子供とこういう状況ってほとんどないのだが、会話はもう満を持してこれしかない。
「大人になったら何になりたい?」
「わからないよ、仕事ってたくさんあるもん。」
「でも何か考えてないの?」
「お母さんはねえ、病院の仕事がいいって言うんだよね。」
「お医者さん?」
「それは無理だよ。」
「なんで?」
「だって、レントゲン見ても分らないから。」
(そ、そうか・・・)
「医者はやめておいた方が良いよ。コックさんはどう?」
(妻がいると、この辺で「コックさんは駄目」などとストップが入るが今日は続く。)
「コックさんは無理だよ。<うえた>ならいいよ。」
「うえた?」
「ウエイター」
「なんで、ウエイター?コックさんの方が自分で料理作るんだから面白いだろ。」
「だって、鳥とか殺すの嫌だから。」
(そ、そうか・・・)
「まあ、ウエイターもいい仕事だよね。」
「でも一つ問題があるんだよね。」
「何それ?」
「行列ができる店かどうかなんだよね。」
(なるほど、行列のできる店のウエイターの方が良いからね。よく考えてるなあ。)
「なんで?」
「だって、行列のできる店だと忙しすぎて無理だと思うよ。」
(ガクッ!)
「じゃあ、レストランの社長はどうだ?面白いぞ。」
「それ無理、だって料理できないから。」
「自分で料理作らなくてもいいんだよ。コックさんを頼めばいいんだよ。」
「でも、どうやって頼めばいいかわからないから。」
(そんな具体的な心配してるのかああああ!)
「でも社長は儲かるぞお。」
「なんで、お父さんはお金の事ばかり考えてるの?」
(いや、そんなつもりじゃ・・・・そうだ)
「じゃあ、学校の先生はどうだ。」
「う~んそれも嫌。」
「なんで?」
「だって、給料安いらしいよ。」
「・・・・」
「でねえ、給食代も給料から引かれるんだって。」
「えっ、それホントか?何で知ってるの?」
「だって、みんな言ってるよ。」
(そうか、知らなかった・・ホントならひどい話だなあ。ってか、そんな事子供のころ、いや今の今まで考えたこともなかったぞ。今時の子は恐ろしい!)
「碁のプロは?」
「無理だよ。勝てないから。」
(よく分ってる!)
「よし、芸人になれ。」
「ええ、無理だよ。」
「なんで?」
「だって才能ないもん。」
「勉強すればいいんだよ。」
「う~ん、そうかあ。」
(よし!決めた!芸人に決めたぞおおお!)
最強チーム Aug 11, 2019
師匠乗り換えました。 Apr 16, 2017 コメント(2)
快挙!新城選手 May 21, 2010
PR
Comments