さて先日、NHKでサピエンス全史というベストセラーを書いたユヴァル・ノア・ハラリという学者が登場する番組を見た。彼の考える、これまでの文明の発達や、これからの予測が紹介されていた。
以前に紹介した「人間とは何だ」の特別番組では、
参考
https://plaza.rakuten.co.jp/nipparat/diary/201801010000/
「人とAIは融合し不老不死となりさらに宇宙をも支配する」との予想があったが、ハラリ氏の予想は楽観的なものではない。AIとも融合し不老不死になるが、それはごく一部の支配層であり、それ以外の人間は疎外される。また、AIやバイオテクノロジーを中心とした技術は、最初は人間の幸福のために利用されるが、いずれ人間がアルゴリズムに支配され人間自体の価値が乏しくなっていく。その先は?・・・という警鐘を鳴らしている。
人類は進歩による幸福を求め続けるだけでなく、現状に満足する事も大事だと述べている。かつて当ブログの記事の中で私が直感的に述べてきた事に近い内容も多く共感した。
現実にスポーツの審判を始めとして、人間が排除される事を皆が求め、それが目前に迫っている分野は多い。もし人間がAIと融合したら、碁の対局の意味はどうなるのだろう。
そんな番組を見た少しあとに、週刊碁を見て愕然とした。なんと、何かの世界戦の予選にトップ選手を含む 20 人の日本選手が参加して、 0 勝 20 敗で全滅だったとのこと。でもあの番組を見ておいて良かった。現状に満足しなければならない。中韓の棋士が高級ステーキとすれば、日本の棋士はいきなりステーキのように、身近で人間的魅力があるのだ・・・・
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