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2024年09月02日
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テーマ: 倉庫・運輸(150)
カテゴリ: ダイエット、健康
 道路工事の作業者、交通整理の警備員がファン付きの作業着を着ている姿も頻繁にみられるようになった。
 物流施設を建設する埼玉県東部の建設現場では、1時間おきの休憩、飲める氷の支給、午後の作業開始前の「昼礼」などの熱中症対策が実施されている。
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進む「建設的」熱中症対策
毎日新聞  2024年8月14日 11時30分
 立秋は過ぎたが、まだまだ暑い日が続く日本列島。こんな時期にもっとも大変な仕事の一つといえば建設現場だろう。軽装になるのは安全上難しいうえ、炎天下の作業も多く、建設途中などの屋内にも空調設備は基本的にない。どうやって猛暑と向き合っているのか。埼玉県内の現場で、熱中症対策を取材した。
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 「15分に1回給水してください」。県東部で大和ハウス工業が施工する物流施設の建設現場。午後の作業前の「昼礼」で、現場監督が約300人の作業員に指示した。休憩は1時間に1回だが、こまめな給水で熱中症を防ぐ狙いだ。作業員の多くが小型ファン付きの空調服を着ている。
 屋外の通路には、風を通しつつ遮光性能も高いネットが張られ、センサーが人を感知して熱中症に注意するよう呼びかけるアナウンスも流れてくる。スポーツドリンクを50円で売る自動販売機が設置され、詰め所や建設中の建物内にある休憩所には塩タブレットなどが置かれている。
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 さまざまな対策を講じるのは、熱中症が建設業界の大きな課題であるためだ。
 厚生労働省によると、記録的な暑さとなった2023年の「職場での熱中症死傷者数」は、計1106人と前年より300人近く増加。建設業は全業種の中で2番目に多い209人(最多は製造業の231人)だったが、過去には最悪だった年も目立つ。大和ハウスが関わる全ての建設現場では、ピークだった18年以降、日よけや休憩所の設置などで年々減っていたが、ここ1、2年は減少ペースが落ちているという。
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 このため、同社では最近、従来の施策に加え「プレクーリング」と呼ぶ対策に力を入れている。作業開始前に体内の「深部体温」を下げて作業中の体温上昇を抑える厚労省推奨の取り組みだ。
 取材した現場では、熱中症対策で協力する大塚製薬の「ポカリスエットアイススラリー」が昼の作業前に配られていた。アイススラリーは液体と細かい氷の混合物で、いわば「飲める氷」。通常の氷より体の内部を効率よく冷やせるという。
  ―  引用終わり  ― 
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 屋内とて空調設備が整わない環境もある。人手で仕分けする物流倉庫では、解放されている環境で空調設備が整わず、酷暑、湿度過多となっているところも多いようだ。
 個人加盟の労働組合、総合サポートユニオンは8月19日、ヤマト運輸の兵庫県尼崎市の営業所で働く男性(55)と東京都内で記者会見を開き、熱中症対策を講じるよう会社側に要求した。男性は倉庫で荷物の仕分け作業をしていて頭痛や吐き気などを感じ、8月上旬に病院から熱中症の症状があると診断されたという。
 倉庫内は熱がこもりやすい上、クール便があることから宅配車のエンジンがかかっており、7月時点で温度計は40度を示していたと男性は主張。温度や湿度を踏まえた「暑さ指数(WBGT)」といった客観的な数値に基づく熱中症対策やファン付きウエアの支給などを要求している。 
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…ヤマト運輸の倉庫で熱中症
社員がスト
毎日新聞  2024年8月19日 
 ヤマト運輸の倉庫で仕分け作業をする男性社員(55)は19日、東京都内で記者会見し、熱中症対策の拡充を求めてストライキを実施したと明らかにした。男性は「風通しの良くない倉庫内では、気温計の針が40度で振り切れ、身の危険を感じる労働環境だ」と訴えている。
 男性は兵庫県尼崎市の営業所に勤務。長年、宅配ドライバーの仕事をしていたが、昨年8月から倉庫で荷物の仕分け作業をするようになった。
 男性によると今年7月、倉庫内の気温計の針は40度で振り切れ、熱中症指数は運動の原則中止を求める「危険」に達していたという。頭痛薬を飲んで勤務していたが、8月上旬に病院を受診すると医師に「熱中症の症状」と言われた。
 男性は9日、勤務先の営業所と団体交渉。男性は空調服の支給を求めたが、所長は「気温計は壊れていた。最大でも36度だった」と主張し、受け入れられなかった。このため男性は1人で19日に終日ストライキを行った。
 男性の勤務先は、荷物の仕分け場所に扇風機やスポットクーラー、ウオーターサーバーを設置し、塩あめを用意するなどの熱中症対策を実施しているという。
  ―  引用終わり  ―
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 「みんな頑張っているんだからお前もがんばれ」の時代ではない。
 長時間労働だけでなく熱中症、転倒災害に対する厚生労働省の目も厳しい。
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 有名企業はつらいよ。ヤマト運輸さん、狙われちゃったね。
 日本ゆうびんへの業務移管のとき、業務負荷過多の声をネット記事で目にした。
 アマゾンの業務引き受けで業務拡大。薄利多売により業績低下を招き、日本ゆうびんへ業務移管。会社が大きく迷走しているだけにヤマト運輸労働組合がちゃんと機能しているのか、心配になる。
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 巨大になったヤマトは神経が麻痺しているのかもしれない。ヤマト運輸労組も会社と同じことを言う組織になったとの声を聞く。





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最終更新日  2024年09月02日 06時00分19秒
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