nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

May 19, 2005
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テーマ: 囲碁全般(752)
カテゴリ: 囲碁
 手番を決める「にぎり」は、味わい深い方法である。一言も発しなくても、粛々と手番が決まる。少年のころに、初めて握りを教えてもらった時は、大人になったような妙な気分になった記憶がある。それに対して将棋の振り駒というのは、失礼ながらどうも子供っぽいような雰囲気がある。

 にぎりは、年長または格上の方が白石をにぎるのが決まりで、極端に多くもなく少なくもなく適量をにぎるのが一般的である。
 今はそうではないが、以前に白番が好きだったことがある。黒番が好きな相手と対戦する時に、相手に見えるように一つだけ握ったらどうだろうか、と考えたことがあるが自分が握ることが少なかったこともあり、実行した事はない。この手口は本当は慣習違反だが、握る方はたいがい年長であるし、それほど問題ない気もするがどうだろうか。

 今はなき最強戦では、一方がコミの数を設定して、もう一方が手番を選択するという方法をとっていて、なかなか合理的だと思っていた。平田博則さんと対戦した時に、私は5目半と設定したところ、当然ながら黒番の名手平田さんは黒番を選択した。人には、「6目半でも7目半でも、平田さんなら黒番を取るのに何してるの」、と言われたものである。しかし、7目半に設定して白番を取られた時の悲劇を想像したので、その決断をする勇気は出なかったのである。しかし後から考えると、どうせまともじゃ勝てないのだから、そのくらいの冒険はするべきだったと反省したものである。
 その点、勝負師のエイジさんはちょっと違う。なんと、相手のAさんが白番が好きなのを見越して4目半と設定して、まんまと黒番を手にしたという。しかも、後で「3目半にすべきだった」と反省したというから、さすが大した勝負師である。
 次回へ続く。





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Last updated  May 19, 2005 09:49:25 PM
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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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