白 1 は様子を見た手で、黒が下がりなら左側からハネツグ予定。ちょっと小賢しいかと思っていたが、結果的に後に役立って来た。
実戦図
1
以下黒
1
から
3
が厳しい手。白は下にツゲば穏やかだったが、勢いで上を取った。
実戦図 2

以下
11
までとなって白優勢となった。ただ、黒
10
が悪く、この手で■に打てば黒がやれたようだ。
実戦図 3

上図白10では単に白 1 が良かった。以下の黒 2 や 3 の点にツケコシで切られるのを心配したのだが、左辺の白はすでに利かしている意味があるので、捨てて打てば悪くなかった。取られてはいけないとの思いこみがあった。
参考図
1

以下白 1 が会心の手で、最初のツケが働いて一気にサバキ形となった。
実戦図 4

続いて以下のようになり、延々と戦いが続いた。上辺白は取られないので白悪くないが、白 4 ではもっとはっきりした手があった。
実戦図 5

ここでも白
1
から左辺の石を捨ててしまうのも良かった。黒
2
対して単に白
5
でも悪くないが、白
3
がさらに働いた手でビタッと締め付けが利く。現実は、石に情が入ってなかなか冷酷になれない。
参考図 2

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