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私は白内障手術を専門としており、日々より安全で確実な手術ができるように勉強を重ねています。
開業前の市立八幡浜総合病院眼科勤務時代の私は、目の上の強膜というところを2.8mm切開して手術を行っていましたが、
この1年間でいくつかの改良を加え、今月からはその切開幅を2.4mmにまで縮めています。

これはCCCという水晶体の皮(前嚢という)をめくる極めて重要な手技なのですが、左側から入っているのが「池田式CCCセッシ」というもので、極めて小さな傷口から操作できる優れものです。非常に高価なためまだほとんどの公立病院でも全例採用しているところは稀ですが、私のクリニックでは4ヶ月前から全ての手術をこれで行っています。


これがその2.4mmの切開です。拡大しているので大きく見えるかもしれないですが、実際の切開幅は驚くほど小さく、術後の傷の治りも抜群です。

ただその小さな切開に対応するために、USチップという水晶体を削る道具もSSタイプ(非常に細いタイプ) に変更しなくてはなりませんでした。これにより若干手術効率が落ち、わずかに手術時間も長くなりますが、そこはやむを得ない部分です。

目の中に入れるレンズも、小さな切開に対応して新しいもの(HOYAというメーカーの2.4mmの小さな傷から入るレンズ 、日本のメーカーだけあって外国のメーカーより開発スピードが速くて優れている)に替えました。このレンズに関しては設計の進化が激しいこともあり、当院でもいずれは2.0mmから入るものに変更するかもしれません。その場合は切開は2.4mmから更に小さくなる可能性もあります。
このようにたった一年でも術式には大きな変化がありました。これからも努力を怠らず八幡浜地域の皆様に全国レベルの白内障手術を提供できるように頑張っていこうと考えています。
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