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2024年08月31日
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テーマ: 電磁波問題(43)
カテゴリ: 航空&ミリタリー
 WHOは、超低周波磁界の健康影響に関して、「小児白血病に関連する証拠は因果関係と見なせるほど強いものではありません」としている。小児白血病発病以外の健康への悪影響(白血病以外の小児がん、成人のがん、うつ病、自殺、心臓血管系疾患、生殖機能障害、発育異常、免疫学的修飾、神経行動学的影響、神経変性疾患など)についての科学的証拠は、小児白血病に関する証拠よりはるかに弱い」としている。
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 高周波電磁界(電波)にばく露されると、そのエネルギーの一部が体内に吸収され、熱となり体温が上昇する。ただし、ある程度までの電波の強さであれば、人体の持つ体温の調節機能により、体温が上昇することはない。
 電波のばく露による潜在的な長期的影響を調査した疫学研究では、主に脳腫瘍と携帯電話使用との関連が追究されてきたが、現在まで因果関係を示す証拠は確認されていない。
 電子レンジは高周波電磁界による熱作用でものを温める。携帯電話が普及拡大し始めたころ、携帯電話の発する電波で脳や眼球が加熱され、健康に悪影響があるとの話がひろまった。
 現在は携帯電話、WIFI、オール電化による電磁調理器の普及拡大などで、人類史上稀なる人口電磁波に曝される環境となっている。
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電子レンジから出る電磁波が食品の栄養素を壊すと聞きました。
【家電のプロが回答】
  …  (略)  …
そのような事実はありません。WHOも否定しています
 電子レンジではマイクロ波を使って食品に含まれている水分を振動させて温める仕組みです。このとき、マイクロ波がさまざまな栄養成分を破壊する、発がん性物質が発生する、などと言われることがあります。これは電子レンジが普及した1980年代以降、世界中で言われてきました。
 しかし、正しく使う上では電子レンジの使用で健康に影響を及ぼすことはなく、また、栄養成分を破壊するといったことはありません。電子レンジはマイクロ波が外に漏れないように厳密に設計されています。ドアが開くとマイクロ波は停止するため、電子レンジを使っていて健康被害を受けることはありません。
 WHO(世界健康機関)の電子レンジに関する情報シートにも、「電子レンジで調理された食品は、オーブンで調理された食品と同じように安全であり、栄養価も変わりません」と記載されています。
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むしろ多くの栄養成分を残すことが可能です
 さらに食品の栄養成分を残すという意味では、電子レンジ調理は非常に優れています。例えば、ビタミンCは熱に弱い特性がありますが、野菜をゆでるよりも電子レンジの方が短時間で加熱できるため、より多くの栄養成分を残すことができます。また、水溶性の栄養素が溶け出しにくいのもポイントです。
 ただし、レンジ調理に向かない食材もあります。例えば水分をほとんど含んでいない食材は温められません。根菜や干物、乾物などは濡らしておくなどの下準備が必要です。また、ラップなどをしない状態で、温めすぎると水分が失われて硬くなることもあるので使い方に注意が必要です。
  ―  引用終わり  ―
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 東京都保健医療局は「電子レンジで加熱調理すると、電子レンジの電磁波がビタミンなどの栄養素を破壊すると聞きましたが、本当ですか」という問いに対して、「電磁波がビタミンを壊すことはありません」と答えている。電子レンジの電磁波により、食品が、体に悪影響を及ぼすものに変化することはありませんとも説明している。
 科学とは既に解明された因果関係、証明された事実、理論によって結論を導く。
 解明・証明された事実が十分でない場合、その結論が誤りとなることは、歴史上多々発生している。
 懸念されている電磁波が人間の身体、健康に及ばす影響については、十分に解明されているといえない状況だ。
 WHOは電磁波が人間の健康に与える影響について「短期的影響は国際的なガイドラインを守っていれば大丈夫、長期的影響は科学的証拠が不十分」としている。
 様々の化学物質が原因の公害についても、その初期において「長期的影響は科学的証拠が不十分」とされてきた。科学的に証明されていないということが「安全・安心」と同義ではないことを、数々の先例が示している。
     ​
――電磁過敏症をめぐる諸問題――
亀 節子 関西医療大学保健医療学部
  …  (略)  …
Ⅳ.電磁過敏症(EHS)をめぐる現状
 電磁過敏症患者の多くは、言わば、目に見えない弾丸に射抜かれて苦しんでいるかのような状態にある。
 人工電磁波は目に見えず、かつ、さほど被曝せずに発症していない人々にとっては、理解し難い訴えや症状であるからだ。
 携帯電話基地局からの影響も、同じ家族であってさえ、寝室の場所(一階か二階か高層階か)、外出時間の長短、年齢等によって、異なる被害状況をもたらすことになる。従って、家族からも病状を理解されずに悩んでいる患者も大勢いると聞く。
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1)症状を誘発する電磁波発生源
 電磁過敏症と言っても、その発症の原因となる発生源はさまざまである。Kato&Johansson22)らによって、電磁過敏症の発症要因として、携帯電話基地局(37.3%)、コンピューター(20.0%)、家電製品(14.7%)、医療機器(14.7%)、携帯電話(8.0%)、送電線・配電線(6.7%)、IH クッキングヒーター(6.7%)が報告されている。
 ここで留意すべきは、EHS を発症させる原因と、症状を引き起こす対象とは、必ずしも一致しないという側面である。症状を惹起させる対象には、同じく Kato らの調査において、携帯電話基地局(70.7%)、他人使用携帯電話(64.0%)、コンピューター(62.7%)、送電・配電線(60.0%)、テレビ(56.0%)、本人使用携帯電話(56.0%)、コードレス電話(52.0%)、エアコン(49.3%)、車(40.8%)が報告されている。
 どちらの場合も、携帯電話基地局が第1位であることから、携帯電話基地局の人体への影響が無視し難いレベルであることが推測される。実際、ド
イツでも、携帯電話基地局近在の約 10% の住民が体調不良と基地局の関連性を認識している。
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2)発症者の特徴と自覚の有無
 さまざまな医療現場で、EHS 患者には女性が多く、その理由としては、女性の方がホルモンの影響を受けやすく、下垂体 - 辺縁系が変動しやすいからと考えられてきた。
 しかし最近では、30 代の男性にも EHS の発症者が増加しているという。これは、Wi-Fi 等の無線 LANの急速な普及によって、職場、電車内、ホテル、飲食店
など、生活のあらゆる場面でマイクロ波に被爆することが激増したためと推察される。
 EHS 発症のメカニズムは未だ解明されておらず、EHS の疾病としてのアイデンティティに懐疑的な人たちもいるが、EHS らしき症状に悩む人が、電磁場環境の変化に伴い増加しているという現状は否定し難い。
  ―  引用終わり  ―
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 光は「電磁波」の一種。「電磁波」には波長という基準があり、波長の長い方から、電波・赤外線・可視光線・紫外線・X線・ガンマ線などと呼び分けられる。
 レーザーは指向性が高い光でほとんど広がることなく直進する。普通の光源からの光は四方八方に広がる。
 普通の光は一般にいくつかの色の混ざっているのに対し、レーザーは単色性と呼ばれるひとつの色で出来ている。さらにレーザーは光の波どうしの山と谷が時間的にそろっている。レーザーどうしを重ね合せるときれいに山どうし・谷どうしが強め合い干渉縞が現われる。
 ロシアによるウクライナ侵略戦争でドローンなどの電波で誘導される無人兵器が普及するとともに、妨害電波とあわせ、次世代兵器としてレーザー兵器の開発が叫ばれている。
 レーザーを含む電磁波は、殺傷能力がより高められ新たな段階に入ろうとしている。
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 通常砲弾より破壊力が飛躍的に高まる、電磁砲(レールガン)が実用化される日も近いのかもしれない。多くの兵器と同様に、射撃する側、オペレータの健康への長期的影響は考慮されない。レールガンは従来火砲を上回る初速で射撃可能で、その威力や射距離、幅広く設定可能な初速により新たな脅威への対抗手段となりうる。
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民間のパワエレ技術に期待
内田 泰 日経クロステック/日経エレクトロニクス
2024.04.09 日経クロステック
 防衛装備庁が実用化を目指している「レールガン(電磁砲)」の開発が、いよいよ“フェーズ2”に移行している。レールガンはSFの世界ではおなじみの存在だが、世界で実用例がない。同庁は「まだ装備化が見えている段階ではないが、注目の技術なので速やかに実用化したい」(技術戦略部技術計画官付総括班長防衛技官の松井弘樹氏)と意欲を示す。
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 レールガンは電気エネルギーから発生する磁場を利用して弾丸を打ち出す兵器である。火薬を使用する従来火砲では実現不可能な弾丸初速を実現できる技術として、世界各国で開発が進められている。
 これまで同庁は、主な想定用途とする「極超音速誘導弾(Hypersonic Guided Missile)」の対処に向けて、弾丸を加速することにフォーカスして研究を進めてきた。「弾丸が砲身から出るときの威力や飛翔の安定性を確立するための検証を行ってきており、それらを実証できた」(松井氏)としている。つまり、レールガンはSF世界の“架空の兵器”ではなく、現実世界でポテンシャルを持つことを確認済みだ。
 ただし、現在は1発撃ったら充電を繰り返す「単射」で、これでは実戦で威力を発揮できない。そこで2023年度予算の160億円を充てて連続射撃(連射)の実現を目指す。
 この開発には4~5年の歳月が必要だという。
  ―  引用終わり  ―
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 連続射撃が実現すると、弾丸との摩耗などによる砲身レールの損傷、 砲身レールの損傷による初速の低下が課題となる。
 防衛装備庁によると、レールガンの電源部の仕様は充電エネルギーが5メガジュール、充電電圧が8.5kVの高電圧に及び、試作装置は20フィートコンテナ(長さ約6メートル、幅約2.4メートル、高さ約2.6メートル)4台分の大きさに達したという。連射性の実現とともに、陸上での移動、艦艇などへの搭載に向けて、電源部の小型化も課題となる。





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最終更新日  2024年08月31日 16時00分13秒コメント(0) | コメントを書く


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