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2015年07月08日
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テーマ: 日常の雑談(3087)
カテゴリ: 自動車

 八千代工業株式会社は1953年設立。

 本社は埼玉県狭山市。

 本田技研工業(ホンダ)系メーカーとして、三重県四日市市でホンダの軽自動車を受託生産しているほか、燃料タンク、サンルーフ、各種補修部品の製造を行っている。

 フィットなどの特殊な形状のセンタータンクは八千代工業製。

 現在は軽商用車アクティ・トラック、バン、S660、福祉特装車など幅広い車種の生産を行っている。

 JASDAQ上場で資本金は, 36億8,560万円。

 2014年3月期の通期売上高は単体1,132億円、連結2,511億円。

 2008年に発生したリーマンショック後の親会社製造拠点に関するホンダの政策変更で2012年に全従業員の3分の1の早期退職を余儀なくされた。



最少人数で最強の組織をつくり



自動車用部品の開発と製造、完成車事業などを柱とする八千代工業が、HIT法への取り組みを継続することで組織体質を強化している。リーマンショック後の経営危機を乗り越えるための原動力にもなった。「最少の人数で最強の組織づくり」を可能にするHIT法とITが連動したBPR(business process renovation)の普及にも乗り出した。

800人の管理部門が、
5年間で42万3857時間を節減

「国内拠点の管理部門800人で、5年間で42万3837時間を節減」「従業員250人規模の中国現法、同じく350人規模のタイ現法のいずれでも2000万円の費用でERP(Enterprise Resource Planning)・統合業務パッケージの導入に成功する」。

「ウソでしょ」という声が聞こえてきそうな業務改善効果は、八千代工業が紛れもなく叩きだしてきた成果である。国内拠点における従業員1人当たりの単純節減時間は529時間。1日8時間勤務として66日分に相当する。言葉を換えれば、他社の管理部門では12ヵ月かかってこなす業務を、八千代工業では10ヵ月でできているのだ。

 その原動力となっているのがシステム科学の指導のもとに継続されている「HIT」法への取り組みである。HIT法とは、Human resources & Intelligence Techonogyの略で、業務プロセスを可視化し、改善手法を編み出す手法だ。



 八千代工業は、自動車部品の開発・製造と完成車事業(クルマを組み立てる事業)を2本柱とするホンダの子会社。自動車部品事業では樹脂製燃料タンクやサンルーフをグローバルに販売し、完成車事業では最近、ホンダが19年ぶりに発売した軽自動車のオープンカー「S660」の生産を一手に担っている。

 かつて完成車事業は、リーマンショックによるホンダの生産戦略見直しにより、生産量が大幅に減少し、八千代工業は2012年には全従業員の3分の1の早期退職を余儀なくされた。この深刻な危機に臨み、全職場、特に管理部門での業務改善が喫緊の課題となった。

 一方、2代前の加藤正彰社長は、本田技術研究所社長時代から管理部門の業務改善策を模索しており、09年の八千代工業社長就任以来、「ヤチヨの規模であれば、小回りが利き、改善成果を追求できるのではないか」と具体的な手法を探し求めていた。そして出会ったのがHIT法であり、HIT法指導のための専門部署を立ち上げ、10年から本格的な取り組みを始めた。

「ホンダの戦略変更により完成車事業の仕事量が大幅に減少することが想定され、そうした中で加藤社長は、業務改善を進め、一歩先に出た経営体質に変えたいと腹を括られていた」と太田康・常務取締役管理本部長は振り返る。

 システム科学の石橋博史社長は、「HIT法は、各種の業務を徹底的に解剖して可視化し、定量化する。これによりマネジャークラスは、ムダを見抜いて排除するだけでなく、部下の多能職化を進め、結果的にチームをより戦略的な課題に取り組ませることができる。HIT法による成果をIT関連のシステム開発と合体させれば、真の意味でのBPRを実現できるようになる」と解説する。

 その取り組みの結果として八千代工業が生み出した成果が、冒頭の42万3837時間、2000万円でのERP導入だ。

…(略)…




 従業員の3分の1が円満に(大きな騒動も起さず)退職したのはたいしたこと。


 製造ラインは大人気の S660 の生産で活気が溢れているだろうか。

 6月25日開始のS660のオーダー受付の矢印は2016年の6月末(1年先)まで伸びている。

 リーマンショックの教訓から、自動化を減らして投資額をミニマムにした、コンパクトなラインでS660を生産。


 ホンダお得意の短期的な増産戦術は困難。


 S660は手作り部分が多いだけに量産規模が小さく(日産48台)、バックオーダーがどんどん溜まる。

 それにしても1年待ちとは…。

S660 納期に関するご案内
 ホンダ公式サイト






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最終更新日  2015年07月08日 06時01分13秒
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