nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

Aug 26, 2006
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テーマ: 囲碁全般(752)
カテゴリ: 囲碁
 囲碁人口が減少して350万になったという。

 その直接の原因は、昔と比べると大人になってから碁を覚える人が減ったことにある。
 一般に誤解がある気がするが、あくまで碁を打つ子供が増えたのはごく最近のことである。私の子供のころは、碁はけして子供のするゲームではなかった。
 ちょっと不健全なイメージがあって、あくまで大人のゲームだった。だからこそ、大学生になったり社会人になるとみんな碁を覚えようとしたという面があったと思う。酒やタバコにはまるのと同じ理屈である。

 実際、私が中学生のころに初めて開かれた碁の県大会(当然地区予選なし)には、小学生中学生の部ともに2~3人しか参加者がいなくて、隣で大勢の教師達が碁を打って喜んでいた大会だった。

 私は、ちょっと変った子供だったので碁にのめり込んだと思う。周囲の子供がみな碁をやっていて明るいイメージがあったらけして碁を趣味にすることはなかったはずだ。たぶん、一生昆虫採集を趣味にしたであろう。

 将棋の方が子供はよくやっていたけれど、だから将棋をやる気がしなかった。私が碁を覚えたので、祖母が悲しんだようだし、友人には奇異の目で見られたし、両親はあまりの熱中を心配して碁盤を隠してしまったけれど、それでますます碁をやる気が沸いたものである。
 当時私と同年代で碁を打つ子は、みなそういう同類のにおいを感じたものだ。

 大学生や社会人になって碁を覚える人が減った原因としては、レジャーの多様化と職場の付き合いより個人の時間を大切にする風潮などがあるだろう。この部分の構造を変えることは難しい。


 ただ、そのイメージだと私は囲碁を趣味にしなかったであろうし、囲碁人口は増えても一生の趣味にする人は少なくて、宴会の2次会でビリヤードをするビリヤード人口のようになるかも知れない。まあ、それも良いかも知れない。

 今日は、囲碁普及の提言をするなどというつもりは毛頭ない。たまたま、ラジオで白土三平の話を聞いたので、昔よく口ずさんだ詩を披露したくなっただけである。

光あるところに影がある
誠栄光の陰に数知れぬ碁打ちの姿があった
命を掛けて歴史を作った影の男たち
だが人よ 名を問うなかれ
闇に生まれ闇に消える
それが碁打ちの定めなのだ

(女性に続いて囲碁関係のファンまで失いそう)





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Last updated  Aug 26, 2006 12:51:39 PM
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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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