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去年のことなのですが、 カ○ラで有名なニュースキャスターの小倉さんの番組 で、
「暗いところで本を読むと目が悪くなる」という一般的に信じられている話は迷信である、 という話題を取り上げていました。
「焦点が合わせにくく、一時的な目の疲れにつながる可能性はあるが長期的な影響はないということで大多数の眼科医の意見は一致している」と仰っていたのですが、眼科医の中には「暗いところで本を読むと、強膜のリモデリング(再構築)により、眼軸長(目の長さ)の延長が起こり、近視が進む」という学説を唱えている方もいます。
実際の臨床経験でも、最近は30歳前後まで近視が進行する方はまれではありません。目に大きな負担のかかるパソコンなどの機器が急速に日常生活に入り込んできて、もしかしたら多くの方の目に「リモデリング」が起こっているのではないか?という気もしています。
医学の世界にはこのように「分かっているようで分かっていない」ことというのはたくさんあります。私も、少しでも分かりやすく色々な謎にお答えできるように、毎日勉強を重ねています。
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