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2012年01月19日

ミャンマーの政治的自由化と経済的潜在力　秘密首都ネビドー

テーマ：政治について(21484)

カテゴリ：政について

　仏教社会主義の国、ミャンマー連邦共和国。
　人口約5,000万人。

　ミャンマーは1月13日、史上最多と見られる220人の政治犯を釈放。
　それを受けたように、クリントン米国務長官がミャンマーに大使を派遣することを提案。
　ミャンマーは政治的圧制、人権弾圧を止めることで、経済制裁が解除される方向が見出された。

米国務長官：ミャンマー外相、スーチーさんと電話協議
　2012年1月15日　毎日.jp
　クリントン米国務長官が14日、ミャンマーのワナマウンルウィン外相、民主化運動指導者のアウンサンスーチーさんとそれぞれ電話協議し「政治犯の大規模釈放の発表を歓迎し、米国はミャンマー政府と国民の改革に関与していく」と伝えた。米国務省のヌランド報道官が同日明らかにした。
　報道官によると、クリントン長官は外相との電話協議で、米国は「行動には行動で応える用意がある」とし、相互に大使を派遣するという長官の提案について協議。
　全政治犯の無条件釈放、暴力や人権侵害の停止、北朝鮮との軍事協力に対する国際社会の懸念への取り組みが重要と言及した。
　（共同）

　クーデターで政権を奪った者はクーデターを警戒する。
　ミャンマーの軍政も同様。
　経済発展よりも社会統制（治安維持、経済統制）を優先してきた。

　長年の軍政の結果、ミャンマーは東南アジアの経済発展から取り残された。
　一人あたりGDPは462ドル（2008年IMF推定）。
　隣国タイは4,992ドル（2010年）、発展が遅れているラオスでさえ916ドル（2009年）。

　しかも、軍関係者が経済的権力まで握り貧富の差が拡大していると伝えられる。

【ルポ】ミャンマーの秘密首都を歩く
　時事ドットコム

　ミャンマーの軍事政権は2006年10月、遷都を発表。
　新首都の名は 「ネピドー」 （王都：Naypyidaw、 "Royal City"）。
　2003年建設開始。
　2005年、政府関係者の移住開始。

　旧首都ヤンゴンの北方300km。
　2009年6月の取材をもとに書かれた時事ドットコムの記事には、軍政に不満を抱く公務員（知的階級）をヤンゴンから隔離することが理由の一つだったとの説が紹介されている。
　滑走路に転用可能と思われる幹線道路、大型ショッピングセンター、大規模な病院を備えていることから、要塞都市としての機能ももつようだ。

　誰に対して、何を守ろうというのか。

　ミャンマーは自国にとって地勢からみて最大の脅威、中国との親交が深い。

中国と韓国は領土的野心では似たものどうし
2011年9月16日　ブログ

　天然ガス、ルビー、サファイアなど豊富な鉱物資源、チーク材などの天然資源、仏教遺跡などの観光資源に加えて、安価で豊富な労働力。

　タイやかつての日本のような微笑の国ミャンマーは、政治的自由化とともに経済開放政策ががとられれば、発展する可能性に満ちている。
　　　　　　　　　　

日本企業のミャンマー視察激増
　民主化で経済自由化、有望な投資先
　2012.1.11　SankeBz
　ミャンマーで日本企業の視察ラッシュが起きている。
　軍事政権に代わって昨年3月に発足した新政府が進める民主改革で、経済も開放し自由化が進むとの期待が高まり、新たな投資先として有望視されているからだ。
　「社会保障費や所得税の会社負担分などを合わせて人件費は月額平均100ドル（約7700円）です」。
　昨年12月12日、日本商工会議所の視察団約30人が最大都市ヤンゴンのミンガラドン工業団地を訪れ、2002年から操業している日系縫製工場を見学、日本人社長の説明に熱心に耳を傾けた。
　…（略）…