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2015年01月23日
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カテゴリ: EV  電気自動車
ガラケーのように究極を追究するトヨタとホンダはFCV。

 汎用性を求める欧米の自動車メーカーはEV。

 トヨタとテスラは昨年までEV生産で提携していた。



電撃提携を結んだトヨタとテスラの関係を終わらせた
両社の文化的衝突とは
 2014年08月23日 Gigazine
 2010年、今や世界でもトップの自動車販売台数をほこるトヨタとアメリカ・シリコンバレーを拠点とする新興自動車メーカーのテスラは共同で電気自動車(EV)を開発して販売することに合意しました。その2年後には、トヨタの既存車をベースにしたEVである「RAV4 EV」が発売されることになり大きな注目を集めたのですが、2014年にはテスラが共同プロジェクトを終了することを発表しています。両社の間でどのような問題があり、提携は解消に至ったのか、その詳細が明らかになっています。,

 …(略)…

 2010年に両社の提携が発表された際、テスラのマスクCEOはこの提携を「歴史的」な出来事と表現し、豊田社長も「未来の風が吹いている」と語っていました。この提携でテスラが得たものは「破格の価格で購入した生産工場」と「業界最大手との提携という信用力」、つまり「お金」でした。一方のトヨタにおいては、リコール問題で業績を落としていた北米での勢いを取り戻すチャンスだったことに加え、提携時に5000万ドル(約45億円)だった株式は今や10倍以上の7億ドル(約700億円)にまでふくれあがっており、提携自体は不調に終わったものの、結果としては実りあるものとなったと言うことができそうです。

 …(略)…

◆「ブラックボックス」問題
 さらに決定的とも言えるのが、両社が「ブラックボックス」と称して門外不出とした車両制御システムの統合問題でした。

 テスラの自動車を運転している時にアクセルを離すと、回生ブレーキが作動してバッテリーの充電が行われます。このときに車体は「カクン」と小さな揺れを起こすため、少しの慣れが必要になることがあります。しかしトヨタはこの挙動をよしとはせず、改善の判断を下したのですが、両社共に自社が保有する制御システムの公開には否定的であったため、その道のりは困難を極めたそうです。トヨタは自分のソースコードを公開せず、テスラもしかり。その時お互いが理由としていたのが「これはブラックボックスなので」というものだったそうです。

 …(略)…




 トヨタの生産能力に関する知識と経験、テスラのの新技術をいち早く実用化するスピード感が組み合わされば最良の提携となったはず。

 現実には企業間の壁を乗り越えることができない、という結果に終わった。



 テスラのイーロン・マスクCEOは水素の取扱の困難を主張。

 両者の方向性の違いが明確になった。



「FCV特許の公開は水素社会実現のため、新工場の凍結解除は時間の問題」
---トヨタ社長の豊田章男氏が語る2015年
 2015年1月8日 日経テクノロジー online
 ――2015年1月6日にFCVの特許を開放することを発表したが、社長の考えは。
 非常に良いことだと思う。水素社会を創り上げるということは1つの自動車会社だけでは難しいし、多くの方が賛同し、参加してくれないとできない。そして何より、水素自動車の実現には長い道のりが必要だ。従って、あえて参加者を増やし、「オールプラネット」、「オールジャパン」というように多くの協力を得ていくことが、水素社会の実現のために良い決断だったと思う。

 我々は「鶏と卵」ではなく、「花とミツバチ」という表現をよく使う。「どちらが先か」という議論ではなく、色々な企業と協力し合うことが重要だ。誰かが始めなければならないので、今回我々が先陣を切った。これからトヨタがリードしていく必要はあるが、囲い込もうということではなく「地球人」として、今後50年を見据えてやっていくにはこうしたことが大事だという判断だ。

 …(略)…




 天下のトヨタの企業体力をもってしても、水素社会の実現は容易ではないからこそ、特許を開放し、社会を動かそうとした。


テスラ:CEO「水素の燃料電池車、極めてばかげている」
2015年01月14日 毎日新聞

◇北米トヨタCEO、EVの課題とFCVの優位性強調

 【デトロイト清水憲司】
 米電気自動車(EV)ベンチャー、テスラ・モーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は13日、北米国際自動車ショー開催中の米デトロイトで開いた記者会見で、水素を用いる燃料電池車(FCV)について「極めてばかげている」と批判した。水素の貯蔵や管理の難しさを理由に挙げた。EVとFCVは次世代カーの主役の座を競い合っており、さや当てが激しくなってきた。

 マスク氏は、テスラのほか宇宙開発企業「スペースX」などを設立した西海岸シリコンバレー発の著名起業家。淡々とした口ぶりながら、物議を醸す発言でも知られ、この日はショー関連の講演会出席のため、ゼネラル・モーターズ(GM)などが本拠を構える敵地デトロイトに乗り込む格好になった。

 マスク氏は講演後に記者会見し、水素は引火しやすく、貯蔵が難しいと指摘し、「解決は難しく、極めて非効率で、理に合わない」と主張。テスラは2015年に約5万台のEVを生産する計画だが、10年後までには数百万台に増やすとし、EV市場の拡大を予測した。

 一方、昨年12月にFCV「ミライ」を発売し、究極のエコカーと位置づけるトヨタ自動車のジェームス・レンツ専務(北米トヨタCEO)は記者団に対し、「マスク氏の製品は素晴らしい。ただEVは必ずしも長く走れるクルマではない」と述べ、1回の充電で走れる距離の短さが課題だと指摘。EVが1回の充電に数十分〜数時間かかるのに対し、ミライの燃料補給は3分程度で終わるとし、FCVの優位性を強調した。




 先進国、一人あたりGDPの多い国では水素ステーションの普及、FCV普及が可能。



 国外の受注競争で、日本製の高規格な新幹線が安価な中国の高速鉄道に負けるのと同じようなことが起こると推測される。






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最終更新日  2017年01月29日 18時35分10秒
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