nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

May 16, 2005
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カテゴリ: 囲碁
 研修医と一緒に、患者さんや家族と個室で面談することがしばしばある。部屋に案内すると、ほとんどの患者さんは下座に座ろうとするので、私は促して上座に移ってもらう。このような時に、大半の研修医は座席に無頓着である。最初のうちは放っておくと、さっさと上座に座ってしまう。後でそのことを指導すると、「そんな事を言われたのは初めてです」と感心されたり、驚かれたりする。ベテランの医師でも上座に座る人が多いが、これは何か思想があるのかも知れない。
 もっとも診察室は必ず医師が上座になるのだが、これは郵便局や銀行のカウンターと同じで機能的な理由であり仕方がない。

 職場の宴会などでも、どこに座るのか私はけっこう気になるのだが、最近は一番下っ端の人がさっさと最上席に座ってしまうことも多く、ビックリする。こういうのに無頓着なのは、この業界だけのような気もするがどうなのだろうか。

 そういう風土の中で、私が座席にこだわるのは、やはり碁をやっているからであろう。プロ棋士は序列でバッチリ決まっているのだが、アマの場合、普通は年上の方が上座に座る。しかし、実力差がある場合はどうぞどうぞとお互いに譲り合う場合もあって、この辺のやり取りが碁の楽しみでもあると思う。大会などでは、ここから駆け引きが始まっている場合もある。次回は、これに関連して握りの話。

 そういえばふと思い出したが、以前から気になっていた事がある。それは、愛読書「美味しんぼ」の中に頻繁に現れる場面である。海原雄山は美食倶楽部の座敷でお客をもてなす時でも、いつも床の間を背にして座っているのだ。あれは、雄山の人物描写のためなのか、それとも作者が無頓着なのか興味がある。





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Last updated  May 16, 2005 10:14:58 PM
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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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