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　姿かたちが似ているため、ソ連の Tu144 はコンコルドスキーなどと揶揄された。
　試作型は特によく似ていた。

　世界初飛行（1968年12月31日）、初就役（1975年12月26日）の超音速旅客機（SST）はTu144。
世界最速の旅客機（最高速度マッハ2.35）もTu144 。


【MODELPOWER/モデルパワー】【1/350】☆ツポレフ Tu-144 “コンコルドスキー” プロトタイプ


　いい事ずくめに見えるTu144であるが、超音速巡航中もアフターバーナーを使用することもあり燃費はコンコルドより劣悪。
　民間機としては致命的なほど経済性に欠ける。

　コンコルドは超音速巡航中はアフターバーナーを使用しない。



VOSTOK EUROPE ボストークTU144

　カナードを備え、オージー翼をダブルデルタ翼に変更したTu-144は良くも悪くもコンコルドのモノマネではない。
　『コンコルド・プロジェクト』の著者ブライアン・トラブショーは 客席付の爆撃機 のようなものと評価をしている。

コンコルドとTu144は似て非なるもの。


トランペッター　016201/72　ツポレフ Tu-160 ブラックジャック 爆撃機



ローズのミニくちばしコンコルドヘアクリップ


　Tu144の墜落事故は2件。

　1973年6月3日、パリ航空ショー展示飛行での墜落（13名死亡）、1978年6月1日には致命的な事故（詳細不明）。
　実用に耐えず、1978年6月をもって旅客便は運行終了（通算102便）。
　営業速度500km/hを目論む高速鉄道を計画する現代の中国に似てみえる。


　コンコルドはより長い期間、多い運航数にもかかわらず1件（2000年7月25日フランス）。

　運航停止発表後の期間は溢れんばかりの予約だった。






コンコルド（Concorde）

初飛行：1969年3月2日
生産数：20機
（試作4機、ブリティッシュエアウェイズ７機、エールフランス9機）
運用開始：1976年1月21日
運用停止：2003年11月26日

【諸元】
サイズ
全長：61.66 m
全幅：25.55 m
高さ：12.19 m
機体幅：2.88 m
主翼面積：358.2 m2

【ホーガンウィングス】(1/200)コンコルドエールフランス国営航空　F-BVFB

翼型：オージー翼

最大離陸重量：186,070 kg
最大着陸重量：111,130 kg

乗員：3名
座席数：100席　スーパーソニッククラス

エンジン
ロールス・ロイス・スネクマ
オリンパス593 Mk610
アフターバーナー付きターボジェット4基
（推力14,500kg/アフターバーナー時推力17,250ｋｇ）

【飛行性能】
巡航速度：マッハ 2.04（約2,160km/h）
最大航続距離：7,229 km
離陸速度：400 km/h
着陸速度：296 km/h




Tu-144

原型機初飛行：1968年12月31日
初飛行：1971年7月1日
生産数：16機
（試作1機、Tu144S 10機、Tu-144D 5機）
運用開始：1975年12月26日
運用停止：1978年6月1日

【諸元】
サイズ
全長：65.7 m
全幅：28.8 m
高さ：14.4 m
主翼面積：438.0 m2

翼型：ダブルデルタ翼、カナード装備

最大離陸重量：195,000 kg
最大着陸重量：120,000 kg

乗員：3名
座席数：140席

エンジン
144S：クズネツォフ NK-144
アフターバーナー付きバイパスターボファン 4基
（推力15,000kg/アフターバーナー時推力18,150ｋｇ）
144D：コレゾフ RD-36-51
アフターバーナー付きバイパスターボジェット 4基
（推力20,000ｋｇ）



【飛行性能】
巡航速度：
　S：マッハ2.07（2,200 km/h）
　D：マッハ2.00（2,120 km/h）
最大航続距離：
　S：3,080 km
　D：5,330 km - 6,200 km


　次世代超音速旅客機の話は浮かび上がっては消えてゆく。

　さながら水の泡のごとし。


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