニアの硬く強張った顔が徐々に柔らかくなり、まずは大きな血管、そして小さな血管へと新鮮な血液が流れ込み始めたのだ。最初は微動だった心臓の動きがやがて力強くなり、次いで自発的な呼吸がなされるようになった。 ハンスとレティはプッチニアの両脇に座り、少しでも早く体温を取り戻そうと手足を擦り始めた。ほどなくしてくすんだ青白い肌が熱を持ち、元の薄桃がかった白磁に色を変え始める。子供のように少し高い体温。金糸の髪にもキラキラと光を反射する艶が戻り、今にも起き出しそうな風情だ。 しかしプッチニアはその状態のまま一日半たっても動く事はなかった。「どうしたんだ。何故生き返らない・・・。」 プッチニアの蘇生を確信していたハンス、レティの落胆ぶりは言葉で言い尽くせないほどだった。比翼はいたたまれず、暗鬱な空気の立ち込める部屋を出て外の空気を吸いにいった。 春とはいえ、高地にあるビスルに吹き抜ける風は冷たい。身を切られるような寒風に混じってついに雪が舞い落ち出した。降りしきる細かな雪の破片を見上げていると、まるで自分が落ちていくような感覚に囚われる。『何度も材料を確かめ、コジが命をかけて作った薬だったのに・・・。何がまずかったんだ。何が足りないというんだ。 俺はこれからどうすればいい・・・。』 ここまでがむしゃらに突っ走ってきた比翼だったが、最後の望みをかけた薬が効かなかったことで今度こそ絶望の淵へ追いやられてしまった。「比翼。」 ふと目をあげるとそこには見慣れた相棒の顔。「・・・連理!」 ガッ!!! 比翼は連理を力いっぱい殴りつけた。 口の端を切ったらしく、連理の頬を血が伝った。「・・・今まで何やってたんだ!」「ごめん・・・比翼・・・本当にごめん・・・。」 うな垂れたまま、連理は詫びた。 連理に次に会ったらあれも言ってやろう、これも言ってやろうと用意していた怒りの言葉が殴った瞬時に吹き飛んでしまった。どちらにしても今は恨みごとなど並べている状況ではない。 比翼は振り絞るように、これまであったことをかいつまんで連理に説明した。「そうか、やっぱり・・・。」「やっぱりってなんだよ・・・。プッチニアは生き返らなかったけど、コジは命を懸けて・・・!」「いや、反魂香は効いている。プッチニアの体は体温を取り戻し、心臓が動き出したんだろう?意識を取り戻していないのには理由があるんだ。」「理由?」「これから村長の家に行く。ある術を行ってもらうために。」「村長って・・・プッチニアを殺そうとしている奴だろ!なんの術かは知らないけど、協力してくれるわけがな・・・。」「協力してくれるさ。村長がプッチニアを殺そうとしたのは禁断の術により生み出されたホムンクルスだからだろう。普通の人間なら話は別のはずだ。」「・・・は・・・?どういうことだ?」「順を追って話そう。僕はあることを確かめにソルティーケーブへ行ったんだ。」 お前と別れ、しばらく膝を抱えて暗闇で過ごしているうちに僕はだんだんと気分が落ち着いてきた。 どんなに可能性が低くても、とにかく進まなきゃいけないってことに遅ればせながら気付いたんだ。 しかし残された時間はあとわずか。 二人で同じものを追っても意味がない。 蘇生薬は比翼があの本を手がかりにきっと何とかしてくれる。薬はまかせて、僕は別のことを調べてみよう。 ホムンクルスについてはまだ謎だらけだ。そこにまだ何か大事な事が隠されているに違いない。 しかしフィロウィは死に、研究室は灰塵に帰した。 ホムンクルスに関する情報が欲しくても、ここに残されている暗号本を読破する時間はない。他に何かないか。 手がかりになりそうなもの・・・手がかりになる人間・・・。 僕はまずロビンに会いにアウグスタの大聖堂の奥へ行った。4番目のマップクエストでプッチニアに『フィロウィの命によりクラフトヒストリーを開けるべからず』という魔法をかけ、それに忠実に従って書物を開かなかったプッチニアの存在をフィロウィに伝えた女。フィロウィと通じているのであれば、ホムンクルスについて何か重要な事を知っているかもしれない。 しかしあの場所に女はすでにいなかった。 再び気力が萎えかけたとき、ふっと思い出したんだ。違うマップクエストで、あるモンスターが不思議なことを言っていたのを。 覚えているか?マップクエストでソルティーケーブへ古代ヴァンパイアの眼球を取りに行ったときこと。あの恐ろしく強かったモンスターがプッチニアに「お前の中身はあの時と同じ、赤子のままだ。」と言って自らの眼球を差し出し、その後追求を避けるように姿を消した。 ダンジョンの奥で息を潜めているモンスターとプッチニアが赤ん坊のときに出会うということは、誰かがそこに連れて行かなければいけない。だがハンスやレティがあんな危険な場所にわざわざプッチニアを同行させるとは思えない。 とすると、残る可能性は・・・。 一人であのダンジョンを抜けるためにいろいろ準備をして、ソルティーケーブに向かった。そして時間はかかったけれど、なんとかあの部屋へたどり着くことが出来た。 古代ヴァンパイアはあの時と同じように暗紫色の髪をなびかせ、部屋の中央で悠然とした微笑をたたえていた。「ん?誰かと思えば、あのときのエルフのこわっぱではないか。」「お久しぶりです。その節は失礼しました。」「クエストなのじゃから気にすることはない。ところでこんなところに一人で何用じゃ?わしの目玉がまた必要になったのかの?」「いいえ、今日はお話を聞きに参りました。」 桁外れに強いモンスター、古代ヴァンパイア。こうして対峙しているだけでもその力がびりびり伝わってくる。あのときは比翼とプッチニアの支援があったが、それでも全く歯が立たなかった。もし戦うことになったら・・・。そう思っただけで身がすくむ。 しかし古代ヴァンパイアは面白そうにほほっと笑い、「わしのような者と話とは、長生きしていると珍しいこともあるものじゃの。よい、ちょうど退屈しておったところ。茶でもしんぜよう。」 奇妙なほど大きい骨ばった手で石壁にかかった額の縁に触れると、部屋の端にあった柱の一つに大きな穴が開いて下へ降りる細い階段が現れた。古代ヴァンパイアに促されるまま薄暗い階段、それに続く廊下を手探りで進むと、臙脂色のカーペットが敷き詰められた古めかしい部屋に到着した。全体的にはバロック調だが、ところどころに異国の飾り物が置かれ、ちぐはぐな印象を醸し出している。それはこの男の生きてきた歴史そのものであるように連理には感じられた。 中央のテーブルセットに腰を降ろすとソファーから埃が舞い上がり、連理は少しむせこんだ。部屋は黴と埃でとても寛げたものではなかったが、ヴァンパイアが淹れた紅茶は素敵にいい香りがした。 温かい紅茶でゆっくりと喉を潤してながら、連理は炎のモンスター襲撃事件からプッチニアの誘拐、仮死状態に至るまでを淡々と話した。 眉一つ動かさず静かに話を聞いていた古代ヴァンパイアだったが、やがて厳かな声で切り出した。「なるほど。お主が主人と離れて旅している理由は分かった。しかし何故わしにそのような話をしにきた?」「不躾ながら単刀直入にお聞きします。貴方はフィロウィをご存知ですね?」「・・・!」 生気も表情もないヴァンパイアの顔。しかしその目に一瞬狼狽の色が走るのを連理は見逃さなかった。「何故そう思う?」「前にここを訪れた際、貴方はプッチニアに『あの時と同じ、赤子のまま』と仰った。しかし彼女は養父母であるハンス、レティの元へ来てから14になるまであの村を離れたことがないと言っていた。だとしたら貴方に会ったのはその前、フィロウィがここに連れてきたとしか考えられないのです。」「・・・ふむ、それで?」「大事な自分のよりしろであるプッチニアを、わざわざこのような危険なダンジョンの最奥部まで連れ出してまで貴方に会わせた。そして貴方はプッチニアに再会したとき、彼女を知っていたことを隠そうとした。その理由を僕なりに考えてみました。」 一呼吸おいて、連理は自分より格段上のモンスターを少しも恐れることなく、藤色の長い睫毛に彩られた深紅の瞳の奥をじっと見つめた。「・・・ネクロマンサーの術のことをフィロウィに話したのは貴方。そうですね?」 古代ヴァンパイアは重く目の前に垂れ下がった前髪をかき上げ、視線を連理に向けた。「ほっ、たいした慧眼じゃ、エルフのこわっぱ。歳は幾つになる?」「今は僕の歳の話をしているときでは・・・。」「エルフの寿命はせいぜい400~500年。人間などよりはずっと長く生きるとはいえ、遥か古代から生きるわしにとってそれは瞬きほどの時間じゃな。」 注ぎ口が少し欠けたティーポットから茶褐色の液を空になった自分のカップに注ぎ、美貌のモンスターは優雅な手つきで口に運び、その馥郁たる香りを吸い込んだ。「わしは永遠の命を持つ闇の魔物。この場所に居を構えるようになってから気の遠くなるほど長い間、この薄暗いダンジョンの中で目玉を狩りに来た人間を迎え撃つことだけを慰みにしてきた。負けたものは死んでその骸を晒し、勝って目玉を手に入れたものでもわしを恐れて二度とこの場所に足を踏み入れる事はない。しかしただ一人、妙に懐いて度々遊びに来るようになった男がいた。それがフィロウィじゃ。 病気になる前、奴はよく笑う陽気な若者での。『あの町のこういう料理が旨かった』だの『どこそこのダンジョンにあった不思議な仕掛け』だのと、いつもくるくると取り留めのない話をしては帰っていく。変わり者の生意気な小僧と思いつつも奴の土産話が面白く、わしはいつしか来訪を心待ちにするようになった。」 すみれ色の長い睫を伏せ、こう続けた。「何度目の訪問だったか、奴はいつになく塞いだ顔をしていた。顔色も悪く、話も要領を得ない。どうにも気になって聞いてみると、ぽつり、ぽつりと自分の病について語り始めた。いつも楽しい事ばかり話していた陽気な男の口から漏れてくるのは、そのような運命を与えた神への呪詛だけだった。 もともと人の命は短い。しかしそのとき奴はまだたった28だった。快活で才能に溢れ、これから素晴らしい未来が待っているはずだった男。『何故よりによって自分が?』。そう思って神を恨み、どんな事をしてでも生きながらえたいと思っても仕方がないことだ。 ・・・そしてまたわしも思ってしまった。もしも奴がわしと同じ不死の体を得たならば・・・、同じ時を生きてくれたなら・・・と。」「そして仮死になる方法と『マリオネット』の術を教えてくれるネクロマンサーを紹介したのですね。」「そうじゃ・・・。しかし奴がまさか正気をなくしてしまうとは思わなかった。ましてや聖なる炎により村を追われたフィロウィがさらに禁断の術に手を染め、人造生命を創って自らの体にしようとするなどとは・・・。」⇒つづき
August 21, 2009
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「15年前、フィロウィは赤子を抱いたロマの女を伴ってここを訪れた。長の無沙汰を詫び、『この赤ん坊の体を使い、再び自分は蘇る。制御しやすい歳まで体を成長させた後に乗り移るから、今しばらく待っていてくれ。また昔のように語り合おう。』と・・・、火傷で引き攣った顔にぞっとするような笑みを浮かべてそう言ったのだ。 わしは驚愕し、奴に余計な知恵を授けてしまったことを心底後悔した。 誰よりも輝く生を謳歌していた男。しかし奴は自らの命ために、おぞましい研究に手を染めるようになってしまった。そうさせたのは紛れもなくこのわしなのじゃ・・・。」「ホムンクルスの技術について教えたのはあなたではなかったのですね。」「無論じゃ。闇の世界にもそれなりの秩序というものがある。アンデッドのように闇に生を受けたものが神に背いた罪の生き物であるというのは人間たちの勝手な思い込み。光の神の創造物であるか、闇の神の創造物であるか、普通の生き物とモンスターにはただそれだけの違いしかない。よって生物を創造するということはどちらの神にも背く大罪なのじゃ。 それゆえわしは自分のしでかしたことに恐れおののいた。自然の摂理に反してまで奴を生かそうとしたのは完全な失敗だったのだ。 わしは隙を見て赤ん坊を抱いた女に記憶石を渡した。ロマ村ビスルの近くへ飛べる石をな。」 どうやってロマの女がプッチニアを連れてバリアートの地下室から逃げ延びることが出来たのか、これで合点がいった。かろうじて追手を振りきったところで彼女は記憶石を使ったのだ。「人間にアンデッドとして生きる道を教えてしまったわしの行為を愚かだと思うか?エルフのこわっぱよ。 わしは永い・・・永い・・・本当に嫌になるほど永い時を生きてきた。この不死の体を一部の人間どもは羨ましがるかもしれん。しかし共に生き、共に喜びを分かち合う者がいないというのに、その生に一体なんの意味があろう? そんな永久に続く時の牢獄の中で、たった一人だけこういってくれた者がおる。『貴方は誰もが恐れる闇の魔物。さすれど考えること、感じることは人間と同じ。永遠を独りで彷徨うのはさぞ辛く、寂しいことでしょう。』と。 その者を失いたくない、傍で同じ時を、と望んでしまったのだ・・・。 そんな考えは間違っていたと思う。しかしそうしないではいられなかったのだ。 許せ・・・。」 血のように赤い瞳から流れる涙は無色透明で、雫は薄い藤色の結晶となって床に落ち、かすかに乾いた音を立てた。「お主の片割れは今どうしておる?」「プッチニアを仮死状態から醒ます薬を作るため、今奔走しているところです。」「そうか。しかしその薬を使っても上手く蘇生出来るどうか・・・。」「何故ですか?ホムンクルスとは人造人間。人間とほとんど変わりない体の構造を持っているのでしょう?仮死薬が効くならそれを醒ます薬も効くはずでは・・・。」「エルフのこわっぱ。お主は一つ誤解をしておる。プッチニアは奴の禁断の術によって作られたホムンクルスではない。人間だ。」 人間? プッチニアが人間? どういうことだ。「人間って・・・え・・・でもフィロウィは・・・。」「『人間の細胞に数種類のハーブを入れて密閉し、発酵に適した温度に40日間保つ。人間の生き血を入れ、さらに約40週間、毎日この生命体に生き血を与えながら馬の胎内と同じ温度で培養すると人造人間ホムンクルスが出来る。』・・・じゃったな? フィロウィはプッチニアを『馬の胎内の変わりに人間の胎内を使って成功した、ただ一例』だと言っていただろう。 しかし本当は成功したのではない。ロマの女は元々妊娠していたのじゃ。」「・・・!」 確かに地下道で襲ってきたホムンクルスとプッチニアは似ても似つかなかった。 だが・・・。「プッチニアはフィロウィに逆らえませんでした。何か見えないものに操られているかのように。フィロウィが言うには自分が『父であり創造主でもある、つまりは神のような存在。無意識にお前はそれを感じ取っているのだ。』と・・・。それがホムンクルスの証拠だと言っていました。」「ああ、正確には全く普通の人間というわけではない。 エルフのこわっぱ。お主は胎児内胎児というものを知っておるか?」「胎児内、胎児?」「左様。本来双子として産まれるはずだった一方が何らかの原因でもう片方に吸収され、嚢胞内に寄生的状態で一部の臓器が残ることがある。それを胎児内胎児という。 妊娠初期の女の胎内にホムンクルスを封じたことによって、おそらくそれと同じことが起こってしまった。プッチニアが思うように動けなくなったのは体に残っている一部の組織に影響されたのじゃろう。 わしのように長く生きた魔物ならそのくらいのことは一目瞭然なのじゃが、フィロウィは全く気づかずに自分の研究の成功だと信じて疑わなかった。」「それならどうして・・・どうしてロマの女はプッチニアがホムンクルスではないということをフィロウィに伝えなかったのですか?」「そんなことをしたら、プッチニアはすぐさま殺されてしまっていたじゃろう。しかしホムンクルスだと思わせておけば、乗り移れるよう成長させるまでの時間がある。我が子を守るため女は必死で出生を偽り、脱出の機会を図っておったのじゃ。」 ビスルの村はずれで傷だらけになりながらも赤ん坊をしっかりと抱き抱え、ハンス夫婦に子供を託したロマの女。身を挺してでも守ろうとしたのは自分の子供だからだったのか・・・。「では結局、フィロウィはプッチニアをよりしろとすることは不可能だったのですね?」「一部分に自分の細胞が入ってはいるが、本体は自分とは全く違う人間じゃからな。他の人間と同様、拒否反応が出て無理じゃったろうと思うよ。」 フィロウィがやろうとしたことは結局無駄だったのか・・・。 しかし方法自体、理論的には可能なものだった。もしあのまま研究を進めていたとしたら、いつかアンデットとして永遠の命を得た新種のモンスターになっていたのかもしれない。「その時以来フィロウィが姿を現すことはなかったのじゃが、まさかこのように何年も経ってから成長した赤子を見つけ出すとは思いもよらなんだ。こんなことならどうにかして奴を探し出し、きちんと誤解を解いておくべきじゃった・・・。」「彼女を仮死状態から戻すことが難しいと思われたのは何故ですか?」「お前たちが助けに戻った時、プッチニアは聖なる炎に包まれておったのじゃったな。あの炎は普通の火と違い、光と相対するものにだけ反応する。おそらく体の一部に残っていたホムンクルスの細胞のみを焼き、プッチニアは攻撃しなかったはず。しかし生まれる前からずっと共にあった組織が消えたのじゃ。見た目は無傷でも、全く影響がないというわけにはいかんじゃろうの。 フィロウィの命令に逆らうことが出来ないことから考えると、組織のあった場所は脳。そのように大事な臓器に別の生き物が融合をしていたとしたら、問題は簡単には解決できんかもしれん。」「そんな・・・。」「もちろん上手く切り離せた可能性もある。まずは蘇生薬、話はそれからじゃ。」「ってことは何か?体の一部に入り込んでいたホムンクルスの組織が死んだから・・・それが大事な部分だったから・・・だからプッチニアは生き返らないってのか?」 比翼は絶望の黒い渦に飲み込まれ、ついに膝をついた。プッチニアを救う道は全て断たれてしまったのだ。 この小さな家の中で力なく横たわる主人はまだたった15歳の少女だ。 あんな罠にかからなければ・・・自分がもっとちゃんと守れていたなら・・・あのときに戻れたなら・・・。 何度もその時に戻っては、取り得ただろう最善の道を探して歯噛みをする。 いい道を見つけたところで今更どうしようもない。そう分かっていても記憶の再生と涙は止まらなかった。「比翼、比翼。立って、クーンのところに行こう。」 相棒が肩を叩いて言った。「なんでだよ・・・ホムンクルスの誤解を解いて、村長があいつを殺さなかったとしても一緒だ。プッチニアはもう目を覚まさない。」「まだ全てが終わったわけじゃない!前だけ見て突っ走ってきたお前がそんなんでどうする!」「だって・・・お前・・・。」「聞いて。僕はプッチニアが目を覚まさない可能性がもう一つあると思う。もし僕の考えが正しければ、彼女の意識をこの世に連れ戻せるのは・・・。」「え?」「とにかく行くよ!膝を抱えてうずくまっていても何も始まらない。」 それはあのときのお前だろ。 比翼は心の中でツッコミを入れながら立ち上がり、相棒の背中を追いかけて村長の家へ走りだした。⇒つづき
August 21, 2009
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『プッチニア・・・プッチニア・・・!』『・・・ん?誰?ママ?』『プッチニア!』『やめて、まだ眠いの。あと少しだけ眠らせて・・・。』 ゆっくりと目を開けると私は白く生ぬるい靄の中にいた。 ここは・・・雲の上?『プッチニア。』 誰だろう? 聞いたことがないけれど、何故だか懐かしい、優しくて澄んだ声。『プッチニア。』『何?人が気持よく寝ているのに、無理やり起こすなんて・・・。貴方は誰なの?』『ロリンよ。』『ロリン・・・?ロリンってあなた、いつの間に喋れるようになったの?』 ロリン。私が最初にテイムしたゴーレム。 発声出来る構造を持たないので、言葉は理解できても話したりすることは出来なかったはずだ。『ここは貴女の夢の中。だからこうやってお話できるのよ。』『夢?これ・・・夢なの?』 体がふわふわして、気持いい。こんな夢なら醒めたくないってくらいに。 夢ならなんでもできるはず、と背中に翼が生えるように念じてみた。 すると3メートルほどの大きな白い羽根がふわりと現れやわらかく私を包み、ぴるぴると翼を震わせると白く輝く羽毛が粉雪のように舞い上がった。『素敵、素敵!こんなにいい夢は初めてよ!』『そうね。でもそろそろ目を覚まさなくちゃいけないわ。』『何故?いいじゃないの、もう少しだけ。そう、この翼でいろんな場所へ飛んでいって・・・それからじゃだめ?』『飛べないわ。その翼は飾り物。貴女は人間なのだから。』『もう、そんな意地悪言わないでよ。ちょっとだけ・・・ちょっとだけ飛んだらすぐに戻るから!』 そう言って左右の羽根を一所懸命動かした。予想に反して体はぴくりとも浮かず、空しく羽毛が舞い落ちるだけだった。『どうして・・・こんなに大きな羽根があるのに、どうして飛べないの?』『貴女が人間だからよ、プッチニア。ちゃんと自分のことをありのままに受け入れないといけないわ。』『ありのままって何?本当のことを知ったって、いいことなんかなんにもないじゃない!私はホムンクルス。神に愛されなかった偽物の命、作り物、・・・創造主が乗り移るためのただの器なの。そういうことを全部忘れて夢を見るのがどうして悪いの?真実だけがそんなに大事なことなの?』『私も作り物よ、プッチニア。作った主人の命令に忠実に従うだけの、ただ操り人形ゴーレム。』 ゴーレムとは古くは古代文明の伝承に登場した、胎児の意味を持つ泥人形。金属や石でつくられることもある人造物で、魔法で命を授けた主人のためだけに動く召使のようなもの。無機物と血肉という違いはあるものの、ホムンクルスとそういう意味では全く同じなのかもしれない。『貴女と初めて出会ったあの日。どうして死にかけた状態であの場所にいたのか、全然覚えていないの。どこで誰に作られたのかも。 最初の記憶は私を覗き込む貴女の心配そうな目。どうして傷だらけの私より悲しそうで寂しそうなんだろうって思ったわ。』『・・・あの時私は自分の能力のなさと両親と血が繋がっていないことに絶望し、家出したばかりだった。だから自分とあなたを重ねて見たのかもしれないわ。傷ついた私たちは似た者同士だったの。』『テイムしてからも貴女はただの一度も私を召使として扱わなかった。共に闘い、傷ついて倒れた私のために泣き、命令以外のいろんな言葉を教えるためにたくさんの本を与えてくれた。本当に、本当に嬉しかった。 貴女は今自分を偽物だって言ったけど、私のことを偽物の生き物だと思う?心を通わせられたと思っていたのは私の勘違いだった?』『いいえ・・・いいえ!そんなことない!どんな生まれ方をしたとしても、ロリン、あなたは私の友達よ。』『よかったわ。じゃあ、もう戻ってこれるわね?』『戻るってどこへ?』『貴女が必要とされている場所。人間だろうが偽物だろうが関係ないでしょう。ほら、貴女を呼ぶ声が聞こえない?』 白く霞んだ明るい闇の向こうから、誰かの声が聞こえたような気がした。『ゆっくり声のする方へ歩きなさい、プッチニア。貴女は神にも両親にも愛された命。そして縁あって仲間になった私たちからも愛されているの。それを決して忘れないで。』 体のあちこちが鈍い痛みに包まれている。 瞼なんてまるで石のように重い。 意識が行きつ戻りつしながらそれでも必死で鉛のような瞼を持ち上げると、目の前には真っ赤に泣き腫らした顔のママが見えた。そしてママの傍らで支えているパパ。反対側にはロリンと村長クーンの姿も・・・。「プッチニア!」 ママが涙でべちゃべちゃの頬を擦り付けて来る。ここは・・・私の部屋?「よかったのぉ・・・ハンス、レティ。」 喉を詰まらせた声で老人は涙を隠すように目を伏せた。「どうやら上手くいったみたいだな。」「うん。」 部屋の外で二人のエルフが顔を突き合わせ、笑みをこぼした。 連理が考えたプッチニアが目を覚まさない原因。 体の一部の組織を失ったことによる、脳内バランスの崩れ。生まれたときから一緒だったものを無くした喪失感。それにより「偽物の命である自分がこの世に存在するべきではない。」という自責の念が必要以上に大きく膨らんでしまい、心が蘇生を拒んだのではないかということ。 もしそうならただ『お前はホムンクルスじゃなかったんだ』と伝えても、素直に聞き入れられない可能性が高い。 しかしホムンクルスと同じ人造生命であるロリンなら、プッチニアの心を上手く解かせるかもしれない。 他人の飼育記録を使ってペットを呼び出すことは禁じられているが、村長クーンに事情を話して特例として認めてもらうことが出来た。クーンに召還されたロリンは枕元でプッチニアに語りかけ(発声出来ないため心で)、夢へ逃避していたプッチニアを現実に引き戻したのだった。 目を覚ましたプッチニアはまず自分の体に上手く力が入らないことに驚いた。 なにしろ一ヶ月以上仮死になって動かない状態でいたため、あらゆる場所の筋肉が落ちてしまっていたのだ。まずは固く強張った手足を少しずつ動かすことから始め、2週間後には部屋の中を歩けるまでになった。そしてひと月もするとロリンの介助の手を借りながら、外にも出られるようになった。 暖かい日には村の外れまで行き、仲良く牧草を食む山羊の親子の背を撫でたり、風にそよぐ草の波をぼんやり見たりしながら過ごした。 丘の上、柔らかい草原の上に寝そべると青臭い香りが鼻腔をくすぐり、鋭く突き出た草の先がむき出しの腕や足にちくちく刺さった。 薄い雲がくっついたり千切れたりしながら、緩やかに空の絨毯の上を軽やかに滑って行く。あんな風にふわふわと世界中を飛び回れたらと思ったのは遠い昔。今はこうやって地面の上に四肢を伸ばして眠るのがこんなに気持ちいいと感じている。 連理が話してくれたように、私は今まで二人で一人だったのだろう。もう一人の私はフィロウィの分身。天才的なビーストテイマーで優秀な冒険者だった彼の組織。元は快活で行動的、世界中の遺跡やダンジョンを巡り、フランデル大陸の様々な街を歩いたフィロウィ。 でも本当の私はこうやって静かな故郷の村のはずれでぼんやりと空を眺めているのが好きな、ごく普通の女の子だったんだ。フィロウィの一部が体から無くなった今、このままずっとここで暮らすのも悪くないと思い始めていた。⇒つづき
August 21, 2009
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ようやくロリンの支えなしに動けるようになった頃、色とりどりの花が競うように咲き始め、村は一年で一番美しい初夏の季節を迎えようとしていた。「プッチニア。」 プッチニアは家を出た所で連理と比翼の二人に声をかけられた。「あ、連理、比翼。これからチロルさんのところに生まれた仔馬を見に行くの。一緒に行かない?」「いや、遠慮しておくよ。その前にちょっとだけいいかい。話があるんだ。」「うん。いいよ、全然急いでないから。」 部屋へ戻ってお茶でも入れようと二人を家に入るよう促すと、「ここでいいよ。手短に済ませるから。」「そう?なぁに、話って?」「プッチニア、もうすっかり元気になったよね。」「うん。もうどこへ行くのも全然大丈夫だよ!」「そっか。でね、僕たちそろそろ行こうと思うんだ。」「行くって・・・どこへ?」「この村以外のどこか。」「・・・?どういうこと?」 連理の後ろで腕を組んで立っていた比翼が口を開いた。「お前さ、このままこの村で暮らすつもりだろ?」「え・・・うん・・・。」「でも俺たちはお前の隠居生活に付き合う気はないの。」 いつもぶっきらぼうだけど優しい比翼。でも別人みたいに冷たい顔をしている。 本気だ・・・。本気で言ってるんだ・・・!「待って、比翼、連理。だって私・・・。」「主従契約はあのとき解除されてるよな?俺たちはもうお前のペットじゃない。自由だ。だからお前に俺たちを止める権利はない。」 どうして・・・どうして今更そんなこと言うの? 主従契約を解除して記憶を無くしても私をあの火災から助け出し、あらゆる手を尽くして仮死状態から救ってくれた二人。それなのに一体何故?「待ってよ・・・どうして・・・。」 上手く言葉が出てこない。 行ってほしくない。二人がいなきゃ私・・・。「じゃあね。プッチニア。元気で。」 微笑みを浮かべて連理が言う。 待って。待ってよ。 こんな別れってないよ。 そりゃ契約は解除したけど、でもそんなのを超えた絆があるって信じてた。 だから助けてくれたんだよね? だから一緒にいてくれたんだよね? それなのにこんなに簡単に出て行くの? 二人は背を向けて村の出入り口へと歩いて行った。思ったことの10分の1も言葉に出来ないまま、ただ泣きながら後ろを付いていく私。「見送りはここまでいいよ。」 振り返って泣いている私を見た連理は困ったように言った。「・・・んぅっ・・・あ・・・あり・・・と・・・。」 今まで一緒にいてくれてありがとう。 たくさん助けてくれてありがとう。 お礼だけでもちゃんと言いたかったのに、しゃくり上げながらではなかなかうまくいかない。 にやっと意地の悪い笑みを浮かべ、比翼が何か細長い棒のようなもので私の頭をコンと小突き、耳元で囁いた。「俺たちが出て行くのは自由だけど、追いかけるのだって自由なんだぜ。」 慌てて視線を上げると、さも可笑しそうに二人が笑っている。「僕たちこれからどこに行くか分からないけれど、欲しいなら捕まえてごらん。出来るものならだけど・・・ね?」 比翼に渡されたサマナー用の笛が、初夏の強い日差しを浴びて金色にキラキラと輝いていた。 あれから3年半。 フランデル大陸の某所。 茂みの向こうに懐かしい二人の顔が見える。「や・・・っとっ、見つけた!」「遅かったな。待ちくたびれたぜ。」「だって、まさかこんなところにいると思わないじゃない!エルフがいそうなところとか、今まで旅した場所を一所懸命、探してたんだよ!」「それじゃあ、すぐに見つかって面白くないでしょ。」「だよな。かくれんぼって見つかりそうにないところに隠れるもんだろ?」「面白い面白くないの話じゃないよ、もぉ・・・。」 『フランデル大陸全域を範囲にしたかくれんぼ』だなんて冗談きつすぎ! でも私が怒れば怒るほど楽しそうに笑う二人。 ホント、もう・・・相変わらずなんだから。「お、感心感心。マジでここまで召喚獣だけで来たんだ。」「だって、この笛、そういうことでしょ?自力でなんとかしろって意味・・・。」「そそ、ファミリアなんかに浮気してたら二度と戻らねぇよ。な~、連理。」「うん。強いペットならなんでも無節操に仲間にするんなら、別に僕たちじゃなくてもいいもんね。」「ところでお前、全っ然成長してないよな。背もそうだけど、特に胸!あれから3年も経ってるんだからちょっとは大きくなってるかと期待したんだけど、まだぺったんこかよ!こりゃ、一生無理だな~。」「こら比翼!貧乳の人間にぺったんことかまっ平らとかツルペタとか、そういうことは言っちゃダメだろ。」「じゃ、何て言えばいいんだ?」「そうだなぁ、ささやかな胸・・・とか?」「ちょっと・・・もう!あんたたち!」 呆れた・・・、本当に昔のまんまなんだから! からかうような視線をこちらに向け、端正な顔を崩して笑う二人。 新芽のように柔らかい緑色の髪、ペリドットの瞳。 しなやかに伸びた手足を持つ、長身のエルフ。 私は今までこんなに美しい生き物を見たことがない。 血よりも濃い絆で結ばれた私の大切な・・・。「冗談はこのくらいにして始めようか。プッチニア、契約の言葉は?」「私、プッチニアは病気の時も、強い敵に襲われて大変な時も、美味しいものを食べたり楽しく遊ぶ時も、他のペットには一切浮気することなく、ずっとずっとあなたたちを大事にすることを誓います。 だから・・・だからこれからも・・・一緒に・・・いてくれますか?」 今度こそずっと一緒にいよう。 いろんな場所を旅して、いろんな物を見て、共に喜び、共に悲しみ・・・。 いつか命の炎が燃え尽きるその時まで。「どうする?比翼。」「少々陳腐なセリフだが・・・しょうがねぇ、一緒にいてやるか!」「じゃあ、契約成立ってことで。これからもよろしく、ご主人様。」 たまらず駈け出して二人の胸に飛び込んだ。 もう大きな白い翼に憧れたりなどしない。 あなたたちが私の、楽園の翼だから。 小説はこれで終わりです。 小説はこれで終わりです。 実際に私がプレイしていたプッチニアは、エシェの速度スクリュー資金を貯めるために狩り効率のよいファミリアに乗り換え。 連理・比翼は本にして銀行に眠らせることになりましたが、本当はこうやってテレットエルフの彼らとずっと添い遂げたかった(TωT) もうあの時のようにガツガツお金を稼ぐ必要はなくなったので、彼らを連れてまたまったりどこかに遊びに行きたいです。 子育てが一段落ついた頃、まだRSのサービスが続いていればいいな~Σ(ノ∀`*) いままでのおはなしはこちら↓
August 21, 2009
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夕食にほっけの焼き物を出したある日のこと、息子がこんなことを言いました。 『さかなのたね』かぁ~、メルヘンだねえ(*´ω`*) ほっけは家族全員好物だし、植えとこうかな。一攫千金にクロマグロとかもいいよね(ノ´▽`*) でもね、君の持ってるそれ たねじゃなくてほねっていうんだよぉ~ 息子はメルヘン、リアル私です(=゚ω゚)ノコニャニャチハ うん、残念だ、いろいろと。 レッドストーンネタが読みたい方 ⇒ レッドストーンでバスト占いのうた 小説の続きが読みたい方 ⇒ 翼の行方編 その九 翼の行方編 その十
April 2, 2009
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!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!注意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!この記事は下ネタ、ホモネタ及びキャラ崩壊を含みます。苦手な方は読まないようにしてください。!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 皆さんは『バスト占いのうた』というのをご存知でしょうか? 知らない方はこちらをまずご覧下さい ⇒ YouTube-バスト占いのうた 歌は頭に入りましたか? あんまり面白かったので、これをレッドストーンでやってみました(´゚∀゚`)~レッドストーンでバスト占いのうた~ AカップBカップCカップDカップEカップFカップGカップHカップ 8組のバストを選ぶとしたら きみならどれが好き? F! Fカップ好きは自分に素直 思ったことを隠せない でも理想と現実だいぶ違うから 夢から覚めなさい じゃあE~ Eカップ好きは少しお利口さん Fカップ好きより少しはお利口 それでもまだまだ夢見がちだから 大人になりなさい じゃあD Dカップ好きは大分お利口 Fカップ好きよりいくらかCOOL そこまで現実分かっているなら もうひと頑張りでーす じゃあC! Cカップ好きは正解に近い 最も限りなく正解に近い でもCに満たない女性も多いので 油断は禁物でーす 『オッパイチョイスのセンスで その後の人生は大きく左右されます まるで左右のオッパイのように』 B! Bカップ好きは中途半端 好みとしては中途半端 「なくてもいいけどちょっとはあったほうが…」そんなの微妙すぎ~ A! Aカップ好きは卑屈すぎます 自分に自信がない証拠です オッパイは決して怖くな~い 勇気を持ってくださーい! じゃあ~ Gカップ好きとHカップ好きは でかけりゃいいってもんじゃなぁい ことを肝に銘じておいてくださーい! 女性の敵ですよ? いろんなオッパイ見てきたけれど 最後に私が言いたい事は 女の人を胸で判断するのは よくないことですよー らーらら らーらら らーらら らーらー らーらら らーらら らーらら ららららーらら らーらら らーらら らららー らららら らららら らー ご静聴ありがとうございました┌|-.-|┐ペコッ ちなみに「下がっていろ。君は俺が守る!」の壁剣士さんとお尻派BISさんは権藤さんのブログ『男は黙ってソロ狩り生活』 の壁剣士さん(君を守るのは)とガチ○モBISさん(BIS~初めての尻~)からヒントをいただきました。 BISさんはともかく剣士さんが元と違いすぎですけど d(>∇
April 2, 2009
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朝早く旅館をチェックアウトしてテレポーターのあるアリアンへ走り、そこから港町ブリッジヘッドへ飛んだ。温暖な気候のこの町は人気狩場であるソルティケーブやトワイライト滝、海の神殿に近いため、アリアン、古都に続いて冒険者に人気の町だ。「安いよ!安いよ!今朝あがったばっかりの新鮮な魚だよ!」 港町ブリッジヘッドは早朝から朝市に賑わっていた。薄茶色の石畳の上にゴザや木のテーブルを置き、色とりどりの魚を整然と並べて盛んに声を張り上げる物売りたちの声。停泊している船の周りでは、よく日に焼けたたくましい体躯の船乗りたちが荷運びに精を出している。 降り注ぐ陽光に目を細めて着ていたマントを脱いだ比翼は、とりあえず手近にいる町の人にコジという名の人間がいないか聞いてみる事にした。「コジ?そんな名前の冒険者いたかなぁ。」「元冒険者で今は別の仕事、古文書などの解読をしていると思うのですが・・・。」「そういう名前の学者はこの町にはいないねぇ。見てのとおりほら、ここは漁業と商業で栄えている町だからね。近くに海の神殿があるけど研究の拠点はアウグスタの方だから、学者を探してるんならそっちに行って聞いてみたら?」 確かにここには冒険者を除くと漁師や船乗り、商人以外の人間はいなさそうだ。アウグスタへ移動したほうがいいのかもしれない。 テレポーターの近くまできたとき、ふと視界の端に見慣れた人影がよぎった。『連理?』 慌てて周囲を見渡すと、町の南東の出入り口へ向かう人波の中に頭一つ分突き出た緑の髪を見つけた。『なんだよ、あいつ。こんなところに来てたのか。』 追いかけようと足を踏み出したとき、背後から声をかけられた。「あの・・・もし・・・ゴホッ・・・そこのエルフの旦那。」 振り返るとそこにはぼろぼろに綻びた鼠色のシャツに、膝頭に穴の開いたインディゴブルーのズボンの男がいた。のび放題の茶褐色の髪から痩せた顔がのぞいている。顔の下部分は無精髭で覆われているが、男の顔色の悪さは隠せない。「あ・・・マスタークエストのときの・・・。」 マスタークエストに必要な称号を集めているときに出会った男だ。流れ者のようにみすぼらしい姿をしているが、古代ヴァンパイアの眼球とブラウンベアーの血から地図を読める特殊能力をつける不思議な薬を調合してくれた。「ああ、やはりそうでしたか。近頃このあたりでエルフをお連れの方は珍しいので、ゴホッ・・・もしやと思い声をかけさせていただきました。あのお優しいご主人はお元気ですか?」 前に会ったときよりもさらに萎びた灰色の頬、ゼィゼィという咳鳴が彼の病状の悪化を物語っていた。プッチニアが渡した咳止めの薬は無くなってしまったのか、それとも効かなかったのか。『しまった、連理!』 ふたたび先ほど見かけた場所に目を凝らしたが、もうそこに背の高い緑髪の男の姿はなかった。『ち・・・、見失ったか。まあ仕方がない。だいたいあれが連理だったという確信はないしな。早く合流してあいつの頭脳を借りたいって俺の願望が見せた幻だったのかも。』 そう思い直してはみたものの、やはり落胆する気持ちは抑えられない。どれだけ自分が連理を頼りにしていたのか、否が応でも実感せざるを得なかった。「ゴホッ、どうかしました?ひょっとして今、取り込み中でしたか?」「いや・・・なんでもないよ。」「お一人のようですが、ご主人はどちらです?前にいた・・・ゴホッ・・・前にいただいた塗り薬がたいへん良く効きましたので、もう一度ちゃんとお礼を言いたいのですが。」「彼女はその、今、ちょっと病気で寝ているんだ。」「ええっ!だ・・・だい・・ゴホッ・・・大丈夫なのですか?」「ああ。ただちょっと面倒な事になってて、だから今こうやって俺が動いてるんだけど・・・。」「そうですか・・・。もし・・・ゴホゴホッ・・・私に何か手伝える事があれば言ってください。」 どう見ても助けが必要なのはこいつの方なんだが・・・。そう思いながらも一応聞いてみることにした。「コジって人を探してるんだ。知らないか?」 一瞬男は狐につままれたような表情で動きを止めた。「・・・コジは私ですが、一体どういったご用件で?」「へ?あの・・・俺が探しているコジは昔冒険者だった、古代文明の文字を読める奴なんだけど・・・。」「確かに私は昔冒険者として・・・ゴホッ、各地の遺跡などを回っていました。アサス、コリンという仲間と一緒に。」 この男がコジ!最初会ったときに名前を聞いていたはずなのに、薬学の知識をもっているって知っていたのに、何故気付かなかったんだろう。連理が一緒だったらきっちり覚えていてすぐに見つけ出せたはず・・・。 自分の頭の悪さを不甲斐なく思いながらも、とりあえずこの偶然に感謝した。「あのさ、この本の文字、読めるか?」 隠し部屋から持ち出した本のうちの一冊を鞄から取り出して渡すと、コジは頷いた。「この言語は存じております。ここですぐ完璧に読む事は・・・ゴホッ、無理ですが、辞書さえあればなんとか。」「コジ!俺の主人、プッチニアが今、大変なんだ。助けたい。力を貸してくれないか?」 比翼はこれまでのことを掻い摘んでコジに話した。コジは驚き、ところどころ信じられないという表情を浮かべながらも、なんとか事情を飲み込んだようだ。聞いているうちコジの丸めていた背中がすっと伸び、頬に赤みが差し始め、そして彼は再び力強く頷いた。 コジはブリッジヘッドの北東の端に立ち並ぶ倉庫街の一角、流木を組んで作ったねぐらに戻ると中から大事そうに一冊の本を抱えて出てきた。「辞書です。これだけは売らずに持っていたんですよ。」 その文字は確かに隠し部屋の本と同じものだった。 辞書を片手の解読には時間がかかるはず。食料と水、ランプと燃料を購入してからビガプールの地下部屋に戻ることにした。 プッチニアの処分が決まるまで残り9日。⇒つづき
April 2, 2009
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ゆらめくランプの明かりの中、コジは時々咳をしながらも一心にページを繰っている。タイトルである程度察しがつくため全て読む必要は無いが、それでも部屋にある本は大量だ。まずは怪しそうな本をより分け、その山の中から一冊、また一冊と潰して行く。気の遠くなるような作業をコジは黙々とこなしていた。顔色の悪さは変わらないがその瞳にはキラキラとした光が宿り、最初見た彼とは別人のように生気があふれている。「少し休憩しないか?ぶっ続けじゃ疲れるだろ。」 比翼が気遣う言葉にも首を振り、「いえ、急がなければ・・・。」 と言葉少なに、また本へと目を戻すのだった。 隠し部屋にある本のうち約3分の2がホムンクルス作成に関するプロトコールと実験データ。その他が死後の世界に関する書物や憑依についての文献、そして医術や薬草学についての書物。ビーストテイマーらしく、モンスターに関する本も数冊あった。 ホムンクルス関係とモンスター図鑑に関してはまず除外できるとして本棚に戻し、一番怪しい薬学、医学、死、憑依の順に積み上げた。 最初のうちは頻繁にひいていた辞書だが、同じ分野のものを続けて読むと慣れてその必要がなくなるらしい。少しでも手伝おうと空いた辞書を開いて解読に挑戦してみたものの、文法が違いすぎるせいかさっぱり分からない。一つの単語に様々な意味があるので文脈が読めないとどうにもならないのだ。すぐに断念し、コジの邪魔にならない場所で寝っころがって薄暗い天井を見上げた。 角のところに小さい蜘蛛の巣が張り巡らされ、巣の主はその細い銀糸のベッドの上で微動だにせず息を潜めていた。いや、もうすでに死んでいるのかもしれない。『こんなところに巣を作ったって、獲物なんか来やしないのに・・・ばかだなぁ。』 フィロウィが出入りしたときに一緒に部屋に紛れ込んだまま出られなくなったのだろう。運命といえばそれまでだが、それでも最後まで諦めずこの場所で生きる努力をした蜘蛛に比翼は少し親しみを感じた。『俺もあんな感じなのかもしれないな。出口のない場所に閉じ込められたことも知らず、ただ必死に動いてるだけ。俺はこの暗闇から抜け出て、プッチニアを助ける事が出来るだろうか?』 隠し部屋に戻ってきたとき連理の姿はなかった。ブリッジヘッドで見たのがあいつだったのか、それとも全く別の場所にいるのか。主人を救うためにあいつならこんなとき何をするだろう。 比翼はすくっと起き上がり、隠し部屋を出て地上へ戻った。外はもうすっかり日が沈み、流れ者のいなくなった裏町はしんと静まり返っている。隣の空き家には鍵がかかっていなかったのでその家の竈を使い、買ってきた食糧で簡単な料理を作って戻った。「いい匂いがしますね。」 部屋へ戻ると、本に没頭していたコジが目を上げた。「ちょっとは何か食べないと・・・。ほら。」 大きなマグカップには貝柱、ベーコン、玉ねぎ、ジャガイモ、マッシュルームの入った具沢山の濃厚なミルクスープ。乳製品特有の優しい香りが一気に黴くさい地下に満ちた。「ありがとうございます。」 大事そうにカップを受け取り、コジは嬉しそうに目を細めて温かいスープをゆっくりと喉に流し込んだ。比翼は小さいナイフで硬い胚芽パンを薄く削ぎ切り、そこに白黴のチーズをはさんでコジに手渡した。「こんなまともな食事にありつくのは久しぶりです。」 硬いものを食べるのはきついのか、コジはスープにパンを浸しながらもそもそと口に入れる。草食動物のように顎全体を動かして咀嚼し、やっとのことで飲み込んだ。日持ちを考えてハードタイプのパンを選んだが、病人のためにもっと柔らかいものにすべきだったと比翼は後悔した。「たいした料理じゃないけど、ま、食えよ。」 初めての料理だったがスープはなかなか上手くいったらしい。野菜とベーコン、貝柱のダシがよく効いていて、塩加減も我ながら上出来だ。『プッチニアが元気になったら作ってやろう。』 温かいものを食べて人心地がついたおかげで、先ほどまでの暗鬱とした想いが晴れて少し楽観的になれたようだ。「ゴホッゴホッ!」 突然コジがむせて、スープを床にぶちまけた。「ちょ、大丈夫かよ!」 慌てて背中を擦ろうとすると、コジは弱々しく笑ってそれを制した。「すいません・・・ゴホッ、肺を病んでおりましてね・・・実はもう、あまり長くはないのですよ。」「それじゃ、お前・・・こんな・・・。」 残り少ない命ならもっと好きなことをすべきじゃないのか、そう言おうとすると「最後に誰かの、このような私に優しくしてくれた方の・・・ゴホッ、お役に立つことが出来たらこれ以上の幸せはございません。」「そう、か。」 しばらくの間沈黙が流れた。何を話していいのか・・・。人間よりずっと長い寿命をもつエルフの自分が、彼を元気づけるのも慰めるのもどこか空々しい気がしてしまう。「別に憐れんでもらう必要はありませんよ。私は自分の一生に満足しています。」「短い命でも・・・か?」「ええ。この部屋の主は違ったようですけどね。」 自らの細胞で人造人間ホムンクルスを作り、それに憑依することで永遠の命を得ようとしたフィロウィ。あいつも不治の病で、それでも生きたくてそんなことをしたんだ。闇の魔術に手を染めたフィロウィ、穏やかな表情で死を受け入れているコジ。状況は同じはずなのに、この差はなんなのだろうか。「もし、自分の命が延ばせるとしたらコジ、お前ならどうする?」「この病気が普通の薬で治るというのなら、それをゴホッ・・・飲むでしょうね。与えられた命を全うするため出来る限りの努力をするのは生き物の本能であり、つとめでもありますから。けれど自分が生きられる代わりに他人を犠牲にするということであれば、潔く諦めますよ。」「どうしてそんな風に思える?足掻く人間はいくらでもいるぜ?」 フィロウィ、そして若さを保つためだけにたくさんの人間を犠牲にしてきたブルボン公爵夫人とセラチア。死と老いを克服する方法が分かれば、それが禁じられた術だとしても、その誘惑に勝てる人間がどれだけいるだろう。「足掻く人を悪いとは言いませんよ。その気持ちはもちろん分からないじゃない。けれどそれは自然に反したことなんです。 人生は平等じゃない。何不自由なく死ぬ人もいれば、何のために生まれてきたのかと思うほどつらい一生を送る人もいる。たくさんの子孫に囲まれて笑って逝ける者もいれば、道端の隅で独り野良犬のように死ぬ者もいる。・・・ゴホゴホッ、その一方で生きとし生けるもの全てに平等に訪れるのが死。現世での幸せを昼に例えるなら光を受けて輝くものと影で泣くものがいるが、死は誰しもを優しく包む夜のようなものなのです。 ずっと昼のままの一日なんておかしいでしょう?だから日が短かろうが長かろうが、夜になれば眠りに身を委ねる。新しい一日のためにね。」 コジは柔らかな笑顔を浮かべ、こう続けた。「私にはゴホッ・・・娘が一人いるんです。といっても私は冒険に出かけてばかりで家庭を全く顧みなかったから、ほとんど、ゴホッ、一緒に遊んだこともないんですがね。そんな私を見限り、ある日妻は娘を連れて家を出ました。遺跡から帰ったときには置手紙が一つだけ。それから会っていませんから、3歳のときの娘の姿しか私の記憶にはありません。どこでどうしているのかも分かりません。けれど私の娘がこの世にいる、そう思うだけで幸せなんですよ。子供でも著作物でもなんでもいい、この世になにか爪あとのようなものを残せたら自分が生まれたことは無駄じゃなかった、人はそんな風に思えるんじゃないでしょうか。 もちろん形あるものばかりではありません。思い出だって・・・ゴホッ、そうです。アサスやコジという仲間と世界中を飛び回り、誰も足を踏み入れた事のない場所へ入り、古代文明の秘密を解き明かした。学者崩れで偏屈な性格だった私にとって、あの二人は数少ない本物の友人でした。気の置けない仲間と過ごした時間、それは今も胸の中で宝石のようにキラキラと光っています。そんな宝物を抱いて神に召される私は本当に幸せ者なんですよ。」 今日コジは何度幸せという言葉を口にしただろう。落ちぶれて着るもの一つ満足に行き届かず、不治の病で余命幾ばくもない。普通なら不幸なはずだ。それなのに彼の表情は静穏で満ち足りていた。「さあ、美味しい食事をいただいたのですから頑張らないと。」 そう言うと、再びコジは本の山へと戻っていった。 俺にもいつか二度と目を覚まさない眠りに落ちる日が来る。そのときに何を思うのだろう。コジのように幸せだったと笑みを浮かべながら目を閉じられるだろうか。⇒つづき
April 2, 2009
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たぶんはまるだろうな~と思っていて、やっぱりはまってしまったもの。 それは・・・ カレー粉をお湯に溶かしたものにウズラ玉子を30分漬けて・・・ ひよこさん☆ 春のぴよぴよ弁当ヾ(。・ω・。)ノィェーィ♪ その他・・・ 息子大好き、パトカー弁当(>▽<)♪ などなど、ただいまキャラ弁当にはまっております(*´ェ`*) こういう感じにしておくと、野菜嫌いの息子がブロッコリーも残さず食べてくれるのです。 さてさてこの流れ、察しのいい皆様なら分かりますよね? レッドストーン弁当作っちゃったぁ(ノ´∀`*) キャラ弁当は子供のためではなく、作る側の自己満足だと思うリアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ あん・・・皆様の『このアホっ!!!』という冷たい視線がイタイ・・・っ!(*´д`*)ハァハァ 体調不良のため、前の更新からかなり空いちゃいました。゜゜(´□`。)°゜。ゴメンチャイ これからはもう少し更新頻度を上げられる予定ですので、最後までどうぞお付き合い下さいませ┌|-.-|┐ペコッ リアルネタが読みたい方 ⇒ 注)エロです! 小説の続きが読みたい方 ⇒ 翼の行方編 その七 翼の行方編 その八 今回のエロネタは、前回の記事『ことばの記録』というタイトルを『言葉責め』と読んでしまったえるぴぃ・ぷりんさん、初カキコです(・ω・)さん に捧げます。 見てますか~?お待ちかねのエログですよ~ヾ(●´ω`●)ノ
March 11, 2009
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*****************注意*****************タイトルにもあるように、エロネタを中心にした記事になっております。「そういうの苦手っ!!!」という方は読むのをおやめくださいませ。**************************************<エロ天使:小エロ> お風呂の準備をするとき私が息子の着替えを出すので、お返しのつもりか息子はときどき私の着替えを用意してくれます。 ある日、息子がタンスのある部屋から息せき切って戻ってきてこう聞きました。 息 「ピンクのパンツはどこっ?」 私 「あ~、昨日履いたから今洗濯中。まだ乾いてないよ~。」 息 「ピンクのパンツがいいの、出して!」 私 「ええ~?他にも色々あるじゃん。お母ちゃんなんでもいいからさ。」「だめぇ!絶対ピンク!ピンクがいいのぉっ!!!」 一体何がそれほどまでに彼をピンクのパンティへと駆り立てるのでしょう・・・?┃━┏┃ この大空の下、どこかにいる息子の未来のお嫁ちゃん。 ピンクの下着をいっぱい用意して待っててください(●´・ω・)(●´_ _)ペコリ<エロ王子:中エロ> 息子と同じクラスにとても王子様っぽい、可愛い男の子がいます。 色白で頭が小さくて、まつげバッサバサ。 父はプロのクラッシックバレエダンサー、母はジャズダンスの講師という芸術一家に生まれた本物の王子様です。 ちなみにこっちはハンナリ王子 京都の東山動物園でご覧になれます。 そんな外見も血統も王子様な彼。 中身はどうかというと・・・*ある日の出来事その1 (クラスメイトの女子が犬と戯れてスカートがめくれたのを見て) 「○○ちゃんがねぇ・・・うふっ 犬にスカートめくられてねぇ・・・うふっ パンツ見えてたんだよぉ~・・・うふっ もうちょっとでお尻、見えちゃうねぇ・・・ うふふふふっ」 ?!(゚ロ゚屮)屮*ある日の出来事その2 目のぱっちりした巨乳女性が好きな彼。 担任の先生(可愛いけど貧乳)には目もくれず、隣のクラスにしょっちゅう遊びに行っては先生に抱きつき、その豊満な胸に顔を埋めながらこう聞くのです。 「先生はさぁ・・・うふっ どこで着替えてるのぉ・・・? うふふふぅっ」 覗く気かいっΣ(=д=ノノ 顔が王子様なのに・・・まだ4歳なのに・・・もうエロ入っとる・・・il||li _| ̄|○ il||l 彼の将来がちょっぴり心配です。<エロい看板:大エロ> 近所にある自動車修理工場。 そこにある一枚の看板を見るたび、「エロっΣ(・д・o)」と思ってしまいます。 「どこが?」とお思いになったピュアな方のため、少し加工してみましょう。 ね?(´・ω・`) これでも分からなかったとんでもなくピュアな方は知識豊かな友達に聞いてみて下さい。 間違っても親御さんには聞いちゃダメですよ~(* ´艸`)
March 11, 2009
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「んで、こういうのは想定内?」「・・・想定外・・・かな。」 地下の薄暗い隠し部屋、うず高く積まれた本の前で二匹のエルフが肩をがっくりと落としていた。フィロウィの蔵書や実験データは今まで見たことがない不可思議な言語で書かれていたのだ。 現在フランデル大陸では共通の言語が使用されているが、地方や民族ごとに独自の言語を持っている。文法や発音、綴りに差異はあるものの、使う文字はほぼ同じ。しかしここにある書物及びノートに連ねられている文字は全く異なるものだった。「暗号かよ。ちっ、凝った真似しやがって。」「いや・・・これは暗号ではないと思う。」「どういうことだ?」「フランデル大陸共用語は26文字から成り立っている。それ以外の言語で使われている文字をあわせても40文字に満たない。しかしここにある本には50種類の文字が使われている。つまり単純な文字の置き換えではないということだ。もし暗号だとするならこれだけ複雑なものにはキーとなるメモなり本なりがあるはずだがここには見当たらない。しかもこれほどの量の本を暗号化するのにはとんでもない手間を要する。隠し部屋に置いてあるものにそこまでする必要があるだろうか?」「そりゃ・・・でもこうやって俺らが見つけることが出来たわけだし、万一のことを考えてたとか?」「隠したのは自分の研究の成果を守るためであって、その秘密を守るためではないよ。見てごらん、言語は違うようだが数字は全く同じものを使っている。もし研究を自分だけのものにするということなら、一番大事なその部分を暗号にしないと意味がないと思わないか?」「わかんね・・・暗号じゃなきゃこの変な文字はなんだっていうんだ?」「僕たちが知らない言語、ということになる。恐らくホムンクルスの作り方を書いた青い本の時代、失われた古代文明で使われていた言語だ。」「・・・。」 エルフたちは再び黙り込んだ。 村を出てから3日過ぎた。村長クーンに約束した2週間まであと10日あまり。それを過ぎればプッチニアは殺されてしまう。不浄のものを忌み嫌う聖地の村で、神の名の下に。 プッチニアを仮死状態から救うためにやっと見つけた手がかり。それが役に立たないなんて・・・。「待てよ・・・諦めんのはまだ早いぜ。」 比翼は立ち上がって言った。「これがちゃんとした言語だったら俺らが見たことがないだけで、読める奴はいるはずだ。言語学者とかさ。」「それはそうだけど・・・比翼、もしこれが何千年も前の文明で使われていた言葉だとしたら、世界中でいったい何種類あるか知っているかい?・・・6000語以上だ。だから古代の言語を研究している学者でも知っているのはほんの一部。あとたった10日でそれを探し当てて、ここにある本を全部解読するなんてとてもじゃないが・・・。」「たったのじゃねぇ、まだ10日も、だ。全部の町と遺跡でうろついてる学者に片っ端から聞きゃいいんだろ?」「簡単に言うけどそんなこと・・・。」「そんな風にごちゃごちゃ言ってる間になんか出来るだろ!」 頭のいい連理は理論で固めてからしか動けない。その頭脳がこの場所を見つけるのに役に立ったのは認めるが、とにかく動かなきゃ何も始まらないじゃねぇか。「好きにしろ。俺は行くからな。」 と腹立ちまじりの声で言い放ち、比翼はきびすを返して隠し部屋の外へ出て行った。 その姿を見送ることもなく連理は暗闇の中うつむき、膝をかかえた。 比翼は地上へ繋がる梯子を上り、再び薄暗く埃っぽい廃屋へ戻ってきた。地下からは何も聞こえず、静まり返っている。少し待ってみたが連理が追ってくる様子はない。『仕方がない。俺一人で行くとするか。』 比翼は廃屋を出て、テレポーターの所まで走りだした。 何かあてがあるわけじゃない。 けれど万に一つでも可能性があるなら、俺は前に進み続ける。 花と緑に溢れた温暖なビガプールから砂漠の町アリアンへ。 ここは街の地下と近くのデフヒルズに遺跡があるため古代の歴史や言語を研究する学者が多く集まっているし、何より冒険者が多いから情報収集には適している。まずは手始めに街の地下遺跡へ足を向けることにした。「なんだい、こりゃ・・・。見たこと無いなぁ。」「ほお、ずいぶんと変わった文字だね。一体どこで見つけたんだい?」 隠し部屋から持ってきた3冊の本を学者たちに手当たりしだいに見せて回ったが、結局収穫はなかった。 遺跡を出るとアリアンには夜の帳がおりようとしていた。日が落ちると砂漠の町は嘘のように灼熱の風から解き放たれる。しかし狩りから戻った冒険者たちで賑わう夜の方が街の熱気は増しているようだった。 ふいに湧き上がる記憶に眩暈がした。前は・・・そう、炎のモンスター襲撃事件のことを調べていたときに来たんだ。荒廃都市ダメルの調査を終えた後、モルビリにタウンポータルを開いてもらってここに着いたのがちょうど今ぐらいの時間だった。荷物を旅館に下ろしてから連理とプッチニアと三人で露天めぐりしたっけ。あのときからなんか嫌な予感がしていたんだ。理由が分からなかったからそれに蓋をして、まんまとフィロウィの策に嵌り、プッチニアをあんな目にあわせてしまった。時が戻るなら、あの時のこの場所からやり直すのに・・・。「ごめん・・・な、プッチニア・・・。」 これからデフヒルズに行ったところで誰もいないだろう。今日はこのくらいにして休みたいところだが、こんなクサクサした気分のままじゃとても眠れやしない。一杯ひっかけてから寝ようと旅館近くにある砂風酒場へ入ると、入り口近くの席にもこもこした白い髭の老人が一人、アリアン名物の羊肉の煮込み料理を肴に葡萄酒に舌鼓をうっていた。『なんかどっかで見たことがあるな・・・誰だっけ・・・?』 気になってじっと見ているとふと顔をあげた老人と目が合った。「おっほぉ、こりゃ珍しい、エルフじゃないか。お前さんどこの出身かね?」「あ、えと・・・テレットトンネルです。」「なんと、ますます珍しい!アリアンにテレットエルフを連れとるビーストテイマーがいるとはのぉ。嬉しいじゃないか、まあここに座りなさい。」 どうやらすっかり出来上がっているらしき様子で、アルコールで赤らんだ人の良さそうな顔をほころばせて手招きをした。『馴れ馴れしいおっさんだな。ま、悪いやつじゃなさそうだし、仕方ねえ、ちょっと付き合ってやるか。』 比翼は老人の向かいに座ると、店員に葡萄酒とつまみにチーズの盛り合わせを注文した。「まったく最近のテイマーはなっとらんよ。なんの愛着も持たずに次々とペットを乗り換えおる。健気に主人に尽くすモンスターをなんだと思っとるのか・・・。」 老人はぶつぶつとこぼしながら比翼のグラスになみなみと赤紫の液体を注いだ。乾燥した場所で取れる葡萄は味が濃く、果実酒にするのに向いている。渋みの深さと芳醇な香りを味わいながら、比翼は久しぶりのアルコールをゆっくりと飲み下した。『モンスター?あ・・・このおっさん・・・マイトだ・・・!』 比翼は目の前の老人のことを思い出した。モンスター鑑別士の称号取得のときに会った生物学者だ。コボルトや大型骸骨、ロックゴーレムの標本を彼に渡した。「あの・・・これ、ちょっと見てもらえませんか?この本に書かれている言語について知りたいんですが・・・。」 考古学者でもない人間に聞いても仕方がないとは思うが、ダメモトだ。比翼は老人に本を見せた。「う~ん・・・こういう文字は見たことがないのぉ。古代文明の文字かね?」「はい、おそらく。しかしアリアン遺跡で調査していた学者は知らないと言っていました。」「古代文明の調査をしている学者は自分の調査している地域で話されていた言葉しか勉強しておらんからなぁ。このあたりの言葉ならそらで覚えているが、違う場所のものだと何も分からんだろう。どこの言語かだけ知りたいというなら、昔の冒険者に聞いたほうが早いと思うが。」「昔の冒険者?どういうことです?」「最近の冒険者はモンスターを倒してアイテムを奪うことしか考えていないようだが、そもそも冒険者とは遺跡の奥などを探検して神話や古代文明の謎を解き明かす者のことを指す。学者のように深い知識はないが、世界中の古代言語に触れる機会があるから幅広い知識を身につけているものが多いんだ。隠し扉や通路を探したりするには、遺跡の壁画や古文書に記された文字を読まねばならないからね。」「・・・!昔の冒険者ってどこに行けば会えますか?」「そうだなぁ。すでに廃業しているものばかりだから、どこにいるのかは分からないが・・・。ああ、そういえば隣の村リンケンに一人、昔冒険者をしていたという者がいたな。確かアリスとかなんとかいう・・・。」 マップ製作者の称号取得で会ったアサス! 連理、ひょっとしたらなんとかなるかもだぜ。⇒つづき
March 11, 2009
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砂漠の夜は昼の暑さが嘘のように肌寒く、冬は氷点下まで下がる事もある。春とはいえ軽装では厳しいため、比翼はアリアンの露天で安いマントを購入してリンケンへと走り始めた。 リンケンは砂漠の真ん中にぽつりとある小さな村だ。昔は古都とアリアンを結ぶ西プラトン街道の宿場町として栄えたらしいが、テレポーターが瞬時に人を運ぶようになった今、交通の便の悪いこの村を訪れるものは少ない。 マイトにお礼を言って席を辞したのが21時。アリアンの夜はまだまだこれからといったところだったが、それから1時間後に到着したリンケンではすっかり人通りが途絶え、建物から漏れる灯りも少なくなっていた。 村の北にある砂漠の炎と銘打たれた旅館も人の出入りがまるでなく、ひっそりとした雰囲気で中に入るのが少しためらわれた。しかし扉をくぐるとそこはこぢんまりとした酒場兼食堂となっていて、村人が憩う温かく賑やかな空間になっていた。 カウンターにいる主人に部屋があるかどうか聞くと、年中空き室だらけだと笑って「もう夜も遅いから半額でいいよ。食事は済ませたのかい?」「はい。」「そうか、じゃあゆっくり休んでくれ。」 そう言ってキーを手渡してくれた。「あの、ここにアサスという人が逗留していると聞いて来たんですが・・・。」「ああ、あの元冒険者とかいう人ね。いるよ、まだ。105号室だ。」 気のいい主人の渋い顔を見ると、アサスはあまり評判のよろしくない人物らしい。そういえば前会ったときもなんだかんだ言って10万Gもふんだくられたっけ。 もう寝ているかもしれないと思いつつ、ドアをノックしてみると中からくぐもった声で返事があった。「こんばんは。覚えてないかもしれませんが、前にお世話になったことがある者です。近くまで来たので一言ご挨拶をと思って・・・。」 そう言って比翼は先ほど1Fの酒場で買い求めた上等の葡萄酒を二瓶差し出した。すると胡散臭げに闖入者を見ていたアサスはぱっと表情を変え、比翼をとびきりの笑顔で部屋に招きいれた。「いまどき珍しいねぇ。こういう感謝の気持ちを忘れちゃいかんよ、うん。」 久しぶりの酒なのか、アサスはグラス1杯空けただけで顔を赤く染めている。「そうですね。最近の冒険者はモンスターを倒してお金を儲けることばかり考えています。アサスさんのように古代遺跡の深いところまで探索し、様々な知識を身につけた方のことをもっと見習うべきだと思います。」「いいこと言うねぇ!ささ、お前さんも飲みなよ。」 マイトの受け売りで適当にお世辞を言うとアサスはますます上機嫌になり、葡萄酒を比翼にも勧めた。『今日はとことん飲む日だな。まあいい、このオッサンを酔わせて上手く聞きださなきゃ。』 主人が冒険者の先輩としてアサスを尊敬しており、挨拶のために比翼を使わしたという設定。ひたすら自分を持ち上げる比翼に気を良くし、聞いてもいないうちから現役時代の功績を呂律の回らない舌でべらべらと話し始めた。「アサスさんには仲間がいたんですよね。どんな方たちだったんですか?」「なんだ、俺の名前は知っててあいつらの名前は知らなかったのか。アサス、コリン、コジといえば昔は知らない冒険者などいなかったよ。俺たちはそれぞれ役割分担し、3人で誰もまだ入ったことのないような場所の探索も行ったんだ。ソルティケーブを知ってるだろう?今は冒険者と名のつく者は猫も杓子も出入りするような場所になっちまったが、そもそも俺たちが最初に発見したんだぜ。」「それはすごいですね。とても人気の狩場ですよ。」「ああ。金儲けが出来るそうだな。俺たちが冒険者をしていたときは金なんかとは縁がなかった。ただ秘密を解き明かしたい、それだけだったからな。・・・おかげで引退してから俺たちは零落し、離れ離れになってしまった。あいつら、今どうしてるのかなぁ。」 アサスの狡猾そうな表情がふっと優しげなものに変わった。「アサスさんは地図に関する知識を売って生活されていますよね。彼らもその専門知識を活かした仕事をされているのでは?」「そうだな。コリンは人当たりのよさを利用して他の冒険者から情報収集なんかもやっていたし、地図に関する知識もあった。そうやって今も上手くやっているのかもしれない。しかしコジは偏屈というか、ちょっと変わっていて難しい奴だったからな。言語と薬学の知識はあるがちゃんとやっていけてるんだろうか。」「・・・!コジという方が遺跡の文字を読んでたんですか?」「ん?ああ、奴は運動神経は悪いがインテリでね。コリンが情報収集、俺が現地で仕掛けや罠を解いて地図を作り、後ろからついて来たコジが奥のレリーフなどに書かれた字を読んでその先の道を探す。本当にバランスが取れたチームだった・・・。ああ、なんか会いたくなっちまったなぁ。」 アサスは赤い目を擦り、鼻を啜った。「お二人の行方は分からないのですか?」「コリンは前に古都から手紙をもらったことがある。駆け出しの冒険者の手助けが出来るような仕事がしたいとか言ってたよ。コジとはアリアンで別れたっきりだ。」「なにか思い当たる場所とかありませんか?」「そうだな・・・。俺たちがソルティーケーブを見つけられたのは、コジがその辺りに詳しかったからなんだ。奴はあまり昔話をしなかったが、たぶんその辺りが故郷なんだろうと思う。特に何も目的がなければ人は生まれた場所に戻るんじゃないかな。俺がこの村に戻ってきたみたいに。」「ここはアサスさんの故郷なんですか?」「ああ。もう実家はもうとっくになくなってるんだけどね。俺が旅に出ている間にオヤジもオフクロも死んじまったから。それでもさ・・・戻ってきたいと思うもんなんだよ、故郷って・・・。」 そう言ってアサスはふらふらとベッドへ倒れこみ、大きな鼾をかいて眠り始めた。 自分のグラスに残っていた葡萄酒を飲み干し、比翼はそっと部屋を出た。 105号室の鍵を開け、柔らかい布団へ潜り込んだ。アルコールで火照った手足にひんやりとしたシーツが絡んで気持ちがいい。 体は疲れているはずなのに、睡魔に身を任せられないのは何故だろう。比翼はふと自分が一人で眠る事に慣れていないことに気付いた。『連理、どうしてるかな・・・?』 たった一日離れただけなのに、一緒にいたのがもうずいぶんと昔のことのような気がする。 同じ場所で拾われて一緒に育った双子のような、けれど何もかもが正反対だった、俺の相棒。 理論と行動。俺たちも本当にバランスがとれたチームだったよな? あの時は何もかも放棄して蹲っているように見えたけど、お前はそんな奴じゃない。今頃俺なんかには想像もつかないようなことを考え出して、全然違う道から真実へと迫っているはず。 俺は俺に出来ることをやる。 お前もそうだと信じてる。⇒つづき
March 11, 2009
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幼稚園の夏休み、母親の宿題として『言葉集め』というのをやりました。 子供の新鮮な目で見た感想や独創的な発想を記録に残しておこうというものです。 その中から特に面白かったものをピックアップしてまとめたプリントをいただきましたので、いくつか紹介したいと思います。 ~年少組~ ・ろうそくの熔けたろうを見て 子 「ろうそくの涙だね。」可愛い~(*´ェ`*) ・日本三名園は?という問いに 子 「幼稚園!」子供にとってはそうだよね。゚(゚ノ∀`゚)゚。 ・ゴミ箱を覗き込んで 子 「燃えるごみっていうけど燃えないね、いつまでも」『燃やせるゴミ』が正しいっ(b´∀`) ・吐いて具合が悪かったので 母 「ちょっと様子見ようか」 子 「おなか切って?」ガクガク((・ω・;))ブルブル ~年中組~ ・両手をぐるぐる回して円を描くようにしていたので 母 「何してるの?」 子 「今しあわせをすくってるの」何があったんだΣ (´Д`ノ)ノ ~年長組~ ・子 「ママのブヨブヨのお腹は『致命的なミス』だね!」な・・・( Ф曲Ф) ・ざりがにの本を読み聞かせていると 子 「あれ?ボクまだ脱皮したことないよ。」大きくなったらちょっと剥けるよ・・・(mm*)キャッ 宿題をもらったときは「この年になって宿題Σ(´A`)」って感じでしたが、とてもいい記念になりました。 お正月で着実に体重を増やし『致命的なミス』のお腹、リアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ ちなみにうちのヒットはコレ↓ ・お風呂で洗面器にお湯を少し貯めておく息子。 使おうとすると 息子 「お魚かわいそう!」 ポニョを見て以来、全ての洗面器にポニョがいると思っているらしいです(´v`*) 年末年始にそれぞれの実家に帰省、さらに母の還暦祝いの旅行に行っていたのでRSを全くしていません。 なので今日はリアルネタと小説のみです(*- -)(*_ _)ペコリ リアルネタが見たい方 ⇒ 我が家のだめんず・うぉ~か~ 小説の続きを読みたい方 ⇒ 翼の行方編 その五 翼の行方編 その六
January 29, 2009
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最近「だめんず・うぉ~か~」(倉田真由美著)を読み出し、はまっています。 だめんず=ダメなメンズ うぉ~か~=渡り歩く人 ダメ男ばかりと付き合ってしまう女性の体験談を紹介しているマンガです。 まあ誰でも記憶を辿れば一回くらいはありますよね、うっかりダメ男と付き合ってしまったイタ~イ経験Σ(ノ∀`*) でもこのマンガで紹介される女性は「幸せになりたい」と願いつつも、何度も何度も繰り返してしまうのです。 借金、ヒモ、浮気、変態、マザコン、暴力、ストーカー、虚言壁、麻薬中毒。 「一回ヒドイのにあたれば懲りるだろうに何で繰り返すの?嘘じゃない?」って思う人がいるかもしれませんが、いるんですよ本当にそういう人。 我が家のだめんず・うぉ~か~、私の妹です。 姉の私が言うのもなんですが結構美人だし(私と全然似てないのです・・・)、気立てはいいし、本当にいい子なんですよ。 でも妹の歴代の妹の彼氏はすべてだめんずでした ε(-ω-`;)ハー 中でも極めつけだったのが元旦那(つまり妹はバツイチ)。 今日は「マジでこんな人がいるんだΣ(=д=ノノ」と驚いた彼のことをだめんず・うぉ~か~風に紹介したいと思います。 初めて「彼氏なの♪」と紹介されたときから、私の中では警鐘が鳴っていました。 なにしろ私の目を一切見ない。こちらが話しかけてるのに顔を妹の方に向け、そちらに返答を返す。 シャイにしたってちょっといきすぎです。 本当にこれで社会生活を送れているのか? それが第一印象でした。 やがて適齢期だった妹は結婚を決意。 彼の家に挨拶に行くと両親共に好意的に迎えてくれたと言っていました。 その次の日、家に電話があり義母「○○(琵琶湖の傍の吹きさらしの場所)に土地買っといたから^^」 挨拶の翌日なのにもう買われてるΣ (´Д`ノ)ノ ってか普通相談しません?(´・ω・`) その後も『私指定の大工さんに頼んで』『焼き杉の板の本格的な和風建築を』『間取りはこんな感じで』と義母が次々に勝手に決めていきます。大工さんが「お嫁さんの意見もお聞きになったら?」と気を使ってくれましたが、全く耳に入らず。 妹の『△△(滋賀で新婚さんが住みたい所No.1のおしゃれな町)に』『こぢんまりしたマンションを借り』『いつか洋風の可愛い家を建てたい』という希望は全てスルーされました。 さらに挨拶に行ったときはずっと別居という話だったのに、「ここ私の部屋ね~♪」と自分用の部屋を作り、ちゃっかり『いずれ同居^^』に話を摩り替えていました。 しかし彼は何も言えず、ずっと義母の言いなりだったそうです。 (義母がどんな人でも本人がしっかりしてればいいので、ここが決定的にダメ) 私ならこの時点で結婚を止めるところですが、妹は 「結婚したらしっかりしてくれるだろう。」 と妙なプラス思考でそのまま結婚に突き進んでしまったのでございます・・・。 土地は買ってもらいましたが建物は自分たちが払わなければなりません。こだわりの大工さんなので建築費がバカ高く、正直普通の家を土地つきで買ったほうが安いです。 安月給の旦那では到底払えないので共働き。 義母「あんたたちに任せておくといつまでたっても返せないから」と、旦那の通帳も妹の通帳も義母が預かり、月々の生活費のみ(ありえないくらい小額)を渡されるというシステムに。 そのくせよく食べる旦那。 しかも粗末な内容だと文句を言う旦那。 よって妹は近くにある自分の実家から食材を持ち出してごはんを作っていました。 どんなに仕事が遅くなっても買い物は業務用スーパー(遠い)に走ります。 何故なら一々旦那にレシートをチェックされ、 「なにこの豆腐100円って。業務用なら30円で売ってるだろ?」と言われるからです。 30円の豆腐って・・・味するんすか・・・?(  ̄ロ ̄) 毎朝5時半に起き、ばかでかい旦那の弁当箱におかず(必ず5種以上)を詰める妹。 彼は冷凍食品や惣菜や夕飯の残りが嫌いなのですべて朝に手作りするのです。 自分が仕事が遅くても旦那は帰りが早く、玄関の鍵を開けて早々「ごはんまだ~?」の声。 ゆっくりする暇もありません。 忙しくて土曜日も出勤していたので、せめて日曜くらいたくさん寝たい。 にもかかわらず毎週日曜朝8時に来てまだ眠る妹に声をかける義母(合鍵もってるので勝手に入ってくる)。 「○○ちゃ~ん、草むしりするわよ~!」 黙って勝手にむしっててくれよ・・・┃━┏┃ また私が息子を出産・退院して数日したとき、家に突然ノンアポで来たことがあります。最初は普通にお祝いを言っていましたが、すぐに「○○ちゃんが子供作らなくて困ってるのよ。あなたからもなんとか言ってちょうだい!」と・・・。子供出来ないのを全部女のせいにするってアンタ一体いつの時代の人・・・いや・・・だいたい嫁の実家にノンアポ・・・生まれたばかりの子供がいる家にノンアポ・・・ポポポポポ( ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)ポカーン… 一事が万事超マイペースな義母。 とにかくすべてノンアポ、相談なし、意見してもスルー。 挙句の果てにストレスと過労で体調を崩した妹に一言、Σ(´Д`)はぁああああああ!? ちなみにその場に旦那がいましたが、何も言わなかったそうです。 私 「それ、私なら3日で離婚してるよ?」 妹 「でも彼は真面目でいい人だし・・・。」いやいやいやいやいや!レシートチェックだけでも十分きもいし!! 第一妻がこんな目に合ってるのに庇わない奴をいい人とはいわんぞ?! 数限りなくツッコミ入れてきましたが、妹は平和主義で我慢強い人間です。 自分さえ我慢すれば全て丸く収まると思っているのです・・・(´;ω;`)ブワワッ へとへとに疲れたある日、妹は交通事故を起こしました。 前の車のおかまをちょっと掘っただけで双方怪我はなかったのですが、事故相手がタチの悪い人で 「俺の日給は5万以上や!それもちゃんと保障せぇよ!」 とごねるごねるごねる。 保険会社を通してくれと言っても直接携帯電話にかけてきて交渉してきます。そんな要求が保険会社に通るわけないというのを知ってるので、気の弱そうな妹をターゲットにしているのです。 そんなときにも旦那は見てみぬ振り。 泣いて応対を頼んでも「しゃあないやん、自分のことやろ?」と逃げの一手。「俺はいざとなったらやる男や。」と言ってたけど、お前の『いざ』は一体いつやねん!!( Ф曲Ф) さすがに切れて、実家に戻ってきました。 実家に戻った日の夜、妹が電話をかけてきました。 妹 「お姉ちゃん・・・私・・・うちに帰ってきてん・・・。」 私 「おめでとう!おかえり~(*´▽`*)」 間髪いれず晴れやかにお祝いを言いました。 本当にその言葉以外浮かびませんでしたよ、ええ。 実家に帰ってから母と近くのイタリアンレストランに行ったとき、「美味しい・・・!私こんなん食べたかってん・・・。」と泣いた妹。 何万もするコースではありません。1050円のランチです。 結婚生活中、妹は一度も外食をさせてもらっていなかったのです・・・。 話を聞いて思わず泣きましたよっ。・゚・(ノд`)・゚・。 実家に帰ってきてからやっと妹が打ち明けたのですが、結婚以来旦那とはセックスレスだったらしいです。 旦那は本当は現実の女性が苦手で(結婚前は無理して隠していたとのこと)、もっぱら興味の対象はエロゲとAV。 当然子供が出来るはずないのに、義母は子供が出来ないことを全て妹のせいにして詰っていました。100%自分のせいなのに旦那はいつものごとく見て見ぬ振りでした。 しかしこのセックスレスが重大な離婚事由に相当するため、離婚自体はスムーズに行ったのが不幸中の幸いでした。 もっと色々ありましたが、エピソードがたくさんすぎて書き切れません。 話を聞く度に『開いた口がふさがらない』とはこのことだというくらいあんぐりと口が開いてしまい、あやうく顎を外しそうになりました。 こんなひどい生活を2年我慢し続けた妹。 だめんず・うぉ~か~ではうぉ~か~にありがちな特徴として ・母性本能が強い(しっかりした人より『自分がついてなきゃ』という人に惹かれがち) ・責任感が強い(ダメ男でも途中で放り出せない) ・妙なところでポジティブ思考(『いつか変わってくれるかも』と根拠のない期待) ・自己評価が低い(自分を安く売りがちで悪いことがあると自分の責任と感じる) ・平和主義(争うより自分が我慢する方を選ぶ) というのが挙げられていましたが、妹は全て当てはまっております。 美点になりそうなものばかりなのに、いい人すぎるといい目を見ないというこの不思議! 優しくなくていい、我慢強くなくていい、もっとわがままになって今度はちゃんといい男を選んで欲しいと切に願うリアル私なのでした (TωT)ノ~~~シアワセニナレヨ~
January 29, 2009
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再びブルボン公爵邸の前に戻ると門番が再び慇懃な態度で二人を追い払おうとした。しかし比翼が門番の耳元で二言三言ささやくとはっと驚いた顔で邸内に入り、ふたたび出てくるとうやうやしい態度で彼らを屋敷の中へ招き入れた。 『何を言ったんだ?比翼。』 『俺だってたまには頭使うの。ま、今回は黙って見てろよ。』 煌びやかなシャンデリアがいくつもついた長い廊下を進むと金色のノブがついた白い扉に行きあたった。案内をしてくれた黒いスーツの護衛二人が両開きのドアのノブをそれぞれ引くと、乳白色に輝く大理石を敷き詰めた豪奢な部屋が眼前に現れた。ドアから部屋の中央にあるテーブルまでは濃緑色の絨毯が敷かれ、いまにも飛び立ちそうな姿勢をとった鷲の剥製が隅に据えられている。導かれるまま二人は繊細な刺繍が施された布張りのソファーに腰掛けた。「なにこの椅子。かってぇな。」「こういうのが貴族の中では流行りなんだろ。」「流行りだかなんだかしらねぇけど、ったく肩のこる部屋だぜ。」 どうにもリラックス出来ない部屋で待つ事10分あまり、館の主人が現れた。裏町で流れ者の世話をしていたときは質素で機能的な衣服だったが、今日はところどころ銀糸の縁取りがついた真紅のシフォンのドレスを身にまとっていた。扇で口元を覆ってはいるが、その老いは隠せない。あの時見た彼女は30代半ばほどであったが、本来の年齢は70を優に越していると思われ、皺だらけの手と華美な衣装とのギャップがひどく不気味だった。 暑くもないのに扇を軽くそよがせながらソファーに腰を下ろすと、なんの挨拶もなく唐突に夫人はこう尋ねた。「あなたたち?私の欲しいものをくれるというのは?」 『ちょっと比翼、何のはな・・・』 『いいから、お前は黙っとけ。』 小声で素早く連理を制すると、比翼は女に向き直った。「それは後ほど。まずは我々の質問に答えていただいてからです。」 連理が驚いて比翼を見た。 へえ、こいつこんな口の利き方もできたんだな・・・。「あら、エルフが一人前に人間と交渉ってわけ?」「私が奥様の望むものを提供できるというのは一目見ればお分かりでしょう。取引に見合う価値のある情報をそちらがお持ちかどうか、それが分かって初めて商談に入れるというものです。」「ずいぶんと強気なのねぇ。力ずくで奪うことだって出来るのよ?」「それがいかに難しいかはよくご存知のはず。だから取引のため、この部屋に通したのでのでしょう。屋敷の護衛がエルフを生かしたまま捕らえることができるかどうか、お試しになられますか?」 比翼は端正な顔に悠然とした笑みを浮かべて、そう言い放った。不穏な発言とは裏腹に紅茶を啜り、足を組んでくつろいだ様子に戦闘の意思は微塵も感じられない。 くくっ。 ブルボン公爵夫人は扇で口元を隠してくぐもった笑い声を漏らした。「面白い子ね。あなたの勝ちよ。なんでも聞いていいわ。」 話をするのを嫌ったわけではなく、単にからかおうとしただけらしい。不適な笑みは何を話そうと自分の立場がけして揺らぐ事はないという自信の表れだろう。 篤志家の仮面をつけて集めた流れ者をフィロウィに差し出していた女。自らの欲望のために何百人もの人間を犠牲にしてきた彼女の罪を問うことはもう誰にも出来ない。バリアートのメディチ家が火事になり、全ての証拠は灰燼に帰してしまったのだから。しかし今そんなことはどうでもいいことだった。『これで俺の任務終了~。あとはお前、上手く聞けよな。』『え?』『・・・これ以上この喋り方やったら吐く!見ろよこの鳥肌!!』『あは、分かったよ。よく頑張ったな、比翼。』 この後の質問は連理が担当することになった。「セラチアのことはご存知ですね?」「ええ、もちろんよ。とても仲良くしていたわ。古くからの友人よ。」「いつからのお知り合いですか?」「私たちが花のように美しかった頃から、よ。」 スミレの砂糖漬けをつまみながら夫人は謳う様に言った。はぐらかそうというのか、あるいはこちらがやきもきするのを楽しむつもりなのか・・・。この調子でぼんやりとした問答を繰り返している暇はない。そこで連理はカマをかけてみることにした。「ビガプールの娼館でご一緒だったのではないですか?」「あら、そんなことまで知っているの・・・?」 夫人は余裕に満ちた笑みにわずかに暗い影を滲ませた。セラチアと同様、そのときの事は記憶から抹消したいほどに嫌な思い出らしい。「そう、私たちは同じ娼館で出会った。私が23歳、セラチアが16の時よ。」 思い出すように目を閉じ、夫人は言葉を紡ぎ始めた。「私はいい働き口があると騙されて田舎から連れてこられたのだけれど、あの子は実の父親に売られて来たっていうじゃない。まだ幼さの残る彼女が不憫でね。お互い身の上話をしてよく二人で泣いたものよ。」 己が身を切り売りする毎日。地獄のようなその場所で、夫人とセラチアは傷ついた小鳥が身を寄せ合うようにして生きてきたのだろう。そんな二人に強い絆が生まれるのは全く不思議のないことだと思われた。「フィロウィという男の事を知っていますね?」「知ってるといえば知ってるけど、私は一度も会った事がないの。セラチアを通して話を聞いただけ。」「いつどこで出会ったのか、ご存知ですか?」「ビガプールには国王の誕生祭というものがあるの。広場には食べ物とワインがふんだんに用意され、町中の人が仮面を着けて踊る、とても賑やかなお祭りよ。その日ばかりは娼婦も貴族もなく、皆が音楽とお酒に酔いしれる。娼館の女たちは滅多に館からは出られないのだけど、年に一回、その日だけは外出が許されるの。祭りの間は門が閉められて街の外には逃げられないから。 娼館に来て何年か目の誕生祭の夜、セラチアが目を輝かせて戻ってきたのを覚えているわ。彼女は『私たちを助けてくれる魔法使いを見つけた』と言っていた。それがフィロウィよ。」「助けてくれる魔法使い・・・ですか。」「私もセラチアも美しかったから、娼館のなかでも特に高級とされているところにいたの。客はもっぱらお金持ちやお忍びの貴族。良いように聞こえるかもしれないけど、とんでもない変態も多くてね・・・つらかったわ・・・。年をとって容色が衰えれば安い娼館へ下げ渡されるだけ、少しでもお金になるうちは決して解放される事はない。私たちは終身刑を宣告された囚人だった。老婆になる前にそこを抜け出すには死ぬか、客に身請けしてもらうかしかない。けれど一度は身請けしてもらっても、金持ちは気まぐれだから飽きればまた売られるなんてこともある。 けれど魔法使いはこう教えてくれたそうよ。 『もし心底惚れさせることができたら・・・?』と。 彼にもらった惚れ薬を馴染みの客に飲ませたの。私はブルボン公爵に、セラチアはメディチ家の当主に。」 娼館で働いていたはずのセラチアが何故メディチ家当主の妻の座につくことが出来たのか、これで納得がいった。 フィロウィは火傷の痛みに悩まされず、再び日の当たる場所で活動できる美しい体を手に入れるため、ホムンクルスの研究を進めたかった。実験に必要な人間や動物、広い施設や物品を得るには強力なパトロンが必要だ。セラチアの心の闇を嗅ぎつけたフィロウィは惚れ薬を調合して渡し、金持ちの男に飲ませて身請けしてもらうよう唆したのだ。彼女をパトロンにするために。「その後セラチアは夫と共に故郷のバリアートに戻ったけれど、親交はずっと続いていた。彼女と私は血の上では他人だったけれど、辛いときも悲しいときも共に過ごしたんだもの、並みの姉妹よりも心の結びつきは深くて魂は双生児のように似ていたわ。 幸福だった数年が過ぎると、私たちはたびたび同じ不安に襲われるようになった。 『惚れ薬の効力はどのくらいもつものなの?』 『年を取って美しくなくなったら夫の気持ちが離れてしまうのでは?』 彼女は再び救いを求めに魔法使いの元を訪れた。するとその魔法使い、今度は交換条件を出してきたというの。これからずっと私たちの力になってくれる代わりにセラチアには実験施設を、私には生贄となる動物と人間を・・・。」 最初にとろける甘い菓子を与え、その味を忘れられなくさせてから自分の本性を見せる。フィロウィらしい汚いやり方だと連理は思った。「そして惚れ薬や若さを保つ薬、土地を肥やす薬を手に入れていた、というわけですね。」「そうよ。一度手にした幸せを手放すことなんて出来なかった。もう一度あの地獄へ戻るくらいなら死んだほうがまし!セラチアも私も、良心などかなぐり捨てて生きてきたの。そりゃ最初は胸が痛んだけれど、過去を取り戻すように美しい衣服や宝石でその身を飾り立てているうちに何も感じなくなっていったわ。何百という人間を殺す片棒を担いできたというのに私、申し訳ないとかそういうこと、全然思わないのよ?心を守るために欺瞞と虚栄を盾にしているうち、いつしかその全てが自分に同化していったんだわ。」 泣いているような、笑っているような、不可思議に歪んだ顔で夫人はこちらに視線を向けた。黄ばんだ白目の真ん中に浮かんだ瞳はどんよりと濁り、その奥を覗くと深い闇に引きずり込まれそうな気がした。「流れ者たちをどうやってバリアートまで運んだのですか?」「裏町の南東のはずれに一軒、誰も住んでいない古い家があるの。その家の地下に移動装置があるから、そこに集めて連れて行ったわ。『もっといい働き口があるから』と言うと彼らは一も二もなく飛びついてくるから人を集めるのに苦労はしなかった。あら・・・私、自分がされたのと同じ騙し方をしていたのね。うふふ、気が付かなかったわ。」「その家に案内していただけますか?」「案内などしなくてもすぐに分かるわ。もう使う事はないと思って戸口に木の板を打ち付けて塞いであるから。竈の灰の下に地下室の入り口があるの、探して御覧なさい。」 夫人は優雅な身のこなしで部屋の端にあるチェストまで歩いていき、取り出した錆びた銅の鍵をテーブルに載せた。どうやらその空き家の鍵らしい。連理はそれをズボンのポケットに滑り込ませた。「私の知っていることはこのくらいよ。ご質問は以上かしら?」「はい、ご協力ありがとうございました。」 連理が席を立とうとすると、夫人は扇を閉じて連理の額のすぐ前へすっと差し出した。「待って。こちらはちゃんと答えたのだから、お約束のものをいただきたいわ。」 すると比翼がすくっと立ち上がり、床が絨毯に覆われていない場所まで出るとこう言った。「何か容器を持ってきてください。」 ブルボン公爵がテーブルの上の呼び鈴を鳴らすと、黒いスーツの男が美しいクリスタルの瓶を捧げ持って入ってきた。「ではここで、失礼します。」 比翼は腰から細身の剣をすらりと抜き、おもむろに両手で構えると一気に左の胸を貫いた。「な・・・比翼っ!!!」 慌てて駆け寄ろうとした連理を目で制止し、ゆっくりと剣を引き抜くと血が噴水のように飛び散り白い床を濡らした。比翼は呻き声一つ立てず、胸から断続的に吹き出る血をクリスタルの瓶の細い口に伝わせて中に注いでいった。 心臓から噴き出る鮮血でいっぱいになった瓶に蓋をして床に置くと、夫人は奪い取るように飛びついた。夫人は部屋の外に出る二人に目を向けることもなく、うっとりした目で丹念に舌を瓶に這わせ、瓶の外側に付着した血を全て舐め取った後は床に零れた血に手を浸し、皺だらけの顔や手に丹念に塗り込め始めた。 全身を血で真っ赤に染めたブルボン公爵夫人は我知らず涙を流し、こう呟いた。「セラチア・・・私たち、なんて遠くまで来てしまったのでしょうね・・・?」⇒つづき
January 29, 2009
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屋敷を出たところで比翼は倒れた。すぐに血が止まったとはいえ、貧血を起こしているに違いなかった。傷口をハンカチで押さえ、道の脇にある芝の上に横たわって休んでいると顔を真っ赤にして連理が怒鳴り散らし始めた。「まったくなんて無茶をしたんだ!いくら僕たちエルフの生命力が強いといったって、心臓に剣を突き刺すだなんて無謀にもほどがある!」「ちょっと静かにしてくれよ・・・傷に響く・・・。」「さんざん僕のことを勝手だのなんだの言って怒っていたけど、お前のやっていることが一番先走りじゃないか!」「でも、こうでもしないとあのオバサンから話を聞けなかっただろ?」 比翼はブルボン公爵夫人に面会を申し込むため館の護衛に、『奥様にこうお伝えください。セラチアやフィロウィについて知っている事をお話しいただければ、エルフの血を差し上げます。』と囁いた。不老不死の妙薬といわれるエルフの血は生きた心臓から直接取ったもののみ効力があるとされている。しかし抜群の敏捷性を持つエルフを生きたまま捕らえ、その血を得る事は至難の業だ。もはや手に入らなくなったフィロウィの薬の代わりにそれを欲しがるはずとふんで、比翼は夫人に取引をもちかけたのだった。「だからといって認めることは出来ないよ、こんな・・・!」「まあいいじゃん、こうして無事だったんだしさ。それよりなんか飲みたいなぁ。あと食べ物も。血を作らなきゃ動けねぇよ。」 比翼の悪びれない笑顔に負け、連理はぶつぶついいながらもビスルを出るときに持ってきた干し肉と水を袋から出した。「これも飲んどけ。」「持ってきたの?これ。プッチニアが目を覚ましたら怒るぞ~。」 高いからとなかなか飲ませてもらえないフルヒールポーションを連理はこっそりプッチニアの鞄から失敬してきたらしい。暖かい薄橙色の瓶を傾けて中の液を口に含むと瞬時に食道から胃までカッと熱くなり、そこからじんわりと熱が広がって全身がポカポカとしてきた。「ところで俺の貴い献血分の話は聞けたんだろうな。」「ああ、僕の推理が間違ってなければ、だけどね。」 しばらく休むと青白かった比翼の顔に赤みが差し、問題なく動けるようになった。裏町に向かってゆっくりと歩きながら、連理がこれまでに考えたことを話し始めた。「公爵夫人から是が非でも話を聞きたかったのには訳があるんだ。」 春の日差しが暖かく降り注いでいたが、裏町には人一人見当たらない。寂れているのはバリアートも同じだが、建物が粗末なだけにより一層荒んだ雰囲気を醸し出していた。「セラチアに協力者がいてビガプールから実験に必要な人間を運んでいると推測したとき、最初僕は黄金色の小麦畑亭の通路を使ったと考えていた。しかし月に一度とはいえ人の出入りの激しい旅館の敷地内にある地下室へ何人もの人間が潜るのは目立つし、危険すぎる。したがって流れ者を人目に立たないように集め、送り出すことが出来る場所がこの裏町にあるはずだと考えた。 そしてそれがもし地下室を持つ古い建物であるなら、そこが昔フィロウィの家であった可能性が高いと。」「裏町に移動装置があるって考えたとこまでは分かったけど、何故地下室があればフィロウィの家になるんだ?」「比翼、お前がもし人に見られたくないものを隠すとしたら、どこに隠す?」 突然の質問に変な顔をしながら比翼はうーんと首を捻って、「え・・・?ん~、そうだな。誰も来ない山奥とかかな。」「そう、普通はそうするよね。秘密の施設なんていうものは街中よりも、比翼の言うように人気のない辺境の地に作る方がいい。どんな場所でも転移装置があれば特に不便はないからね。周囲に強いモンスターでも配しておけばまず一般の人間は近寄れないし、冒険者だって用もないのにそんな所はうろつかない。 しかしフィロウィは実験施設をわざわざバリアートの真ん中にあるメディチ家の地下に作らせた。セラチアの目が届きやすいというメリットはあるだろうけど、それ以上に屋敷の召使や出入りする村人など関係のない人間に発見されるかもしれないというデメリットの方が大きいはずだ。それなのに何故あんな場所に作ったのか、これといって合理的な理由が見当たらない。そこで僕はそれがフィロウィの癖のようなものじゃないかと思ったんだ。」「癖?」「意識せず行っている行動パターンといえば分かりやすいだろうか。たとえば僕たちが一緒に歩くとき、いつもこんな風に僕が左、比翼が右を歩いているだろう?特に意味はないけれど、なんとなくいつも自然にそのポジションを取っている。それと同じようにフィロウィはこれまでもずっと街の地下に住んで実験を行っていて、だからバリアートでも自然に地下に施設を作らせるこという選択をしたんじゃないかとね。」「あ~、確かに地下の穴倉を好みそうな暗~いやつだったしな。」「フィロウィは昔ビガプールの地下のどこかに暮らしていた。醜い火傷の跡を気にして人目を避けていたことから、それはおそらく明るく人通りの多い表通りではなく、こうした裏通りや裏町あたり・・・。」 裏町の南東のはずれに着くと、扉に板を十字に打ち付けてある家が目に入った。屋根が所々腐り落ち、一見したところもう何十年も手入れされていない廃屋のように見えた。「扉を開けるより、壁を壊したほうが早そうだな。」 家の裏に廻り、壁の木が腐りかけた部分を剣で穿り、人一人通れるほどの穴を開けて中に入った。家の中は薄暗くひんやりとした空気が重くたれこめ、埃と黴の匂いに満ちていた。ロープや擦り切れた袋が散乱しているだけで家具らしきものは一切見当たらず、唯一元は人家だったらしいと分かるのは北側の壁際に作られた竈だけだった。 公爵夫人が言っていたように竈の灰をのけると地下へ続く黒い扉が見えた。闇の中を手で探ると金属の梯子らしきものに触れたので、それを伝って慎重に下へ降りた。ランプをかざして周りを見回すと10人も入ればいっぱいになる程度の小さな空間になっていた。「そこにあるスイッチが転移装置みたいだね。」 連理は部屋の隅にある金属で出来た円盤状の物体を指し示した。「ああ、夫人が言っていた家に間違いないみたいだな。けど、ここに来てどうするつもりだ?もしお前の言うようにここが昔フィロウィの家だったとしても、何十年も前に引越しして荷物は全部バリアートに移したはずだろ?見たところ何にも無いみたいだしさ。」 比翼の問いには答えず、連理は懐から短刀を取り出し、その柄を使って地下室の壁をコツコツ叩き始めた。『また説明なしの独走が始まったよ・・・。』 呆れながら比翼はどかっとその場に腰を降ろした。「もう一つ質問だ、比翼。お前なら大事なものを隠すとき、どういう場所を選ぶ?」「大事なもの?そうだな・・・身近だと分かり易過ぎて見つかる危険が高いとは思うけど、かといってあんまり遠い場所だと不安だし、結局自分が目の届く範囲に隠すかなぁ。」「そうだね。それが当然の心理だと思う。」 柄は少しずつ右から左へ進み、隣の壁へと進んだ。「何故僕がここを探そうとしていたのか。 前に裏町を訪れたとき、ある流れ者がこんなことを言っていたんだ。 『数日前にベッドの下で変な音がしたんですが、ある冒険家のやつが原因を調べるとかいって、床を壊して入ったきり連絡がないんです。』と。 そのとき探していたのは炎のモンスターに関する情報だったから特に気にしてなかったけど、これはとても重要な事を示していたんだ。」 コツコツと一定のリズムを刻み、その音を注意深く聞き分けながら連理は話を続けた。 コン・・・。 3つ目の壁からは今までと違う軽い音がした。 連理は壁面に敷き詰められた石を一つ一つ押したり、また上下の壁の音を確かめたりし出した。「転移装置を使って来られるここは、フィロウィにとって近すぎず、且つ目の届く範囲だと言える。大事なものを隠すのには最適の場所だ。 フィロウィにとって大事なもの。失いたくないもの。それは今までに積み上げてきた実験データとその元になった本、そしてこれまでに調合した薬の作り方だろう。しかし膨大な時間を費やした貴重な情報の全てを、紙という脆く儚い媒体一つに託しておくのはあまりにも危険だ。ほんの数滴の水やわずかな火で失ってしまうかもしれないからね。それにもし忌まわしい実験のことが外部に漏れて身一つで逃げなければならなくなったとき、これまでの努力の結晶を全て置いて来なくてはならなくなる。あれほど悪知恵にたけた奴なら必ず別の場所にバックアップを取っておくはずだと考えた。」 ごりっ。 連理ははっとした表情で一つの石を撫でた。「新たに作らせるのではなく、自分の棲家だった場所をそのまま使えば隠し部屋の秘密は自分だけのものになる。」 剣の柄を使ってその石を押すと、ガガガガガと地響きがして壁全面がぐるっと回り、隠し部屋への道が開いた。そこには粗末な木のテーブルと椅子、そして奥の書棚にはたくさんの本や紙の切れ端がぎゅうぎゅうに押し込まれているのが見えた。「ここにプッチニアの飲んだ薬の作り方を書いた本かメモがあるはずだ。合成法が分かれば解毒薬が作れるかもしれない。」 あっけに取られた比翼が思わずまじまじと連理の顔を見た。「・・・惚れるぜ、相棒!」⇒つづき 一人は頭脳で、一人は体当たりで捜査を進める。 連理と比翼のコンビはこんな感じ。 すいません、『相棒』好きなんです・・・(*´ェ`*)<リンク> 大ファンであるブログ、『男は黙ってソロ狩り生活』の権藤金吾さんと相互リンクさせていただけることになりました。 こんな断末魔のブログに対し、なんとも有難いお申し出! 身に余る光栄です・・・☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆ 権藤さん、ありがとうございました ペコリ(o_ _)o))
January 29, 2009
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TBSのドラマ、『ブラッディ・マンデイ』大人気ですね! なかなか毎回見れないからと子供が生まれてからは連続ドラマを見るのは避けていたのですが、私もドップリ嵌っちゃいました。 毎週「な・・・なにぃいいいいΣ(・д・o)」と驚くスリリングなストーリーにドキドキ、キャストのイケメンたちにもドキドキ・・・(*ノωノ)キャ 主人公の友達役で仮面ライダー電王の佐藤健くんが出ています。 頼りなくて弱気で、でも芯がしっかりしてて優しい主人公。 あのときの役のイメージのせいかなんだか放っておけない気にさせられ、母親のような気持ちで応援中です☆ 20時からなので息子と一緒に鑑賞。 ああいうシリアスな感じのものなのに、何故か息子も食い入るように画面を見ています。 ある日、テレビを見ながら不思議そうに息子がこう聞きました。「ねぇねぇいつ変身するの?(´・ω・`)」Σ (´Д`ノ)ノ 『ブラッディ・マンデイ』をずっと『仮面ライダー電王』だと思って見ていたリアル私の息子です(=゚ω゚)ノコニャニャチハ でもねマイエンジェル、それだと・・・一週で終わっちゃうよ。゚(゚ノ∀`゚)゚。 今回は二本立てです。 レッドストーンネタが見たい方 ⇒ ネクロ悪魔でクリスマス☆ 小説の続きが読みたい方 ⇒ 翼の行方編 その4
December 20, 2008
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RSを離れてもう半年になりますが、RS関連のブログはずっと読み続けていました。 中でも毎日楽しみにしているのがファンサイトランキング1位の権藤金吾さんのブログ『男は黙ってソロ狩り生活』。 『うほっ!』なBISさん、イケメンエルフに苛められるファーブ、可愛いけど凶悪なネクロちゃん。 素敵なイラストやマンガを見るたび笑ったり癒されたりしています。 ある日いつものようにブログを開いたとき、雷に打たれたようなショックを受けました。 紫鯖で生まれたネクロ悪魔限定ギルド、ねくろ幼稚園の記事です。 ネクロ使いだったのに恥ずかしながら知りませんでした。 ネクロがこんなにも愛らしい生き物だとは・・・! スモッグのような衣装、アラレちゃん走りはまさに幼稚園児。 嗚呼、なんてかわゆいのでしょう~ヽ(〃v〃)ノ たくさんネクロが集まると即座に萌え死しそうな光景になるのです((w´ω`w))ポヨヨ この光景を見てみたい。 静止画像ではなく、よちよち歩く園児たちを生でたっぷり見たい~((o(´∀`)o)) たまらず途中入園させてもらっちゃいました ☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆ 合言葉はもちろん『う~』♪ いじわるしていいのはMobだけ! お友達には優しくなのです(*´▽`*) ではここからは園児の作文という形でお送りします。<前編> 【もういくつねるとくりすます】 ねくろようちえん ねんしょうぐみ あすぺるぎるす もうすぐくりすますだとままがいいました。 くりすます、さんたさんきてくれるかな? いいこにしてるけど、ちゃんときてくれるかしんぱいです。 だってまちのふんすいにはつりーがあるけど、おうちにはないんだもん。 さんたさん、つりーがなくても『ここのおうちにいいこがいますよ』ってわかるかな? おともだちもみんなしんぱいしています。 あるひようちえんのせんせいがいいました。 「じゃあみんなでつりーをつくればいいよ。」 どうやってつくるのってきいたら、まだないしょだって。 18にちよる8じ。 せんせいがしゅとらのたこほてるにおいでっていいました。 よるおともだちにあうなんてなんかへんなきぶん。 なにがあるんだろう? みんなわくわくどきどきしています。 「○○ちゃんはこっち、△△ちゃんはもうちょっとみぎね。」 せんせいがへんなかたちにおともだちをならばせはじめました。 あれれ、おかしいな。 いつもはいちれつかにれつでまっすぐにならぶのに。 あっ・・・! つりーだ! みんながつりーになってる!「これでさんたさん、ここにいいこがいっぱいいるってわかるね!」「そうだね。おそらのたかいところをそりでとんでてもみえるもん。」「となかいさんもきっとびっくりするよ!」 みんなおおよろこびです。 うれしくてうれしくて、みんなおどりだしました。 おどったらつりーがぴかぴかひかりました。 せんせいがあめはなびをあげてつりーにかざりをつけてくれました。 さんたさん、わたしたちここですよ! とってもたのしいよるのようちえんでした。 はやくくりすますにならないかなぁ♪ おわり<後編>【古都はいただくんで夜露死苦】 レディース鞭女王隊 切り込み隊長 亜巣屁瑠戯屡棲 夜9時を過ぎるとオクトパスホテルの前に仲間が溜まり出した。 夜はウチらの時間だからだ。 ウチらがいくところ、すべてが汚染される。 宿命ってやつさ。 「こんな田舎の広場シメたって仕方がない。古都に出ようぜ!」 誰かが言い出した。 いいね、ちょうど暴れたい気分だったんだ。 皆我先にテレポーターの所に駆け出した。「古都までは1万ゴールドになります。」「ウチらから金とるなんていい度胸してんじゃん。」「・・・無料でいいです。すみません。」 NPCに金払うなんて馬鹿のすることだ。 古都の噴水にはイカレたツリーが立っていた。 皆、ドローで木の下のプレゼントかっぱらおうぜ! うるさい、『じつはハゲ』! こわいのは四六時中帽子をはずさずに蒸れたお前の頭皮だよっ!! 笑うな『まっ平ら』! 胸Fカップにして出直してきなっ!! そこの『脳みそ筋肉すね毛スカート男』! 猥褻物陳列罪で訴えるよ!! こら『ちぢれ毛』、古都でメテオはやめなっ! ちり毛仲間増やそうとしてんじゃないよっ!! これから古都はウチらがシメるんで夜露死苦!!!! 汚環痢<あとがき> なんと権藤さんと耳でお話出来ちゃいました~(≧∇≦)キャー♪ これからも楽しいブログ頑張って下さいね(*´ェ`*)
December 20, 2008
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一年を通して温暖な気候のビガプールはとりどりの花が競うように咲き誇り、蘇芳色の屋根に負けない色彩で街を飾り立てていた。石畳の上を談笑しながら歩く裕福な人々。さきほどまでいたバリアートの寂れた様子と対照的な様子に比翼は不可思議な眩暈を覚えた。 バリアートとビガプール、黄金の小麦畑亭の姉妹店をつなぐ地下の転移装置をくぐり、外に出た後も連理は何も言わずに一心に歩を進めている。比翼は訳も分からず、とにかくはぐれない様に慌てて後ろを追かけた。 街の南東の出入り口近くにある裏町に差し掛かったときある変化に気付いた。貴族が流れ者のために住むところを用意し、食べ物を配っていた場所。以前は賑わっていたそこには誰もいなかった。「やっぱりね・・・。」 周囲を見回し、連理はぼそりと呟いた。「もうそろそろ説明しろ。なにがやっぱりなんだよ。」 イライラしながら聞いた。テイムされて以来いつも一緒に行動しているが、相方のこういうところが気に食わない。自分ひとりがなんでも知ったような顔をして、こちらには何一つ教えようともしない。教える必要がないということか?俺は相棒じゃないのか? しかし連理はそれに答えず顎の下をしきりに触りながら一点を凝視してぶつぶつと何かを呟きながら考え事を続けていた。「おい、こら!聞いてんのかよっ!!いい加減にしないと俺は降りるぜ!てめぇ一人でなんでも出来るんなら勝手にしろよ!」 連理ははっとした表情でこちらを振り向き、苦しげな表情でふたたび俯いた。「悪い・・・ちょっと先走りすぎた。なんて言ったらいいのか、難しくて手がつけられなかったパズルのピースが急にパタパタとはまり出したというか・・・。一気に見えただけに、早く自分の推理の裏づけをしないとそれが消えてしまうような気がしたんだ。・・・ごめん。」 驚いた・・・珍しく、というか初めて連理が素直に謝るのを見た。「べっ・・・別に分かればいいんだよ。分かれば。」「ありがとう。」 少しはにかんだ笑顔。なんだ、つんと澄ましてるだけじゃなくて、こんな顔も出来んじゃないかよ。「ま、とにかくさ、その・・・推理とやらを聞かせてくれよ。訳も分からず振り回されるんじゃこっちは迷惑するんだからよ。」 コンビ解消だなんて口走って悪かったと思いつつも、向こうが素直になると何故か素直になれなくなり、わざとつっけんどんな言い方をしてしまった。それでも連理はほっとした表情でこう言った。「分かった。これはあくまでも僕の推論だ。これからその裏をとっていく。それを承知の上で聞いてくれ。」 比翼は黙って頷いた。「セラチアは16のときにビガプールに来た。そしてここでフィロウィに出会ったと言っていた。つまりここは彼女とフィロウィにとって非常に縁の深い場所だ。」「そうだが、でもそれだけじゃ・・・。」「比翼、前にビガプールで調査をしたとき街の人間からこんな事を聞いた事を覚えてないか?『何年か前にこのビガプールの南東部に小麦畑が出来て、当時は本当に驚きました。一瞬で歩道の石畳が全部消えて肥えた土地が現れたからです。』『新興王国だからいろんな方面で心細いけど、それでもこんなに豊かな土地があるから安心です。しかし、歩道の石畳で覆われていた土地がこんなに肥えているとは、奇妙ではありますね。』『ここに来てよ、農業の仕事を始めてから何年になったっけなぁ。本当に不思議なことはよ、害虫がただの一匹も見たことがないということだよ。こんなに肥えた土地がなぁ、なんで最近になってから開発されたのか分からんよ。』 一晩で現れた小麦畑と肥えた土、害虫のいない畑、どこかと同じだと思わないか?」「・・・フィロウィの薬を使っている人間がここにもいるということか?」「それだけじゃない。セラチアは月に牛や馬を10頭、人間を2~3人の人間を差し出していたと言った。牛や馬はともかくとして、あんな田舎の村でそんなに頻繁に人が消えたらどうなると思う?村人はセラチアが怪しげな術を使っているという事はうすうす知っていた。そんなことをすれば疑いは間違いなく彼女に向かうだろう。いくら土地を肥やす魔法薬が欲しくても村の人間が犠牲になるというなら話は別のはずだ。しかしそんな話は全く聞かなかった。ということは、セラチアは別の場所から人間を調達していたことになる。 ビガプールは大きな街だ。そして何よりここには失踪しても誰も気に留めない流れ者が多い・・・。」「つまりここでセラチアと手を組んだ誰かが、流れ者をフィロウィに渡していたということか?」「前に来たときここで食べ物を配っていた貴族がいたのを覚えているか?流れ者のために家を建て、仕事や食べ物やお金を与えるその篤志家のおかげでますますこの街には流れ者が集まるようになった。そして今、その裏町は閑散としている。」「フィロウィに人間を渡す必要が無くなった、だから流れ者を世話するのをやめた・・・。」「そうだ。『困っている方々を助けるのは、我が一族の義務であり、同時に喜びでもあるのですわ。』そう言っていた人間が急にそれを止める理由が他にあると思うか?」「その貴族の名前は・・・。」「ブルボン公爵だ。」 ビガプールを治めるストラウス国王一族と並んで権勢を誇るトルゲレフ家、ミルベル家、ブルボン家、パトリキー家、アリストイ家、パトリキー家。5公爵の一つであるブルボン家は豪奢な邸宅が並ぶビガプールでも一際目を引く城のような建物を王城の近くに構えていた。一部の隙もなくきれいに刈り込まれた庭園は美しいというよりは何か人を寄せ付けない、あまりに人工的な創作物でかえって気持ちが悪い。 扉の前に向かうと屈強な体をした門番が立ちはだかり、「アナート様に会いに来たのですか?申し訳ないですが、今は忙しいためお会いすることができないです。お話があれば伝えてあげますから、私におっしゃってください。」 と丁寧な口調で、しかし断固とした調子で追い払われた。「取り付くしまもないって感じだね。公爵がどこの誰とも分からない奴とそうそう会うわけもないか、やっぱり。」「だよな、どうやって乗り込むか・・・。」 考え込んだとき、胸当ての下からきゅうっという音が聞こえた。「・・・こんなときになんだけどさ・・・腹、減らね?」「こんなときに・・・って言いたいところだけど、朝から何も食べてないもんな。糖が不足した頭で何を考えても仕方がない。中央の広場に屋台がいくつか出ていたから、そこで何か食べようか。」 暖かな日差しに誘われ、広場にはたくさんの人が来ていた。とうもろこしの粉の生地を薄く延ばして香ばしく焼いたものに、千切りレタスとスライストマト、薄く削ぎ切られた羊肉のローストをはさんだオープンサンドのような食べ物を買い込み、ベンチに座ってかぶりついた。スパイシーなソースと癖の強い羊肉の風味がよく合ってる。プッチニアにも食べさせてやりたいな、でもあいつ辛いの苦手だから思いっきり顔しかめるんだろうな、などと思って比翼は少し笑った。 空腹のため勢いよく口に押し込んでいると反対側から肉が少しこぼれ、それに犬が寄ってきた。茶色の短い毛、ビー玉のような褐色の瞳の可愛らしい子犬だ。「あ、てめ、俺の肉!」「落ちたものくらいやれよ。意地汚いな、比翼は・・・。」「でもそれ結構大きい塊――あ、こら俺が食べてるほうに・・・あーあ・・・。」 膝の上によじ登ってきた子犬が腕に飛びつき、手に持っていた方を舐めてしまった。「ちっくしょ・・・おれの昼飯・・・。」「もう一個買ってやるからそれはもう諦めろ、比翼。」 立ち上がってちゃっかり自分の分を守りながらくすくす笑って連理が言った。「あははは、災難だったね。この街の犬はたくましいぞ!」 一部始終を見ていた屋台のおじさんが新しいサンドを奢ってくれた。「ありがとうございます。」「いやいや。この街は野良犬が多くて、慣れてない旅行者は結構やられるんだ。富裕層が多いこの街はいいゴミが捨てられるから食べ物には困らないし、温暖で暮らしやすいんだろう。ただ・・・この頃おかしいと思うのだが、このビガプールには子犬が多いんだ。」「たくさん子犬を産めるような環境だからじゃないですか?」「いや・・・わしも完全に犬の見分けがつくという自信はないんだが、広場でこうやって商売してるとそこそこ見慣れてくる。変な事をいうようだがその子犬・・・わしがここで屋台を始めてもう三年になるが、ずっと子犬のままなんだ・・・。」 あらためて子犬を見た。新たなおこぼれにあずかれないかと期待に満ちた目をして茶色のしっぽを千切れんばかりに振っている。「大きくならない犬種なのかもしれませんよ。」「その犬だけならそう思えたかもしれない。だが、この広場に来る子犬という子犬がそうなんだ。」 公園を見渡すと確かにそこには子犬がたくさんいた。しかし子犬ばかりで成犬がまったくいない。果たしてそんな事がありえるのだろうか。 おじさんが屋台に戻ると再び連理は推理を始めた。「セラチアがフィロウィに作らせていた若さを保つ薬。つまりそれは成長を止める作用を持つということだ。昔この街のどこかでフィロウィが犬相手に実験をしていたんじゃないか?」「何十年も前の話だってのに、なんで犬はまだあのままなんだ?セラチアの様子から言ってずっと飲んでなきゃだめな薬だろ?」「そこがフィロウィの汚いところだよ。おそらく一度で永続的な効果の得られる薬があるのに、継続して飲む必要のある弱い方の薬を渡す。薬が欲しければ一生奴に頭が上がらないというわけだ。女にとって自分の若さと美しさを保つことは至上命題だからね。美貌の女であればなおさらだ。」「なるほどね。・・・待てよ・・・。」「うん?」「ブルボン公爵夫人に会えるかもしれないぜ。ちょっと俺にまかせてくれないか?」 比翼は自信ありげににやりと笑って残りのサンドを全て口の中に押し込んだ。⇒つづき
December 20, 2008
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10月は幼稚園の行事ラッシュ。 運動会、遠足、芋ほり、バザー、そのほかにも公演会などで子供たちはもちろんママも大忙しでした。 普通の幼稚園のバザーはフリマだけみたいなんですが、うちは手芸部門、ごはん部門、パン・お菓子部門があります。手芸やお菓子が近隣で好評らしく、毎年行列が出来るそうです。 私はパン・お菓子部門のクラス役員に立候補しましたv(≧ω≦)v だって・・・(左から食パン、にんじんパン、くるみあんぱん)得意なんだもん~(ノ´∀`*) 母親がパンやケーキを教える教室をしていたので、小さい頃から仕込まれました。 数少ない私の取り柄です。 ___ / ⌒ ⌒\ / (⌒) (⌒) \ やったお! / ///(__人__)/// \ ついに自慢できるときがきたお! | u. `Y⌒y'´ | \ ゙ー ′ ,/ /⌒ヽ ー‐ ィヽ / rー'ゝ 〆ヽ /,ノヾ ,> ヾ_ノ,| | ヽ〆 |´ | 超気合入れて作りましたっヾ(。・ω・。)ノ ____ /_ノ ヽ、_\ ミ ミ ミ o゚((●)) ((●))゚o ミ ミ ミ レシピ教えてって人殺到www /⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\ /⌒)⌒)⌒) 人気者間違いなしだおwwwwww | / / / |r┬-| | (⌒)/ / / // バ | :::::::::::(⌒) | | | / ゝ :::::::::::/ ン | ノ | | | \ / ) / バ ヽ / `ー'´ ヽ / / ン | | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、 ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) 当日・・・ ,. -─────────‐- .、 // ̄ ̄\ / ̄ ̄\\ / \ / :::::::::::::::::::::::::::::::: \ / / / ̄\\::::;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::// ̄\\ \ / | |. ┃ .| | ::::;;;;;;;;;;;;;::::| |. ┃ .| | \ / \ \_// :::::::::::::::::: \\_// \ / ../ ̄ ̄\ / ::|:: \ / ̄ ̄\.. \ / ::::: | | | ::::: ヽ. | | | | |. | \__/\__/ | | | | | | |r─‐┬──、| | ヽ |/ | | / \ \ / / \  ̄ ̄ ̄ ̄ / /´ ̄ ̄ ̄  ̄ ヽ / \ /::::: \ アイシングクッキーのプロが _______ + /::::::::: ヽ 参加なんて聞いてないお… |i:¨ ̄ ,、  ̄¨.: i |::::::::::: | |i: /ヘ:\ :i| _ |::.:. : : ,,ノ:..:ヾ、 | .|i:〈`_、/´_`>.、 :i| ,.r:;'三ヽ:: :: . ー'"´ ,,、 ー‐‐,, /`、 |ii~~'、;'´`,'~,;~~~~:i|;イ:;:":::::::::::\;;。(ー一) (ー一)。;:;:. /::::: ヽ |i`::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|`。⌒/7, -──~ 、(___人___,)"⌒;;::/::|:::::〆::\ |i::::::;:':::::::::::::::::::::::i| ::::://,::::.. " ニニヽ、⌒ij~";_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ─|`ー=====一 | ::::::|_|;;、:::.__y-ニニ'ー-ァ ゚‐─'───┴────── ‐::::::`ー―――‐一´ ̄~  ̄  ̄ 人気者計画失敗、リアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ 出品作『アイシングクッキー』と書いたカードを見た友達が一言。「アンチエイジングクッキーに見えた^^;」それ超食いてぇ(´ρ`)*アイシングクッキー 粉砂糖を卵白に溶かし、食用色素をつけたものを表面に塗って装飾したクッキー。 普通はちょっと色塗りした程度のものですが、凝ったものになると複雑な絵がつけられており、ちょっと感動するくらい可愛いデス リアルネタが読みたい方⇒下へスクロール RSネタが読みたい方⇒下ネタ注意! 小説の続きが読みたい方⇒翼の行方編 その二 翼の行方編 その三 息子は鬼ごっこやゴーオンジャーごっこなどが好きなので、基本的に男の子と遊ぶのが好きです。 家で幼稚園の話をするとき出てくるのはいつも男の子の名前。 しかし最近「ふーちゃん」という名前を連発しだしました。ふーちゃん(○'ω'○)?ふうすけくん・・・ふうたくん・・・ふうとくん・・・そんな名前の男の子いたっけ??? 名簿を見てみると、『ふーちゃん』と呼ばれそうなのは『ふ○○』ちゃんという女の子だけでした。 それから数日後、その『ふ○○』ちゃんと登園時に一緒になりました。 すると息子の様子に変化が・・・いきなりハグ要求?! (゚ロ゚屮)屮 ちょ・・・近いっ、近いって!Σ(゚Δ゚*) どうやら息子はふーちゃんがとっても好きらしい♪でもほらなんていうかもっと距離感とか・・・!駆け引きとか・・・!ラブオーラだだもれすぎだよぉアワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ 涼しげな目元、小さい顔、しっとりと濡れたようなつやつやの黒髪、小柄で華奢な体。そしてちょっと恥ずかしがり屋さん。 まるで日本人形のような可愛い子です。 あまりに直球勝負すぎて心配だったのですが、ふーちゃんのママに聞くと彼女も家で「今○○(息子の名)くん何してるかなぁ」と、どうやら憎からず思ってくれているご様子!ヾ(@⌒▽⌒@)ノ 4歳の息子の幼く可愛らしい初めての恋。 初恋・・・なんて甘酸っぱい響きでしょう! なにやら私まで興奮してまいりました(*ノωノ) それからしばらくたったある日。Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン ちょ、なにしてんのあんたふーちゃんが好きなんじゃないのぉおお???息子 「どっちも好き~o(´▽`o)」ポーン( Д )⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒...。....。コロコロ なんてことでしょう。 息子は初恋から二股なのですil||li _| ̄|○ il||l しかも近頃は男の子よりも断然女の子の名前の方を口にするようになりました(しかも可愛い子ばかり)。 硬派だと信じていた息子は超軟派。 将来がちょっと心配です・・・(lll-ω-)
November 16, 2008
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前回の記事で色々な方に教えていただきましたが、結局☆ゅうゃ☆さんの引退式のSSは見つかりませんでした。bmpで検索しても見つからないという事は保存されてないっぽいです・・・(´ДÅ) コメント欄からアドバイスを下さった皆様、ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ 前のパソコンのデータは外付けハードに保存してあるので、今日はだいぶ昔に撮っていたSSネタを~(*´▽`*) !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!注意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!今日の話は下ネタを多く含みます。苦手な方は読まないようにして下さい。!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! アスペルギルスがお世話になっていたギルド、リアルワールドには面白い方がたくさんいました。 誤爆王ルドさんのことは前に紹介させていただきましたが、もう一人ネタにせずにはいられない方が・・・(・∀・) やらしくてお腹がデボーンでハノブの村おこしに力を尽くしている玄さんです(* ´艸`) ある日のギルハン(私はプッチニアで参加)中のこと・・・ それでいいのか玄さん・・・! しかもポークビッツなのか玄さん・・・!!! (話が見えていないルドさん) その後ルドさんがどうなったかは誰も知らない・・・。
November 16, 2008
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すらりと伸びた手足を前後に滑らかに動かし、細身の男二人がまるで競うような早足で山道を降りていた。土を蹴りあげるたびに乾燥した赤茶けた土は朦々と煙を上げる。早春のまだ冷たい風がその細かな土の粒を掬い上げ、荒涼としたあたりの風景をぼかすように溶かしこんでいった。「なぁ・・・。」 少し後ろを歩く男が前へ声をかけた。「ん?」「ちょっとやりすぎちまったかな。」 前を行く男が立ち止まり、振り返った。「何が?」「プッチニアを起こす方法を見つけてくるって・・・特にあてがあるわけじゃないんだろ?」 珍しく不安げな表情の比翼に連理は事も無げにこう言い放った。「仕方ないじゃないか。そうでも言わなきゃ彼女はすぐに殺されてた。」 連理は長老クーンに2週間の猶予をもらい、レティとハンスに必ずプッチニアを助けると約束して、比翼と共に村を出たのだった。 炎のモンスターの襲撃により暴徒化した人間たちから赤山を守るため張られたバリアはすでに解かれていた。モンスターたちも平穏を取り戻し、傍を通り抜ける闖入者のエルフたちに攻撃のそぶりも見せず、うららかな日差しに目を細めてゆったりと大地に身を横たえている。「で、どうする?これから。」「僕はまずバリアートを調べてみようと思う。」「え・・・ちょ、やばいって。俺ら、あそこじゃおたずね者だろ?」「多少の危険は冒しても行く価値があると思う。というか、今のところあの館の焼け跡を探るより他に手がかりなんてないじゃないか。」「もし、村の人間が襲ってきたらどうすんだよ。」「プッチニアは嫌がるだろうね、人間と戦ったりしたら。」「だろ?こっちは手が出せないとなると、いくら素人の攻撃だって・・・。」「プッチニアは、と言ったろ?」「ん?」「見えなきゃ無かった事と一緒だ。」 連理はぞくりとするほど怜悧な瞳を比翼に向け、唇の両端を少し上げた。「・・・なるほど。」 得たりとばかりににやっと比翼が笑った。 訪れるものの少ない地の果てにある村は、出てきたときとは対照的に静まり返っていた。白い布を張った風車がきいきいと乾いた音を立てながら緩やかに回っている他は、動くものが見当たらない。「誰もいねぇな。」「そうだね。」「いくら今が農繁期じゃないっつっても、晴れた日に外にまったく人が出てないなんて・・・。」「罠でも別にいいだろ。まとめてかかってきてくれた方が話は早い。むしろ好都合。」「・・・いつも俺に乱暴だとか言ってるけど、お前の方がよっぽど好戦的だよな。」 空気は冷たいが暖かな陽光が降り注いでいるのにも関わらず、辺りは静まり返り子供の声ひとつしない。明らかに不自然といえる状況だ。比翼にはあんなことを言ったが、一対一の戦闘スタイルのエルフにとって、あまり大勢で囲まれるとまずいのは確か。農機具は立派な凶器だし、束になってかからってこられるとこちらも多少の傷は覚悟しなければならないだろう。誰にも見つからなければそれにこしたことはない。できるだけ靴音をたてないようにしながら、メディチ家に向かう道をまっすぐに駆け抜けた。 あの壮麗な館があった場所はわずかに瓦礫を残す程度で、見事な焼け野原になっていた。館の敷地のみが黒く塗りつぶされ、まるで闇がぽっかりと口を開けているようだ。実際ここには魔界と繋がる呪われた実験室があった。ここでいったい幾人の人間や動物が犠牲になったのだろうか、連理は改めてそのおぞましさに寒気を覚えた。「建物は跡形もないが地下室の方は何か無事なものがあるかもしれない。まずは地下への入り口を探そう。」「わかった。」 あれだけの火だ。手がかりは万に一つも残ってはいないだろう。地上部分がこれだけ破壊しつくされているのに火元となった地下が無事であるはずがない。そのくらい分からない二人ではなかったが、何かせずにはいられなかった。 焼け焦げのついた石壁の塊をどかせようと触れると、持ったところからぐずり熔けるように細かく砕けてさらさらと手から零れ落ちてしまった。よく見るとあたりの瓦礫から煙のようなものが立ち昇っているが、これは表面から少しずつ崩れて砂となったものが風に乗って舞い上がっているらしい。大きな屋敷の割に焼け残ったものが少ないのはそのせいなのか・・・。 それにしても不思議な火事だった。 主従契約を消されて失った記憶を取り戻して地下へ戻ると、そこは光の洪水だった。金とオレンジに彩られた炎は活き活きとその身をうねらせ、焼けるはずのない石造りの建物のあらゆるものを飲み込んでは黒くあるいは赤く溶かしていた。それなのになぜかあまり熱を感じず、衣服に燃え移る気配もない。最初は恐る恐る進んだが、大丈夫らしいと分かってからは走って奥の部屋へと向かった。扉を開けると部屋の真ん中にプッチニアが倒れていた。書棚もテーブルの上のフラスコも床も天井もすべて炎に侵食されているのに、結界を張ったかのように彼女の周りだけ炎はなかった。担いで部屋の外を出ると、まるで導いてくれているかのように廊下に燃え盛る炎の輪の中心がすうっと大きく膨らんで道を作り、僕たちを通してくれた。 聖なる炎を司るロマの神がプッチニアを守ってくれたということなのだろうか。神への冒涜である禁断の実験を行ったフィロウィとそれに関わるものはすべて焼き尽されていたのにも関わらず、実験の成果であるプッチニアが無傷であったという事実はどういう意味を持つのだろう。「あった!ここじゃねえか?」 敷地の北東の隅に金属板の熔け残りがあった。慎重にそれを取り除くと、煤で汚れた土のがその部分だけ柔らかく、掘ってみると石壁の破片らしきものが出てくる。「地下室は焼け落ちて埋まってしまったみたいだね。」 素手で土をかき出し始めたとき背後に気配を感じた。「!!!」 思わず剣を構えて振り向くと、中年の男がびっくりした顔をして立っていた。「ま・・・待ちなさい、私は敵じゃない!」 武器は持っていないようだ。年の頃は60過ぎ。農作業で鍛えられたのか年の割に頑健そうな体つきをしているが、素手で僕たちを倒すほどの力はなさそうだ。 剣を鞘に戻すと男はほっとして息を吐き、こう言った。 「君たちは前にこの村に来たエルフだろう?ほら、あの女の子と一緒にいた。」 よく見ると男の顔には見覚えがあった。バリアートに着いて聞き込みをしたときに村の人間が総出でロマを探していること、メディチ家の女主人が危険であることを教えてくれたおじさんだ。彼は信用してもよさそうだ。「はい。」「よかった、無事だったんだね!あの女の子はどうしてる?」「一緒に村を脱出し、今はビスルにいます。」「そうか、よかった。本当によかった!あの後君たちが捕まったと聞いてね。それからあの火事だろう?もう気が気じゃなくてね。助かって本当に嬉しいよ。」 おじさんは赤らんだ頬に涙まで浮かべてうんうんと頷いた。「あの・・・ちょっと聞いてもいいですか?」「なんだい?」「今日この村に来て誰も外に出ている様子がなかったので不思議に思っていたのですが、何かご存じないですか?」 人のよさそうな笑顔をふっと曇らせ話し始めた。「この村がメディチ家の雇われ農民が半分を占める、自由都市とは名ばかりの場所だということは前に言ったね。何故そのような独裁をひくことが出来たか、それには理由がある。 周辺が荒地であることから分かるように、昔ここは作物を育てるのには向かない土地だった。バリアートも元々は小さな村でね。とても貧しくて、村人は始終飢えに苦しんでいた。そこへメディチ家の当主、あの女主人の亡くなった夫だが、その人が何の気まぐれかこの村とあたり一帯の土地を買い占めたんだ。そして開墾に着手するとどういうわけだか一晩で小麦が金の穂を揺らし、ここらは一気に肥沃な土地に生まれ変わった。」 おそらくフィロウィの仕業だ。『錬金術は黄金を作り出す技術を追求して生まれた一種の自然科学だ』とあいつは言っていた。擬似生命を創れるほどの力をもつのなら、土地を肥やすことなど造作もなかっただろう。「土地が豊かになって食うに困ることは無くなった。そんな奇跡を成し遂げた当主を村の人間は神とも崇めた。土地は全てメディチ家に買われて村の人間は雇われ農民にいたから嫌でも従わねばならないということもあったが、実際お館さまはとてもお優しい方だった。メディチ家にある程度作物を納めればあとは自由だから自分たちが食べる分を残して余ったものを売り、貯めたお金で土地を買い戻したりできたから、村人は一生懸命働いた。この村がおかしくなり始めたのはお館さまが亡くなり、夫人のセラチアさまが当主となってからだ。土地の値段を吊り上げてなかなか買い戻せないようにし、独裁的にこの村を支配した。 反感を覚えながらも村人はメディチ家を裏切れなかった。雇われの身ということもあったが、何より彼女がくれる土地を肥やす魔法の薬が必要だったからだ。あれがなければこの村はまた昔の貧困に逆戻りしてしまう。だからどんな命令でも聞くほかなかった。」 ここまで一気に話した後、おじさんはためいきをついた。「しかしメディチ家が焼け落ち、もうあの薬を作れないと彼女が話すと、村人は蜘蛛の子を散らすようにこの村を出て行ってしまった。一度豊かな生活をしてしまったらもう貧困に戻ることは出来ないのだろうな。今ここに残っているのは私と、村に愛着のある年寄り数人くらいだよ。」「『彼女が話すと』って・・・あの女・・・セラチアは生きているのですか?」「ああ、村人がなんとか助け出してね。今はうちで面倒を看ているよ。」 セラチアが生きていた!何十年もフィロウィを地下室を提供し、土地を肥やす薬を作らせていた彼女なら何か知っているかもしれない。「会わせてもらえませんか?どうしても聞きたいことがあるんです。」⇒つづき
November 16, 2008
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「奥の部屋にいるよ。礼儀にうるさい人だからね、ちゃんとノックをして入りなさい。」 おじさんはそう言って木の階段を下りていった。 バリアートの西のはずれにあるこじんまりとした茅葺と土壁の家は手入れが行き届いているらしく清潔で、住んでいる人と同様優しくあたたかな印象だった。簡単な装飾のされた木の窓から差し込んだ日差しがよく磨かれた床板に反射して、家全体をほの明るく照らしている。 火災から助け出されたメディチ家の女主人セラチアを世話しているというおじさんの家を訪ねたが、プッチニアを嵌めたあの女狐がこんなところでのうのうとしているとは・・・。生きていたのは情報元としては有難かったが、ビスルで力なく横たわる彼女の事を思うと連理は納得できないものを感じた。 「お入りなさい。」 言われたとおりノックをすると中から冷たく、掠れた声が聞こえた。 窓はきっちりと閉められ部屋の中は薄暗い。中央に木のベット、傍らに丸いテーブルと椅子が2つ置いてあり、女はドアに背を向けた状態で座っていた。あの日は銀色の髪を両サイドを残して結い上げていたが、今日は腰まである髪をすべて下ろしている。「ギムザから聞いたわ。何?文句でも言いに来たの?」 こちらを振り向きもせず、さきほどおじさんが届けたらしきティーポットからカップにお茶を注いだ。どうやらあの火事で火傷を負ったらしく、手には包帯が巻かれている。「あなたには色々言いたいことはありますが、今日はそういう用で来たわけではありません。」「そう。じゃあ、その用とやらを聞きましょうか。」「フィロウィについて知りたい。彼の研究についても。」 ティーカップを口に運びながら、悪びれる様子もなく女は言った。「私、何にも知らないわ。」 話は連理に任せると言ったのに、比翼が激高して身を乗り出した。「そんなはずねぇだろ!お前らがグルってのは分かってんだ!」「確かに彼とは手を組んでいたわ。でも彼のことは何も知らないの。」「ではどういう関係か聞かせてください。」「彼に住む場所と研究室を与え、その他もいろんな便宜をはかってあげる。その代わりに彼は私に役に立つものをくれる。そういう関係よ。」「いつからその関係を?」「ここにお嫁に来る前。25のときだったかしら。」「どこで出会いましたか?」「・・・ビガプールよ。そんなの、あなたの聞きたい事と関係あるのかしら?」 触れられたくない事があるのか、セラチアは明らかに不機嫌そうな声を出した。「実験室以外には何を要求されましたか?」「そうね、ひと月に牛や馬を10頭、人間を2~3人届けたわ。」「どういう研究をしていたかは知っていますか?」「いいえ。何も。私は地下へは降りた事がないから。ただ何か恐ろしげなことだとは感じていたけれど。」「彼が持っていたもの、書物や日記だったり・・・、そういうものが何か残っていませんか?」「いいえ。もう焼け跡を見て来たんでしょ?自分が逃げる事で精一杯で何も持ち出せなかった。彼のものどころか私の持っていたもの、服も宝石も、全部灰になってしまったのよ。」 全てを無くしてしまったというのに、不思議と女の声には落胆の色がなかった。まだ現実を受け入れ切れてないからなのかもしれない。「ねぇ、こちらからも質問していいかしら。何故あなたたちは彼のことを調べているの?彼はもう死んだんじゃないの?」「死んだからこうやって調べているんです。フィロウィが作った薬の解毒薬が欲しい。」「ふぅん。あなたたちが必死で動いてるということはあの子が飲んだのね?今どうしてるの?」「・・・仮死状態で眠っています。」「まあフィロウィはそんな薬も作れたの?15歳くらいかしら、彼女。いいじゃないの、若くて穢れのないまま、ずっと年を取らずに眠り続けるなんて羨ましいわ!」「何が羨ましいんだよ!お前らのせいでプッチニアはっ・・・」「やめろ、比翼!」 話に割って入った比翼を止めた。セラチアはまだ何か知っているかもしれない。怒らせてそれを聞くチャンスをふいにするわけにはいかない。 比翼に怒鳴られたセラチアはそれを気にする風も無く、謡うような調子で続けた。「女はね、早く死ぬのが一番幸せだと思うのよ。若く美しいままの姿を心に残してもらえればそれで十分。長く生きるとねぇ、いっぱい、いっぱい汚れていくの。その汚れが肌に染み付いてどんどん醜くなっていくのよ。」 初めてセラチアが振り向き、その姿に連理と比翼は息を呑んだ。そこにはあの日屋敷で会った美しい女ではなく、顔中に皺を深く刻んだ老婆の姿があった。「・・・あなたはフィロウィに、若さを保つ薬を望んだのですね?」「そうよ。あとはねぇ、ほれ薬ぃ。うふふふふふ。」 皺を細かく震わせながら、幼女のような無垢な笑い声を立てた。「どうしてもねぇ、ここにねぇ、帰ってきたかったの。あなたに会いに。」そう言いながら老婆は哀切を帯びた声で歌い始め、ティーカップを誰かの手に見立ててそれを相手にくるりくるりと踊り始めた。 明らかに正気を失っている様子のセラチアとの話を諦め、連理と比翼は部屋の外に出た。「どうだい話は出来たかい?」「ええ・・・少し。」「顔は見たかい?前に見た姿と大分違うだろう。焼け出された日から一日に一つずつ歳をとっていくようだった。今は本当の歳よりも老けて見えるよ。」「本当の歳?」「私と同じ62歳・・・。実はね、セラチアはこの村の出身で私の幼馴染だったんだ。セラチアの家は特に貧しくてね。貧乏に嫌気がさしたのか彼女がまだ子供のときに母親が家を出ていき、それから父親は酒におぼれるようになった。そしてセラチアが16のときビガプールの娼館に売ったんだ。酒代のためにね。それからどうやったのかは分からないが、30歳のときセラチアはメディチ家当主の妻としてこの村に帰ってきた。そのときから30年あまりの間、ずっと彼女の容姿は変わらなかった。メディチ家の権勢に怯えた村人は噂する事すらしなかったが、一晩で土地を肥やしたのと同様何か怪しげな薬を使ってそうしているというのは薄々皆が感じていたようだ。あの火事の日から彼女が急速に老いる姿を見て、もう魔法の薬が手に入らないということを確信した彼らは次々とこの村を離れていった。」 おじさんは深々とためいきをついた。「私は昔、彼女が好きだった。それなのに力のない私には彼女を救う事ができなかった。メディチ家当主の妻としてこの村に帰ってきたとき、彼女は私のことをまったく覚えていなかった。・・・きっと全てを忘れてしまいたいようなつらい思いをしたんだろう・・・。今考えればどうしてあの時助けてやれなかったんだろう、一緒に逃げることだって出来たのにと悔やまれてならない。 だからこれからはこの場所で彼女を支えてやりたいと思ってるんだ。この村が元のような土地に戻り、貧しさと飢えにあえいだとしても、ここは彼女がどうしても帰ってきたかった故郷だから・・・。」 おじさんに礼を言ってその場を辞した。「あーあ、結局なんにも分からなかったなぁ。」「そんなことはないよ。彼女はすごく大事な事を教えてくれた。僕の仮説が正しければ、プッチニアを助ける方法が見つかるかもしれない。」「え?なんだ、どういうこと?」「おいおい話す。黄金色の小麦畑亭へ行くぞ。あそこの地下道からビガプールへ飛ぶんだ。」 言い終えるのを待たず、連理は駆け出した。「ちょ、わけわかんねぇって。待てってば・・・もう!」⇒つづき
November 16, 2008
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私のパソコンの名前はジョー。 結婚してすぐに買った富士通FMV。 5年目の去年4月故障してウィンドウズが起ち上がらなくなりましたが、修理してもらって使い続けていた愛用のパソコンでした。過去ネタ⇒起つんだ!ジョー!!(p`・ω・´q)そのジョーがまた真っ白く燃え尽きてしまいました(´;ω;`)ウゥゥ 真っ白くというよりは真っ黒くといった方がいいかもしれません。 突然画面が極度に薄暗い状態になったのです。 調べたどの対処法を試してみてもダメで、どうやらバックライトの故障らしいということが分かりました。 この手の修理はバックライトだけではなく液晶ごと取り替えることが多いので、修理代は5~10万になってしまうのだとか。 ジョーがうちにきて6年半。 店員さんがいうにはパソコンはそのくらいが寿命らしい。 RED STONEの起動に10分以上かかっていたジョー。 古くて低スペック、でも使い慣れてて大好きだった。 だけどとうとうお別れのときが来たみたい・・・。だって大特価品見つけちゃったんだもん>< dynabook TXW/67CW。 こあつーでゅおとかいうやつで、メモリーが2GB、ハードが120G。 パソコンに明るくないのでよく分からないのですが、結構高性能なやつらしいです。 さくらやの店員さんがイチオシしてたPC(15万円)と同じくらいのスペックで75,800円は激安っ! ごめんね、ジョー。 でももう限界だったよね? 3つソフトを起動しただけで『仮想メモリが小さすぎます』とか言われちゃってたし・・・。ともかくこれで3Dのオンラインゲームが出来るようny・・・アベシッ 商品が届き、Windowsをセットアップして再起動している間こんなことを考えていました。 『RED STONEを離れて5ヶ月。 なんとなく寂しくてどうしてもアンインストール出来なかった。 でもパソコンが新しくなったら、もうあの赤い石のマークはどこにもないんだな。 こうやって自然に離れていくんだね・・・。』 しんみりしながら起ち上がってきた画面を見ると・・・( Д ) ゜゜ な、なんで最初からRED STONEが入ってるのぉっヒェェ=====┗┐ヽ(;;;ФДФ;;;)ノ=====ェェェ!!! クリックしてみると宣伝でした(゚谷゚`) ダメオンの策略に恐怖を感じたリアル私です(=゚ω゚)ノコニャニャチハ 東芝を丸め込むとは恐るべし・・・。 引退させない気ですか、そうですか(#^ω^)ビキビキ まだ小説が出来てないのですが、どうしても書きたいことがあったので今回は番外更新ということでよろしくお願いします。 ある日いつものようにkeita☆manさんのブログを見ると、『ゆうやさんの引退戦』という文字が・・・。 え???ゆうやさんってあの☆ゅうゃ☆さん???? 最初はモザイク、さらにオムツまで履かされた、あの伝説の赤パン剣士☆ゅうゃ☆さんのことですか????↑ 過去ネタ 一日のアクセス数が100前後だったこのブログをたくさんの方に見てもらえるようにしてくれた、大人気のオムツ戦隊シリーズ。 ネタとしてだけではなく、B&Gのトップ火力としてどんな厳しい戦いでも必ず点をあげ、いつも頼もしい存在だった赤パン剣士。 その☆ゅうゃ☆さんが引退されるだなんて・・・゚+.(*´pωq`)゚+. ギルドを離れた身ですが最後に一言挨拶&物資をプレゼントしたいと思い、引退式の8月19日(日)の夜久しぶりにIN。 10分おきくらいに友録を確認してはログアウトしてたんですが、やっと本人に耳できたときにはすでに物資を購入された後でした(;_ _)/| ずぅぅぅぅん ☆ゅうゃ☆ 「一緒にGv出ましょう!」 お誘いは嬉しかったのですが、正直とても迷いました。 迷惑をかけてギルドを脱退したのに、こんな時だからとほいほい戻っていいものかどうか・・・。 だけどお世話になった☆ゅうゃ☆さんの引退試合を見たい。 思い切り戦ってもらうため、物資の補充係をしたい。 そして何より、仮初めでいいからあの紋章をもう一度つけたい。 そんな欲望に勝てず、引退試合限定でギルドに再加入させていただきました。 めぼしい装備をあらかた人にあげてしまっていたので、指輪4つ、頭、靴だけという変態チックな格好(mm*)キャッ 裸はまずいだろということで、何人ものギルメンが装備を貸してくれました。 久しぶりのGvで何をどのくらい準備していたのかすっかり忘れてるヽ(゚Д゚;)ノ そのうえゲームオンの無課金に対するいじめなのか、マップ移動するたびに走り→歩きになったり、セットしていたスキルが全部消えたりするのでパニック状態 アタヽ(;△;ゞ=ヾ;△;)ノフタ PSも落ちまくりで死にまくり。迷惑かけちゃった支援の方々、ごめんなさいぃいいいい(ノд・。)エグエグ でも☆ゅうゃ☆さんの雄姿を見れたこと、途中で物資をプレゼント出来たことで大満足しちゃってましたΣ(ノ∀`*)ペチョリンコ 相手Gのオーロラにも知人がいっぱいいて、白チャ全開の無礼講なGvだったのでとても楽しかったです。 Gv後はギルドホールが出来る前に反省会の場にしていたシュトラの雑貨屋さんへ。 なつかしいなぁ~((w´ω`w)) ☆ゅうゃ☆さんが異次元をして、「引退やめたら?」というような神品を二つ作られました。 デボーンナイフはあぼーんだったけどね(* ´艸`) ムププ 一年半RSから離れていた☆るったん☆さんにも会えました。 相変わらずヵヮ。゚+.(・∀・)゚+.゚ィィ!! 彼氏・彼女だと思ってたお二人が実は夫婦で、お子さんも生まれていたというのにびっくりΣ(・д・o)ガッチャピーン 途中子供が起きたりするハプニングがありましたが、それがなんとも微笑ましい(〃´∀`)ポッ 離乳すると夜泣きがなくなって嘘みたいに楽になりますから、もうしばらくの辛抱ですよ(p`・ω・´q)ガンバッ☆ミ 最後は花火大会。 ☆ゅうゃ☆さんが何度「もう遅いので解散!」(←どこのホームレス中学生父やねん)と言っても、なおも居座ってまた花火をあげの繰り返し。 それでも終わりのときは来てしまうのです。 寂しいな・・・。 もうお話出来ないんだな・・・。 顔も名前も知らないから、どこかですれ違っても分からない。 本当にお別れなんだな・・・。 ネットで友情は成立しないという人もいるけれど、私はあると信じています。 朝が来て夢が跡形もなくなるように、ログアウトした瞬間パッと消えて無くなるウソの世界。 でも共に過ごした楽しい時間は本物だから。 たくさんの思い出をありがとう。 素敵なお二人の幸せを心から祈っています。 また、いつかどこかで・・・。<Help me!> ここまで読んで「なんでSSないの?」と思った方は多いでしょう。 撮るには撮ったんです、300~400枚くらい。 でも編集しようと見てみると・・・ない・・・ない・・・どこぉおおおおおおビェ━。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。━ン RED STONEのアイコンに合わせて右クリックし、『ファイルの場所を開く』を押すといつもはここにスクリーンショットのフォルダがあったのですが、ないんです。 『Red Stone』や『08.10.19』でパソコン全体を検索しても見つかりません。 RedStone 08.10.19[101]、[102]ってカウントは上がっていってたのでどこかにはあるとは思うんですけど(´;ω;`)ウゥゥ ネットゲームで不具合が多いという噂のVistaだからいけないのかなぁ・・・ダウンロードも苦労したし・・・。 パソコンに詳しい方、どうか教えて下さいませ☆ヽ(o_ _)oペコリ
October 23, 2008
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羽ばたき音が聞こえそうなぷるぷるの二の腕でモモンガに親近感、リアル私です(=゚ω゚)ノコニャニャチハ スピッツの名曲が台無しですね 。゚(゚ノ∀`゚)゚。 今回も3本立て(。・ω・)ゞデシ 小説が読みたい方 ⇒ 翼の行方編 その一 RSネタが読みたい方 ⇒ ゲームオン社員への道 ~企画書その10~ リアル日記を読んでみたい方 ⇒ 下へスクロール 私立の幼稚園は3年制(3歳~)、公立の幼稚園は2年制(4歳~)。 東京では私立が主流らしく、去年はママ友達全員が幼稚園探しに奔走していました。うちはオムツも取れてないし、慌てる事もないと息子を近くの公立に通わせる予定でのんびりしていたのですが、引越し先の近所に公立の園がなかったため大慌てで編入先の私立探し アタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタ 色々調べてみて初めて私立の幼稚園にそれぞれ強い個性があることを知りました。A.お受験型 ひらがな、算数などの教育がされる、有名私立小学校の受験へ向けた予備校のような園。B.やまとなでしこ型 礼儀作法をきちんとしつけられること、制服が可愛いことから女の子に人気。カトリック系に多い。C.ママらくちん型 降園時間後も別途料金を払えば預かり保育、園内で英語や体操などの習い事をさせてくれる。バザーなどの行事が少なかったり、園バスや給食があったりして、忙しいママには嬉しい園。D.自然保育型 畑を作ったり、泥んこ遊びが多かったり、自然との触れ合いが多い園。E.国際派 インターナショナルスクール。外国人の子供が多く通い、園内の公用語が英語なので英会話を学ばせるのには最高の環境。ただし費用がバカ高く、年間200~300万かかる。夏季保育(8日間)だけでも10万円・・・(´-ω-`) F.無個性型 公立とあまり変わらない、これといった特徴のない園。G.無認可 園庭をもたず、都の認可を受けていない園。少人数のため先生と子供の人間関係が密接で丁寧。都の補助金がないので認可園に比べてちょっとお高め。 通園可能な距離の園だけでもこれだけの違いがありました。 「幼稚園なんて適当に近い所にいれりゃいいや~(*´σд`)ホジホジ」って感じだったのですが、「子供にとって最初の集団生活。ちゃんと合う所を選ばねばっ(`・ω・´)シャキーン」と思い直しました。 いろいろ見学して、決めたのはD(自然保育型)でした。まずこの素敵な園庭に一目ぼれ((w´ω`w))ポヨヨ 普通の幼稚園が真ん中に砂のグラウンド、外側に遊具、周囲をぐるっと囲むように大きな木という配置なのに対し、ここの園庭はそこらじゅうにいろんな草木が植えてあります。滑り台もジャングルΣ(・д・o) 無作為に色々植えているように見えますが、子供が遊びに使えるようなものを計画的に植えてあります。 例)ヤマゴボウ 実をつぶすと紫色の汁が出て、紙や布を染めたりジュース屋さん ごっこが出来ます。 園庭以外にも原っぱグラウンド、木造の広いアトリエ、春にはタケノコ堀りをする竹林、かなり本格的な畑。 23区内にこんなに自然いっぱいの園があるなんて゚+.(ノ。・ω・)ノ*.☆ 見学に行ったとき、年長組で飼っていた芋虫のさなぎが羽化したところに出くわしました。折りたたまれていた羽を少しずつほぐし、一生懸命はばたこうとしているのを子供たちが周りで応援しながらじっと見つめている。「これ食べて!」と花を持ってくる子もいる。 このくらいの子供って集中力が続かないものだと思っていたのですが、かなり長い時間誰一人その場を離れようとせず、蝶を観察しているのに感動(´ДÅ) 佐野史郎激似の園長先生(女性)の「うちは特別な事はしません。挨拶、自分が壊したものは自分で直すこと、生き物を大事にすることなど、当たり前のことを手抜きせず丁寧に教えるだけ。そうすると子供が自然とのびのびするんですよ。」 このセリフにもやられちゃいました(*´ェ`*) 見学に行ったその日の午後に面接してもらい、次の日から通い始めました。 「土の中にはどんな生き物がいるのかな?」とプランターをひっくり返して中にいたムカデ、ミミズ、ナメクジ、ダンゴムシなどを観察したり、泥粘土で子供の背丈ほどある物を作ったりと外遊びがメインなので、女の子も男の子も野性的。子供が水溜りにダイブしていても先生達は誰も止めません(≧m≦) 一方で「子供をいいものに触れさせなければ」とプロのピアニストをよんで演奏会をしたりもします。 給食はありませんが、近所の農家からもらったカボチャを焚き火で焼いたり(なんとホイルも巻かずに直火焼き。皮は黒焦げになりますが中はほくほくになるらしいです)、園長先生の家の枇杷や柿をもぎにいったり、クラスで育てているプチトマトを食べたり、竹を組んで流しそうめんや流しカルピスをしたりと、大人も参加したくなる楽しい食育(>▽<)♪ この園で一番大切にされているのは考える力です。 何か道具を与える時、予めその使い方を教えたりしません。「これどうやって使うと思う?」と聞き、子供たちから自由な発想を引き出します。 年長組では蚕を飼っているのですが、その蚕が繭を作った時このまま蛾にするか、繭から糸を取るかということを子供たちで話し合わせたそうです。蛾になっても7~10日しか生きられない。それでもなお短い命を全うさせるか、それとも繭を茹でて糸を取り思い出の品を作るか。大人でもはっきりした答えの出ない難しい問題について、子供たちが一生懸命話し合いました。一見酷なことをさせているようですが、身近なものの死を受け入れること、他の命の犠牲の上に自分たちがいることを考えることは非常に意義深いことだと感じました。 毎日のように新しい体験させてくれる園。 私も子供に戻って通いたいくらい楽しいところですヽ(o・∀・o)ノ 2年ごしで苦戦していたトイレトレーニングでしたが、幼稚園に通い始めてあっさり終了ヾ(●´ω`●)ノ 皆がトイレに行くので自然にトイレで出来るようになったのです。 言葉も一気に増えましたし、料理や洗濯物などいろいろお手伝いをしてくれるようにε=ヾ(*・∀・)/ しかしながら嬉しい事ばかりではありません。 悪い事の方を率先して覚えるのが子供というもの。何故か今頃オッパッピーにはまる(゚谷゚`)(しかも新ギャグ「ぴ~やぴ~や」が微妙に混ざってる)クレヨンしんちゃんΣ(Д`i||ノ)ノ ま・・・まあこのくらいは想定の範囲内ってやつです。 でも・・・ これはなんなのぉっ!!!!!|||||||||||||凹[◎凸◎;]凹||||||||||||| 最近の幼稚園では露出系痴漢ごっことか流行ってるんでしょうか・・・? 息子オリジナルだったら・・・嫌過ぎます・・・|ω;))))ピルピル
September 25, 2008
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息子の幼稚園はとても楽しい園ですが、ママは結構大変です。 ママらくちん型の園に比べて保護者会だけでも2倍の頻度。 プール当番や絵本の貸し出し係、運動会の競技手伝い(練習やリハーサルにも付き合うので何日も園に来る必要あり)、バザー(ごはん、お菓子、手芸などをみんなで手作りして出品)、夏休みには園の動物の世話(カメ、カタツムリなど)、夏休みのママの宿題(子供が言った面白い言葉をレポート)、スクラップブック作り(子供の絵を日付、モチーフを添えて)、草刈り、植物の植え替え、畑の手入れなどなど、結構忙しい~っ"く(""0"")>" また幼稚園に持って行く絵本バッグ、上靴入れ、お弁当箱入れ、エプロンなどは全て 既製品厳禁、手作り指定 私、被服2だったのにぃいいいいいい(。´Д⊂) ウワァァァン なんで糸調節されたミシンから下糸が5本も6本も出てくるのでしょうね?(´・ω・`)フッシギー 幼稚園に入れれば楽が出来るなんて考えは甘かった。 「当たり前のことを手抜きせず丁寧に」っていう園の方針は母親にも適用されるみたいですΣ(ノ∀`*) そんな園だからママは全員専業主婦かと思っていたのですが、在宅で仕事をしている人やジャズダンスの講師をしている方がいました。 子育てとお仕事の両立えらい(*´・ω・)(・ω・`*)ネー なんだかのうのうと専業主婦してるのが申し訳なくなってきました(・ω・;A)アセアセ… というわけで【ゲームオン社員への道】ブーン(((((((っ・ω・)っ~企画書その10 コラボレーション~ 日常生活に支障がでるほどオンラインゲームにはまっている人間を「廃人」と称することがあります。 蔑称として使われるその言葉が示すとおり、ゲームに時間を使いすぎるのはあまり健康的な事ではありません。 また私の親の世代ではネットゲームに限らずゲーム全般を悪だと思っている人が多いです。 うちの実家ではゲーム機をねだっても「アホになるからダメ」と買ってもらえず、初めて手にしたのは大学になってからでした。 悪いイメージばかりのゲーム。 それを一気に塗り替えた企業があります。 皆様ご存知、任天堂です。 NINTENDO DSの『脳を鍛える大人のDSトレーニング』はこれまでゲーム市場でターゲットとされていなかったお年寄りにまで購買層を広げました。 Wii Fitは家で手軽にトレーニングが出来るため、幅広い年代で爆発的な人気を博しています。 この人気にの ら な い か? というわけでWii Fitとコラボっヾ(。・ω・。)ノ ゲーム内のキャラは走ったり突いたり踊ったりしているのに、パソコン前で座っているだけの自分はまったくカロリーを消費しません。「この運動量の半分でもプレイヤー本体(私)に転化することができたなら、今頃ナイスバディーのはず・・・(゚ρ゚*)」 ダイエットしたいけれどゲームもしたい。 それなら実際に自分が動く事でキャラを操作できるようにすればどうでしょう?移動はもちろんマラソン(・∀・) 無課金の方がトレーニングになりますよ~☆ また支援職にはやりにくい『○○を倒して△△を□□個集めよう』とういう今のクエのあり方を変え、ミニゲーム採用(b´∀`) これなら職に関わらず、クエを楽しめますね。 それでは皆様をWii Fit版レッドストーン(テストプレイ)の世界へご案内いたしましょう。 まずキャラクターを作りますテスト版なので2キャラからしか選べません(m´・ω・`)m ゴメン…私はBISを選択何故BISを選んだのかはひ・み・つ⊂((〃ノ⊥\〃))⊃ウキャ♪ それではさっそくGvです! 「や ら な い か ?」「こい、カスども。」 祈りまくってチャージんぐ~♪あ、バカまだ補助終わってねぇのに特攻すんな!!! 抵抗もないくせに補助範囲から出るなって! HPすごい勢いで減ってんじゃねぇか。 仕方ない、コルだ!って速攻で死んでんじゃねぇよ!「時間なくて狩り装備のままでした^^;」ってふざけてんのかっ!くそっ、こんな奴らにまかせておけない。「とぉりゃぁああああああああ」ドカッ ばきっ ドスッ BIS向いてないみたい(゚谷゚`) 上掛け忘れて棍棒振るう 味方が死んじゃった でもそんなの関係ねぇ でもそんなの関係ねぇ 敏捷ないから Miss!! Miss!! Miss!! でもそんなの関係ねぇ でもそんなの関係ねぇ はい、おっぱっぴ~や♪(何故今頃オッパッピーなのかはリアル日記をご参照ください) Wiiはネットに繋げるので、メーカーがその気になればこんな形のオンラインゲームも有り得るのではないかと思っています。 これだと疲れて必然的に長時間続けてのプレイが出来なくなるため、不健康なゲームの仕方をする人が減ります。 それにより人気狩場の回転率も良くなり、ゴールデンタイムにしかIN出来ない方も楽しめるようになるのではないでしょうか?ゲーマー = ムキムキ or ナイスバディーそんな時代が近いのかもしれませんよo(´▽`o)
September 25, 2008
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『ねぇ・・・ねぇ・・・。』 どこか遠くから声が聞こえる。 うるさいなぁ・・・もう少し寝かせて・・・。『プッチニア!』 やだってば・・・ものすごく疲れてるんだから・・・・お願い・・・。『ねぇ、はやく帰っておいでよ。』 帰る? 帰るってどこに? 私にはもう、どこにも帰る場所なんてないんだよ。 天にも地にも誰の胸にも・・・。 「まだ目を覚まさぬのか?」「・・・はい。」 高地特有の薄い空気を突き抜けて容赦なく刺し通す陽光も、厚い布に覆われた住居の中までは通らず、部屋の中は真昼の今も薄暗い。春の訪れを告げる優しい風も通わず、陰鬱な空気が澱のように重く床に滞っている。 部屋の中央の囲炉裏を囲んで銀白色の長いひげを蓄えた老人が一人、向かい側にやつれた様子の中年の男女が座っていた。女は火にかけていた小さな鍋をおろし、煮立った液を白い茶碗に注いで老人に差し出した。数種の野草を煮出した薄い黄緑色のお茶からはレモンに似た涼やかな香りが放たれ、場の重苦しい雰囲気を少し和らげた。「もうひと月になるな。」「はい。」「すまない、わしがあの子にあんなことを頼まなければ・・・。」 真紅の糸で縁取りされた濃紫の長衣の老人は肩を落とし、その身を震わせた。銀色の髪と長く蓄えた髭からのぞく灰色の肌には苦悩の皺が深く刻まれている。「そんな・・・。長老のせいではありませんわ。」 レティは慌てて村長クーンの言葉を遮った。「そうです。炎の聖獣スルタンを囮に村を混乱に陥れたのは数百年も生きた闇の者。その姦計を見抜けというのが無理というものです。」 そう言ってハンスは長老を慰めた。「あのエルフ達はどうしてるのかの?」「今もプッチニアの側を離れようとしません。あれからずっと碌に食事や睡眠をとっていないというのに・・・。」 心配そうにレティは奥の部屋に目をやり、そこで力なく横たわる愛娘と、寝床の両脇でその手を握り、この世への召還を一心に願う忠誠心高きエルフ達を想った。「そうか・・・。しかし不思議な事もあるものじゃ。契約を解かれたモンスターが記憶を取り戻すなど。わしも長く生きてきたが、このような事例を見聞きしたことはない。」「彼らも何故そうなったかは良く分かっていないようです。ぼんやりとした意識で暗い地下を抜け、故郷のテレット・トンネルに向けて進もうとしたとき、急に後ろへ引かれるような感覚に襲われたのだと。そして火の海の中で横たわるプッチニアを見つけた瞬間、全ての記憶が戻ってきたのだそうです。」 石造りの建物にも拘らず、地下を中心にすべてが灰燼と化したバリアートの名門メディチ家の火災。村人たちは水を掛けても消えない謎の業火にパニックを起こし、騒ぎの中心である屋敷から逃れた2匹のエルフとその背に担がれた少女を見咎める者はいなかったという。朔月の闇に紛れて曲がりくねった山道をひた走り、彼らが少女の故郷に辿り着いたのはミルクのように白く濃い霧が立ち込めた早朝だった。 少女はいくら両親が話しかけても頬を叩いても、ぴくりとも動かなかった。ひんやりと青ざめた肌、艶を失った金糸の髪、微動だにせぬ紫の唇。唯一の生きている証は数時間に一度、とくんと波打つ心臓だけ。「本当に連理と比翼には感謝してもしきれませんわ。後はプッチニアが目を覚ましてくれたなら・・・。」「・・・実はそのことなんじゃが・・・今日はただ見舞いに来たのではない。この村を預かる長として、言わねばならないことがある。」 小さな声で呟くクーンは苦しそうにこう言った。「プッチニアを・・・もう死んだものとして諦めてはくれぬか?」「・・・っ!!!」 ハンスとレティは二人から目を逸らしたクーンに詰め寄った。「待ってください!どういうことですかっ?・・・あの子はまだ・・・!」 それまで言葉少なだったハンスが大きな声で叫んだ。「分かっておる!わしがどれほど酷いことを言っているか、それは重々分かっておる! しかし、あの子は人間ではない。人の形はしていても、禁断の秘術により作られた闇の生き物なのじゃ。天界へ繋がる聖地ビスルにそのような穢れた者が長く留まれば、必ず神の怒りに触れる。」 決して光の指さぬ深い海の底のように重苦しい空気がその場を満たした。「・・・あの子を殺せと・・・いうことですか?」 ハンスが言うと、クーンは目を伏せながら微かに頷いた。レティは仮死状態にある娘よりも蒼白な顔色で気を失い、その場に崩れ落ちた。ハンスは妻の体を抱き起こしながら長老、村長、司祭として絶対的発言力を持つクーンに辛うじてこう反論した。「けれど・・・どんなことがあろうと、あの子は・・・私たちの娘なのです。」「後生じゃ。あの子一人のために全てのロマの命を危険に晒すわけにはゆかぬ・・・。」 「つっまんねぇな!」静寂を破る声が飛んだ。「『自然系の動物・生物体と共感し、愛しながらそれらを理解し抱擁してモンスターを使役する』っていう、ビーストテイマーの親玉がこれかよ。」 リビングにあたる広い部屋とプッチニアの部屋を区切る布を乱暴に跳ね上げて出てきたエルフは端正な顔を怒りに歪ませていた。「村の危機を救おうとしたプッチニアを人間じゃないから殺せだって?本当にモンスターに対して『共感・愛・理解』してたらそんなこと言えるわけねぇよな? 元々お前らはそうだ、モンスターを対等の生き物だなんて思ってねぇ。利益になるモンスターを自分勝手に可愛がって、必要がなくなったら捨てるだけ。プッチニアもモンスターだからそういう扱いしろってか。人間様ってのはずいぶんと偉いんだなぁ?」「・・・やめろ、比翼。」 続いて部屋へ入ってきた連理の声は静かに、しかし強い響きをもって相棒を制した。しかし次に紡がれた言葉はクーンをより鋭く射るものだった。「村長、あなたは今までに一度もご自分の永遠を願ったことはありませんでしたか?フィロウィのように闇の術に手を染めたりまではしなくても、自分の利益のために誰かを犠牲にしてもいいと、そう思ったことはありませんか?」 連理は一切の濁りを含まない緑の瞳を部屋にいる一人一人に合わせながら言った。「テイムされる前に住んでいたテレット・トンネルへは幾度も人間が僕たちを狩りに来ていました。エルフの血を飲めば不老不死が得られると言ってね。そして何人もの仲間が犠牲になりました。 モンスターといわれる生き物たちは皆、自分のテリトリーからは出ず、森や洞窟の奥でただ静かに生きているだけです。どんな場所へも我が物顔で踏み込んできて、そこに住む生き物を狩り出す人間こそがケダモノ、危険なモンスターでしょう。そんな貴方たちにプッチニアが化け物扱いされる理由はありませんね。」「な・・・なにを・・・エルフ風情が生意気な・・・。」 図星を突かれて怒りにクーンは言葉を失ったがすぐに形勢を立て直し、出来る限り厳かな声を作ってエルフたちにこう説いた。「エルフ達よ・・・ロマがずっと長い間迫害を受けていた種族ということは知っておるか?ロマという言葉には『異教徒・物乞い・麻薬の売人』という意味があるほどじゃ。祖国を失ってからずっと世界中を流離い、どの国でも受け入れられず、冷たい目で見られ、唾を吐かれ、身ぐるみを剥がれてきた。異端者を根絶やしにしようと大虐殺を行った独裁者もいた。 虐げられた我々は民族の誇りを失わないため、ロマを救ってくれる神への信仰を更に深めた。それゆえ神は我々にこの村を、安住の地を与えたもうたのだ。 ここは聖なる炎に守られた、神との約束の場所。それを失うわけにはいかん。たとえどんな犠牲を払っても。我々には・・・我々には神しかいないのじゃ!」 プッチニアを案じているように見せかける演技をやめ、クーンはすっと背を伸ばして威厳に満ち溢れた態度でエルフたちに向かい合った。そこには格下の生き物の無礼を諌めようとする倣岸さが見て取れた。「このボケ!見たこともない神がどうとかより、今、目の前で生きてるもんが大事だと思わないのかよっ?」「な・・・!」 比翼の言葉ですぐにクーンの冷静な表情が崩れた。「比翼、これ以上の議論は無駄だ。」 ビーストテイマーを統べ、聖地を守り、天界への道を開く司祭として常に崇められてきたクーン。しかし連理も比翼もそんなことは全く意にも介さない様子で、選民意識に凝り固まった哀れな老人を一瞥した。「要は異分子が排除されればよいのでしょう?プッチニアがこの村から去れば、それで『貴方の』神は許してくださるのですよね?」 『貴方の』と強調して言われていることに気付かず、クーンは我が意を得たりとばかりに満足げに頷いた。 慌てて間に入ったハンスが言った。「プッチニアを村の外へ運び出すという事か?しかし掟により私たちはこの村から出ることが出来ないのだ。私たちの看護がなければあの子は・・・。」「彼女が意識を取り戻し、自力でこの村を出ればいいだけのことでしょう。」 視線をハンスに移し、連理が事も無げに答えた。 「僕たちが仮死状態から脱する方法を探しに行きます。その間、プッチニアを頼みます。」 ⇒つづき イケメン二人に守られる。 プッチニアの物語は私の欲望の表れです(*ノωノ)キャッ♪ ちなみにこっちが連理で こっちが比翼☆ <おまけ> 最近見て面白かった動画。 北斗の拳+クレヨンしんちゃん合いすぎ。゚(゚ノ∀`゚)゚。
September 25, 2008
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|///|・ω|///|ちらっ |///| 彡サッ|///| モジ(((´ω` *)(* ´ω`)))モジ |///|・ω|///|ジー ミナサマ|///|ヽ(゚Д゚ )ノ|///|オヒサー 小説の残りを書き終えるためにあと数回更新しますと宣言してから、ずいぶん時間が経過してしまいました。 その間見に来てくださった申し訳ありません。 あまりに音沙汰がないので、一部では 『中の人死亡説』 が出たとか出ないとか。 安否を心配するメールを下さった方、こうして生きておりますのでご安心ください。 おわびに今回は3本立て(。・ω・)ゞデシ 小説の続きを読みたい方 ⇒ ~楽園への翼編その十二~ 小ネタ(リアルネタのみです)を見たい方 ⇒ リアルの冒険者(ノ)・ω・(ヾ) 更新が遅れた言い訳を聞きたい方 ⇒ 下へスクロール 社宅廃止のため5月に引越しをしました。 しばらくは引越しの片付けに追われ、その後は息子の幼稚園探し&幼稚園に持って行くものの準備に奔走。 息子が幼稚園に行きはじめて自由な時間がとれるようになり、『さぁ、残りの更新頑張るぞ!』と思っていたら・・・ 急性胃腸炎で入院il||li _| ̄|○ il||l 嘔吐&下痢で上から下から大洪水でした。 特に原因を調べてもらえなかったのですが、たぶん食中毒。 豚肉、賞味期限が切れてたし(lll-ω-)ズーン←自業自得 食べたのが私だけだったことが不幸中の幸いです。 絶食3日、5分粥4日。 1週間で2kg痩せました。 退院後もしばらく不調が続き、やっと治ってきたと思ったら 風邪でダウンil||li _| ̄|○ il||l 39℃前後の高熱が一週間。 ひどい咽頭炎を起こし、解熱鎮痛薬を飲んでいても唾を飲み込むことさえつらい状態゚+.(*´pωq`)゚+. 痛くておうどんや雑炊を少しすする程度しか食べられなかったため、1kg痩せました。 熱が下がって咽頭炎も治まると今度は・・・ ひどい頭痛と嘔吐il||li _| ̄|○ il||l 眼底からこめかみ、後頭部にかけて締め上げられるような痛みで目を開けてもいられません。 嘔気でまったく食事を取れず、水を飲んでも吐き、胃に何もない時は胃液を吐くといった具合で、瞬く間に3kg減。 病院で検査してもらいましたが血液検査、CTスキャン共に異常なしで原因が分かりません。 日に日に症状が悪化してついには寝たきり状態になってしまったので、母に迎えに来てもらい実家で静養することになりました。 実家の近くにある総合病院で再度検査しましたが、やはり脳や血液検査の所見に異常は見あたりません。 脳外科の先生は「これ以上衰弱すると危険です。栄養の点滴をするためにとりあえず入院したほうがいい。」と言っていましたが、内科の先生は「体を温め、内臓を丈夫にする薬です。とりあえずこれを飲んで様子見てください。」と六君子湯(りっくんしとう)という漢方薬を出しました。 漢方といえば慢性的な症状に対してじんわり効いていくというイメージだったので、『入院一歩手前の瀕死状態なのに、漢方なんてぬるいもんでええの?(゚谷゚`)』と母も私もこの処方に懐疑的。 しかしこの六君子湯が劇的に効き、なんと飲んだその日から一口ずつですがごはんを食べれるようになり、食後も吐きませんでした。 3日後には普通に食事を摂れるようになり、1週間後には『これ以上食欲亢進したらやばいって!』というぐらい食欲モリモリにっヽ(o・∀・o)ノ 頭痛も日に日に良くなり、10日後には全く痛まなくなりました。 先生 『頭痛や嘔吐は内臓の不調からくるものです。立て続けに病気をして内臓が弱っているときに解熱鎮痛薬や抗菌剤など強い薬をのんだため、負担がかかったのでしょう。』 病気のときでも家事や育児は休めないため、薬を飲んで無理やり動いていたのがまずかったらしいです(ノω・。) 『内臓の不調が頭痛・嘔吐といった形で現れる』というのは東洋医学独特の考え方だそうです。 数値として表れるものではないので、西洋医学しか学んでない医者だと診断ができないのだとか。 実家に戻る前に行った病院で原因が分からなかったのはそのためのようです。 セカンドオピニオンって本当に大事ですね~ヾ(。・ω・。)ノ 病気で合計6kg痩せたので、 久しぶりにあばら骨のアバラリアンに再会( ^з^)ノ( ^з^)ノ( ^з^)ノコンコンコンチャ♪ 結婚式のためにダイエットして以来、6年ぶりです。 痩せてたねぇ、あの時は・・・(* ´Д`*)=3 ん?何? たぷたぷ脱出できて良かったねって? さようなら、アバラリアン♪ぽーにょ ぽーにょ ぽにょ メタボの子 まんまるおなかのおんなのこ♪ 病気で痩せたのって、普通にごはんを食べれるようになったらすぐに元に戻るんですよね。 なんと2週間で6kg増えちゃいました~Σ(ノ∀`*)ペチョリンコ ただ元通りになっただけでなく、寝たきりで筋肉が落ちたため脂肪がとってもやわらかいです。 羽二重餅みたいにふわふわで、触った感触が我ながらめっちゃ気持ちイイ~♪ ローライズのジーンズを履くとはみ出した脂肪でベルトが見えないよっ(゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚)ァヒャヒャヒャヒャヒャヒャ (゚∀゚)アハハハ━━(。・ω・)ハァ━(。-ω-)ァァ━・゚・(。>ω<)・゚・━━ン!!! しんどくて一ヶ月以上もまともな食事ができなかったのに、普通に食べてるだけで元通りなんてそりゃないよ不二子ちゃん・・・"p(-ω-〃) イジイジ
August 28, 2008
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!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!注意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!暴力的内容を多く含みます。苦手な方は読まないようにして下さい。!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 「主従契約を・・・解除します。」 連理と比翼の瞳から攻撃態勢を示す赤みが消え、全身から力が抜けた。不思議そうにゆっくりと周りを見渡したペリドットの瞳に、もう私の姿は映っていない。「エルフ達。ここはお前たちのいるべき場所ではない。お帰りなさい。」 少し間をおいた後、二人は顔を見合わせ、呆けたようにのろのろと扉を開けて外へ出て行った。蛇の彫刻が施された黒い大きな木の扉が乾いた音を立てて閉じ、部屋には再び緞帳のように重い静寂が降りてきた。 思っていたよりもあっけない別れだった。 十分覚悟してそうしたつもりなのに、一度も振り返らない彼らの背中が悲しくて目の奥が熱くなる。 泣いちゃだめ。 これでいい、これでいいんだ・・・。 「なるほどエルフたちを逃がしてやったというわけか。甘いことだ。」「・・・。」「『ビーストテイマーは自然系の動物・生物体と共感し、愛しながらそれらを理解して抱擁する。それによりビーストテイマーは敵対的な生物体を手なずけて味方にすることが出来る。』。ビーストテイマー学の最初の授業で習う、基礎中の基礎だな。」 フィロウィは醜く引き攣れた片目を少し持ち上げた。「ハッ!馬鹿馬鹿しい。そんなものは所詮奇麗事だ。ビーストテイマーにとって使役するモンスターは鎧や剣と同じただの道具にすぎない。状況により使い分け、より良いものが手に入ればゴミとして捨てる。ただそれだけだ。」 そう。ビスルの学校でも何匹もテイムして本にし、狩り中にペットが疲れれば別のを呼び出していた子が何人かいた。育てるつもりがないから下手をすると死なせてしまうような危険な狩場へも気安く出入りし、より強いモンスターをテイムする力がつけば迷いもなく捨てた。 落ちこぼれだったそのときの私にはテイムできる力がなかった。 だからこそなんだろうか、もし私の元に来てくれるモンスターがいたらずっと一緒にいようと思ってた。 ずっと、ずっと、ずぅっと・・・。 人間より遥かに長く生きる彼らだから、泣いたり笑ったりしながらたくさんの時間を過ごして、いつか私が冒険者としての旅を終えるそのときまで添っていくものだと、そう思ってた。 でも・・・ダメになっちゃったね。 こんなに早く別れが来るなんて、想像もしなかった。 喧嘩もいっぱいしたけど、ずっとずっと大好きだったよ。 さよなら、連理。 さよなら、比翼。 どこか体の大事な部分が切り離されてしまったような喪失感に苛まれ、鉛のように重くなった体を半ば引きずるようにして、フィロウィに促されるまま実験室を出て奥の部屋へ戻った。 廊下の臭気は先ほどよりもずっと弱くなり、ホムンクルスたちの死体はどろりとした薄桃色の塊に変わっていた。『コレイジョウサキニススムナ』 あのとき聞いたかぼそい声。 あれは私を助けようとしてくれていたんだね。 何も知らずに、ううん、知ろうともせずに、先を進むのを止めようと近づいてきた貴方たちを私は手にかけた・・・ホント、最低だ。 ごめんなさい、不幸な異形の兄弟たち。だけどもう一度だけ助けて。 連理と比翼がいなければ何も出来なかった弱い私に勇気をちょうだい。全てを賭けて奇跡を起こせるただ一つの力を。 マントの下、胸の上で密やかに燃え盛るものを握り締めた。 部屋の右奥にある書棚の一番上の段に宝石を細かくちりばめた美しい金の箱が置いてあった。フィロウィはそこから大事そうに両側に持ち手のついた赤褐色の瓶を取り出し、テーブルの上に置いた。「これを飲みなさい。」 仮死状態にする薬。 これを飲めば全ては終わる。「はい。わが主。」 私はこの男の言う事には決して逆らえない。 どんなに頑張っても意識の奥底の何かが私を縛る。 固く詰められたガラスの栓を抜くと、むっと青草い香りが部屋にたちこめた。口に含むと舌の奥まで苦味がびりりと走り、飲み下すとワンテンポおいて一瞬の浮遊感、そして体をとてつもない力で振り回して飛ばされていくような感覚と共に体から意識が遠ざかっていった。 平衡感覚を失い、体がゆらりと前につんのめったと同時にマントの下に隠し持っていた物が滑り落ちた。 ガシャーン! 自らの重みで硬い石床に叩きつけられて華奢なガラスは粉々に砕け散り、金とオレンジで彩られた炎が勢いよく解き放たれた。 マスタークエストが終わった後、パパからもらった聖なる炎の入った瓶だ。「な・・・!これは!」 闇の香りを嗅ぎ付けた炎は予め油でも撒いてあったかのように一瞬で部屋中に広がり、逃げようと身を翻したフィロウィを飲み込んだ。「うぎゃあああああああああああ。」 聖なる炎は闇に侵されたものすべてを焼き尽くす。フィロウィも、この呪われた研究室も、そして禁断の術により生を受けた私も・・・。 炎を払いのけようと激しく腕をばたつかせ、フィロウィはのた打ち回りながら崩れ落ちた。 肘や膝を折り曲げた姿勢で蹲り、ついには動かなくなった黒い塊。それが何百年も生き続けた伝説のビーストテイマーの最後だった。 薬を飲んで意識を失い、倒れるときに瓶を落としてしまうという不可抗力。それが命令に逆らうことの出来ないマリオネットに残された唯一の方法。 ねぇウォル、モルビリさん、そして兄弟たち・・・これでいいよね? 冷たい床に頬をつけ、失いつつある視力で金色に燃え盛る炎をぼんやり見つめた。 炎は小刻みに揺れ動き、宙にその手をゆらゆらとひらめかせていた。『アリアンの酒場で見た歌姫の踊りに似てる・・・。』 耳の奥で亡国に想いを馳せる歌が流れ始め、その哀しげなメロディーはやがてビガプールのロマたちの音楽へと変わっていった。 特殊な民族楽器で奏でられる原始のリズムと低くかすれた声。心の中に高揚と悲哀の渦を起こす不思議な調べ。知らない言語であるはずのロマニー語の歌詞の意味が、今はなんとなく分かる。 まぶたを下ろした暗闇の世界のどこか遠くで連理と比翼の私を呼ぶ声が聞こえた気がした。 最後になんていい夢。 そしてなんて都合のいい夢。 契約の楔から解き放たれ、自由を手に入れた彼らが戻ってくるはずなんてないのに。 小さいころ、自分の背中にはいつか翼が生えてくるって信じてた。肩甲骨は折れた羽の名残だって誰かが言っていたから。失われた羽を取り戻したとき、背中の皮を突き破って出てきたそれは私の小さな部屋いっぱいに広がり、やわらかな羽毛を散らすだろう。雪のように白く、水鳥のように軽く、それでいて鷲のように大きく力強い羽は、私を空高く雲の神殿へとあっという間に運んでくれる。親に叱られたとき、何かが上手く行かなかったとき、想像の鳥は故郷の村のある山を遥か遠くに越えていって私を慰めてくれた。 でも・・・だめだね。 私の体の中に仕舞われていたのは翼ではなかったのだから。⇒つづき 楽園の翼編はこれで終了です。 次回編に続きます。
August 28, 2008
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<食の冒険者> ある日某駅の駅ビル型ショッピングセンターをうろついていると、サンドイッチのみを取り扱った店を見つけました。 「ほほぉ、サンドイッチ専門店とは珍しい。どれどれ、どんな商品があるのかな?」 ツナたまごやコロッケ、エビカツなど普通のメニューからきんぴらやキムチなどの変り種までたくさんの種類があります。 話の種に変わったやつを一つ買ってみようとケースを覗きこんでいると・・・ Σ(・д・o) (つд⊂)ゴシゴシ な、納豆コーヒーゼリーぃいいい??Σ(=д=ノノ 何度目を擦って見ても商品名は『納豆コーヒーゼリー』ですヽ(゚Д゚;)ノ 食物への冒涜ともとれる、あまりにチャレンジャーな組み合わせ。 その味は想像するだに恐ろしい・・・ガクガク((・ω・;))ブルブル このまま何も見なかったことにして通り過ぎるのは容易いだろう――――だがしかし・・・ 断末魔とはいえ私もブロガーのはしくれ、この味を皆様にお伝えする責務があるのではないだろうか?ド━━━━( ゚Д゚ )━━━━ ン !!! ちゅーわけで買ってみた┣¨キ(*゚д゚*)┣¨キ クラッシュしたコーヒーゼリー、まんべんなく小粒納豆、さらになんとたっぷりの生クリームがサンドされています。 糸を引いています。まぎれもなく正真正銘の納豆です。ひょっとして甘納豆ではないかという私の淡い期待はここで打ち破られてしまいました。 甘納豆なら絶対美味しいだろうな・・・┌|T_T|┘♪└|T_T|┐♪┌|T_T|┘ 触ってばかりいても仕方がありません。 いざ行かん、味覚の新天地っっ!!!! パクッ(^~^)モグモグ OH!!!!!NATTOOOOOOOOOOOOOOO!!!!" 『ぬぅううっ!この味は・・・!!! 口に入れた瞬間コーヒーの芳醇な香りが鼻腔をくすぐり、追いかけるようにして納豆の鄙びた匂いが食道から鼻にかけて充満する。 咀嚼するとパンの切れ間からあふれ出る納豆納豆納豆。飲み下した後もねばねばneverといつまでも口腔内を支配し続ける。 さらに追い討ちをかけるように生クリームがまったりと広がり、ナットゥ~の匂いを舌に張り付けるようにコーティング。 これは味蕾の産業革命やぁ~!』 以上を要約するとつまりマズいっす凹○ピクピク しかし「食べ物を粗末にしてはいけない」と厳しく躾けられた私は、なんとしてもこの試練に打ち勝たねばなりません。 ねちょー もちゃー もりょーん ぬるぅ べちゃぁ むぁーん・・・(以下繰り返し)【食感を擬音化】 勝った、勝ったよママン・・・+゜(つД`)゜+ 実は食べているうちに不思議と「こういうのもアリなのかな?」と思わせられました。 でももう一回食べたいとまではちょっとまだ勇気が・・・モニョモニョ とにかく納豆とコーヒーゼリーと生クリームという組み合わせを考え、更にその商品化に踏み切った鞍馬サンドの商品開発部のアバンギャルド感覚には脱帽ですっ☆ こういった冒険心が新たな美味を作り出すのでしょう(。・ω・。) どこかで見かけたら皆様も話の種に是非お試しあれ! <選挙の冒険者> 兵庫県某所の選挙ポスター(今年5月)。 ふ・・・福田さぁああああんっ。゚(゚´Д`゚)゚。 白いツツジがユリの花束に見え、それらに囲まれたその写真は・・・もうアレにしか・・・見えません・・・。 お盆に帰省したときには左へずらされていたので、やっぱり他にも『これはヤバイ』と思った人がいたんでしょうねぇ(・ω・;A)アセアセ 貼った人は相当チャレンジャーです(* ´艸`) ムププ
August 28, 2008
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4月21日の記事で少し書いていたのですが、社宅廃止により5月18日に引越しをしていました。 14日から18日の間は手伝いに義母が来てくれていたためパソコンが出来ず、19日以降は荷物の整理に追われ、昨夜やっと片付けを終えてネットにつなげた次第で、メールやコメントへの返事が大変遅れてしまいました。 お時間を割いて書いていただいたのに申し訳ありませんでした。 厳しい言葉で諌めて下さった方、これからの教訓にしたいと思います。 ありがとうございました。 慰めたり励ましたりして下さった方、これからの勇気と力になると思います。 ありがとうございました。 ブログを続けて欲しいと言って下さった方がいらっしゃいましたが、ネットを使って情報や意見を発信することの危険性について考えず、碌な知識の無いままにやっていたことに対して『自分はブログをやる資格がない』と考えて停止という選択をしたので、その気持ちは変わりません。 私の至らなさのためにこういう結果になってしまったことを深くお詫びいたします。 小説の残りは『楽園への翼編』があと1回、次回編が数回(下手をすると10回くらい)分あります。 それを終わらせた後、更新は停止させていただきます。 その後消す予定でしたが過去ネタを引き続き見たいという方がいらっしゃったので、そのまま放置させていただこうと思います。 また小説が好きで見に来られている方は少数派なので、毎回それ以外の小ネタもおまけでつけようと思います。この事件が起きる前に書いた笑いネタなので不謹慎だと思われるかもしれませんが、小説の内容が陰気ですのでバランスをとるためとご理解いただければ幸いです。 残りの数回、よろしくお付き合いくださいませ。 略儀ながら、まずはお礼まで。
May 26, 2008
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前回の記事で載せた焼肉オフ会での写真が何者かによって加工前の状態に戻され、画像掲示板に貼られてしまいました。 読者の方がメールで知らせてくれたのですぐに削除依頼を出して記事からは当該写真をはずしましたが、再び掲載されていました。 最初に掲載した人なのか、保存していて面白がって出した人なのかは分かりません。 今回問題なった写真ですが、アップされている画像を右クリックでマイピクチャーなどに保存すると、サムネイル画像では加工が取れている状態で表示されるというものでした。 (アップした画像)↓(サムネイル画像) クリックしてみると 加工自体は残っています。 えりさんの記事の写真は大丈夫だったようなので、えりさんに加工方法を聞いてみたところ、『ペイントで加工して上書きしてアップする』という全く同じ方法でした。 私はjpgで保存してから加工、えりさんはSSの元の保存形式であるbmpで加工してからjpgで保存という若干の差があったので、えりさんに両方のやり方で試してもらったところ、どちらでもはずれないとのこと。 ソフトも保存方法も同じなのにどうしてこういう差が出るのか、検索していろいろ調べてみましたが結局のところよく分かりませんでした。 また上の例に使うために同じ携帯で撮った別の写真を加工してみたのですが、今度は何故かサムネイルから加工がはずれていませんでした。 コメント欄からはこんな方法を教えていただけました。 今回のサムネイル画像の問題とはまた違うかもしれませんが、有効な対策だと思います。 何が原因でこうなったのかよく分かりません。 ただはっきりしているのは私が無知なためにとんでもない結果を引き起こしたという事だけです。 画像掲示板への投稿の原因となったこのブログを停止することにし、昨日ファンサイトランキングの登録を解除しました。 今月投票してくださった方、票を無駄にしてしまい申し訳ありませんでした。 また2年お世話になったB&Gを脱退することにしました。 理由はいくつかあります。 まず私のミスであるのにも関わらず、被害を受けたのは西さんとえりさんだけ。ブログとギルドという自分にとって大事なものを諦めることで、私も痛みを感じたいのです。これで事態が変わるわけでも責任が取れるわけでもないので単なる自己満足に過ぎないのですが、そうしないではいられないのです。 また、えりさんが私の悪口を言ったという偽造のSSが掲示板に張られたり、このブログが荒らされた際にえりさんが犯人にされてしまったり、ここのところのトラブルは全て私とえりさん絡みでした。 今回の写真もブログにアップされた画像を保存してサムネイルを見るという、普通に読んでいる状態ではない方法でミスを発見されました。そこには『アラを探してやろう』という明らかな悪意があると思います。 2度あることは3度あると言いますが、このようなことが3回続けばこの先何回あるか分かりません。 これから起こりうるトラブルを回避するためにも、ギルドから身を引くことが一番であると考えました。 昨夜はB&Gでの最後のGvでした。 お相手がとても強かったので、気持ちいいくらい何度も死にました。スバインの空はとてもきれいでした Gv終了後挨拶をし、ギルドから脱退しました。 左側がなんだかスカスカします。 紋章だけでなく、どこかにぽっかりと穴が空いてしまったみたい。 思っていた以上の喪失感がありました。 2年前の7月、魔法中央PTでピンクの丸の枠の中は空白というとてもシンプルな紋章をつけたBISさんに出会いました。面白くて、面倒見がよくて、人間的魅力のある方でした。レベル170になって本格的なGvをやってみたいと思っていたのと紋章のデザインに惹かれ、そのBISさんにお願いしてB&Gの前身、楽園に入れてもらいました。そしてそのままB&Gへ。ピンクの王冠がどこの紋章より可愛くて、とても嬉しかったことを覚えています。 当時はしたらばなどの掲示板の存在を知らず、ステ・スキ振りは適当、狩り装備とGv装備が違うことも知りませんでした。各種抵抗はもちろんHP装備すらつけていなかった最初の方、蒸発するように一瞬で死んでいました。 そんな恐ろしいほどのへっぽこだったのに下手の横好きでGvが大好き。 毎日毎日ポイントを献上するだけの私に「出るの控えて^^;」という人は誰もおらず、その時々に適切な助言をくれ、根気強く見守ってくれていました。 運キャラがいなかったその時は本当に貧乏で、Nスクリューすらなかなか買えなかった私に装備を譲ってくれたり、あまりに弱くて落ち込んでいる私を励ましてくれたり、皆が優しくて素敵なギルドでした。 早く強くなりたい。 強くなってギルドに、優しくしてくれた人に恩返しがしたい。 そう思って一生懸命レベルを上げたり、装備を買うために運キャラを作ったりしました。 結局その目標は果たせないまま、こんな形で出ることになるなんて思いもしませんでした。 面倒見がよくて、優しく時に厳しかったえりさん。 心遣いが細やかで、でもいつも不思議なオヤジギャグをかましてた西さん。 いつも穏やかなムードメーカー、キラ’さん。 オムツネタにしたのに笑って許してくれた懐の深い☆ゅうゃ☆さん。 いつも可愛らしくて「こんな女の子になりたかった」と憧れた☆るったん☆さん。 男前な言動にメロメロなった又さん。 加入してくださってから守りが格段に堅くなって嬉しかったApuloさんと高神さん。 強すぎてLAもってきすぎだと恨んだヒュウイさん。 装備がきもいくらい神だった、『きもぼう』さんことカラシ色オムツことひなぼうさん。 Gvに出る日はいつも心臓満載の氷雨、敵だったら嫌だなと思った秘書さん。 どんな状況でも得点する素晴らしいPSでアチャの目標だったひまじんさん。 同世代でなにかとかまってくれた面白いくららさん。 絶対死ななくて、いるといつも心強かった拷問さん。 なかなかゲームにインできないくらい忙しいみたいだけどリアル頑張ってね、Akimiさん。 いろいろ共通点があって話すのが楽しかった亜豆姫さん。 WIZを救ってくださったkidさん、アレスさん、時雨さん。 あだ名のネーミングが密かにお気に入り、やずやさん。 無課金でここまでと尊敬、山鴉さん。 せっかくギルドに来てくれたのにあんまり遊べないままでごめんね、劉楼さん。 他にもなかなかお話できないままだったギルメンの方々。 今までお世話になりました。 何一つお返しできなくて本当にすいません。 このような事態を引き起こしてしまってえりさん、西さんにはお詫びのしようもありません。 えりさんはしばらくINされないということで、最後の挨拶をしようと昨夜電話をしてみたのですが連絡がつきませんでした。 この場から謝罪と、これまでよくして下さったことに心からの感謝を。 引き止めてくださってありがとうございます。 帰ってきていいよって言ってくださってありがとうございます。 いつか戻れる日が来るといいな。 まだどこかのギルドに入ろうという気持ちが起きないためしばらくは無所属の予定です。 『B&Gのために強くなりたい』という目標が消えて気合が抜けてしまっている状態なので、その後の事は落ち着いてからゆっくりと考えたいと思います。 最後に今まで読んでくださった皆様へ。 ブログを書くようになって「こんな面白いこと発見!」とか「これネタにしたらいいかも」とか、ゲームの楽しみ方が増えました。 毎月の順位や日々のアクセス数に一喜一憂。 読者様からいただくコメントやメール、耳での励ましがとても嬉しく、「もっと面白いこと書きたい」という原動力になりました。 ネタを練って何度も読み返すので書くのにとても時間はかかりましたが、上手く出来て誰かを笑わせられたときの快感で苦労なんて吹き飛んでしまいます。 『いつも楽しませてもらってます』というお言葉をいただくたびに、「一番楽しんでるのは私だよ~☆」なんて思っていました。 今もスクリーンショットのファイルにはいつか使おうと撮り貯めた面白い画像やゴールデンウィークに書き溜めたマンガなどでいっぱい。 こんなことがなければ楽しい記事を書けていたのにと思うと、自分の不甲斐なさが残念で仕方がありません。 小説が途中なのでそれを全て書き終え次第、サイトを閉じようと思います。 更新を楽しみにしてくださっていた方、ごめんなさい。 長らくのご愛読、本当にありがとうございました。
May 14, 2008
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このような写真の掲載は名誉毀損、侮辱、脅迫、業務妨害に問われる可能性があることを認識なさってください。 掲示板管理者には削除と共に証拠保全のため、書き込み時のログについて保存してもらうよう依頼をしました。 告訴されないうちにお止めいただけるようお願いします。
May 13, 2008
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|///|ヽ(゚Д゚ )ノ|///|タダイマー 昨日の夜に東京に帰還いたしましたo(`・ω・´)ゞビシッ 4月24日から丸二週間、旦那と自分の実家でのんびり生活。 これからは家事も育児も自分一人でと思うと、やる気DENEEEEEEE! すっかり五月病、リアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ 早く元の生活に戻さねばですねぇ(* ´Д`*)=3 いつも長期休暇の後はリアルネタ。 この2週間で色々遊びに行ったりもしたんですが、私にとってはこれがメインイベント!ってネタをやりたいと思います。 B&G焼肉オフルポ⊂((〃ノ⊥\〃))⊃ウキャ♪ 話はさかのぼる事、4月24日のえりさんのブログ。 GWに旦那の実家(兵庫)に帰ることを知ったえりさんがこんな記事を・・・(・∀・) 旦那の実家で皆の留守の隙を見てブログチェックしていた私は即コメント....φ(・ω・` )カキカキ 奢りと聞いて黙ってはいられませんよ(ΘωΘ)ムヒ その後自分の実家に移動して久しぶりのゲームを楽しんでいると・・・ ( Д ) ゜゜ 『冗談から駒が出る(瓢箪から駒が出るのもじり)』とはこのことです(*´ω`*) えりさんの言葉と裏腹に、明らかに『そんな話知りませんでした』的リアクションの西さんを置いて(無視して)話は進む進む(* ´艸`) ムププ ギルドでお世話になるようになってもう2年近く。 しかしリアルで私はどちらも初対面。 当然待ち合わせには工夫が必要になります。 Σ(=д=ノノ ( ;´Д`)いやぁぁぁぁぁー! 結局合言葉は「PTおねがいします」に決定。 5月4日午後6時、JR姫路駅中央改札前で待ち合わせ。 1000円以内でプレゼントを贈りあうとのことで、当日かなり早めに姫路駅周辺を散策し、ぴったりのものを発見しました(>▽<)♪ パパ手ならぬパパ足(*^ー゚)b 180円オーバーだけど、もうこれ以外に考えられないっヾ(●´ω`●)ノ 色々な香料をあわせたパウダーなので、たぶんシッカロールみたいにお風呂上りにパタパタするものだと思います。 ネーミングが臭そうだけど☆~(ゝ。∂)キニシナイ プレゼントも無事購入できたので、待ち合わせ場所へ。 すぐ分かるように手をつないで待ってるって言ってたけど・・・ドコ?o(・_・= ・_・)oドコ? マジですぐ分かりました。゚(゚ノ∀`゚)゚。 西さんがとても照れくさそうにしてました。 これだけでも私、焼肉奢られるだけの貢献したといえるのではないでしょうか(ノ´▽`*) 焼肉オフ~o(´▽`o) 後編に続きます
May 8, 2008
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まずは焼肉オフ~o(´▽`o) 前編 をご覧下さい。 無事合流できました。 ではさっそく第一印象を述べていきましょう。 〔えりさん〕 想像通り、文句なしのべっぴんさん! いつかご自身がブログで『姫野 愛』さんに似てると言ってましたが、確かに似ています。というより、造作的にもっと整えた感じ。 (ネットで『姫野 愛』を検索してすんごい映像のサイトに行き当たり、ガンミしちゃったのは>ω<)ノ ナイショ!! ) とにかく細い!Σ (´Д`ノ)ノ 短めのワンピから覗く足がどうも私の腕くらいの太さしかありません。 抱きしめたらぽきんと折れそうです。 いやぁ~眼福眼福。 おばちゃん、いいもの見せてもらいました。 〔西さん〕 えりさんが前に目だけ隠した顔写真をブログに載せていて、「あれ、結構男前だったり?」と思っていましたが、実際は想像以上でした。 なんと竹之内豊似ですよ、皆さんΣ(・д・o) 本人は「俺は柴犬に似てると言われるのが一番嬉しい」と言ってましたが・・・。 声と喋り方は想像通り、のんびりとした可愛い感じでした♪ 〔私〕 えりさんのブログより とりあえず米倉様はないです。 あんまりなさすぎて、「え?西さんが?」って思ったくらいです。 にしおかすみこさんはドMなところと生年月日はそっくりそのままです。 顔はにしおかさんが美人さんなので全然似てないと思われます。 やはり似ているのはおはよう朝日のうさぎ、『朝 おき太』くんです。これでご想像いただくとほぼ間違いないです(´ω`*) 予約してくれてた焼肉屋さんへ移動。 美味しい店らしく、早い時間なのに混雑してました。 奢られる立場だとなかなか注文しにくいので西さんに丸投げすると、次々高いものばかり頼んでくれました(>▽<)オットコマエー♪ 夏並みにとても暑かったその日、昼は赤穂海浜公園でアンパンマンショー&数々のアトラクションを楽しんだ私はビールが美味しくてたまらない(〃ノωノ) お肉の入るスペースをビールが占めてしまったのは言うまでもありません。 一方あの細い体のどこに消えて行くのか。 えりさんは焼肉以外に生レバー系2人前を一人で平らげた後、かなり大皿のクッパをもりもりいってました。 ブログでは解散後におなかがすいてきつねうどんを食べたのだとかΣ(・ω・ノ)ノ 痩せの大食いウラヤマシス"p(-ω-〃) イジイジ 西さんはほとんど飲んでないのに、途中からえりさんにべたべたくっついてました。 最初は手をつなぐのも照れてたくせに(*´艸`)(´艸`*)ネー 酒の席って怖い(・m・*)クスクス生賛美(´゚ω゚);:*.':;ブッ!! えりさんの内助の功の十字架がモエモエです(*ノωノ)キャッ♪ と、ここまでは大変良かったのです。 しかしその後『負けたらイッキね☆』という、よくあるゲームで負けまくり・・・ 駅で泥酔という大失態やっちゃいました+゜(つД`)゜+ 朝うっすらとよみがえる記憶の中、消えてしまいたかったですil||li _| ̄|○ il||l 今まで帰り道に気分が悪くなって溝や電信柱の横、駅のホームの片隅にひっそりほかほか生お好み焼きを作った事はありますが、自力で帰れなくなったのは初めての出来事。 しかも(リアルでは)初対面の人に大迷惑をかけてしまうなんて・・・こんな私、消えてしまえばいいのに・・・(´;ω;`) 更に駅まで迎えに来てくれた旦那と義母にも大迷惑。完全だめ人間だ。人間失格だ・・・。 ゆえに旦那と話し合った結果、禁酒条例制定(  ̄ロ ̄) アルコール度30%以下は酒じゃないと言っていたのは昔の話。 三十路を迎え、自分の体の変化に対応できなかった私は酒飲み失格です。 よって今後 ・自宅内の酒 = 禁・外出時の酒 = 基本的に禁(乾杯の一杯のみ可)・親戚で集まったとき = 可(旦那の目の届く範囲で) となりました。 「(自宅での禁酒)自分ばっかりしんどいやろ?俺もやめるから・・・。」 と言ってくれた旦那に(・∀・)モエッ! GWならぬモエモエウィークでしたΣ(ノ∀`*)ペチョリンコ 最後をあんな形で締めくくってしまったことに後悔したり、恥ずかしく思ったりしているのですが、それにも関わらずこの日の思い出は『楽しかった~♪、面白かった~♪』だったりします。 迷惑かけてごめんなさい。 本当にごめんなさい。 でもこれに懲りずに遊んで下さい。 これからはウーロン茶女ですが、酔ってなくてもハイテンションなのでよろしくおねがいします(人´ω`*):::::::::::::::::::::::::::::::お詫び::::::::::::::::::::::::::::::: 出してはいけない部分を含む画像を掲載する時はいつもペイントで加工して上書き保存し、それをそのままアップしているのですが、その方法では不十分だったらしく加工前の写真に戻したものをしたらばの画像掲示板に晒されてしまいました。 その画像の削除依頼を出し、今回の記事からその画像を消しましたが、こういうものは一度出てしまったら取り返しのつかないものです。 私が不勉強だったために、顔を出されてしまったえりさんと西さんに大変迷惑をかけてしまいました。 今後このようなことがないよう、どうしたらこういう処理が出来なくなるのか勉強してから画像を掲載したいと思います。 本当に申し訳ございませんでした。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::掲示板でご指摘くださった方へ 「こういうことができるから気をつけてね。」という主旨の文でしたが、本当にご心配くださっての行動であれば、朝から晩まで耳しなくてもコメント欄やメールを使うやり方があったのではないでしょうか。 「こういう処理だと不十分だよ。」という説明をするのに画像は必要ないわけですから、わざわざあの写真を掲載することは本末転倒ではないですか? どのような理由があれ、不完全でも隠す意図で処理を行った画像を元に戻し、個人の顔を掲示板に晒すなんて、とても好意的には受け取れません。 こういう行動をとられたことは非常に悲しく、残念に思います。
May 8, 2008
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4月28日から自分の実家に帰ってます。 4月23日から5月7日までびっちり2週間旦那の実家で過ごす予定だったのですが、「せっかく帰ってきてるんだから、ご実家の両親にも顔を出さなきゃ可哀相よ。」という義父・義母・義姉の勧めに甘えちゃいました(*ノωノ)キャッ♪ 5月2日にまた旦那の実家へ戻る予定です。 旦那の実家でのんびりしたうえ更に自分の実家でまったり、リアル私です(=゚ω゚)ノコニャニャチハ 「Gvやりたぃいいいいい(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ←禁断症状」とか「遅れてた分を取り戻さなきゃ。レベル上げがんばるぞ(`・ω・´)シャキーン」とか思っていたのですが、実家は無線ランではないので線の取り合い(´;ω;`)ウゥゥ 妹ネットオークションやりすぎだ(`゚д゚´)コルァァ!! ネットオークションの締切時間の多くが23時台なのでそこで交代。 0時過ぎにINして秘密だけやってます。 そんな時間のみINして秘密ということはつまり・・・ ポタ寄生です 火力なのにポタ寄生してゴ━。゚(ノдヽ)゚。━メンチャィ 普通にIN出来るようになったらポタ出しまくるからd(>∇<;)ゆるちて♪ 昨日アスペルギルスでポタ2募集待ち中(ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ><)、暇つぶしにギルドのメンバー表を見てある人の加入に気付きました。 「昔話をしたがるのは年を取った証拠Σ(ノ∀`*)ペチョリンコ 」で書いたエシェの恩人です。 まさかギルドでご一緒できるとはヽ(〃v〃)ノ パァァァァ~~♪ あまりに嬉しくて、かなり興奮気味にギルメンに事情を話しました。 ってことはつまり留学ですよねil||li _| ̄|○ il||l 引越し終わって安定してINできるようになる頃には留学終了してそう・・・゚+.(*´pωq`)゚+. 私では無理なのでこぶさん、頑張って引き止めててください(人´ω`*) <牛さんリアルがんばです> 妹のオークション待ち中、持って帰ったジョー(マイパソコンの名前)でお絵かき....φ(・ω・` )カキカキ なます絵板で募集されていた牛さんのPSPの壁紙狙ってます。 牛さんといえばダンゴムシ。 そこに牛さんのキャラを二つ描いて、剣士の方は黄ばんでる。 ファンなればこその一品に牛さんの胸はきゅんきゅんになるはずさ~ヽ(´ー`)ノ
April 30, 2008
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埼玉で単身赴任していた義父は去年の10月定年退職し、現在兵庫県で再就職しています。 埼玉から東京は近いので月1回は孫の顔を見に来ていたのですが、今はなかなか会えません。 なのでゴールデンウィークは旦那の実家で過ごすことにしました。 長男の嫁の務めっすよ(`・ω・´)シャキーン あらやだ、いい嫁だなんてそんなぁ~(∀`*ゞ)テヘッ 実は息子を預けてゆっくりしたいだけ( ̄。 ̄ )ボソ... 旦那の実家でのんびりくつろぐ長男の嫁、リアル私です(=゚ω゚)ノコニャニャチハ お散歩もお風呂もねんねも全部じぃじ、ばぁばがやってくれるんですもん。 休日も6時に起きる息子から開放され、朝もゆっくり寝れるわぁ☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆ ←堂々と9時過ぎまで寝る奴 女性の方、こんな嫁になっちゃだめですよ(* ´艸`) 今日から5月7日まで旦那の実家で過ごすので、その間INとブログの更新ができません。 パソコンは持って帰るので、その間に小説や絵、ネタを練っておきますね(*´▽`*) ではしばしの間・゚・。・ヽ(*´∀`)ノシシ 。* ゚ + 。
April 24, 2008
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前回の記事で「物件巡りε=ε=ε=ヾ(´∀`*)ノ イッテキマース」と書いていましたが・・・巡らず一発で決めました( ^ω^) 何故だか分かりませんが社宅なんとかサービスというところから紹介された3社の不動産屋さんからしか選べないという決まりがあり、それぞれ希望条件を出したところすぐにFAXで物件を送ってくれました。 会社通してだから普通より安いかな~と期待していたのですが、相場の参考にしたYahoo!不動産で見たものより高くて狭い所ばかりil||li _| ̄|○ il||l A社:希望条件と全然違うものを少数送ってくる。対応悪い。 →没 B社:物件少数でC社とかぶってるものが多い。 →没 C社:たくさん送ってくれて対応◎。 ということでC社に絞り、土曜日に店舗へ行って直接説明を聞きました。 「ネットなどでいい物件があったらそちらをご紹介することもできますよ。」ということだったので、前日深夜に調べて気になった物件を6件ほどプリントアウトして持参していったのですが・・・「申し訳ないのですが、該当するものは見当たりません。あとこれは公庫物件なのでご紹介できません。」 (ノ´▽`;)???? なんでもネットの不動産はまず業者専用サイトに出た後にアップされるのでタイムラグがあり、いい物件はすでに無くなってる事が多いらしいです。 またひどいときには『囮物件』といって、不動産屋に問い合わせすると店舗に来るように言われ、行ってみると「すいません。ついさっき埋まったんですよ。それよりこの物件はいかがです?」と条件の悪い他の物件を薦められるなんてことも・・・。 実際業者専門サイトを見せてもらったところ、前日に調べて気になっていた物件はほとんどありませんでした。 『公庫物件』とは住宅金融公庫からお金を借りて建てた物件のこと。 公庫は一般の人に住宅が行き届くように安い金利でお金を貸してくれる機関なので、社宅がわりに会社が家賃の一部を負担をする『法人契約』は不可なのだそうです。 安くていいものの多くは公庫物件でした・・・(ノω・。) 転勤などで物件に空きが出るのが多いのが3月。 クリーニング、補修を終えて物件が出てくるのが4月。 一番物件の多い時期だったので、今見せてもらっている物件から決めないと、あとはどんどん少なくなる一方。 現に木曜にFAXもらって「ここ結構いいな。」と思っていたところは金曜には埋まっていました。 なので次に条件が良かった所に即決め(`・ω・´) だいぶ妥協しました(´ДÅ) 分かっているつもりでしたが、これが東京の住宅事情なんですよねぇε(-ω-`;)ハー 不動産業界の裏話などを聞かせてもらって「へぇ~」連発、リアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ 5月18日に引越します。 ゴールデンウィークは旦那の実家に行くため一週間ちょっとで用意しなければいけません。 カーテンを買い換えたり、家具の配置を考えたり、荷物を詰めたり、各所に住所変更の手続きをしたりとやることはたくさんあるので大変ですが、慌ただしいながらもなんだか楽しいです。 結婚して新居を整えたときのことを思い出すなぁ~(*´ω`*) 日曜の深夜、古都内某所。 人通りの多い通路に設置されているにも関わらず、滅多に使われないため埃をかぶった転移装置をくぐると、そこには・・・ 熱くたぎる筋肉の群れがあった 春とはいえ夜はまだ肌寒いというのに、男達はみな一様に裸である。 何故そうしてそこにいるのか。 それは誰にも分からない。 鍛え上げられた鋼の肉体。 彼らはそれを讃え合い、酔いしれていた。 やがて男達の情熱は加速し、爆発しはじめる。 己が熱を冷まそうとでもいうのか、いくつものドラゴンツイスターが地を這い回り、青銀の光の渦に更に筋肉仲間らしき追放天使が色を添える。 やがて本物の花火を持ち出すものも現れ、店内は狂乱の渦と化した。 愛。 それは剣士、戦士たちの、自らの職に対する愛の現れなのだ。 やがて彼らの情熱は地下の狭い部屋に留まっていることに耐えられず、獣のように美しくしなやかな肢体を躍らせ、先を争うように外へ出て行った。 炎を帯びた屈強な男たちの集団に古都の宵っ張りたちは奇異な目を向けたが、気にする者など一人もいない。 目指すは全ての始まりのあの場所。 レベル上げや狩り、戦争に明け暮れて見失いかけた自分自身。 同志たちよ、今こそ原点へと立ち返るのだ。 古都西口。 全てはここから始まった。 最初に切り付けたコボルトの血しぶきを覚えているか? 命を奪った剣の重さを忘れてはいないか? さあもう一度叫ぼう。 あの合い言葉を・・・! そう、西口にいるウィザードたちはいつもあたたかかった。 ダメ装備も速度装備も知らず、ただ剣を振り回していた俺たちに不思議な力を与えてくれたんだ。 ありがとう西口。 ありがとう筋肉兄弟。 俺たちはまた明日から戦える。 ~Fin~《謝辞》 剣士戦士祭りを発案・実行者様、参加者の皆様、教えてくださった玄さん、面白いものを見せてくださってありがとうございました。 これぞオンラインゲームの醍醐味! この感動を伝えたくて、勝手に撮影してネタにしちゃいました(ノ´▽`*)
April 21, 2008
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牛さんのブログがリアルの忙しさのため小休止。 SOTELIONさんのブログが魔のレベル脱出の間休止。 新生活の始まりのためか、4月になってからゲームのIN人口も少なくなっている気がします。 かくいう私もこれからしばらくの間IN率と更新が減りそうです。 理由は・・・お引っ越し(((((((っ・ω・)っ マイホーム購入でも旦那の転勤でもありません。 社宅廃止(lll-ω-)ズーン 改正された現在の建築基準法では、築50年以上のうちの社宅は地震への強度が不足しているのだとか。 ってことは今地震起きたら・・・((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタ そうでなくても固定資産税の問題でどの会社も社宅は廃止の方向。 移り住んできたときには近くに同じような社宅が4棟立っていたのが、今はうちだけ。 時代の流れです、仕方がありません。 中央線沿い23区内で家賃18800円は美味しかったんですけどね・・・(ノω・。) 廃止の通知は去年の11月にありましたが、来年の3月までに出ればいいとのことなので私たち夫婦はのんびりしてしていました。 しかし他の人は先を争うように出て行き・・・ 現在3戸"く(""0"")>" そのうち1戸は今月末、もう1戸は来月末に出るのが決まっているので私たちが最後の住人。 築50年の歴史の幕を引くのです。 最初「騒ぎ放題ヽ(`・ω・´)ノ イェイ!! 」とか思ってたんですが、そう単純な問題ではないことに気付きました。 社宅に1戸しかないということは何か犯罪が起きたとしても、呼べど叫べど声が届かないということなのです アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ 慌てて転居先を探しているリアル私です(=゚ω゚)ノコニャニャチハ 子供一人の世帯は12万、子供二人だと15万5千円会社が負担してくれるので、「二人目作ってから出るぞ~!」って思ってました。 そんな不純な動機じゃコウノトリさん来てくれないですね~Σ(ノ∀`*)ペチョリンコ 明日から物件巡りε=ε=ε=ヾ(´∀`*)ノ イッテキマース アスペルギルスがバフォクエをまだ済ませていなかったので、リアル・ワールドのバフォクエPTに潜り込ませてもらいました。 トラブル防止のためか先PTがいると飛べない仕様に 私は誤爆しやすい仕様になりました 『ルドった』とは、誤爆王優男ルドルフさんのお名前からの造語です。 初対面の挨拶でいきなり死んでます ○選曲 どんな魔物でしょう(ノ´▽`;)???? 誰か解読を・・・ ネタ劇場は貴方ですm9(^Д^) 呼び出さなくてもそれは出ますよ(・m・*)クスクス 混雑防止のためか、バフォメットを倒すとラストを取った人だけでなくPT全員のクエがアップします。 クエだったのは3人ともネクロだったのでこの仕様変更は有難かったです(´v`*) これで4キャラ全員バフォクエやったことになりますが、バフォ手は一個も手に入らずでした(´・ω・`)y-。o○シャボーン<石像> リアル・ワールドで石像が2つ一気に出来ました。 ↓ ところでこれって私だけ? 取っ手がないとさ・・・ほら・・・ね? こんな下ネタにものってくれる皆が大好きです(*´ω`*)
April 18, 2008
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トイレトレーニングの一環として、私や旦那がトイレに行くときは息子と一緒に入って見せています。 今日も息子はまじまじと便器を覗き込み、しみじみこう一言。息子 「うん○、くぅ~っちゃいね~え!」 ママのはフローラルブーケの香りだお( ^ω^) 人が一緒だとリラックス出来ずちょっとストレスなトイレタイム、リアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ ちなみに旦那と一緒のときは、そのあまりの臭さに途中で飛び出してきます(* ´艸`) ムププ パパはお○らも異常にくっちゃいんだよね~え(〃^∇^)o_彡☆あははははっ 報告忘れてましたが、かなり前に・・・ 借金完済しましたo(・`ω´・)ゞビシッ また新たな装備購入に向けてお金を貯める生活です。 夢装備を書いた記事で黄鯖BISさんから『回避・クリ・命中を上げるのに運がかなり大事』というコメントをいただきました。 そこで一部 頭は運比乙女 腰は健康運比 足は敏捷運比 に変更しました(コメント欄よりそのままパクリ)。 でもこの3つで200億↑オワタ\(^o^)/オワタ まあ夢見るくらいイイジャナイ(´・ω・`) ヘタレWIZの記事では他鯖WIZさんがアドバイスをくれました。 『MOB強化されてからモリネルやフォリンで狩りをしていないのでわからないですが、やられる前にやるスタイルから、効率↓でも安全圏で狩るスタイルに変えてみてはどうでしょ最低限の火力がでるだけの知識を残して運に振り、混乱装備に切り替え、チリングで混乱させた後水鉄砲で撲滅なら、フォリン→↑のゾンビとかなら強化前であれば混乱が乗りやすく狩りやすかったような...。それなりの速度装備も必要になってきますが運メテオを作るより安く安全かと。命中率・回避率に関しても、レベル分の敏捷<敏捷を少し減らしても、レベルより300近く高い運の方が優秀という印象が(私の中では)ありましたしモリネルやフォリンの強化されたMOBにまだ混乱が乗るようならトライされてみては。』 (ヘタレWIZモリネルを行く☆⌒Y⌒Y⌒ヽ(*`・ω・)スタスタスタコメント欄より) さっそくサンプレ買って混乱が効くか実験。 フォーリン効いた(゚ω゚`)!! モリネルも゚+.(ノ。・ω・)ノ*.オオォォ☆ 体のHP効率を外して頭の知識比率をHP効率に付け替えたため、多少火力は落ちますが安全に狩れて゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。 イイジャナーイ!! 気をよくしてソロでポタ出し頑張ってみたんですが・・・ 3時間狩っても出ない(´A`)モヘー アスペルギルスは悪態で被ダメを1にしつつ釣り、ワームバイト&モータルでがばっと範囲攻撃。一人で湧きが多いところを狩りきれるのでポタ出しはそれほどつらくないです。 でもアウレウスはちまちま単体攻撃。ただでさえポタ運悪いのに、これじゃあ・・・・゚+.(*´pωq`)゚+. 「も・・・もうフォーリンやだ・・・。」 「んじゃ行かなきゃいいじゃん。」 「そんなわけにいかないよ。Mob強化でしんどいのはどこも一緒だし・・・。」 「これあげる。モリネルで使ってみな。」 「・・・ん?・・・ありがと(ナニこの趣味悪い指輪・・・)。」 Σ(・ω・ノ)ノ 「ホロウサークルズ。モリネル1F外周はけっこー即死効くからさ。狩りだいぶ楽になったでしょ?」 「ほんとだ。すごいっ、すごいねっ!」 「ちょうど適正だし、これから頑張って稼いでよ!」 「・・・え?」 「サンプレ4500万とホロウサークルズ3億5000万でウチ破産したの。」 ぎゃぼ ステータス再振り して にしてみました。 1Fは即死装備あれば知識要りませんが、即死が効かない2Fに上がってからのことも考えとりあえずこれで様子見。 「801だから運極のプッチニアほどは稼げないよ?」 「男なんだからウダウダいわずにやりな!稼ぎが悪かったら犬鍋にしてファミに食わせるからね。」 ガビ━"く(""0"")>"━ン!! どうなるヘタレWIZアウレウス。
April 15, 2008
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ニュースで見て「まっさか~!」と思っていた事を先ほど目の当たりにしてびっくりしました。 スーパーからバターが消えたΣ(・д・o) 小瓶で567円の激高バターすら完売 理由は『飲用牛乳の消費低迷の影響で国内産生乳は減産指導され、更に国際的な穀物相場高騰で飼料が値上がりして酪農農家を苦しめているから』だそうです。 確かに日本の一人当たりの牛乳消費量は先進国の中で最低。 生産量も国が指導していて、作りすぎて余った牛乳は生産者がお金を払って国に買い取って処理してもらうんだそうです。 そりゃ少なめに作ろうと思うわな(´A`) でも急にバターや牛乳の消費量が上がったわけでもないのに、なんでこんな極端な事態になってしまったんだろう? 牛が子供を産む年まで育つのに時間がかかるので、「足りなくなったからすぐ増産して~」ってわけにはいきません。こういう事態になるのをもっと早くに予測して対策を打とうとする人が農水省にいなかったんでしょうか??? ちょっとお役人様にヽ(`д´)ノプンスコー!!となったリアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ 私はオリーブオイルやマーガリンなどで代用すれば済む事ですが、パン屋さんやケーキ屋さん、フレンチレストランは大変です。 なんだかなぁもう・・・(´・ω・`) まさかと思っていた事が現実になる。 【3月某日】 【4月某日】 エイプリルフールでしたΣ(ノ∀`*)ペチョリンコ でも「メロン拾ったらあげる」と宣言したのは3月だったので、その約束は有効ですよ! バックレ防止に名前つきで晒しておきますねぇ~┗┓ ̄旦 ̄┏┛フフフ ん?なに? そんな非常識な約束は無効? 第93条(心裡留保)意思表示は、表意者がその真意ではないことを知ってしたときであっても、そのためにその効力を妨げられない。ただし、相手方が表意者の真意を知り、又は知ることができたときは、その意思表示は、無効とする。 例) A 「メロン拾ったらあげるよ。」 B 「わーい、ありがとう~!」 Bが『20億↑のものを他人にホイホイあげるわけがない。これは冗談だ。』と分かっていた場合、この約束は無効。 Bが『すごい!嬉しいな~、早くドロップしなかな~☆』と本気にしていたら有効。 本気で期待してますから( ^ω^) ソロがんばです~ヾ(( ゚)д( ゚))ノイヒヒヒヒー♪ <交渉耳ヨロ> 前回の記事で読者様に聞いたフェザークライトの相場。 緑鯖で2~3億なら買うという方、黄鯖でしばらく前に数億で見かけたという方。 白鯖ではなんと10億で売れたという情報も・・・゚+.(ノ。・ω・)ノ*.オオォォ☆ 久々の良品のようです。 交渉耳( `・∀・´)ノヨロシクー こういう表示って10億↑品の展示をするときに多いスタイル(所持金10億1G以上)。 試しに10億で買ってみようとする人いないかなぁ・・・☆.。.:*☆(*´∀`)o))ワクテカ.。.:*☆ ←かなり詐欺臭い <やさしくしてね> 私はエルフが好きです。 今エシェで王宮行っているのでたくさんのエルフ達と戯れられて幸せです。 囲まれるとぞくぞくしちゃう(*ノωノ)キャッ♪ あん・・・一人ずつ順番よ・・・(*´д`*)ハァハァ
April 12, 2008
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普段雑誌を買わないので、美容院に行ったときにまとめて読んでます。 この春の流行は足首が見えるちょっと短めのパンツらしい。 ゚・*:.。..。.:*・゜大人の肌見せ・゜゚・*:.。..。.:* そんなキャッチフレーズにきゅんとして、買いに行く事にしました。 若い時はミニスカートを履いてぶっとい太ももをむちむち晒していましたが、もう三十路。 足首チラリで大人の色香を・・・(ΦωΦ)ふふふ あったあった。これね~。 早速手に取り試着室へ。 ・・・。全然短くねぇよチクショウ(#^ω^)ビキビキ 背が低い上に足が短いリアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ 裾直しも出来るけど、なんだかそんなの恥ずかしい(ノω・。) 買うのを諦めてすごすご帰ってきました。 最近の人って皆スタイルいいんだなぁ・・・"p(-ω-〃) イジイジ こんにちは。 皆さん僕のこと覚えてますか? Gvにも出ず、お金も稼げない、兄弟の中では一番影が薄い僕、アウレウス。 知識極薄紙支援メテオです。 放置が長かったからレベルは一番低いけど、一応セカンドキャラなんだよ。 エシェ姉さんが魔のレベル帯を卒業して時間に余裕が出てきたので再稼動。 最近フォーリン秘密デビューしました。 僕は火力だし、自分でポタ出さなきゃねっ! 装備はしょぼいけど知識極だもん、結構自信あるんだ(´v`*) あれ? あれあれ~? あんれ~(ノ´▽`;)??? 前の大型メンテでフォーリンのMobは大幅に強化されていたil||li _| ̄|○ il||l 一対一ならアスヒでHP回復させつつ戦えるけど、横湧きで二体以上に囲まれると即死。 チリと水鉄砲でやられる前にやるスタイルなのにこの硬さじゃ・・・。 ソロでポタ出し無理っす━━(。・ω・)ウワ━(。-ω-)ァァ━・゚・(。>ω<)・゚・━━ン!!! そして結局・・・。 ポタ寄生 な・・・なさけないよぅ・・・。 ポタ出し中のPTに拾われるのを待ってる間にポタ2募集があるとホイホイ耳してしまう弱い自分が憎い(´ДÅ) 他キャラでポタ2に拾ってもらえたときはメンバーの名前を覚えておいて、ポタもちのときに返すようにしてたから良かったけど、ソロで出せない僕は寄生しっぱなしだよ・・・(;_ _)/| ずぅぅぅぅん 「情けないわねぇ!私だって運極の紙だけどフォーリンなんて余裕だったわよ?」 「・・・。(そりゃテイマはいいよね・・・)」 「秘密があるんだからグチグチいうんじゃないの!私なんか魔のレベルずっとソロで・・・(以下愚痴)」 「そっか・・・、プッチニアも大変なんだね。」 「そうよ!最近良品全然でないし、モリ2外周が適正から外れてきて経験値もイマイチだし、テンション下がりまくりなんだから!私が苦労して稼いだ全財産を使った割にエシェは相変わらずへっぽこだし本当にもう・・・(以下愚痴)」 「・・・。(人に愚痴るなってわりによくしゃべるね・・・)」 「んでさ、私今435であとちょっとしたら王宮行けるんだ。そしたら、あんた代わってくれない?」 「代わってくれって・・・何を?」 「運狩りよ、運狩り。」 「え・・・?」 「王宮行ったらモリ2外周の適正から完全に外れるし、かといって内周はまだ全然適正外でしょ?適正外だと良品出ないって話だし、適正の人にも悪いから秘密レベルになったらしばらくソロ休もうと思うの。でもそしたら干上がっちゃうからさ。適正の人に頑張ってもらおうかと思って。」 「そんなこと言われても困るよぉ・・・僕ソロしたことないし・・・。」 「んじゃ頼んだから。お願いね~ノシシ」 ぎゃぼ 『ヘタレWIZモリネルを行く☆⌒Y⌒Y⌒ヽ(*`・ω・)スタスタスタ』に続きます。
April 10, 2008
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まず『ヘタレWIZのフォーリン秘密を行く☆⌒Y⌒Y⌒ヽ(*`・ω・)スタスタスタ』をお読みください。 わがまま放題に育った末っ子には勝てず、とりあえず行ってみることにしたアウレウス。 「ソロ出来たらあの堅くて痛いフォーリンに行かなくていいってことだよね?モリネルのMobは柔いって噂だし、とにかく頑張ってみよ~。」 Miss!! Block!! Miss!! Ω\ζ゜)チーン 「む・・・無理だよ。モリネルのMobも強化されてるんだも・・・。」 「チッ、使えないなぁ。じゃあ、アスペルギルスに頼もうかな。」 いまだかつてこれほど萌えない妹キャラがいただろうかΣ(・∀・|||) しかしアウレウスは男気スイッチの入りやすい単純な男だった。 気が向いたのである日アスペルギルスはモリネルに遊びに行ってみた。 『ヘタレアニキと一緒にしないでよね』 ガビ━"く(""0"")>"━ン!! 兄の面目丸つぶれ。 最弱WIZアウレウスの運命やいかに・・・。 モリネル2F外周と内周のモンスターのレベルには100以上の差があり、その間の適正の運ソロ狩場がありません。 適正外で居座るのは悪いので、Gvに出ないアウレウスを運キャラにしてその間稼がせようと思ったのですが、残念ながら運に振ってなくても狩れないヘタレのようです(´Д`A;) アスペルギルスなら即死が効くモリ1外周はモータルで余裕で狩れるんですが、Gvに出るなら健康は削れないし運キャラ化は難しい・・・ゥ─σ(・ω・*)─ン… どうするか考え中です。 <良品?> 最近プッチニアが久々にDXUを拾いました。 攻撃速度50%とか光弱化とか運とか゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。 イイジャナーイ!! たぶん良品( ^ω^) きっと良品( ^ω^) 運キャラなのに最近ゴミ水、餌Uばかり。 売れるやつじゃないと泣いちゃうぞっσ(TεT;) 相場分かる方教えてくださいませ☆ヽ(o_ _)oペコリ <業務連絡> Akimiさん、短時間でもいいのでINしてギルド公示を見ていただけないでしょうか? 事故でちょっと困った事になってしまってるので、お願い致します(人´ω`*)
April 10, 2008
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.+()クルッ( )クルッ(ω・。)クルッ(。・ω・。)ノタダイモ♪ 長らく留守に致しましたが、皆様お元気でしたか? 4月2~5日に義姉と姪っこが来ていたので今日はリアル日記のみです。 「それでもいいよ!」という方と料理が好きな方のみお読みください(´v`*) 【4月2日(水)】 午後3時ごろ義姉たちが到着。 旦那が出張中なので、早々に子供たちを寝かせて宴会! 《めにゅ~:和食》 ・和そばのねぎ炒め ・里芋の鶏みそ和え ・アスパラとウドとマグロのごまミソ和え ・れんこんのお焼き 【4月3日(木)】 義姉は知人のお見舞いへ。 その間にお買い物。 近所のお肉屋さんで売っている牛のすね肉は上(松坂牛)、中(国産牛)、下(オーストラリア産)の3種類。 中を買うつもりだったのに、品切れ。 悪いと思ったお肉屋さんがグラム100円値引きしてくれたので松坂牛にランクアッ~プ! さらに店員さん 「特別脂の乗ったイイトコ切っときましたから(*・▽・*)」 めっちゃお得でウキウキでした(b´∀`) 次の日出かけるので二日分の夕食作り。 子供を寝かせてからはもちろん宴会! 《めにゅ~:中華》 ・牛肉ときのことねぎの炒め物 ・中華おこわ ・豚肉のピリ辛キャベツ和え ・エビのスティック春巻き ・しらたきの春雨サラダ風 【4月4日(金)】 渋谷のこどもの城へ。 春休みのため混んでましたが、子供たちは飛んだり跳ねたり楽しく遊んでました。 たっぷり遊んだため、夕食・お風呂・歯磨きの後は寝かしつけるまでもなく遊びながら次々と力尽きる二人。 おかげでその後ゆっくり宴会。 週末だからごはん気合入れましたよっ(〃ノωノ) 《めにゅ~:イタリアン》 ・ピザスタイルのスパゲッティーニ ・ズッキーニとピーマンのマリネ ・カボチャとクリームチーズのサラダ ・ごぼうのピリ辛バルサミコ ・牛すね肉の赤ワイン煮込み このワイン煮込みが大好評だったので、レシピをご紹介します(*´▽`*) 牛すね肉の赤ワイン煮込み <材料(4人分)> ・牛すね肉 500~600g ・玉ねぎ 中1個 ・にんにく 1片 ・コンソメ 1個 ・ローリエ 1枚 ・カットトマト(ホールトマトを刻んでもOK) 一缶 ・赤ワイン 500mL ・水 400mL 1.牛すね肉を人数で4等分し、塩コショウした後小麦粉をまぶす。2.玉ねぎ・にんにくをみじん切りにする。3.フライパンで肉の表面をきつね色に焼き、鍋に移す。肉汁が無駄にならないように赤ワインでフライパンを洗って鍋に移す。4.バターでにんにくを炒め、香りが出たら玉ねぎを加えて炒めて鍋に移す。5.鍋に水、コンソメ、ローリエ、カットトマトを加えて強火にかける。煮立ってきたら弱火にし、4時間以上煮る。6.塩コショウで味を調える。 出来上がりヾ(。・ω・。)ノ 硬いすね肉も4時間煮込むことでとろっとろに柔らかくなります。 時間がかかるだけで超簡単な料理ですので是非お試しくださいませ☆ また、書いてある中で気になったメニューはメール(escherichiars@yahoo.co.jp)で問い合わせていただければレシピを送りますよ(b´∀`) 義姉夫婦は去年12月までアメリカに住んでいたので、息子と姪が実際に会うのはこれで二回目(一回目はお正月)。 追いかけっこや体を使った遊びに付き合ってくれる男の子にしか関心を示さず、毎週会っているママ友達の子供(女の子)二人とは全然遊ばない息子ですが、姪に対しては初めて会った瞬間から対応が違いました。 「○○ちゃん、かぁ~わいい~!」 と言っていきなりハグΣ(・ω・ノ)ノ 今回も二人で仲良く遊び、普段嫌がるお風呂も「○○ちゃんと一緒に入ろうか?」と言うと二人で先を争うように浴室へ。 楽しく朝ごはん いたずらも二人で 血が呼び合うのでしょうか。 姪もあまり初対面の子には懐かないらしいのですが、息子とは最初から楽しく遊んでいました。 姪たちが帰った後 「おふろ ○○ちゃんとはいったねぇ~」「ばいば~い しちゃったねぇ~」「た~のしかったねぇ~・・・」 すごくさみしそう(´;ω;`) 姪も帰った後で「△△くんは?」「あした(遊びに)いく?」と言っていたそうです。 途中おもちゃを取り合ってケンカしたりしましたが、お互い大好きみたい。 次はゴールデンウィークに旦那の実家で会えるから、もう少しの辛抱だよ☆ いとこと楽しくもいいですが、あれですね・・・。 はやく兄弟作ってあげなきゃ・・・(mm*)キャッ 一人っ子じゃやっぱり可哀相だと思いました。 おかあちゃん頑張っちゃお(`・ω・´) 明日からはまたRSのアフォネタです。 ここまで読んでくださった方、ありがとうございました(*・v・)ノシ
April 7, 2008
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今日までずっと騙していましたが、三十路の子持ち主婦というのは嘘で・・・ 実は20歳。 ぴちぴちの女子大生です。 3サイズはバスト90cm・ウエスト58cm・ヒップ88cm。 え?たぷたぷ? ブログ用のネタに決まってるじゃないですか( ^ω^) もちろんエシェがへっぽこというのも嘘で、Gvではいつも得点王。 500↑、600↑をぽこぽこ倒し、ギルドに貢献しております。 ひとたび戦場に立てば、血の雨が降る。 そんな鬼アチャなのでございます。 そんなエシェのある日のGv(速度スクリュー購入後)。 (えりたω☆=えりさんのプリリトル) えりさんのばかぁwww。+゚ヾ(゚`Д´゚)ノ゙゚+↑やつあたり 「その日の味方瞬間火力は二人だけだったのに一点も取れず、プリリトルさんにLA奪われた豚野郎はどこのどいつだぁ~い?」 アタシだよっ(´;ω;`) ちなみにえりさんがプリリトルで得点するのはこれで二回目。 一回目も私からでした。 ショボ━━(`・ω・´)━( `・ω)━( `・)━( )━(・` )━(ω・` )━(´・ω・`)━━ン… エイプリルフールだからと、オレンジで書いた嘘。 そんな人に私はなりたい・・・"p(-ω-〃) イジイジ <お知らせ>・昨日アップするはずだった月末企画モノが操作ミスで消えてしまいました。楽しみに見に来られた方すいません☆ヽ(o_ _)oペコリ・消えた記事を書き直しました(昨日の日付になってます) ⇒ゲームオン社員への道~その9~・明日2~5日に義姉とめいが泊まりに来るのでその間ブログ更新が出来ませんd(>∇<;)ゆるちて♪
April 1, 2008
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土曜日は家族で小金井公園にお花見に行きました。ちょうど満開です(*´ω`*) 《お弁当の献立》から揚げ、サラダ、あじの南蛮漬け、菜の花の辛し和えほうれんそう入りだし巻き卵、ころころおにぎり4種 もちろんお花見といえばお酒はかかせません。 女は黙ってロング缶Σd(・`ω´・) 朝はいいお天気だったのですが途中からくもりがちになってしまい、気温が下がってビールを飲むと((´д`)) ブルブル…サムー 薄着だったので、ビール500mL×2、カクテル350mL、赤ワイン1本空けた時にはすっかり体が冷えきっていました。 熱燗にすべきでしたね(゚谷゚`) 携帯できる熱燗サーバーが欲しいと思うリアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ 花冷えとはよく言いますが、毎年満開の頃に嫌がらせのように寒くなるのは何故なんでしょうね。 あまりに寒かったので、夕食は問答無用でチゲ鍋にしました。 激辛★=(*ゝω・)ゞデシ 私のチゲ鍋は韓国人の旦那もびっくりの辛さです。 ポイントは義母手作りのコチュジャン+仕上げに加えるたっぷりの粉唐辛子! 体の中からあったまるぅ~(>▽<)♪ 旦那 「これ・・・俺やから食えるねんで?」 d(>∇<;)ごめんちゃい♪!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!注!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!腐女子向けネタを含みます。苦手な方はご覧にならないようにしてください。 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 寒かったせいか、次の日旦那は風邪をひいていました。 薬と根性で治して会社に行きましたが、男の人は本当に大変です(ノω・。) 家計を助けるためにも再就職口探さなきゃね(*´▽`*) (つ´・ω・`)つ【企画書提出】~企画書 その9 チャット機能追加~ 皆様は新しいPT狩場に行くときって不安じゃないですか? この職で行っていいところかな? 求められている役割って何なのかな? 抵抗はこれで足りてるかな? どのくらいダメ出さないとと寄生って言われるのかな? 叫び募集?待ちPT制?予約制? 待ちPTでも順番が来るまで自由にしてていいの?それとも現地待ち? 時々ルールが変わるので現在その狩場に行っている友達に聞かない事にはドキドキです。 エシェが遺跡PTに入ろうとして、待ち制なのに何度も空しく叫んだことを思い出します(lll-ω-)ズーン 長くこのゲームをやっている人には常識でも初心者には手探り状態のことも多いですよね。 新規のプレーヤーを増やすためにも、オンラインゲーム初心者にも分かりやすい親切な設計にしておいた方がいいのではないでしょうか。 そこで提案したいのはチャット機能の追加ヾ(。・ω・。)ノ 耳の横にアイコンを3つ追加します(´v`*) 掲示板 街やダンジョンでのルールを表示します。 街でオートスキルを切ったり召還獣をしまうのがマナーだということは、各種攻略サイトや掲示板を見るようになって初めて知りました。 オンラインゲーム初心者だとそういうサイトがあるなんてことも最初は知らないと思うので、基本的なルールはこういう風に表示する方がいいのではないでしょうか? 狩りPTでのルールはその時々で変わるので、書き込みが出来る形です。 晒しや無責任な書き込みを防ぐために、書き込みが出来るのはその狩場に適正レベルの人のみでキャラ名が出るようにします。 その他、あったらいいなってものを追加。 メモ お互いのIN時間が合わないと連絡が取れないのは不便なので、落ちている間に来た耳をここで保存し、INしたときに見れるようにします。 ぺアハンの約束にも便利(>▽<)♪ 3P=3人PTですよ?(≧m≦) 広告 その街にいる人には叫びで十分ですが、引退オーク、イベントなど、もっとたくさんの人に知ってもらいたいことがあるときに使います。 書き込みから一週間どの場所にいても見ることが出来るというもの。 有料(一回100円程度)にすれば重要度の低い売り買い目的には利用されずに済むと思います。 人を集めるイベントは器じゃないのでやらない方針なのですが、ちょっとやってみたいのはコレっ! 真夏にゲールの家集合とかどうでしょう? あの狭い場所にBIS100人くらい入ったらと思うともう・・・(* ´艸`) ムププ 皆様の『こういう機能があったらいいな』というのをお聞かせくださいヽ(´ー`)ノ
March 31, 2008
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春眠暁を覚えず(孟浩然「春暁」) 『春は気候が良く心地がいいため、朝が来たことにも気付かずつい寝過ごしてしまう。』 最近私は暁どころか夜となく昼となく(っA`)ネムーとなっているのですが、これは春だけのせいではありません。 ニポラジン(花粉症の薬)の副作用(´・ω・`) 眠い・・・吐きそうなくらい眠い・・・。 しかし飲まなかったら一日中鼻にティッシュを入れたり出したりしなければなりません。 眠気か鼻水かの選択を迫られているリアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ このDXU( ゚д゚)ホスィ… しかし不眠症はともかく『耐え難いかゆさ』って一体・・・。 すごい水虫だったとか?。゚(゚ノ∀`゚)゚。ソリャネムレンワナー レベル450にしてやっと一つ念願の異次元品、速度スクリュー(48%フルダメ)を手に入れたエシェ。 うきうきしながらどのくらい火力が変わったか王宮2Fに試しに行きました。 使用モンスター:ダークエルフ巡視 使用武器:弓 攻撃10巨大弓LX 槍 攻撃10超長槍GDX 1.今まで使っていた微妙OPスクリュー槍:11秒 弓:11秒 2.速度スクリュー槍:8秒 弓8秒 :*:・゚☆d(≧∀≦)b゚+.゚イイ 攻撃速度48%の増加は体感的にかなり違います。 狩りめっちゃたのすぃ~ヾ(●´ω`●)ノ 『レベルの割にしょぼい装備なのでちょっと自粛』or『出るつもりだったのに寝てた』or『旦那の帰りとかち合った』などでご無沙汰だったGv。 一昨日久しぶりに参加できました。 ワクワクo((。・ω・。))oドキドキ ぷ・・・ぷれっしゃぁ・・・Σ(・д・|||) 結果は・・・これだけでしたΣ(ノ∀`*)ペチョリンコ 考えてみればへっぽこが48%増しになったところで、いきなり鬼アチャってわけにいきませんよね~(〃^∇^)o_彡☆あははははっ 期待していたほどLAは取れませんでしたが、『花の消費量が格段に増えた=それだけ削った』ってことです。 前よりはましになったということで・・・d(>∇<;)ゆるちて♪ いきなり別人のような活躍にならなかったことは残念でしたが、もし良い結果だったらここで満足しちゃっていたのである意味良かったかも。 これからも一つ一つ装備を揃えていって、いつかお相手のGさんに「あのアチャ痛い;;」と言わせてみたいです(*´ω`*) あ、痛いって火力のことですよ? 人間性とかじゃないですからねっ(≧m≦)←今でも十分痛い 【マイドリーム装備】 弓:速度ダメウォーターメロン 首:速度HPジェノ 頭:HPアメジ 腰:健康速度金腰 体:HPトロル 耳:HPフルダメアンク これだけ揃えるまでにRSのサービス終了しそうペチ(ノ∀`)アチャー こうやって「次はコレを手に入れるぞ!」とかやってる時が一番楽しいのかも☆ ゲームクリアはまだまだ先のことになりそうです(* ´艸`) <☆ゅうゃさん> Gvの後、☆ゅうゃ☆さんからお耳がありました。 ちょっと☆ゅうゃ☆さん、芝生やしすぎ(○・з・)プップクプー そうなんです。 オムツレッドこと☆ゅうゃ☆さんはB&Gを出てしまったのです・・・(´;ω;`)ウゥゥ いろいろとってなんじゃぁっヽ(`д´)ノ もう・・・大人気の☆ゅうゃ☆さんシリーズが出来なくなるじゃないですか"p(-ω-〃) イジイジ ↑旧ネタ まあでも戻ってくるというそのお言葉を信じて待ってます。 それまでの間・・・オムツは預かっておきますね(・∀・) モザイク剣士に逆戻り。 返して欲しかったら早く帰ってくるんだ(ΦωΦ)ふふふ・・・・
March 27, 2008
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